家づくりは人生の中で何回も経験することがないので、分からないことだらけではないでしょうか。
始めて家を建てる人の多くが「注文住宅の相場」と「家づくりの流れ」が分からずに困っていると思います。
当サイトではこれからマイホームを建てようとしている人向けに、できるだけ分かりやすく家づくりのポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてもらえばと思います。
【最新版】ハウスメーカー人気ランキング
※新商品が登場した「アキュラホーム」
アキュラホームから「超空間の平屋」、「超断熱の家」が新登場!
超空間の平屋は3LDKで税抜1,590万円~。超断熱の家は断熱性能等級7対応です。
現在、先行販売中なので気になる人はぜひチェックしてみてください!
坪単価 | 50万円~65万円 |
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人気商品 | 超空間の家 |
構造 | 木造 |
ポイント | 完全自由設計『高性能なのに、適正価格』を掲げる家づくり |
アキュラホームは東京都新宿区に本社があり、創業45年の歴史があるハウスメーカーです。
全国に約250社が加盟する独自のホームビルダー(工務店)ネットワークをもっており、木材や設備品を全国規模で一括大量購入することで、高品質な注文住宅を適正価格で販売することができます。
大空間・大開口という広いリビングは鉄骨、RC(コンクリート造)が得意とする分野でしたが、アキュラホームでは天井高約5.6m、大開口6mの空間づくりを木造住宅で可能にしました。
アキュラホームの人気商品「超空間の家」は、2022年度のグッドデザイン賞にも選ばれ、今期は新たに125カ所に展示場や営業所を出店する計画があるなど、いま一番勢いのあるハウスメーカーでもあります。
坪単価 | 80万円~100万円 |
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人気商品 | ISシリーズ |
構造 | 軽量鉄骨、木造、重量鉄骨 |
ポイント | 国内NO1のハウスメーカー。鉄骨と木造どちらの家も建てられます |
積水ハウスはこれまで240万戸以上の住宅を建て、実績・知名度ともに日本を代表するハウスメーカー。
鉄骨と木造どちらからも選ぶことができ、店舗併用住宅や賃貸併用住宅など幅広いニーズにも対応してくれます。
積水ハウス独自の鉄骨構造「ダイナミックフレーム・システム」は、優れた安全性と設計の自由度が高く評価されており、積水ハウスに在籍する2,900名の一級建築士が希望が詰まった世界に1つだけのマイホームを提案してくれます。
さらに世界的にも注目されている高性能外壁材「ダインコンクリート」を標準仕様で採用しており、耐久性・耐火性・デザイン性が高く、安心して暮らせるマイホームを建てることができます。
坪単価 | 60万円~80万円 |
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人気商品 | i-smart(アイスマート) |
構造 | 軽量鉄骨、木造、重量鉄骨 |
ポイント | 業界トップクラスの高気密高断熱住宅でありながらコスパ最強 |
先ほどの積水ハウスを脅かす存在なのが、高気密高断熱住宅を得意としている一条工務店です。
昔から高性能な住宅を提供していた同社ですが、外観のデザインが特徴的で敬遠されがちでした。
しかし、今では一条工務店のフラッグシップ住宅となった新デザイン「i-smart(アイスマート)」と「i-cube(アイキューブ)」の2商品を発売したことで、SNSを中心に人気が高まり、瞬く間に業界トップクラスにまで建築棟数を増やしました。
人気のi-smartは2×6工法を採用しており耐震等級3を標準取得。断熱性や気密性だけでなく耐震性の高い住宅になっています。
これだけ高性能な住宅でありながら、坪単価は積水ハウスや住友林業よりも安く、コスパのよさも評価されています。
坪単価 | 45万円~65万円 |
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人気商品 | Kiduki(きづき) |
構造 | 木造 |
ポイント | 地熱床システムにALC外壁など、ローコストなのに高性能住宅 |
ユニバーサルホームはローコストでありながら、標準仕様に地熱床システムと高性能外壁材ALCを採用しています。
一般的な戸建て住宅は床下に空間を設けているのですが、ユニバーサルホームの「地熱床システム」では床下が「土・砂利・コンクリート」で密閉状態です。
地面とほぼ一体化しており、床下の空間がないため豪雨などによる床下浸水の被害も心配いりません。
さらに1階部分は全面床暖房になっており室内の温度差を和らげるので、ヒートショック対策にもなります。
他にも注目すべきポイントは外壁材がヘーベルハウスと同じALCを採用している点です。ALC外壁材といえば「耐火性・遮音性・断熱性」において、世界的にも高く評価されています。
坪単価 | 75万円~90万円 |
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人気商品 | マイフォレストBF |
構造 | 木造 |
ポイント | ビッグフレーム構法だからできる業界トップレベルの設計力に期待 |
住友林業は創業75年を迎える老舗の大手ハウスメーカーです。住友林業という社名から想像できるように、本来は「林業」を主力事業としており、木を育てるプロ集団でした。
もちろん今でも林業は継続しており、驚くことに日本国土の1/800が住友林業の所有地で、木造住宅といえば「住友林業」と言われるほどです。
住友林業が自社開発した耐震構造「ビッグフレーム構法」は、一般的な住宅に使用される柱より約5倍の太さがあります。
地震に対する強さだけでなく、これまで木造住宅では難しいと言われてきた大空間がある間取りも対応できるようになりました。
坪単価 | 80万円~100万円 |
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人気商品 | IZM |
構造 | 木造 |
ポイント | ツーバイフォー住宅のパイオニア |
三井ホームは、日本でツーバイフォー工法がオープン化された1974年に設立され、日本の風土や暮らし方に合うよう独自にツーバイフォー住宅を進化させてきたリーディングカンパニーです。
断熱性・耐久性・耐震性に優れた工法なので、長期間安心して快適に住み続けられる住宅として高い人気があります。
三井ホームではデザイナー(建築家)、インテリアコーディネーター、エクステリアデザイナーからなる、専属チームが組まれ、家づくりのサポートをしてくれます。
坪単価 | 45万円~60万円 |
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人気商品 | 大安心の家 |
構造 | 木造 |
ポイント | ローコスト住宅でも標準仕様が充実している |
ローコスト住宅の代名詞となっているのがタマホームです。しかし、昔のように坪単価26万円という格安感はなく、今は45万円~くらいの価格帯となります。
タマホームで人気なのは、標準仕様が充実している「大安心の家」です。
「20代で家を建てる」をコンセプトに掲げ、まだ年収が低い若年層でもマイホームを建てることができるように、家づくりのコストを徹底して削減することで「高品質・適正価格」を追求し続けています。
坪単価 | 80万円~100万円 |
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人気商品 | FREXシリーズ |
構造 | RC住宅(鉄筋コンクリート) |
ポイント | 都心部などの狭小地を得意とするハウスメーカー |
ヘーベルハウスは、旭化成ホームズが手掛ける住宅のブランド名です。
2階建て住宅は軽量鉄骨、3階建て住宅は重量鉄骨の商品が多く、都心部など土地に限りが地域で人気のハウスメーカーでもあります。
標準仕様で制震フレーム「ハイパワードクロス」と「剛床システム」を組み合わせた「ハイパワード制震ALC構造」を採用しているので、万が一の大地震に備えた強い住宅づくりを心がけています。
さらに耐火性や遮音性に優れた「ALCコンクリート・ヘーベル」を採用しています。
坪単価 | 65万円~80万円 |
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人気商品 | パルフェ |
構造 | 軽量鉄骨、木造 |
ポイント | 太陽光発電システムやオール電化などのスマートハウスを得意とする |
セキスイハイムの主力商品でもある鉄骨造の家は、ボックス型のユニットを80%以上工場で生産し、各現場で組み合わせるユニット工法を採用しています。
太陽光ソーラーと蓄電池がセットになったパワーステーションシリーズは、省エネ性が高い次世代向け住宅でもあり、災害時の停電や電力不足などのリスクを軽減することができます。
地球環境にも家計にもやさしい住まいを提供し続けているハウスメーカーです。
坪単価 | 55万円~70万円 |
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人気商品 | THE HOME |
構造 | 木造 |
ポイント | 寒冷国カナダの輸入住宅なので高気密高断熱に自信あり |
可愛らしい外観が特徴的な輸入住宅を建てたいと思っている人にはセルコホームがおすすめです。
セルコホームはフランチャイズ方式で日本全国に加盟店を持つことで資材や設備の大量一括購入によるコスト削減に成功しており、良質な輸入住宅を低コストで建てることができます。
重厚感があるレンガ外壁の建物、フランス風の可愛らしい建物まで色んなバリエーションの家を建てることができる輸入住宅系のハウスメーカーです。
注文住宅の相場と家づくりの流れ
まずは家づくり計画に入る前に注文住宅の相場と全体の流れについて把握しておきましょう。
注文住宅の価格は全国平均で3,000万円前半~後半が相場となっています。
- 土地あり・・3,226万円
- 土地なし・・3,898万円
ただしこれよりも安く1,000万円台から建てられる「ローコスト住宅」もあるため、金額はあくまでも目安として理解してもらえればと思います。
もし自分の収入でマイホームが建てられるか不安な人は「金額シミュレーター」を使ってみてください。
毎月のローン返済額や家族構成を入力するだけで建物価格や必要な広さの目安が分かるので、どんなマイホームが建てられるのかイメージできます。
次に家づくりの全体の流れも把握しておきましょう。
計画段階から引き渡しまでには、平均しても8ヶ月~10ヶ月ほどの期間が掛かるため、注文住宅をつくる際は余裕を持って1年くらい掛かると思っておきましょう。
おおよその期間やスケジュールがわかっていれば、引っ越ししたい時期から逆算して行動を開始することもできますし、注文住宅づくりに影響を与える台風シーズンを避けて家を建てることできます。
それでは各ステップごとのポイントを解説していきます。
すでに注文住宅づくりをしていて、土地購入や業者選びで悩んでいる人は、【ステップ3】や【ステップ4】からチェックしてもらえばと思います。
【ステップ1】家を建てる前に知っておくこと
マイホームを建てる前の準備として、以下の4つを理解しておきましょう。
- 返済計画や資金計画
- ローコスト住宅の注意点
- 注文住宅にかかる諸費用
- 業者選びのポイント
まずは、返済計画や資金計画を立てる際に必要な、注文住宅を建てるのにいくら必要なのか把握しておきましょう。
先ほど注文住宅の相場を解説しましたが、当然地域で差がありますし、ローコスト住宅と呼ばれる1,000万~2,000万円代で建てられる家もあります。
しかし安い住宅には理由があるので、「ローコスト住宅のメリットデメリット」をしっかり理解しておく必要があります。
上記の以外にも諸費用がかかるので注意が必要です。家を建てる際には、登記費用や印紙税、引っ越し費用や家具家電の購入など、いろいろと諸費用がかかってきます。
注文住宅づくりは業者選びが大事
注文住宅づくりにおいて、業者選びはとても重要です。ハウスメーカー、地元の工務店、設計事務所など、住宅会社にもいくつか種類があり、得意としている分野も異なります。
最終的な契約はまだ先ですが、今の段階から業者の口コミや評判を調べて比較しておきましょう。当サイトでは記事別におすすめ業者を紹介しています。
予算 | 坪数 | こだわり |
---|---|---|
1,000~2,000万 | 30坪 | ローコスト |
3,000~4,000万 | 35坪 | 3階建て |
5,000~6,000万 | 40坪 | 地下室がある |
もし予算やコンセプトはなんとなく決まっている人は、該当する記事をチェックして業者選びの参考にしてみてください。
まだ特に決まっていない人は、人気のハウスメーカ-の記事を参考にしてみてください。各社の特徴や実際に家づくりをした人の体験談などをまとめています。(表の金額は坪単価です)
30万台~ | 40万台~ | 60万以上 |
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タマホーム | クレバリーホーム | 大和ハウス |
アイフルホーム | アキュラホーム | ミサワホーム |
レオハウス | ユニバーサルホーム | 一条工務店 |
ハウスメーカーや工務店を比較する際の1つのが坪単価です。30万円からのローコスト住宅や高いハウスメーカーになると100万円近くになることもあります。
各社の坪単価が気になると思いますが、安い業者に依頼して失敗するケースも多く見受けられるので、比較すべきポイントを今の段階からしっかり理解しておきましょう。
【ステップ1】のそれぞれのポイントは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてください。
【ステップ1】の詳細記事
【ステップ2】住みたい家をイメージする
住みたい家をイメージする際のポイントは3つです。
- 展示場でチェックすべきポイント
- 建築工法別のメリット・デメリット
- 間取りで失敗しないための法則
まずは、実際の住宅展示場に足を運んでみましょう。
多くのハウスメーカーがモデルハウスを出展しているので、どこに行けばいいのか悩むかもしれませんが、大手ハウスメーカー3社、地元工務店1社、ローコスト住宅1社、最低でもこの5社の展示場はまわるようにしてください。
1社だけの完成見学会に行ってしまうと、他のハウスメーカーから話を聞くことができず、そのハウスメーカーだけに目が向いてしまうからです。
かならず複数のハウスメーカーに相談しながら、最終的に一番理想だと思うハウスメーカーに決めていくことが、注文住宅の家づくりでも大事になります。
構造の種類と特徴も把握しよう
次に家の構造を決めます。住宅展示場で見た注文住宅の構造は大きく以下の3つに分けられます。
- 木造住宅
- 鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造
各構造にはメリットとデメリットがあり価格も異なります。自分の予算にあう構造のメリットとデメリットを確認して決めていきましょう。構造が決まると、依頼する業者も自動的に絞られてきます。
木造住宅を建てたいと思ったのであれば、木造住宅以外の工法を採用している業者は除外できますし、鉄筋コンクリート造の注文住宅を建てたいと思ったのであれば、木造住宅が主力の地元工務店やローコスト住宅は、候補から外れることになります。
間取り決めは注文住宅づくりの醍醐味
【ステップ2】の最後は間取りです。家づくりで一番楽しい部分でもあり、一番頭を悩ますところになります。
もし悩むようであれば以下の気になるところをクリックしてみてください。各記事で参考となる間取り例を紹介しています。
予算 | 坪数 | こだわり |
---|---|---|
1,000~2,000万 | 30坪 | ローコスト |
3,000~4,000万 | 35坪 | 3階建て |
5,000~6,000万 | 40坪 | 地下室がある |
いきなり間取りを決めてくれと言われても何をしたらいいのか分からないと思いますが、自分たちの理想とする間取りを自由に考えてみてください。
1階部分と2階部分の柱の位置や、水まわりの位置関係など、注意すべきポイントはありますが、まずは何も考えずに、自分たちの好きなように間取りを決めましょう。
その間取りを元に、ハウスメーカーの営業マンや設計担当者が、ダメな箇所と、ダメな理由を詳しく説明してくれます。
最終的な間取りが決定するのは、もっと先のことなので、この時点であまり難しく考えずに、少しずつ間取りについて勉強していきましょう。
【ステップ2】の詳細記事
【ステップ3】土地を購入する
【ステップ3】では、土地の購入を解説します。建て替えなどで既に土地を所有している人は、【ステップ4】へ進んで下さい。
土地を購入する際に、理解しておくべきポイントは以下の2点です。
- 土地のルール
- 失敗しない土地選びのポイント
土地探しは、マイホーム購入に関してすごく大事な部分です。
時間を掛けてもいいので、自分たちが納得できる土地を見つけるまで、じっくりと時間をかけましょう。ここで1つ、重要なポイントがあります。
この時点でハウスメーカーはまだ決めないでください。
先にハウスメーカーを決めてしまうと、焦って土地探しをしてしまう人が多いので、土地の目星がついてからハウスメーカーとの契約を結ぶことをおすすめします。
土地選びの3つのルール
土地を購入する前に絶対に知っておいてほしい土地選びのルールを3つ紹介します。
- 「建ぺい率」
- 「容積率」
- 「用途地域」
この3つの意味を知らないと、いざ土地を購入しても、自分が思い描く家を建てられない場合も出てきます。
土地に家を建てるためには、法律や条令によって色々な制約や規制があることを知っておいてください。
3階建ての家が建てられない地域や、50坪の土地に30坪の平屋住宅が建てられない地域もあります。
さらには、どんな一戸建て住宅も、一切建てることができない地域もあるので、しっかり理解を深めておいてください。
土地を選ぶ際の5つのポイント
それでは、実際の土地選びのポイントについてみていきましょう。ポイントは以下の5つです。
- お金が掛からない
- 土地の形状が良い
- 立地が良い
- 災害に強い
- 地盤が丈夫
1番ポイントとなるのは、「お金が掛からない土地」です。これは、土地代金以外にお金が掛からない土地を探すという意味です。
地盤が弱いと、地盤改良でお金がかかります。
水道やガスの引き込み工事が終わってなければ、それも実費で引き込まなければなりません。
下水道が通ってない地域の場合、実費で浄化槽を設置しなければなりません。
またいくら安価だといっても、トラブルの原因にもなりえる「競売物件」や、「共有者名義の土地」はおすすめしません。
単に希望する地域内で土地を探すだけでなく、このような面にも目を向けておくことが、土地探しでは大事になってきます。
土地探しは多くの人がつまずくところなので、なかなか良さそうな土地が見つからない人は、一度専門家に相談してみる方がいいかもしれません。
冒頭でも書いたように、いきなりハウスメーカーに相談してしまうとあとで後悔するかもしれないのでは、まずは無料相談などを利用するのがおすすめです。
例えば下記の「HOME4U家づくりのとびら」なら、自宅にいながらオンラインで土地選びの相談ができるので、一度試してみましょう。
【ステップ4】建築業者を決める
この【ステップ4】では、家を建ててもらう建築業者を決めて、建築請負契約を締結する行程になります。注文住宅づくりで一番大事なステップになります。
建築業者を決める際のポイントは以下の5つです。
- ハウスメーカーと工務店の違い
- 大手業者と地元業者の違い
- 見積もり書で最低限確認する点
- 予算オーバーで削る際の注意点
- 注文住宅の契約の流れと注意点
建築請負契約を交わしてしまうと、簡単に業者の変更はできません。
もし変更するとなった場合は、多額の違約金を払うことになりますので、すぐに契約はせず、信頼できる建築会社と出会うまで、じっくり業者を見極めていきましょう。
ハウスメーカーや工務店を変更するのであれば、ここが最後のポイントです。すべて納得した上で、業者と契約するようにしましょう。
見積もり書の内容をしっかりチェック
最終的に依頼する業者を決めるには、見積もり書を比較するしかないのですが、業者によって見積もり書の形式が異なる場合があるので注意して下さい。
しかもこの見積もり書は、家づくりの知識がない方にとって簡単に理解できる内容ではないので、内容をよく確認せずに契約を交わすのは失敗の原因にもなります。
最低限、見積もり書で確認すべきポイントは、「仕様明細項目」と、「本体工事費とその他の工事費用」の部分です。
見積もり書の確認で不安な方は、実際の見積もり書を使って詳しく解説した記事があるので、そちらもチェックしておくことをおすすめします。
注文住宅の見積もり金額では、ほぼ予算をオーバーしてしまいます。
そうなった場合、何かを削っていく作業が必要なのですが、削ってはいけない箇所もあるので注意が必要です。どこを削ればどれだけのコストカットになるのかも把握しておくことも大切です。
契約書は持ち帰ってしっかり確認
最後に契約書を結びます。注文住宅造りは、数千万円の高額な契約です。サッと契約書に目を通しただけで署名捺印するのは絶対にやめてください。
契約当日にはじめて契約書を目にする人が多いと思いますが、かならず自宅に持ち帰り、しっかりと精査した上で、不明な点や難しい言葉が使われている場合は、その意味を相手にしっかりと確認してからサインしてください。
この【ステップ4】は契約に関わる重要な部分です。一度署名捺印してしまったら、それで契約が成立するので、契約書にサインする前に以下の記事をチェックしておきましょう。
【ステップ5】工事開始から完成まで
いよいよ夢のマイホームの建設が始まります。工事が開始されれば、近隣挨拶や引き渡しがあるくらいですが、任せっきりはよくありません。
なるべくこまめに現場に足を運び、マイホームが建っていく姿をチェックして下さい。家を建てる職人さん達もプロですが、施工主が現場に来るのと来ないのでは、仕事の成果が異なってくる場合があります。
工事開始から完成までの流れは以下の通りです。
- 近隣挨拶
- 工事着工
- 引き渡し
まず、重要なのが近隣挨拶です。
今は施主が近隣への挨拶へ出向かなくても、建築業者の現場監督と親方さんが、施主の代わりに近隣への挨拶まわりをしてくれるケースがほとんどですが、できるだけ一緒に挨拶してください。
これから近所付き合いもありますし、町内会などへも参加しなければなりません。業者任せになるのではなく、なるべく施主が夫婦揃って近隣挨拶にまわるようにしましょう。
建て替えで解体工事が必要な場合は、必ず解体作業が始まる前に近隣への挨拶まわりをしましょう。思っている以上に大きな音がでますし、粉塵などで近所の家の洗濯物とかを汚してしまう恐れがあるためです。
挨拶が終わったら地鎮祭を行って工事に着手します。 【ステップ5】の始めの方でも解説しましたが、なるべく現場に足を運ぶことをおすすめします。
職人さんへお茶の差し入れを用意するのもよいでしょう。職人さん達のやる気もアップするので、いい仕事をしてくれる可能性が高くなります。
最終確認は第三者の立ち会いがおすすめ
工事が終わったら引き渡しです。引き渡しの前に建築会社と施主による最終確認があります。
しかし、最終確認といっても、建築に関しての知識がないと、構造の問題点や設計図通りに施工されているのかはわからないと思います。
そこで、完成した家の何を確認すれば良いのか不安だという方は、家の専門家である第三者に立ち会ってもらうことをおすすめします。
たとえば、ホームインスペクション(住宅診断)の会社、つまり住宅診断のプロにお願いして、本当に設計図や仕様書とおりの家を建ててもらっているか検査してもらいます。
住宅診断会社に立ち会いを依頼した場合の相場は、おおよそ30,000円~50,000円です。
この住宅診断は、中古住宅の売買時に依頼するのが一般的なのですが、新築の引き渡し検査も引き受けてくれるので、引き渡し後に問題が発覚したとならないためにも利用することをおすすめします。
【ステップ5】の詳しい内容は以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
【ステップ5】の詳細記事
まとめ
注文住宅づくりの流れとそれぞれのチェックポイントを解説しました。
注文住宅を建てるときのポイントをまとめると、以下の4つが特に重要なポイントになります。
- 費用の問題
- 建築業者選び
- 間取りの提案力
- 土地探し
このポイントをしっかり抑えておけば、注文住宅づくりで失敗することはないと思います。
難しく考えすぎず、ポイントをしっかり理解して、それぞれ比較検討していってください。
まだあまり具体的なイメージがわかないという人は、自分たちの予算に合わせていくつかカタログを見比べてみるとよいと思います。
大手ハウスメーカーのカタログは、家づくりで必要な情報を上手くまとめてくれていて、読むだけでも勉強になりますし、実際にどんな間取りの家が建てられるかの参考になります。
カタログを取り寄せるのは少し面倒ですが、ポータルサイトの「LIFULL HOME'S」などを使えば、予算別に人気業者のカタログを取り寄せられるので、さほど手間はかかりません。
※予算別のカタログ特集ページ一覧
あるいは、「土地探しで困っている」「ハウスメーカー選びで悩んでいる」など、具体的な悩みが決まっている場合は、一度専門家に相談してみましょう。
「HOME4U家づくりのとびら」なら無料で相談することができますし、オンラインで相談できるので忙しい人にもおすすめです。
家づくりは最初の情報集めが肝心なので、ちょっとでも気になることがあれば遠慮せずに聞くべきだと思います。
一旦工事に入ってしまったら途中変更は原則できませんので、納得がいくまでしっかり相談しながら進めることが大事です。