ランドセルの値段相場はいくら?購入価格の平均から分析

ランドセル値段相場

最近はランドセルの種類が増え、安価なものから高級なものまで選択肢の幅が非常に広くなりました。

そのため、ランドセルの通知表では値段相場を調査すべく独自にアンケートを実施。より正確に分析するため、他社のアンケート結果も参考に値段相場を調査しました。

結果として、ランドセルの値段相場は、平均5~6万円台ということがわかりました。

この記事では、アンケート結果の詳細や価格帯別のランドセルの特徴、購入時の注意点などをまとめるので、ぜひ選ぶ際の参考にしてもらえばと思います!

ランドセルの値段相場をアンケート結果から分析

まずは、2026年度のランドセル購入予定の人に対して「ランドセルの通知表」が行ったアンケートをもとに、どのくらいの値段が理想とされているのかを見ていきましょう。

2026男の子ランドセルの購入予算

2026女の子ランドセルの購入予算

アンケートの結果では、5万円未満で考えている人が最も多く、男女ともに約半数を占めました。

価格帯としては5~6万円未満が最も多く、ほとんどの人が5~6万円程度で予算を組んでいることがわかります。

一方で、9万円以上の高級ランドセルを予定している人も一定数いることもわかります。

また、こちらは2025年度新入生に対して、一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会が行ったアンケートです。

ランドセル工業会購入予算

65,000円以上と55,000円~64,999円を選んだ人が多く、購入平均価格は60,746円という結果になっています。

この二つのアンケート結果から、ランドセルの予算として5~6万円台で考えている人が多いということがわかります。

実際のランドセルの値段相場はいくらなのか?

実際にランドセルを購入した人を対象に、セイバンが行ったアンケートでは、以下のような結果が出ています。

セイバン購入予算

5~7万円のものを購入した人が全体の半数以上を占めており、先ほど紹介した予算とほぼ変わりない結果となっています。

では、実際の値段相場を素材別にみていきましょう。

  • ランドセル全体:5~6万円
  • クラリーノ:3~6万円
  • 牛革:6~8万円
  • コードバン:8~30万円
  • オーダーメイド:5~8万円
  • 光るランドセル:5~9万円
  • ランドセルリュック:1~4万円

ランドセル全体の値段相場は、5~6万円となっていますが、素材ごとに相場が違うことがわかります。

できるだけ安く済ませたい場合は、クラリーノをはじめとした人工皮革モデル、高級感にこだわりたい人は希少部位を使用したコードバンモデルがおすすめです。

また、各ブランドごとの素材と価格を一覧にまとめたので、こちらも参考にしてみてください。

特に人気が高いブランド

ブランド 相場(円) 最安値(円) 素材
黒川鞄 8~10万 63,800

クラリーノ
牛革
コードバン

鞄工房山本 6~7万 49,900

人工皮革
牛革
コードバン

香久山鞄 79,900 79,900

牛革

土屋鞄 8~10万 64,000

クラリーノ
牛革
コードバン

grirose(グリローズ) 7万 69,000 人工皮革
池田屋(※) 6~7万 49,500

人工皮革
牛革
コードバン

羽倉 6~7万 52,800

コードレ
牛革
コードバン

カバンのフジタ 6~7万 55,000

クラリーノ
牛革
コードバン

萬勇鞄 6~7万 55,000

人工皮革
牛革
コードバン

ARTIFACT 6万台 66,000 クラリーノ
ふわりぃ 6~7万 43,700 クラリーノ
フィットちゃん 5~6万 40,700

クラリーノ
牛革

セイバン(※) 6~7万 47,300

人工皮革
牛革
コードバン

(※)クラリーノの他、池田屋には「ベルバイオ」、セイバンには「アンジュエール」という独自開発した人工皮革があります

工房系ブランド

ブランド 相場(円) 最安値(円) 素材
モギカバン 6~7万 55,000

クラリーノ
牛革
コードバン

村瀬鞄行 7~8万 44,000

人工皮革
牛革
コードバン

横山鞄 6~7万 53,000

人工皮革
牛革

カザマランドセル 4~5万 46,000 クラリーノ
キッズアミ 6~7万 50,600

クラリーノ
牛革
コードバン

conosaki 6~7万 55,000

クラリーノ
牛革

Rikomonランドセル 6~7万 56,100

クラリーノ
牛革

大峽(おおば)製鞄 8~9万 55,000

クラリーノ
牛革
コードバン

堀江鞄 5~6万 47,000

コードレ
牛革
コードバン

中村鞄 6~7万 53,680

ベルエース
牛革
コードバン

ランドセル工房生田 6~7万 52,500

人工皮革
牛革
コードバン

神田屋ランドセル 6~7万 56,000

クラリーノ
牛革

宇野カバン 6万 55,000

クラリーノ
牛革
コードバン

HERZ(ヘルツ) 6万台 60,500 牛革
ももちゃんランドセル 55,000
72,000
55,000

牛革
コードバン

HIDA Calf 7万 49,500 牛革
京都ランドセル工房 6~7万 49,800 クラリーノ
林カバン店 5~6万 52,800 人工皮革
コクホー 6~7万 57,200 人工皮革
ナガエかばん 8~9万 71,000

牛革
コードバン

大手ブランド

ブランド 相場(円) 最安値(円) 素材
イオン 6~7万 30,800 人工皮革
ララちゃん 6~7万 53,900

ベルビオ5
牛革

くるピタランドセル 7万 60,500

人工皮革
牛革
コードバン

三越伊勢丹 7~8万 50,600

人工皮革
牛革

高島屋 8~9万 52,800

人工皮革
牛革
コードバン

小田急百貨店 7~8万 66,000

人工皮革
牛革

大丸松坂屋 7~8万 60,500

人工皮革
牛革
コードバン

イトーヨーカドー 6~7万 31,900 人工皮革
ニトリ 4万 19,900 人工皮革

デザイン系ブランド

ブランド 相場(円) 最安値(円) 素材
PAUL&JOE
(ポール&ジョー)
8~9万 79,200

人工皮革

マリークワント 7~8万 69,300

人工皮革

ディーゼル 9万 89,100

人工皮革

ラルフローレン 9万 88,000

人工皮革
牛革
コードバン

メゾピアノ
(mezzo piano)
9~10万 80,300

人工皮革
牛革

PRIVATE LABEL
(プライベートレーベル)
8万 65,450

人工皮革
牛革

ANNA SUI
(アナスイ)
10万 94,600

人工皮革
牛革

atara
(アタラ)
59,800 59,800 牛革
LIRICO
(リリコ)
6~7万 59,500 クラリーノ
ニノニナ
(Nino Y Nina)
6~7万 62,700

クラリーノ
牛革

コラボ系ブランド

ブランド 相場(円) 最安値(円) 素材
池田地球 6~7万 60,500 人工皮革
盛田のランドセル 6~7万 64,900 人工皮革
牛革
オロビアンコ 88,000 91,300 人工皮革
プーマ 78,000 82,500 人工皮革
ナイキ(NIKE) 82,500 82,500 人工皮革
アディダス(adidas) 80,300 80,300 クラリーノ
ポーター(吉田カバン) 77,000 77,000 牛革
アクタス(ACTUS) 7万 61,600 クラリーノ
ディズニーランドセル 8万 63,000 人工皮革
サンリオ 5万 46,200 クラリーノ
ミキハウス 15万 110,000

クラリーノ
牛革
コードバン

きなこ×こどもと暮らし 6万台 62,600 クラリーノ
コクヨ×あんふぁん 6万 55,000 クラリーノ
水野鞄店 4万 18,800 人工皮革
シブヤランドセル 5~6万 40,639

クラリーノ
牛革

その他のブランド

ブランド 相場(円) 最安値(円) 素材
ユーアンドアイ 4~5万 37,400

人工皮革
牛革
コードバン

澤田屋ランドセル 3万台 36,800 人工皮革
ノムラ 4~5万 39,900

クラリーノ
牛革

ツバメランドセル 2万 16,300 人工皮革
coulomb 2万 13,500 人工皮革
ゆめや 7万 63,800

クラリーノ
牛革

ガルソン(GALSON) 5万 42,500

人工皮革
牛革

スガタキ 47,500 47,500 牛革
UMI 49,500 49,500 ナイロン

【値段別】ランドセルの違いと購入時の注意点

ランドセルは、価格によって素材や特徴が変わってきます。

それぞれの価格帯ごとの素材や特徴についてまとめているので、購入の際の参考にしてみてください。

高級ランドセル(7万以上)

7万円以上の高級ランドセルは、牛革やヌメ革、コードバンなどの本革を使用したモデルが多くなっています。

牛革モデルの中でも7万円以上の高級モデルの場合、デザインにこだわっているモデルや、機能性に優れているモデル、内装の素材にまでこだわっているモデルなどがあげられます。

同じ牛革モデルなのに価格が違うのには何かしら理由があるので、価格だけで決めるのではなく、それぞれのランドセルのこだわりを見て決めましょう。

また、ヌメ革やコードバンなどの高級素材を使用したモデルも、希少性が高く価格が高めに設定されています。

これらのランドセルは希少素材で作られているため、非常に生産数が少ないという特徴があります。

例えば人気ブランドの黒川鞄では、発売開始と同時に即日完売してしまうモデルもあるほどなので、購入を考えている場合はできるだけ早めにチェックしておくことが大切です。

高級ランドセルについて詳しく知りたい場合は、こちらのページを参考にしてみてください。

高級ランドセルの特集ページをチェックする

6万円台のランドセル

6万円台のランドセルには、人工皮革モデルや牛革モデルなどがあります。

一般的に人工皮革モデルの価格相場は5~6万円程度とされており、多くのブランドがこの価格帯で人工皮革モデルを展開しています。

特に多くのモデル数を取り扱う「セイバン」や「フィットちゃん」などもこの価格帯が多く、様々なデザインやカラーなど選択肢の広い価格帯といえます。

また、中には6万円台で販売されている牛革ランドセルもいくつかあります。

鞄工房山本」や「羽倉」、「モギカバン」など、人気の工房系ブランドでも6万円台の牛革モデルが展開されているので、リーズナブルな牛革モデルをさがしている人におすすめです。

5万円台のランドセル

5万円台のランドセルは、シンプルな人工皮革モデルが多くなります。

多くの人工皮革ランドセルが6万円台以上となってしまうため、5万円台のランドセルの選択肢はやや少なくなってしまいますが、それでも色々なブランドで取り扱いのある価格帯です。

また、早期割引や通販限定割引などを利用すれば、6万円以上のモデルも5万円台で購入することができます。

人気カラーから順番に売り切れてしまうので、早めにチェックすることをおすすめします。

安いランドセル(3万~4万)

3~4万円のランドセルは、良いものと悪いものが混ざっている価格帯です。

安価でも良いランドセルはあるのですが、中には粗悪品も紛れ込んでいるので、購入は慎重に行う必要があります。

安心して購入するためには、まず信頼できるブランドであること、さらにきちんと公式サイトで購入することが絶対条件です。

信頼のできないブランドのランドセルは、海外製の粗悪品である可能性もあるので、あまりおすすめできません。

詳しくはこちらのページでまとめているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

安いコスパの良いランドセルをチェックする

 

また、アウトレットセールをうまく利用すれば、良質なランドセルを安価で購入することができます。

アウトレットセールでは、型落ちモデルや展示品などを格安で販売しており、中には50%OFFになるモデルもあります。

アウトレットセールに関しては「ランドセルのアウトレット」のページで最新情報を掲載しているので、興味のある人はチェックしてみてください。

激安ランドセル

1~2万円台で販売されているランドセルは、壊れやすくて6年間持たないものも多く、結局買いなおす羽目になったりするので、あまりおすすめできません。

また、6年間保証が付いていないものも多いので、万が一壊れてしまうと大変です。

目先の価格だけを見るのではなく、長い目で見てランドセルを選びましょう。

ランドセルの値段推移を昔と今で比較

ランドセル工業会購入予算2018

ランドセル工業会購入予算2023

参考URL:https://www.randoseru.gr.jp/graph/

このグラフはランドセル工業会によるランドセル購入金額の調査結果です。

上のグラフは2018年、下のグラフが2025年となっていて、ランドセルの購入金額が過去7年間で上がっていることがわかります。

2018年では、最も多い価格帯が40,000~54,999円なのに対し、2023年は65,000円以上が最も多くなっています。

ランドセルの購入価格がどんどん上がっているのには様々な理由があります。

  • 材料費が高騰している
  • デザイン、カラーのバリエーションの増加
  • 高級ランドセルの増加
  • 少子化により子供にかける予算の増加

これらの要因により、購入価格の相場が上がりつつありますが、全てのランドセルが高くなっているわけではなく、低価格なモデルもたくさん発売されています。

また、ランドセルをお得に購入するコツとして、各ブランドで開催されている「早期割引」や「アウトレットセール」などを利用するという方法もあります。

ランドセルの値段に関する質問

ランドセルの値段についてよくある質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

ランドセルの値段が高いのはなぜ?

ランドセルの平均価格は5~6万円前後。格安のランドセルでも3~4万円はかかります。

なぜ、ランドセルはこれほど高額なのでしょうか。その理由は素材にあります。

安価なランドセルに使われている人工皮革は、一般的な合皮とは違い、本革に近い強度と耐久性、質感を持っています。

そのため値段も、本革よりは安いとはいえ、それに近い価格となっています。

また、ランドセルの作業工程が非常に複雑で、人件費がかかるというのもランドセルが高い理由の一つです。

特に工房系のブランドは、一つ一つ手作業でランドセルを作成しているため、価格は高めの設定となっています。

値段が安いランドセルって大丈夫?

値段が安いランドセルでも、安心して使うことができるものもたくさんありますが、中には粗悪品も混ざっているので注意が必要です。

見分け方としては、安心できるブランドであるかどうかや、正規店であるかどうかで判断します。

セイバンやフィットちゃんといった大手ブランドでは、価格の安いモデルから高いモデルまで幅広く販売しています。

また、早期割引やアウトレットなど、お得なセールも行っているので、安くランドセルを購入したい人におすすめです。

楽天やAmazonなどで売られている格安ランドセルは、粗悪品や模造品など、様々なトラブルの原因となるのでやめておきましょう。

就学援助制度の補助金でランドセルが0円になる?

各自治体では、就学援助制度などの名目で補助金がもらえる場合があります。

例えば、埼玉県秩父市では新入学児童全員に入学準備祝金5万円が配られるなど、ランドセル代金に充当できる補助金があります。

また、地域によってはランドセルを配布していたり、ランドセルリュックを配布している自治体などもあります。

富山県立山市では、モンベルのランドセルリュックを新一年生全員に配布するなど、ランドセル購入に関する補助が広がっています。

補助の対象となる条件や金額は、それぞれの自治体によって違うため、地域の役所に問い合わせることをおすすめします。

補助金に関しては、「ランドセル補助金」のページでで詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

ランドセルの値段相場は毎年上がりつつあります。

これはランドセルの価格が高くなったというためだけでなく、高級ランドセルを求める人が増えたためでもあります。

ランドセルのバリエーションが増え、安いものから高いものまでいろいろな価格帯のランドセルが用意されているので、予算に見合ったランドセルを選ぶようにしましょう。