入学から卒業するまで使用したランドセル。処分方法が分からない…と困っている人は多いのではないでしょうか。
このページでは、使用し終わったランドセルの捨て方に関して説明します。
ちなみに、「ランドセルのリメイク」や「ランドセルの寄付」を考えている場合には、別ページで紹介しているので参考にしてみてください。
ランドセルは何ゴミ?どう分別すればいいの?
ランドセルは少々特殊なカバンであり、頻繁に捨てるものではないので、何ゴミで出せばいいのか分からないかと思います。
実はランドセルをゴミとして処分する場合、自治体によって方法が異なることもあるので、実例なども交えて紹介していきます。
何ゴミで出すかは自治体ごとに決まっている
通常のゴミも、自治体ごとに事細かなルール設定があります。
ランドセルは一見すると「可燃ゴミ」に該当しそうですが、一部の自治体では可燃ゴミは1辺の長さが30㎝までと決まっているケースもあります。
そういった場合は自治体が毎週回収している可燃ゴミでランドセルを捨てることは難しくなります。
自治体から配布されるゴミの分別表にはランドセルが記載されていないこともあるので、役所の公式サイトの閲覧や電話にて確認することも大切です。
最も重要な点は「自治体ごとに何ゴミにあたるのか」が決まっているという点ですから、ルールを確認してから捨てましょう。
基本は「可燃ゴミ」だが素材や金具に注意
上記のように「可燃ゴミ」に該当することの多いランドセル。しかしランドセルには革系素材だけでも複数種類ありますし、さらに金具など、様々な材質が使用されています。
今は多数の企業が新たな人工皮革や合成皮革を次々と製造しており、燃やした際の有害性などが不明なケースもあります。
そのため自治体によっては、「革の種類によってゴミ種別が異なる」ということもあります。
それぞれ管理する自治体次第なので一概には言えませんが、基本的には「可燃ゴミ」に該当します。
しかしランドセルについている金具は取り外して「不燃ゴミ」として捨てる必要があるでしょう。
金具の存在を忘れて、もしくは目立ちにくい部分の金具の存在を知らずに、金具も一緒に可燃ゴミとして出してしまう事例も多いようなので要注意です。
主要都市の捨て方一覧
代表的な東京都内の区、主要都市別の捨て方をまとめると、以下のようになります。
地域 | 処分方法 | 備考 |
---|---|---|
新宿区 | 粗大ゴミ | |
品川区 | 可燃ごみ | |
世田谷区 | 可燃ごみ・粗大ごみ | 一辺が30㎝以上のものは粗大ごみ扱い |
横浜市 | 可燃ごみ | |
大阪市 | 可燃ごみ・粗大ごみ | 一辺が30㎝以上のものは粗大ごみ扱い |
京都市 | 可燃ごみ | 府が寄付を推奨 |
神戸市 | 可燃ごみ・不燃ごみ | 金属パーツが簡単に外せない場合は不燃ごみ |
名古屋市 | 粗大ごみ | |
広島市 | 不燃ごみ | 丈夫なポリ袋に入れて出す |
福岡市 | 不燃ごみ | 袋に入れて口が縛れないものは粗大ごみ |
熊本市 | 可燃ごみ | 極力金属パーツを取り外す |
札幌市 | 可燃ごみ | |
那覇市 | 可燃ごみ |
やはり可燃ゴミとして捨てるのが一般的ですが、大きさによっては「粗大ゴミ」として扱ったりなど、違いが見られました。
上記はあくまでも代表例ですので、住んでいる地域のルールを確認してください。
「自治体名」と「ゴミ」や「分別ゴミ」、「ランドセル」などのキーワードを入れると、各自治体での処分方法を検索することができます。
上記したように役所に電話で聞いてみるのもおすすめです。
処分する前に再利用も考えて!
不要になったランドセル、そのまま捨ててしまうのはもったいないと思いませんか。
6年間も使い続けた思い出の品なので、できるだけ有効活用したいですよね。捨てる前に、次の方法でランドセルをリサイクルしてみましょう。
財布やキーホルダーなどにリメイク
思い出のランドセルは、形を変えていつまでも残しておくことができます。
各ランドセルブランドや、革製品の工房、ランドセルリメイク専門店など、ランドセルを加工してくれるところはたくさんあります。
財布、キーホルダー、スマホカバー、パスケースなど、中学生や高校生になっても使い続けることのできる商品にリメイクすれば、いつまでもランドセルの思い出を残したまま有効活用できます。
リメイクに関する詳しい内容はこちらで詳しくまとめているので、あわせてチェックしてみてください!
被災地や海外へ寄付する
捨ててしまうくらいなら、必要としている人のために役立てるのもおすすめ。
被災地でランドセルをなくしてしまった子供たちや、ランドセルを買うお金がない海外の子供たちへ寄付することができます。
各自治体や、ランドセルリサイクル業者など、寄付する場所は日本全国にあるので、捨てて無駄になってしまう前に、次の子供にバトンタッチしてあげましょう。
寄付に関する詳しい内容はこちらで詳しくまとめているので、あわせてチェックしてみてください!
状態が良いなら売れる場合も
最近のランドセルは、強度と耐久性に優れ、6年間使っても簡単に壊れることはありません。
そのため中古ランドセルのニーズも増えてきているので、状態が良ければリサイクルショップやフリマで売れることもあります。
特に、牛革やコードバンを使った高級ランドセルは、高額で買取してもらえる可能性が高いので、捨ててしまう前に一度査定してもらうことをおすすめします。
処分方法に関するよくある質問
ランドセルの処分方法については常に一定ではなく、環境配慮の問題もあるので頻繁に変わっています。
ですので上の子の時と同じ捨て方で問題ない…という考え方は危険です。
ランドセルの処分について、よくある質問を紹介します。
粗大ゴミとして捨てる場合の費用はいくら?
粗大ゴミとしてランドセルを捨てる場合にかかる費用について調べました。
70市町村くらい調べましたが、ほぼ「可燃ゴミ」であり、そもそも粗大ゴミに該当する地域はほとんどありません。
大阪市や名古屋市、狭山市など、粗大ゴミとして扱うケースがある自治体であっても「市が公表している粗大ゴミ手数料」に記載されていないことも意外と多くありました。(ランドセルは特殊性のあるゴミであるため)
そういった際には、インターネットもしくは電話で申し込んだ際に具体的な費用を伝えられるようです。
かなり数少ないですが、ランドセルを粗大ゴミとして捨てる際の費用が記載されている自治体もありましたので、実例を記します。
- 新宿区:400円
- 二戸市:100円
- 桑名市:300円
確実に費用が明記されている場合の相場は「100~400円」。
明記はされていなくても、そもそもランドセルはサイズがそれほど大きくないので、粗大ゴミであっても数百円で捨てることができます。
ただ要注意な点もあります。
自治体が管轄していない業者に依頼をすると相場をかなり超える費用をとられることもあります。
卒業したらみんなすぐ捨てちゃうの?
ランドセルは小学生時代の子供の思い出がたくさん詰まったアイテムです。
そのため卒業した後もそのまま置いておくことも多かったです。
しかしマンション住まいの増加や断捨離の影響などで、卒業すると捨てることも増えました。
その後「ランドセルのリメイクサービス」が活発化したので、今ではリメイクをして手元に残すケースも少なくありません。
ミニランドセルやキーケースなど、自分が使っていたランドセルを希望するアイテムに作り替え、そしてそれを持ち続けられるのは嬉しいことです。
こういった流れもあるので、卒業したらすぐに捨てる人ばかりではなくなりました。
ランドセル以外のカバンやバッグの捨て方は?
ランドセル以外のカバンやバッグの捨て方についてもまとめます。
それぞれ捨て方やゴミとしての扱い方が異なるので表を参考にしてください。
カバンの素材・種類 | 処分方法 |
---|---|
布 | 可燃ゴミ |
革 | 可燃ゴミ |
合成皮革 | 可燃ゴミ・不燃ゴミ |
エナメル | 可燃ゴミ・不燃ゴミ |
ナイロン | 可燃ゴミ・不燃ゴミ |
アルミ | 不燃ゴミ・粗大ゴミ |
ステンレス | 不燃ゴミ・粗大ゴミ |
エコバック | 可燃ゴミ |
ビジネスバッグ | 可燃ゴミ・不燃ゴミ |
スーツケース | 粗大ゴミ |
表を見ると、金属系素材を使ったバッグやサイズの大きなスーツケースなど以外は、基本的に可燃ゴミとして捨てることができます。
しかし自治体によっては不燃ゴミとして扱うことになる場合もあるので要チェックです。
布製などの可燃ゴミであっても、金属類がついているものも多いです。
金属の飾りなどがある場合には取り外し、金属は「不燃ゴミ」と捨てるというのが基本です。
とはいえほぼすべてのカバンやバッグには大小様々な金属が使われています。
例えばファスナーも金属ですが外さずに、そのままバッグについたまま可燃ゴミとして捨てることが認められているケースもあります。
一般的には3cm以下の金属ならば取り外さなくてもOK、といわれることもありますが、念のため自治体に確認しておくことをおすすめします。
理由は、それぞれの自治体による考え方やゴミ処理施設の設備によっても、ランドセル以外のカバンやバッグの捨て方が異なってくるからです。
まとめ
今回はランドセルの処分方法などを紹介しました。各自治体によって「可燃物・不燃物・粗大ゴミ」のどれに当てはまるか異なるので、しっかり確認する必要があります。
多くの場合は可燃物として捨てますが、取り外せる金属類は外しておくことも一般的なルールです。
粗大ゴミとして捨てる場合は処分費用がかかるので確認は必須です。
処分費用は「100円~数百円」で済むのですが、自治体関連の業者以外にお願いすると相場を大きく超えることもあるので注意してください。
ちなみに最近ではリメイクも流行しているので、積極的に活用することも検討しましょう。