子供の将来を考えて、私立小学校への進学を考えている親御さんは意外と多いです。そこで気になるのが、私立小学校に進学するメリットデメリット。
良い面ばかりを見て決めるのではなく、様々な条件を知ったうえで見極めることが大切です。
ここでは私立小学校のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。私立小学校を視野に入れているという人は、ぜひ参考にしてみてください。
私立小学校に通うメリット
まずは私立小学校に通うメリットを見ていきましょう。
教育カリキュラムが違う
運営者がいる私立小学校では、それぞれの運営方針のもと、理想的な教育カリキュラムを打ち出しています。
そのため、子供に一番合った教育を選択することができるというメリットがあります。
例えばグローバルな人間に育ってほしいと考えている家庭であれば、外国語学習に力を入れている学校やネイティブスピーカーの先生がいる学校。
難関中学受験を考えているという家庭であれば、ワンランク上の学習内容を提供している学校を選んだりと、家庭の教育方針に合った学校を選ぶことができます。
公立小学校の場合は、他の学校と差が出ないように一律の教育カリキュラムを実施しているので、公立校では受けられない優良な教育を受けられるというわけです。
教育設備が充実している
私立小学校は、各家庭が設備費用を負担している分、教育設備が充実しています。
冷暖房はもちろんのこと、体育館や運動場、プールなども最新の設備を取り入れて、快適な環境に整えられています。
また、公立校にはないテニス場やゴルフの練習場、茶華道室などの専門施設が設けられている学校も多くあります。
図書室やコンピュータールームなどの設備も、公立校とは違って大規模であるため、より良い学習環境に身を置けるのも大きなメリットです。
一貫校がある
私立小学校の中には、中学、高校、大学まである一貫校もあります。
もちろん学校によって違いますが、そのままエスカレーター式に大学まで進める学校も多くあるので、大学入学を見据えて付属小学校を選ぶということもできます。
中学受験、高校受験、大学受験など、受験に悩まされることなく進学できるため、のびのびとした学生生活を送ることができるところが大きなメリットと言えます。
受験勉強を省くことができるので、スポーツや音楽、芸術に打ち込みたいという子にも向いています。
同じ教育方針の家庭ばかり
ただ近所に住んでいるだけの子供たちが集まる公立校とは違い、私立小学校は同じ教育方針を持つ家庭が集まります。
そのため、気の合うお友達と巡り合えるチャンスが増えるだけでなく、お互い高めあえる存在になることができます。
また、家庭の教育方針も似ているので、家族ぐるみでお付き合いできる仲間が増えるきっかけにもなります。
私立小学校に通うデメリット
続いて私立小学校のデメリットを見ていきましょう。
学費が高い
私立小学校は、年間で約150万円ほどの学費が必要と言われています。これは公立小学校の約5倍ほど。かなり高いことがわかります。
特に差が出るのは授業料。公立校であれば授業料が無料ですが、私立は年間約40万円以上の授業料が必要となります。
私立小学校でかかるお金の目安については、「小学校入学準備」の記事でまとめいるので、気になる人は参考にしてみてください。
通学が大変
公立小学校であれば、徒歩で行ける距離ですが、私立小学校となるとそうはいきません。
バスや電車を乗り継いで登校しなければならない場合が多く、通学がとても大変です。
通学に公共機関を使わなければならず、さらには集団ではなく一人で登校することがほとんどなので、低学年のうちは心配が絶えません。
お友達と遊びにくい
近所の子と一緒に通う公立小学校では、放課後にお友達と公園で遊んだり、お友達の家に遊びに行ったりなど、気軽に交友関係を築くことができます。
ところが、私立小学校ではなかなかそうはいきません。
色々な地域から集まってくるので、家が遠くてなかなか遊びに行けないという問題が出てきてしまいます。
うちの子は向いてる?向いていない?小学校受験の向き不向き
私立小学校にはメリットとデメリットがあるため、どちらが良いという正確な答えはありません。
選ぶ基準としては、その子に向いているか向いていないかという点が重要となってきます。
そこで、私立小学校が向いている子と向いていない子との見分け方を解説していきます。
向いている子の特徴
まずは向いている子の特徴を見ていきましょう。
意欲的な子
私立小学校は、独自の教育カリキュラムを展開しているので、意欲のある子でなければついていけない場合があります。
学習面はもちろんのこと、運動面や芸術面に関しても、公立小学校とは違って本格的な取り組みを行う学校が多いので、何に対しても意欲的に取り組むことができる精神力が必要です。
競争心、向上心を持って、何事も積極的に取り組むことができるという子は、私立小学校に向いているといえるでしょう。
集中力のある子
受験勉強はもちろんのこと、入学後の授業や家庭学習においても、集中力は必要不可欠です。
特に授業中は、皆が集中して授業を受けているので、同じように集中して受けられることはとても大切です。
何事に対しても集中して取り組むことができる子は、私立小学校に向いています。
なんでも楽しんで取り組める子
私立小学校では、勉強だけでなく、運動、芸術など、色々な面で本格的な教育が用意されています。
どんなことでも楽しんで取り組むことができる子は、どの授業も楽しんで受けることができます。
楽しむことができずに授業が苦痛に感じてしまうと、学校生活を続けることが難しくなってしまうので、何でも楽しんで取り組むことのできる子の方が、私立小学校に向いているといえます。
向いていない子の特徴
続いて、私立小学校が向いていない子の特徴を紹介します。
学習以外のことに没頭している子
私立小学校に行くためには、受験勉強をしなければなりませんし、入学後も勉学に励まなければなりません。
もしも、勉強以外のことに深い興味を示し、そのことに一生懸命取り組んでいるという場合は、無理に勉強させて受験させてしまうのは酷です。
スポーツ、音楽、絵画など、子供たちはどんな才能を秘めているかわかりません。
その才能をつぶさないためにも、何か没頭していることがある場合は様子を見守ってあげましょう。
協調性に欠ける子
私立小学校では、協調性がとても大切です。
皆と同じように様々なことに取り組むためには、皆と同じように考えて、皆と同じように行動する必要があります。
自己主張が強く、自分の好きなように行動してしまう子は、あまり私立小学校には向いていないでしょう。
まとめ
私立小学校には、色々なメリットとデメリットがあり、子供にとっても向き不向きがあります。
良い面ばかりを見て勝手に決めてしまうのではなく、メリットデメリットをきちんと理解したうえで、私立にするの公立のするのか判断してみてください。
判断に悩む場合は、小学校受験の向き不向きを参考にしてもらえばと思います。