小学校入学に向けて、必要な物や費用についてまとめました。
- 小学校入学までに準備するもの
- 入学式当日に必要なもの
- 小学校入学にかかるお金について
- 入学までに身につけておきたいこと
の4つのポイントに分けて解説していきます。
準備するものの細かい部分は、地域や学校で異なりますので、配布された資料もしっかりチェックしておきましょう!
小学校入学までに準備するもの
まずは小学校入学までに必要なものを見ていきましょう。
直前になって「用意を忘れてた」なんてことのないよう、できるだけ入学前から準備しておきましょう。
なお「ランドセル」と「ランドセルカバー」については、別ページで詳しく解説しているのでそちらも合わせてご覧下さい。
必要な物 | ポイント |
---|---|
ランドセル | 背負いやすさや耐久性など、長く使い続けることを想定する |
ランドセルカバー | ランドセルを雨から守り耐久性をアップさせる |
雨具 | カッパや折り畳み傘など。置き傘を推奨している学校もある |
防災頭巾 | 教室で使うクッションと兼用することもある |
防犯グッズ | 防犯ブザーや笛など。使い方を覚えるために早めに用意 |
お名前シール | 大小様々なサイズを多めに準備 |
文房具類 | 一式セットで購入しても買い忘れがあるので注意 |
通学用の服 | 汚れても良く動きやすいもの |
運動靴、通学靴 | 長時間履いて歩いても疲れないもの |
カードケース | 通学に電車やバスを使う場合は必要 |
上履き | 色や名前の位置に学校指定がある場合もあるので注意 |
体育館シューズ | 学校により指定があったり、不要な場合もある |
体操服 | 学校により指定がある場合もある。ない場合はカラフルなものは避ける |
手提げ袋 | お道具箱が入るくらいの大き目なもの |
給食袋 | 箸・コップ・ナフキンなどが余裕をもって入る大きさがベスト |
給食エプロン | キャラクターものは避ける |
箸、スプーン | スプーンは学校で用意される場合も。箸は箸箱も必要 |
ランチョンマット | かさばらず、水を弾きやすいものがおすすめ |
水筒 | ランドセルに入れられる大きさがベスト |
ハンカチ・ティッシュ | トイレで使う場合があるので、水に流せるものがおすすめ |
絆創膏 | いざという時のためにランドセルに入れておくと便利 |
学習机 | サイズや素材、機能性で選ぶ |
ランドセルラック | ランドセルや教材などを整理できるラックがあると便利 |
ここからは、それぞれ準備する際のポイントや、注意点などについて解説します。
ランドセル
ランドセルは小学校生活の必需品です。6年間毎日背負って歩くものだからこそ、ランドセル選びは慎重に。
背負いやすさや機能性、耐久性はもちろんのこと、何より子どもが喜んで背負えるデザインを選んであげましょう。
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ランドセルカバー
ランドセルカバーは、大切なランドセルを雨や汚れから守る必須アイテム。特に本革のランドセルを購入した場合は、必ず用意しましょう。
カバーを付けているのと付けていないのでは、数年経ったときの劣化、型崩れの仕方が大きく違ってきます。
雨具
雨でも雪でも毎日歩いて登校する小学生は、雨具が必須アイテム。
低学年のうちは傘がうまくさせない場合もあるので、カッパなどを用意しておくのもおすすめです。
折り畳み傘やカッパを置き傘として学校に置いておく場合もあるので、学校の指示に従って、色々な種類を用意しておきましょう。
防災頭巾
学校に常に置いておくためのものです。
学校によってはクッション代わりとしても使うことがありますので、どんなものが推奨されているか事前に確認しておきましょう。
また、入学してから学校側のタイミングで自作するという場合もあるようです。
防犯グッズ
防犯ブザーや防犯のための笛など、安全面に配慮したグッズを持たせておくことがおすすめです。
最近ではGPS付きの防犯ブザーなどもあるので、事前に動作確認などを済ませておくようにしましょう。
また正しい使い方についても、事前に子どもとよく話し合う必要があります。
子どもの防犯対策のポイントについては、防犯機器メーカー「加藤電機株式会社」さんにインタビューした記事があるので、ぜひ参考にしてもらえばと思います。
お名前シール
小学校では持ち物すべてに名前を書かなければなりません。
鉛筆やクレヨンなど、1本1本に名前を書くのは大変なので、お名前シールを貼って済ませることがおすすめ。
持ち物の大きさに合わせて使い分けられるように、色々なサイズを購入しておきましょう。
ハンカチやナフキン、衣類や下着類などの記名も必須なので、アイロンで貼り付けるタイプも用意しておくと便利です。
文房具類
小学校で必要な文房具類は、とてもたくさんあります。まず、どの小学校でも必要となる物を挙げてみましょう。
- 鉛筆(濃いめが推奨。2Bが一般的)
- 赤・青鉛筆
- 消しゴム
- 鉛筆削り
- 筆箱
- 各種ノート
- 色鉛筆(12色程度)
- クレヨン・クレパス
- 下敷き
- 定規
- はさみ
- のり
- お道具箱
これらのアイテムは、どの小学校でも必須になりますが、学校によっては細かい指示がある場合があるので、焦って購入するのではなく、指示に従って用意しましょう。
次に学校によっては必要となる物も見ていきましょう。
- サインペン(黒・赤)
- 粘土
- 粘土板
- ホッチキス
- セロハンテープ
- カッターナイフ
- カッター板
- 三角定規
- 分度器
- コンパス
- 絵具
これらは学校で用意される場合もありますが、自分で用意する場合もあります。
学校に指示に従って準備を進めましょう。
通学用の服
通学用の服はとても大事です。
動きやすい、汚れても良いというのは絶対条件ですが、その他にもランドセルが背負いやすい、トレイに行きやすいなど、細かい配慮も必要となります。
また、ハンカチやティッシュを入れるポケットがあること、汗を吸収しやすく乾きやすい素材であること、気温や体温に合わせて脱ぎ着がしやすいなども重要です。
服装のポイントをまとめた記事があるので、合わせてチェックしてみてください。
運動靴、通学靴
小学校では、特に運動靴を用意するという指定がありません。
通学に使う靴が運動靴を兼ね、それで体育の授業を受けるのが一般的です。そのため、通学に使う靴は動きやすく、履きやすいものを選びましょう。
子どもの靴のサイズは、すぐに成長してしまうので、少し大きめを購入してインソールなどを入れるなどの工夫をすることもおすすめです。
体操服
体操服も全ての学校で用意しなくてはいけませんが、指定がある学校とない学校があります。
仮に指定がない場合でも、白がベースというのが基本なので、あまり派手なものはやめておきましょう。
その他にも、ファスナーはダメ、襟はダメなど、細かい指定がある場合があります。
学校の指示に従って準備しましょう。
給食袋
ナフキンや箸、コップなどを入れる袋です。箸がはみ出さないくらい、大きさに余裕のあるものがおすすめ。
市販のものは小さくて入りきらない場合があるので、大きさを確認して購入するようにしましょう。
給食エプロン
給食係の担当のときや調理実習の際に使うものです。
給食袋とあわせて特に指定のない学校が多いものの、派手なデザイン、キャラクターもの、ブランドものはできるだけ控えましょう。
またすぐに汚れてしまうことが予想されるので、洗いやすく長く使える生地のエプロンを選ぶとよいでしょう。
箸、スプーン
スプーンに関しては学校から支給される場合もありますが、遠足でお弁当を作るときなどに必要なので、一緒に用意しておきましょう。
ほとんどの学校で、箸やスプーンのデザインは自由ですが、ケースがあるもの、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
ランチョンマット
給食の時にナフキンやランチョンマットが必要となる学校があります。あらかじめ机のサイズを聞いておくと、サイズが選びやすくなります。
食事の際に汚れても良いように、汚れが落ちやすく水を弾きやすいものがおすすめ。
水筒
最近では熱中症防止のため、一年中飲み物の持参を推奨する学校も増えてきました。
特に小学校の低学年の頃は荷物が増えると大変なので、ランドセルにも収納しやすい500ml入りのものを1つ用意すればOKです。
部活が始まる高学年になったら、大きめの物に変えましょう。
ハンカチ、ティッシュ
ハンカチとティッシュは毎日持って行くものなので、多めに用意しておく必要があります。
ティッシュはトイレで使う場合もあるので、水に流せるものを用意するのがおすすめ。
ただし、香り付きやキャラクターの物は、友達同士で交換してしまう場合があるので、シンプルなものを推奨している学校もあります。
絆創膏
学校から持ち物として指定されているわけではありませんが、持っていると便利なアイテムです。
登下校時のケガや、ちょっとしたケガの際に、すぐに貼れるように、ランドセルに入れておくと便利です。
学習机
安い買い物ではありませんが、子どもが勉強できる環境を作るというだけではなく、家の中で子ども専用のスペースを作るという意味でも大事な物です。
1人部屋がない場合は特に大切で、子どもの持ち物を収納する場所としても使うことになるので、机のサイズや機能性などは特に重視して選びましょう。
また、買うときは小学校の間だけ使うのか、もしくは中学校になっても使えるものにするかによって選ぶものが変わります。
学習机の人気ブランドや選び方のポイントをまとめた記事があるので、ぜひチェックしてみてください。
ランドセルラック
学習机には基本的にランドセルをかける、収納する場所があります。
ですが、それとは別に子どもの持ち物入れとして、きちんとしたラックを用意し、そこにランドセルを入れるようにしたいところ。
こうしたランドセルラックがないと、子どもはランドセルを学習机の上に放り出し、机の上が狭くなるので、机に向かいにくくなるようです。
整理整頓や自分の持ち物の管理・把握ができるようにもなりますし、やっぱり別にランドセルラックがあったほうがいいですね。
入学式当日に必要なもの
続いて、入学式当日に必要なものを見ていきましょう。子どもと親、それぞれ必要なものをリストにしてみました。
子どものチェックリスト
入学式の主役である子どもですが、実は子どものための入学式の準備は親に比べてそう多くありません。
ですが、いずれも大切なものなので、しっかり抜けのないようにしておきましょう。
必要な物 | ポイント |
---|---|
ランドセル | 持ち物に指定されていなくても記念写真を撮るために必要 |
上靴 | 学校によっては名前を書く場所の指定がある |
筆記用具 | 鉛筆、消しゴム、ネームペンなどを用意 |
学習用具 | 使用する教科書やノートを持って行くと後が楽になる |
大きめのサブバッグ | お道具箱が入るくらいのサイズを用意 |
ハンカチ、ティッシュ | 毎日携帯することを習慣づけるため |
防犯グッズ | 念のため持たせておくとよい |
ランドセル
学校によっては、持ってくる必要がないと言われる場合もありますが、記念撮影をするために、持って行くほうがおすすめ。
後になって後悔するママも多いので、思い出作りのために持って行きましょう。
上履き
校内で使用する上履きは、入学式から必要になります。入学式までに記名を済ませ、上履き袋に入れて持たせましょう。
記名方法や上履きの指定がある場合もあるので、学校の指示に従って準備を進めましょう。
筆記用具
学校によっては必要ないと言われるかもしれませんが、中には連絡事項や注意事項をメモする場合もあるので、念のため持たせておくと便利です。
配布された持ち物に記名する場合もあるので、油性のネームペンも持って行きましょう。
学習用具
お道具箱や鍵盤ハーモニカ、絵具セットや体操服など、大きな荷物を入学式の時に持って行くのも一つの手です。
中には教科書やノートを置いてくるという人もいるようですが、学校で禁止されている場合もあるので、違反にならない範囲で持って行きましょう。
大きめのサブバッグ
入学式の時は、色々なプリントや記念品、教科書や学習用品など、色々なものが配布されます。
荷物が入りきらないことを想定して、大きめのサブバッグがあると便利です。
ハンカチ・ティッシュ
学校生活で毎日必要となる物なので、入学式の時から持って行くことを習慣付けましょう。
トイレで使う場合もあるので、水に流せるティッシュを用意するのがおすすめです。
防犯グッズ
入学式の日は、子どもだけで登下校することはありませんが、ハンカチ・ティッシュ同様に習慣付けの目的で、持たせるとよいでしょう。
また、入学式の当日に、学校から防犯グッズが配布される場合もあります。その時は、きちんと使い方を子どもと一緒に確認しておきましょう。
親のチェックリスト
実際に入学式に行った先輩ママさんの助言などから、必要なもの、あったほうがいいものをピックアップしました。
特に防寒グッズや飲み物などは忘れがちなので、きちんと表でチェックしていきましょう。
必要な物 | ポイント |
---|---|
入学通知書 | 受付で提示 |
筆記用具 | 持ち物に記名する場合があるので油性ペンがあると便利 |
フォーマルな服 | 私服の学校は子どもの服も必要 |
スリッパ | 折り畳み式が便利 |
サブバッグ | 室内に入る時や靴を入れるのに必要 |
ハンカチ、タオル | 外出時の必需品だが忘れがち |
防寒グッズ | カイロ、ひざ掛け、ストールなどがあると便利 |
飲み物 | トイレが近くなるカフェイン入りの物は避ける |
マスク | 人が多いので感染症予防で必要 |
着替え | 式の後に出かける場合は必要 |
カメラ | 撮影の規定がある場合は指示に従う |
バッテリー | 途中でバッテリーが切れないように予備を準備 |
メモリーカード | バッテリー同様に予備があると安心 |
三脚 | 学校で禁止しているところもある |
乳幼児グッズ | 小さなお子様を連れていく場合に必要 |
子どもが学校で使うもの | お道具箱や絵の具、楽器など、大きなものを持って行くと良い |
筆記用具
重要事項をメモしたり、持ち物に記名したり、ママ友同士で連絡先を交換するなど、筆記用具を必要とするシーンがあるかもしれません。
子どもの持ち物から借りてもいいですが、すぐに使えるように、自分のバッグに忍ばせておく方が便利です。
フォーマルな服
入学式はフォーマルな服装で出向くのが一般的。あくまで子どもが主役であるという事を意識したスタイルで行きましょう。
パパはダーク系カラーのスーツと、白色のシャツ、白色以外の無地ネクタイが基本スタイルです。
ママはブラックフォーマルを意識し、ワンポイントでベージュや薄ピンクなどの色物を入れるのが基本スタイル。
派手すぎるカラーや、フォーマルドレスなどは厳禁です。
私服の小学校の場合、子どもの服も必要となります。
子ども用のフォーマルスーツを用意するのが一般的ですが、最近ではあまり規制がなくなって来ていて、カジュアルな服装で参加する子も増えています。
防寒グッズ
多くのママさんの入学式体験談の中で、後悔したことで多いのが「寒かった」ということ。
4月に行われるとは言え、学校の大きな体育館はまだ寒いもの。
冷えに弱い人なら少し体が震えるほど底冷えしますし、特に足元は簡単なスリッパだけなので良く冷えてしまいます。
小さな携帯カイロ、軽く足にかけられるものがあると便利ですね。
飲み物
子どもの入学式だけなら数時間で終わるかもしれませんが、実際にはその後の写真撮影や、ママ友との談笑など、入学式は一日かかるイベントなんですよね。
そんな入学式の後悔で多かったのが喉が乾いて仕方なかったというもの。小さなペットボトルに飲み物を入れておくだけで全然違いますので、ぜひ用意を。
ただし、式の途中でトイレに行きたくならないよう、カフェイン入りの飲み物などは避けたほうがいいです。
着替え
必須と言うわけではありませんが、状況に合わせて必要になる場合があります。
式の後にママ友や親類と食事会に行く予定があったり、写真館で記念撮影をする場合などは、用意しておくと便利です。
礼儀として入学式の服装はブラックフォーマルが合いますが、写真に残す場合などは華やかな衣装のほうが見栄えもしますよね。
カメラ
大切な記念日を思い出に残すために、カメラは必需品。
スマホでもいいかもしれませんが、やはりキレイに残しておくためにはデジカメがおすすめ。
動画を取りたいなら、ビデオカメラもあると便利です。
それに付随して、三脚やバッテリー、メモリーカードなども忘れないように注意しましょう。
また、学校によっては、フラッシュ撮影が禁止であったり、三脚の設置が禁止と言うところもあります。学校のルールをよく確認して撮影をしましょう。
乳幼児グッズ
小さなお子さんを連れて参加する場合は、子どもが泣き出したり、大声を出したり、暴れたりしないような対策が必要です。
長時間抱っこできるように、抱っこ紐を用意して置いたり、子どもをあやすためのおもちゃや、ちょっとしたおやつや飲み物など、できるだけ子どもがおとなしくしていられるようなアイテムを持って行きましょう。
子どもが学校で使うもの
必須ではありませんが、先輩ママさんたちの助言に多かったものです。
絵の具セットや文房具類、ピアニカなどの楽器類は、入学式にあわせて学校に持っていってしまっておけば後々子どもが助かるとのこと。
学校によってはこういう事前準備を推奨しているところもあるそうです。
確かに始業にあわせて持っていくと、とてもじゃありませんが子どもが1人で持っていける量ではありませんから、親が手伝って、持っていってあげておいてはいかがでしょう。
小学校入学にかかるお金について
続いて、小学校入学で必要となるお金についてまとめてみました。公立か私立によっても違ってくるので、それぞれ分けて解説していきます。
入学までにかかる費用の目安
入学までに必要な費用は、
- 公立の小学校に入学場合:80,000円~150,000円程度
- 私立の小学校の場合:100,000円~250,000円程度
かかると言われています。
これはあくまで平均的な相場であり、公立、私立に関わらず学校の方針によって額は異なります。
では、それぞれの必要な費用の内訳を見ていきましょう。
必要な物 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
ランドセル | 30,000円~ 50,000円 |
50,000円~ 100,000円 |
文具 | 5,000円~ 15,000円 |
5,000円~ 15,000円 |
上靴 | 1,000円~ 2,000円 |
1,000円~ 2,000円 |
体育館シューズ | 1,000円~ 2,000円 |
1,000円~ 2,000円 |
体操服 | 5,000円前後 | 5,000円前後 |
手提げ袋 | 3,000円前後 | 3000円前後 |
給食セット | 5,000円前後 | 5,000円前後 |
学習机 | 30,000円~ 70,000円 |
30,000円~ 70,000円 |
指定バッグ | なし | 3,000円前後 |
制服 | なし | 15,000円~ 50,000円 |
合計 | 80,000円~ 152,000円 |
118,000円~ 255,000円 |
基本的に必要な物に大差はありませんが、全体的に私立の方が高額になりやすい傾向にあります。
特にランドセルは、私立の小学校に行く場合、周りが高級なランドセルを用意している人が多く、比べられてしまう可能性があります。
そのため、高級ランドセルが必要となります。
また、私立の場合は、ランドセルとは別に、指定のサブバッグなどを購入する必要があったり、私服ではなく指定された制服で登校する必要があります。
その分、数万円ほど公立より高くなります。
入学式でかかる費用
入学準備とは別に、入学式のための費用も必要となります。こちらは公立、私立とは関係なく、どの小学校でも必要です。
必要な物 | 費用 |
---|---|
子どものスーツ・ドレス | 5,000円~30,000円 |
両親のフォーマルスーツ | 5,000円~100,000円 |
記念撮影 | 5,000円~30,000円 |
会食 | 10,000円~30,000円 |
美容院 | 10,000円前後 |
合計 | 35,000円~200,000円 |
一年間でかかる費用の目安
続いて、1年間にかかる学費について見ていきましょう。学費については公立と私立で最も差が出てきます。
文部科学省の調査によると、
- 公立小学校:322,000円
- 私立小学校:1,528,000円
という結果が出ていて、私立小学校は公立小学校の約5倍となっています。
詳しい内訳について見ていきましょう。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
学校教育費 | 60,043円 | 870,408円 |
学校給食費 | 44,441円 | 44,807円 |
学校外活動費 | 217,826円 | 613,022円 |
合計 | 322,310円 | 1,528,237円 |
学校教育費は授業料・学校納付金・教材費などで、学校外活動費は塾や習い事の費用です。
上記の中で一番差が出るのが学校教育費について、詳しい内訳を、まとめてみました。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
授業料 | 0円 | 461,194円 |
修学旅行・遠足・社会見学 | 6,738円 | 41,797円 |
学校納付金 | 10,135円 | 226,022円 |
図書・学用品・実習材料費 | 19,049円 | 30,923円 |
教科外活動費 | 2,714円 | 12,512円 |
通学関係費 | 17,574円 | 89,317円 |
その他 | 3,833円 | 8,643円 |
合計 | 60,043円 | 870,408円 |
公立は授業料が無料なのに対し、私立は有料。しかも年間で461,194円という高い額になります。
また、学校外活動費なども、私立の方が多く習い事をする傾向にあるため、公立と私立で大きな差となっています。
引用元:http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf
小学校6年間で必要な費用の総額
最後に6年間で必要な費用の総額について見ていきましょう。学年によって必要となる費用が変わってきます。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
1年生 | 342,640円 | 1,842,650円 |
2年生 | 270,917円 | 1,275,934円 |
3年生 | 289,272円 | 1,365,914円 |
4年生 | 310,908円 | 1,464,090円 |
5年生 | 345,078円 | 1,557,348円 |
6年生 | 375,358円 | 1,658,692円 |
合計 | 1,934,173円 | 9,164,628円 |
公立では、修学旅行などがある6年生が最も高く、2~3年生は比較的安くなる傾向にあります。
私立では1年生が飛びぬけて高く、2年生で一気に下がるという傾向にあります。
どちらにせよ、公立と私立では大きな差があり、総額の合計は約5倍あります。
引用元:http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_3.pdf
入学までに身につけておきたいこと
最後に準備しておきたいこととして、小学校生活に向けて、子どもに教えておきたいことを紹介します。
小学校という場所は、多くの子どもにとって、本格的な規律やルールを学ぶ初めての場所です。
何の準備もなく突然放り出されてしまうと、子どもも戸惑ってしまうので、最低限の生活マナーを事前に教えてあげることが大切です。
身に付けておきたい事 | ポイント |
---|---|
あいさつ | おはよう、ありがとう、ごめんなさいをきちんと言えるように |
返事 | 名前を呼ばれたら大きな声で返事ができるように |
相手の目を見て話す | 聞いているという意思表示ができるように |
話を聞く | 先生の指示などを聞き逃さないように |
数を数えられる | 1~10までは数えられるように |
時計を確認する | 休み時間や給食の時間などが理解できるように |
長時間椅子に座る | 授業中じっと座ることができるように |
早寝早起き | 目覚まし時計を使って自分で起きられるように |
トイレ | 和式トイレでもできるように |
着替え | 体操服や水着に着替えられるように。脱いだ服の片付けも |
明日の準備 | 次の日の持ち物が準備できるように |
道を覚える | 学校までの道や公園、交番などがわかるように |
交通ルール | 信号や横断歩道、歩道橋などを理解できるように |
ひらがな・カタカナ | 基本的な読み書きはできるようにしておくと楽 |
名前が書ける | ひらがなで書ければOKだが漢字で書ければなお良い |
好き嫌いをなくす | アレルギーがある場合は別 |
ここからはもう少し詳しく、身に付けておきたいポイントついて解説します。
今できないからといって、子どもに無理強いはせずに、上手に協力しあって楽しく準備していきましょう。
あいさつ、返事をする
小学生に限らずコミュニケーションの第一歩になりますね。
引っ込み思案な子や人見知りの子でも、これができるだけで友達の数が変わってくると言われています。
最低限自然に口に出せるようになりたい言葉は、
- おはよう
- こんにちは
- こんばんは
- ありがとう
- ごめんなさい
この他にも、返事をするときの「はい」や「分かった」が言えれば十分です。家族はもちろん、近所の人や親戚の人を相手に練習しておきましょう。
相手の目を見て話す
子どもは目を見ずに話をした場合、その内容を理解していません。
また相手の目を見ていると言うのは、「話を聞いている」「今あなたに注目している」という意思表示にもなります。
子ども同士のコミュニケーションでは、こういった分かりやすい意思表示が大切です。
交友関係はもちろん、授業の理解度にも関係してくるでしょう。
話を聞く
学校生活では、先生の話を聞いて指示を仰ぐというのが基本。
きちんと落ち着いて話を聞くことができなければ、何をすればよいのかわからなくってしまいます。
ここでの話を聞くというのは、ただ聞くだけでなく、相手の言葉を飲み込んで理解するという意味。
その上で、その言葉に対して反応するというところまでできれば最高です。
これを練習するのに適しているのが、なぞなぞやクイズです。親子のコミュニケーションにもなりますし、入学前に練習してみましょう。
数が数えられる
最低でも1~10までは数えられるようにしておきましょう。できることなら20まで理解できると安心です。
ただ数字を覚えるだけでなく、数字の仕組み、例えば1の次は2、3は4より1少ないなども理解できることが大切です。
数の概念を理解させる際に、おやつを利用するという方法があります。
たとえば「チョコ3つとグミ5つ、どっちが多い?」や「10個入りのアメを半分こしてみよう」など、身近なもので数に関する問いかけをするだけで、自然に数の概念は備わっていきます。
この方法であれば数の仕組みや概念だけでなく、足し算、引き算はもちろんのこと、分数などの応用も楽しく覚えられます。
時計を確認する
小学校では分刻みで行動していきます。
登校時間、朝礼、授業、休み時間、給食など、時間を気にしなければならないシーンがたくさんあるので、自分で時計を確認する習慣をつけておくことが大切です。
できればアナログ時計が読めるようになっていると安心なのですが、難しい場合は「長い針が9になったらおしまいね」という感じでもOK。
時計を見るという習慣をつけることが重要です。
長時間椅子に座る
小学校の授業は一時間が45分でくくられています。大人であれば45分くらい椅子に座ることは簡単なことですが、6歳の子供にはとても難しいことです。
普段から落ちついて座っていられない子は、この45分が大きなストレスになってしまう事もあります。
45分という長い時間おとなしく先生の話を聞く練習には、本の読み聞かせが最適です。最初は比較的内容が簡単な短い本から始め、徐々に長い本に変えていきます。
この方法で自然に人の話を長時間座って聞くという能力が身についていきますし、色々な言葉を覚えて語彙力をアップさせられて一石二鳥です。
早寝早起き
小学校だけでなく、これからの人生で早寝早起きができることは基本中の基本。
学校に遅れないように、早く起きるのは当たり前のこと。寝覚めの良い朝を迎えるために、早く寝るというのも当たり前になってきます。
さらに、体調管理のためや成長ホルモンを分泌させるためなど、早寝早起きにはたくさんのメリットがあるので、入学前からにこだわらず、すぐにでも実践しましょう。
トイレ
小学校では、自分一人でトイレに行かなければなりません。
自宅でも自分一人で個室に入って、鍵をかけて用を足すという一連の流れを練習しておきましょう。
また、和式トイレしかない学校も多いので、洋式だけでなく和式トイレも練習しておく必要があります。
道を覚える
小学生は自分で歩いて登校しなければなりません。
自宅から学校まで、学校から自宅までの道を覚えて、入学後、道に迷ってしまわないようにしておきましょう。
また、下校後にお友達と遊んだりすることも増えるので、公園の場所やスーパー、警察署など、近所の主要施設の場所を覚えさせてあげると安心です。
交通ルール
信号が守れるといった基本的なことはもちろん、道路を横断するときには横断歩道を使う、左右をきちんと確認する、急に走ったり飛び出したりしない、ということは教えておきましょう。
これについては万が一があってからでは遅いので、何度も言い聞かせ、安全意識を高めるようにするしかありません。
ひらがな・カタカナ
ひらがなやカタカナは、小学校で学びますが、入学前に読み書きができるようになっているとかなり楽です。
ちなみに、子どもが興味を示しているものを利用すると、上手に学習できるので、ぜひ参考にしてみてください。
例えば、たとえば恐竜が好きな子供であれば、「てぃらのさうるす」「プテラノドン」など、絵や写真の下に名前を書いてあげます。
これだけでも子供たちはひらがなやカタカナに興味を持つきっかけとなります。なお、書きが難しい場合は、読みだけでも教えておきましょう。
名前が書ける
ひらがなを書くのは難しい…という場合は、名前だけでも書けるようにしておきましょう。
小学校の授業では、名前を書くシーンがたくさんあります。
先生も名前が書けるものとして授業を進めてしまうので、きちんと書けるようにしておいてあげましょう。
好き嫌いをなくす
アレルギーがある場合は別ですが、入学までに好き嫌いなく、なんでも食べられるようにしておきたいですね。
給食には色々な食材が使われるので、嫌いなものが出てしまう日もあるかもしれません。
そんな時、困ってしまわないように、できるだけ嫌いな食べ物はなくしておいてあげましょう。
ただし、自宅では絶対に食べなくても、給食では雰囲気で食べられるというケースもあるので、あまり無理に克服させようとする必要もありません。
まとめ
小学校入学までには、たくさんの準備が必要となります。
「こんなにも準備するものがあるなんて!」と悲鳴が聞こえてきそうな量ですが、一部を除いては入学説明会のあとから準備を始めても十分に間に合う量です。
リストを見ただけでうんざりしてしまわず、できることからコツコツと進めていきましょう。
小学校の入学式は子どもの成長をはっきりと実感できる、人生でも大きなイベントです。
しっかり確認して漏れがないように準備しておきましょう。