「ランドセルが重すぎて子どもが通学に疲れてしまう…」「もっと軽くて安い選択肢はないの?」と悩む家庭が年々増えています。
そこで注目されているのが、ランドセルの代わりとして使える「ランドセルリュック」です。
従来の牛革や人工皮革製のランドセルに比べて、ナイロンなどの軽量素材で作られたランドセルリュックは、体への負担が少なく価格も抑えめ。
6年間使える設計や見た目の可愛さ・かっこよさを備えたモデルも増えており、特に体が小さい子どもや、長距離通学をする家族から支持を集めています。
この記事では、池田屋・イオン・フィットちゃんをはじめとする主要ブランドの人気モデルを比較しながら、ランドセルリュックのメリット・デメリット、選び方まで徹底解説。
「軽さ」と「コスパ」の両立を目指す方に役立つ情報をまとめました。
※なおこの記事では、「ナイロン製のランドセル型リュック」のことを省略して「ランドセルリュック」と表記しています。
似た言葉で「ランリュック(ランリック)R」という商品がありますが、これは株式会社マルヤスが製造する商品の固有名称のことです。混同しないようにご注意ください。
ランドセルリュックとは?ナイロン製の軽量ランドセルが注目される理由
ランドセルリュックとは、ナイロンやポリエステルなどの軽量素材で作られた「ランドセル型のリュック」のことを指します。
一般的なランドセルに比べて約400〜600gほど軽く、価格も1〜3万円台と手頃。
中にはランドセルの形状を模していて、校則に準拠しやすいデザインのものもあります。
近年、子どもの体への負担軽減を目的に、通学バッグの自由化が進む中でこのランドセルリュックが注目されるようになりました。
リュック型で柔らかく、かつ容量・機能はしっかりしている点が評価されています。
ちなみに、ランドセルリュックに関するアンケートを実施したところ、最新の認知度は半々といった感じで、人気ブランドはイオンやニトリという結果になりました。
ランドセルリュックのメリット・デメリット
メリット:軽さ・価格・柔軟性に優れる
- 軽量:本体重量が約700〜900gと、従来のランドセルより300〜500g軽い
- 安価:価格は1〜3万円台が中心で、経済的にも優しい
- 柔軟性:体にフィットしやすく、荷物の出し入れもしやすい
- デザインの選択肢:カジュアル・シンプル・可愛い系など幅広く、好みに合わせやすい
デメリット:耐久性や学校ルールに注意が必要
- 耐久性:6年間の使用を前提にしていない商品もあるため、選定には注意が必要
- 学校によっては禁止される場合がある:「ランドセル以外NG」という校則が残っている小学校も一部存在
- 見た目がランドセルに見えない場合:先生や周囲から浮いてしまうこともある
とはいえ、最近は6年間保証付きのリュック型ランドセルも登場しており、「見た目はランドセル、中身はリュック」というハイブリッドな製品も増えています。
信頼できるブランドを選べば、実用性・耐久性ともに安心できる選択肢です。
ランドセルリュックが向いている家庭・子どもの特徴
こんな家庭におすすめ
- 長距離通学や坂道通学がある家族
軽量なリュック型は、長時間の徒歩通学による疲労を軽減できます。
- ランドセルの価格を抑えたい家庭
通常ランドセルの価格が5万円〜10万円台に対し、ランドセルリュックは1万〜3万円台が中心。兄弟姉妹が多い家庭でもコストを抑えやすいです。
- 自由な校風の学校に通っている子ども
制服やカバンの指定が緩やかな学校であれば、ランドセル以外の選択肢として検討しやすくなります。
- 6年間同じカバンを使うことにこだわらない家族
成長や好みの変化に合わせて柔軟に買い替えを考えたい方にも向いています。
子どもの体格や性格に合わせた選び方
ランドセルリュックは、小柄で華奢な子どもや、肩や背中の負担に敏感な子にもぴったりです。
また、きっちりしたランドセルよりも柔らかいカジュアルなデザインを好む子にも人気があります。
最近では、肩ベルトのフィット感や通気性にこだわった設計のモデルも増えており、活発な子どもや汗をかきやすい季節でも快適に使えます。
性格や活動量、好みに合わせて選ぶことで、毎日の通学がより楽しくなるはずです。
ランドセルリュックの選び方|失敗しないチェックポイント
重さと素材で選ぶ(ナイロン・ポリエステルなど)
ランドセルリュックの最大の魅力はやはり「軽さ」です。ナイロン製であれば約700g〜900g、ポリエステルでも1,000g以下が多く、一般的なランドセル(1,200g〜1,400g)と比べてもかなり軽量です。
素材の違いによって、耐久性や撥水性も異なるため、使用環境(雨の多い地域や、雑に扱いがちな子ども)を考慮して選びましょう。
背負いやすさ・フィット感
軽さだけでなく、体へのフィット感も重要なポイントです。
肩ベルトが広くクッション性の高いものや、背中にしっかり密着する設計のものを選ぶと、肩こりやズレ落ちを防ぎます。
背面にパッドが入っているか、蒸れを防ぐメッシュ構造になっているかなども、チェックすべきポイントです。
保証の有無や販売元の信頼性
ランドセルと異なり、リュック型は「6年間保証」が付かない製品も多いですが、池田屋・Rikomon・イオンなど信頼できるブランドは保証ありの商品を展開しています。
万が一の破損やファスナー不良などに備え、アフターサポートや実店舗の有無も確認しておくと安心です。
価格と長期使用のバランス
ランドセルリュックは安価であることが魅力ですが、あまりに低価格な製品は耐久性や安全性に不安が残る場合も。
価格帯1.5万円〜3万円前後の製品が、品質とコスパのバランスが良好です。
また、「2〜3年で買い替える前提」なのか「6年間使いたい」のか、家庭の方針によって選ぶべきモデルが異なります。
信頼できるブランドを選び、機能と価格のバランスを見極めましょう。
【ブランド別】ランドセルリュック人気モデル14選【2026年最新】
池田屋|6年間保証&超軽量「エアリュック(AIR RUCK)」
- 重量:本体のみ650 g/かぶせ付780–790 g
- 価格:本体53,000円〜/かぶせセット63,000円(税込)
- 素材:本体=コーデュラ®ナイロン、防水PUコーティング/かぶせ=人工皮革(ベルバイオ)や同素材
- 保証:6年間完全無料修理保証
非常に軽量な上、カブセの色変更も可能。通学に加え習い事にも対応する多機能モデルです。
イオン|かるすぽ「ラクルスタイル」ランドセル型リュック
- 重量:780 g(チェストベルト除く)~910 g(チェストベルト含む)
- 価格:27,500円(税込)
- 素材:本体=リサイクルポリエステル/かぶせ=合成皮革
- 保証:初期不良1年対応
環境配慮素材を使いつつデザインはランドセル風。価格重視で、かつ荷室も十分なコスパ重視モデルです。
フィットちゃん|ハイブリッド「ZERO RUCK(ゼロリュック)」
- 重量:1100 g前後(芯材含む)/本体のみ約1000 g
- 価格:57,200円(税込)
- 素材:本体=コーデュラ®1000ナイロン+人工皮革/かぶせ=人工皮革
- 保証:6年間(破損内容によっては有償)
耐久性重視派に特に人気。肩への負担を軽減する「楽ッション®」採用で、背負い心地も優れています。
Rikomon|学習院型の「リュッセル(Rüssel)」
- 重量:約999 g
- 価格:55,000円(税込)
- 素材:本体=ナイロン中空糸+撥水加工/かぶせ=人工皮革(コードレ タフガード)
- 保証:6年間(初回無料修理)
見た目はランドセルそのもの。軽さと機能性を両立した、落ち着いた高級感のあるモデルです。
モンベル|アウトドアモデル「わんパック」
- 重量:約930 g
- 価格:14,850円(税込)
- 素材:840デニールナイロン
- 保証:初期不良のみ対応
登山ブランドならではの耐久力と機能。通学にもアウトドアにも使える汎用性の高い一台です。
メゾピアノ|可愛さ重視のガーリーリュック
- 重量:約1,030 g
- 価格:33,000円(税込)
- 素材:ポリエステル900デニール
- 保証:初期不良対応
こどもビームスとのコラボで登場。ガーリーなデザインと実用性を両立した、おしゃれ派に人気のモデルです。
その他注目ブランド
- GAP ベーシックスクールバッグ:約1,200 g/36,300円(税込)、A4対応・6年保証
- ニトリ 超軽量ランドセル N‑シールドF:約840 g/19,990円(税込)、丸洗い可・撥水
- PUMA AGSスクールリュック:約940 g/38,280円(税込)、体感重量軽減機能
- FREEG(フリージー):約1,230 g/32,780円(税込)、反重力ベルトで体感軽減
- UMI:約1,230 g/52,800円(税込)、複素材ベルトで快適背負い
- ずっと リュッセル:約1,030 g/59,800円(税込)、こどもと暮らしコラボ
- エルゴランセル:約1,040 g/55,000円(税込)、腰ベルト付き6年保証
- ことゆくラック:約760 g/39,600円(税込)、ママ設計の通学バッグ}
- エデュバッグ:約1,100 g/52,800円(税込)、コーデュラ®ナイロン+人工皮革・6年保証
ランドセルリュックと通常の軽量ランドセルの違い
ランドセルの素材・形状・価格比較
項目 | ランドセルリュック | 軽量ランドセル |
---|---|---|
素材 | ナイロン・ポリエステル | 人工皮革(クラリーノなど) |
重さ | 約700g〜1,000g | 約1,000g〜1,200g |
価格帯 | 1〜3万円台 | 4〜6万円台(ブランドによる) |
形状 | リュック型(柔軟) | 箱型(ハード構造) |
保証 | ブランドにより異なる(1年〜6年) | ほとんどが6年保証 |
学校の許容度 | 学校によってはNGの可能性あり | 全国どこでも基本的に許可 |
ランドセルリュックはコスト・軽さの面で優れる一方、学校によっては使用が制限されるケースもあります。
校則や通学環境を確認したうえで選ぶことが大切です。
「ランドセル 軽い」ならこちらの記事がおすすめ
通常タイプの軽量ランドセルを検討したい方は、以下のページをご覧ください。
フィットちゃん・セイバン・池田屋・黒川鞄などの人気モデルを比較しています。
よくある質問(Q&A)
ランドセルリュックは小学校で使って大丈夫?
校則で「ランドセル指定」がある学校では使用できない場合があります。
ただし、最近では柔軟な校風の学校も増えており、「ランドセル型リュック」であれば問題ないケースも多数。
事前に学校に確認しておくと安心です。
どのくらい軽いの?実際の重量目安は?
モデルにもよりますが、本体のみで650g〜900g程度が主流です。
かぶせなどの付属パーツを加えると1,000g前後になるものもありますが、それでも従来ランドセル(約1,200〜1,400g)より軽くなっています。
6年間使えるの?保証や耐久性の実態
耐久性はブランドや素材によって差がありますが、池田屋・フィットちゃん・Rikomonなどは6年間保証付き。
素材にもコーデュラナイロンやタフガードを採用するなど、通学用として十分な品質を確保しているモデルも多くあります。
まとめ|ランドセルリュックはこんな方におすすめ
- ランドセルの重さが気になる方
- 価格を抑えつつ見た目にこだわりたい方
- 通学が長距離・坂道など負担が大きい家族
- 学校がランドセル以外の通学バッグを許容している
子どもの体格や通学距離、学校のルールに合わせて最適な通学カバンを選ぶことが、6年間の快適な通学生活に直結します。
もし「ランドセルが重い」「もっと自由な選択肢が欲しい」と感じているなら、ランドセルリュックという選択肢をぜひ検討してみてください。