ランドセルは小学校に入学してから卒業するまで通学の際に毎日使用します。そのため背負いやすくて、体に負担が少ないものが理想です。
ランドセルを使っていると肩が痛くなることもあります。特に最近は大量の教科書や資料集の他にタブレットなども持ち歩くので、負担がかかってしまいます。
今回は原因や対策方法に関してみていきましょう。
肩ベルトが主な原因
ランドセルで肩が痛くなる主な原因は肩ベルトにあります。
見逃しがちな肩ベルトですが、素材や自分に合った長さの調整などができていないケースもあります。
痛くなるだけでなく、背負いにくさも感じるので注意が必要です。
しっかりと調整してすき間をなくす
背中とランドセルにすき間がある状態でランドセルを背負い続けていると、肩の痛みの原因になります。
子供の体格は人それぞれ異なりますし、成長すると共に徐々に体格も変わります。
そのため定期的に肩ベルトにキツさや緩さがないか、チェックが必要です。
正しく調整ができているかどうかの目安は、背負った時に「背中とランドセルにすき間がない」というものです。
このようにすき間が無い状態が理想です。もしすき間があるならば、長さを調整する必要があります。
なるべく柔らかい肩ベルトを選ぶ
肩ベルトが硬いと肩の痛みに繋がってしまいます。重さのあるランドセルを背負うわけなので、肩ベルトが硬いとより負担がかかります。
できるだけ柔らかい肩ベルトのランドセルを選ぶことが、肩の痛さ防止のためには重要です。
もしこれからランドセルを購入する人は、「フィットちゃん」が販売している「楽ッション」ランドセルをチェックしてみてください!
楽ッションはフィットちゃんの新しい肩ベルトで、厚さが従来の2倍以上でクッション性が高いという特徴があります。
安定感もあり肩にしっかりと固定されるので、無駄な力が入らずに自然に背負えます。
肩パッドなどの補助具を使う
肩の痛さを防ぐためには、上で紹介した「楽ッションタイプ」が良いのですが、「肩パッド」もおすすめです。
肩パッドであれば一般的なランドセルの肩ベルトに装着でき、すでにランドセルを購入している場合にも取り付けられます。
様々な種類が販売されており装着方法も簡単で、通気性や減圧効果、滑り落ちにくさにこだわった商品もあります。
肩パッドの他にも補助具はいろいろとあり、カラーも様々なので、子供のランドセルに応じたアイテムを選べます。
肩ベルト以外の原因
肩ベルトが原因で肩が痛くなることも多いのですが、それ以外の原因のことも多々あります。
見逃しがちな部分もあるので、子供が痛みを訴える場合にはチェックしてみてください。
背カンや金具が当たる場合
ランドセルには「背カン」と呼ばれる部分があります。
これは肩ベルトとランドセルを繋いでいる部分のことで、金具や樹脂、プラスチックでできていることが多いです。
背カンは肩ベルトの最上部にあるため、ちょうど肩が当たり痛みを感じることがあります。
そして稀に「吊りカン」と呼ばれる左右の背カンに挟まれた場所にある金具が体に当たり、首などが痛くなることもあるでしょう。
購入前に実際に背負ってみて、背カンなどの金具が当たるかどうかを確認しておくと、痛くなるリスクを減らせます。
ちなみにすでに購入済の場合は、直接メーカーに問い合わせ相談するのがおすすめです。
服装に問題がある場合
子供の服装によっても、ランドセルによる肩の痛みが出てきます。
例えば薄着の場合はどうしても痛くなりやすいですし、特にタンクトップやノースリーブは肌に直接肩ベルトが当たることもあります。
夏場はどうしても薄着になってしまうため完璧な対策は取りづらいですが、上記の「肩パッド」を活用したり、「楽ッション」のランドセルを購入することも検討したいです。
厚着の場合も注意が必要です。厚着になると肩ベルトの適切な長さが変化し、キツく感じて肩が痛くなることもあります。
そのため臨機応変に長さを変えましょう。
荷物を詰め込み過ぎている場合
単純にランドセルの構造の問題や服装の問題以外にも、ランドセルに荷物をたくさん入れていると肩が痛む可能性が増します。
ランドセルが重くなるので、それを支える肩ベルトにも余分に負担がかかってしまい、結果的にそれが子供の肩を圧迫します。
子供が荷物量の問題で肩の痛みを感じにくくなる対策方法があります。
まず紹介するのは、「重い荷物はできるだけ背中側に入れる」ことです。後ろに引っ張られる力が軽減し安定感が増し、肩への負担も減ります。
「荷物をすき間なく入れる」ことも重要です。すき間ができると歩いている時に荷物がランドセル内でグラグラ揺れ、肩への負担も増します。
他には、根本的な解決法ではないものの、積極的に「置き勉」をすることも考えましょう。
文部科学省が子供の負担を考え「置き勉」を推奨しているので、不要な教科書類を持ち帰る必要がない場合は学校に置いておきましょう。
荷物量が気になった場合は、親が子供に負担が少なくなる荷物の入れ方(上記した方法)を教えてあげるのがベストです。
まとめ
とても深刻な「ランドセルによる肩の痛み」の問題。
原因は1つではなくそれぞれのケースによって異なりますし、その原因に応じた対策方法もあります。
うまく対策をすることによって体への負担を軽減させられ、結果的に肩の痛みだけではなく、肩こりや背中の痛みの改善にも繋がるでしょう。