
ランドセルをどこに置くか、意外と悩むご家庭は多いのではないでしょうか。
椅子の背もたれや机の横にかけているという方も多いですが、実はその置き方が原因で型崩れや金具のゆがみを起こすこともあります。
正しい置き方を知っておくことで、ランドセルを長持ちさせ、6年間きれいに使うことができます。
この記事では、ランドセルの正しい置き方と、やってはいけない置き方を写真付きで解説します。
あわせて、人気のランドセルラックやお手入れ方法も紹介しているので、収納とケアを両立したい方はぜひ参考にしてください。
ランドセルの置き方に決まりはある?
学校や家庭によって置き方のルールは異なりますが、基本はランドセルを水平に置くことが理想です。
登下校後にそのまま机や床に置きっぱなしにしてしまうと、背カン(背負う部分)やベルトに偏った力がかかるため、変形の原因になります。
正しい置き方を意識すると、型崩れ防止・衛生管理・安全性の向上にもつながります。
特に湿気がこもりやすい夏場は、通気性の良いランドセル選びとあわせて、保管環境も見直しておくと安心です。
椅子や机にかけるのが良くない理由
肩ベルトや背カンに負担がかかる
椅子の背もたれや机の端にランドセルを引っ掛けると、肩ベルトの根元や背カン部分に不均等な負荷がかかります。
長期間続けると、縫い目のほつれや金具の緩みなど、修理の原因になることもあります。
型崩れ・歪みのリスクがある
片方のベルトだけで支える形になると、重力でランドセルの形がゆがみやすくなります。
特に中に教科書や水筒など重い荷物を入れたままかけておくと、マチ(奥行き)部分がへこむこともあるので注意が必要です。
床との距離が近く汚れや転倒の原因に
机や椅子にかけていると、少しの衝撃でランドセルが落ちてしまうことも。
床にぶつけると金具の破損や傷がつきやすく、また通学路の汚れが広がる原因にもなります。
安全面を考えても、しっかり安定した場所に置くのが基本です。
正しい置き方と収納方法
ランドセルラックを使う場合
最もおすすめなのが、専用のランドセルラックを使う方法です。
水平な面に置けるため型崩れの心配がなく、下段には教科書や体操服を収納できるなど、整理整頓にも役立ちます。
ラックの高さはお子さんが自分で出し入れできる目線の位置が理想です。
近年では、木製・スチール製・キャスター付きなどデザインも豊富で、インテリアになじみやすいタイプも増えています。
関連記事:おすすめランドセルラックまとめ|サイズ・収納力・人気モデル比較
フックや壁掛けフックを使う場合
壁や棚の側面にランドセル用フックを設置する方法も人気です。
肩ベルト2本を均等に掛けられる形状なら、重みが分散されて型崩れを防げます。
また、通気性が良く床に触れないため、湿気や汚れのリスクも少なくなります。
ただし、金具やネジ部分の強度を確認しないと落下の恐れがあるため、しっかりした壁面に取り付けるようにしましょう。
特に新1年生の家庭では、玄関近くにフックを設置して「帰宅したらまずここへ置く」という習慣を作ると、片付けのしつけにもなります。
床置きする場合の注意点
床に直接置く場合は、マットや台を敷いて通気性を確保しましょう。
カーペットの上や湿気の多い場所に長時間置くと、背面のクッションや底部分にカビが発生する恐れがあります。
夏場は特に風通しの良い場所を選び、週に一度は位置を変えるなどして風を通すのが理想です。
また、ランドセルを開けたまま置くと型崩れの原因になるため、必ずフタを閉じた状態で保管してください。
保管時に気をつけたいポイント
直射日光と湿気を避ける
ランドセルの素材は人工皮革や牛革が多く、どちらも紫外線や湿気に弱いという特徴があります。
窓際や加湿器の近くに置くのは避け、風通しの良い日陰に置くのがベストです。
特に夏場は熱がこもりやすいため、換気を意識して環境を整えましょう。
使用後のケアで清潔を保つ
帰宅後は、乾いた布で軽く拭くだけでも効果的です。
特に背中のクッション部分は汗や湿気が溜まりやすいため、週に一度はしっかり乾拭きすると長持ちします。
汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めた布で優しく拭き取りましょう。
より詳しいお手入れ方法は以下の記事で解説しています。
→ ランドセルのお手入れ・掃除方法|素材別ケアのコツ
長期休みの保管方法
夏休みや冬休みなど、使用しない期間が続く場合は、空の状態で保管することが大切です。
中身を入れたまま長期間放置すると、重みで内部が変形することがあります。
保管中はランドセルの形を保つため、付属の「型崩れ防止クッション」や紙を詰めておくと安心です。
まとめ|型崩れを防いで6年間きれいに使おう
ランドセルは毎日使うものだからこそ、置き方や環境を整えるだけで耐久性が大きく変わります。
「椅子や机に掛けっぱなし」ではなく、安定した場所に水平に置くことを意識しましょう。
日々のちょっとした工夫で、6年間きれいに使い続けることができます。











