レクサス(LEXUS)といえば誰でも知っているハイエンド・ラグジュアリーカーのトップブランドです。
そのレクサスが、2016年にランドセルを発売していました!(現在は販売終了)
本体素材には、レクサスのラグジュアリースポーツカー「LFA」のインパネなどにも使われている新素材「リアルソフトカーボン」、それにランドセル用の人工皮革である「ベルバイオ」。
「ララちゃんランドセル」のブランドを展開するランドセルメーカー「羅羅屋(ららや)」が製造を担当し、価格は15万円(ネーム刺繍入りは15万3000円)でした。
レクサスが15万円のランドセルを発表し話題に
ランドセルの仕様は意外に本格的
そのランドセルの仕様ですが、ランドセルメーカーが製造するだけあって、意外に本格的。まず横幅が350mmあって、A4フラットファイルが入ります。
本体カラーはブラック、グリーン、ネイビー、ブラウン、それにピンクの5色。受注生産となるようなので、そこにやはりこの5色のステッチを自由に組み合わせることができます。
カブセを開けると、前ポケットは小さめのサイズになっていて、ポケットの上にさらに筆箱ケースまたはポーチを取り付けられるようになっています。
かさばりがちな筆箱を本体の中に入れるのではなく、本体とカブセのあいだに取り付けるというのは、サイズに限りがあるランドセルのスペース活用法として、たしかにいいアイディアかもしれません。
重量は、本体が1,150gで筆箱ケースは150g。合わせて1,300gというのは、人工皮革のランドセルとしては「やや重め」になりますが、許容範囲だと思います。
デザインはカブセ部分に特徴があり、ステッチがV字型に切り込むようになっています。
V字の内部は人工皮革ベルバイオ、外側はリアルソフトカーボンで、本体の下部ではなく、カブセ前面下部にロックが取り付けてあります。
たしかに何となく、スポーツカーの室内空間をイメージさせるところがあります。
ただし「LEXUS」のロゴは、外から見える部分にはありません。カブセを開くと、前ポケット上部あたりに目立たないように刻印されています。
持ち運ぶための取っ手が上部につけられ、また両サイドにはナスカン、両肩ベルトにはDカンが装着されています。
写真を見る限りでは、肩ベルトは体にフィットしやすい立体形状になっているようですが、背カンはスライドしないようです。
レクサスのランドセルはどこで買えるの?
レクサスのランドセルが購入できたのは、百貨店やイオンなどの小売店ではなく、車を販売しているディラーです。
車のディラーでランドセルを販売しているなんて、かなり意外ですよね。
ちなみに最近ではアパレルブランドのランドセルも多くなっているので、ちょっと高いランドセルを検討している人は、「高級ランドセル」のページもあわせてチェックしてみてください。
なぜレクサスがランドセルを!?
ところでやはり知りたいのは、「なぜレクサスがランドセルなのか?」ということだと思います。
まさかレクサスの自動車販売が低調なので、ランドセル販売の新規事業に活路を見出す、などというわけがありません。
担当者へインタビューした記事がありましたので、それを見てみると、「ライフスタイルの中で世代を超えて、レクサスのブランドや感性、こだわりを身近に感じてもらいたいから」だとのこと。
要はレクサスの販促素材の一つという位置づけみたいです。
しかしその価格が15万円。
仕様は意外に本格的だとはいえ、これだけさまざまなランドセルが販売されている中、それほど特徴があるとも思えないこの販促素材用のランドセルに、「15万円を払おう」という人がいるのでしょうか?
…と気になったのですが、どうやら需要はちゃんとあるようです。
ある自動車メーカーのブランド入りのゴルフバッグを作っているメーカーの担当者が、「この手のブランド入りゴルフバッグは意外に売れるので、追加ラインナップを検討している」と話していたのだそうです。
そのゴルフバッグを購入するのは、その自動車メーカーの販社なのだとか。顧客を相手にゴルフコンペなどを主催する際、その賞品や景品として使われるみたいですね。
なるほど、それだったら分かります。
レクサスのランドセルも、「自分で買おう」とまでは思わなくても、顧客や取引先のご子息の「入学祝いに」とプレゼントするのなら、喜ぶ人もいるでしょう。
まとめ
レクサスのランドセルはブランドの広告としての役割が大きく、ディラーでしか購入しかできません。
もともと一般顧客を対象としたものではなく、プレゼント用の高級ランドセルという位置づけなのだと思います。
今後の再販は未定ですが、もし販売が再開されるようであれば、こちらのページで情報を更新します!