小学生になると、それまでとは違って子供たちだけで登下校をすることになります。
一年生ともなるとまだまだ幼く、親として心配が絶えないことでしょう。
とはいえ勝手に通学路を変更するのはとても危険な行為です。
通学路は子供の指標
通学路は各学校が適当に決めているわけではありません。
地域の住民や教職員などが文部科学省の定める手引きに準じて実地調査を行い、交通量や周辺環境を考慮したうえで定められています。
その道を通ることは子供たちが安心して登下校できるという、一種のバロメーターのようなものなのです。
子供にとっての安全とは
子供にとって安全なルートというのは、必ずしも明るい大通りというわけではありません。
大通りはそれなりに交通量が多く、大きな信号を渡る必要がありますし、大きな建物が連なり死角が多い可能性もあります。
逆に一見暗く見える道でも、視界が開けていたり、近所の目が手厚い道であれば安全性も高くなります。
通学路にはそれなりの配慮がある
通学路に指定されている道は、通学路の標識が立てられていたり、道路に通学路のマークが書かれていたりします。
車を運転する人たちはこの標識やマークを見つけると、すぐに子供の通る道だと認識し、スピードを落として安全に配慮します。
また通学路にある住宅では、子供がトラブルに巻き込まれたときに手を貸してくれるように事前にお願いしてあったり、子供の登下校を見守ってくれている人もいるのです。
通学路を変更する危険性
親の一存で勝手に通学路を変更してしまう事は、実は色々な危険を招きます。
このことをきちんと理解していないと、重大なトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるのです。
交通事故の危険性
通学路に指定されていない道路では、運転手は子供が通る危険性をさほど念頭に置いていません。
また大通りともなると信号の数も増え、子供による信号無視や飛び出しなど、色々な懸念材料も増えてしまいます。
意識低下の危険性
定められた通学路以外の道を通ることが当たり前になってしまうと、子供たちは自らの判断で道を変えてもいいと判断しかねません。
通学路に対する意識が低下してしまうことで、勝手な道を出通ったり、近道を探してしまう危険性も高くなります。
通学路を変えたいのなら
もしも定められた通学路に疑問を抱いているのなら、勝手に変えてしまわずに、一度学校側に打診してみましょう。
学校側も子供の安全性を重視してくれているはずなので、相談次第で通学路を変更してくれる場合もあります。
学校と相談のうえで通学路を変更するのは、子供の安全にとっても望ましいことですので、遠慮せずにどんどん意見を出すべきです。