中古ランドセルはアリ?メリット・注意点・選び方を徹底解説

中古ランドセルはアリ?メリット・注意点・選び方を徹底解説

最近では、中古ランドセルを選ぶ家庭も増えています。

新品にこだわらず、価格を抑えたい・予備用として使いたい・状態のよい展示品をお得に手に入れたいというニーズが背景にあります。

ただし、中古ランドセルにはデメリットもあるため、選ぶ際にはいくつかのチェックポイントを押さえておくことが大切です。

このページでは、中古ランドセルのメリット・デメリット、選び方、活用シーンについて詳しく解説します。

アウトレットランドセルや新品モデルとの違いも交えながら、失敗しないランドセル選びをサポートします。

中古ランドセルを選ぶ家庭が増えている理由

新品より安く買える

中古ランドセルの最大の魅力は価格の安さです。

新品では6万円以上するブランドモデルや工房系ランドセルも、中古なら半額以下の1~3万円台で購入できることがあります。

ランドセルの価格は年々上昇傾向にあり、「コストを抑えたい」「兄弟が複数いる」という家庭にとって、中古は現実的な選択肢です。

状態が良ければ非常にお得な買い物となり、家計に優しいラン活が可能になります。

サブ用・予備ランドセルとして活用

最近では、祖父母の家に置く予備用や、雨の日用・習い事用・放課後用として中古ランドセルを購入するケースが増えています。

メインのランドセルが壊れたり汚れたりしたときのサブランドセルとして活躍するほか、季節限定の通学・短期間の転校にも便利です。

「新品は高すぎるけど、もう1つあると便利」というニーズを満たす存在として支持されています。

最近は「未使用品」や「展示品」も選べる

中古ランドセルといっても、実際には未使用品・展示品・試着品など、使用感のない美品が数多く流通しています。

展示会や百貨店で展示されていたモデルは、ほぼ新品と変わらない品質でありながら、価格は2~4割ほど安いことも。

衛生面が気になる家庭や、保証付きで購入したい方にもおすすめです。

中古ランドセルのメリット・デメリット

メリット|価格・選択肢の幅・即納可能

中古ランドセルの最大の利点は価格の安さだけでなく、販売終了モデルや限定デザインも手に入る可能性があるという点です。

とくに人気ブランドの旧型モデル・コラボ商品などは、新品では入手困難でも中古市場に出回っていることがあり、こだわり派の家庭には嬉しい選択肢になります。

また、中古品は在庫があればすぐに発送してもらえるため、急な引っ越し・転校・買い替えなどにも対応しやすいのが強みです。

デメリット|劣化・保証なし・衛生面など

一方で、中古ランドセルには経年劣化や使用感といった問題があるのも事実です。

  • 本体の角スレや背当て部分のへたり
  • 金具のゆるみ・ベルトの劣化
  • タバコ・ペットなどのニオイ残り

などは、写真だけでは分かりにくいこともあります。

また、多くの中古品はメーカー保証が適用されないため、6年間保証を重視する家庭には不向きかもしれません。

中古ランドセル購入時のチェックポイント

状態(使用感・キズ・ニオイ・型崩れなど)を細かくチェック

中古ランドセルは、見た目だけでなく使用感・擦り傷・金具のぐらつき・ニオイ・型崩れといった細部の状態を確認することが非常に重要です。

特にネット購入の場合、実物が見られないため、写真の枚数・写り方・説明文の丁寧さは信頼性の判断材料になります。

「状態:良い」「目立つキズなし」などの記載だけでなく、ランドセルの底面・背あて・肩ベルト部分に使い込んだ痕がないかチェックしましょう。

素材・重さ・背負いやすさを事前に把握

中古品でも「素材と重さ」は購入後の使いやすさを大きく左右します。

例えば、クラリーノは軽くて扱いやすい一方で、牛革・コードバンは耐久性や高級感が魅力です。

ただし、本革はその分重量が増す傾向があるため、お子さまの体格や通学距離に合わせて選ぶのがポイント。

可能であれば、同じブランド・同素材の現行品を店頭で試着し、背負いやすさ・フィット感を確かめておくと安心です。

返品対応・保証制度の有無も要確認

中古品だからこそ、万一の返品可否や簡易的な保証があるかを事前に確認しておきましょう。

最近は、展示品や型落ち品をアウトレットとして扱うランドセル専門ショップも増えており、未使用に近い状態+返品可能というケースもあります。

特にフリマアプリや個人間取引では、購入後のトラブルを防ぐために、返品・返金対応ポリシーが明記されている出品者を選ぶのが賢明です。

中古ランドセルはどこで買える?

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリ

中古ランドセルの入手先として、メルカリ・ヤフオクなどのフリマアプリが最もポピュラーです。

全国から出品があり、状態・価格帯も豊富にそろっています。

ただし、個人間取引のため、保証がない・状態にバラつきがある点に注意が必要です。

写真や説明文をしっかり確認し、信頼できる出品者を選びましょう。

中古専門店・展示品アウトレット

中古や展示品ランドセルを専門に扱う店舗もあります。

例えば、展示品アウトレットとして販売されているモデルは、保証がついていることが多く、安心して購入可能です。

ブランドによっては、直営店舗での展示品セールも開催されるため、購入場所の選び方にも注目しておきましょう。

フリマイベントや地域掲示板など

地域のフリーマーケットや、ジモティー・ママ友掲示板などを活用して手に入れるケースもあります。

価格は安い反面、現地での受け渡しが必要・保証なしなどのデメリットもあるため、短期間の使用や2個目ランドセルとしての利用が向いています。

中古ランドセルが向いている家庭とは?

兄弟用・2個目の予備ランドセル

兄や姉が使ったランドセルをそのまま下の子に引き継いだり、2個目の予備として購入したい場合には、中古ランドセルはぴったりの選択肢です。

特に、週に数回だけ使うような「サブランドセル」としては、安価で入手できる中古品のメリットが大きいです。

転校や一時的な使用に対応したい場合

途中転校や、一時的な使用が前提で新品を買うのはもったいない…というご家庭にも、中古ランドセルは有力な候補になります。

多少の使用感があっても気にならない場合には、コストを大きく抑えることができます。

予算を抑えつつ品質を重視したい場合

状態が良好な中古ランドセルを探せば、定価5~6万円の上質モデルを半額以下で購入できることもあります。

ただし、新品同様の美品や人気モデルは競争が激しいため、選び方のコツを押さえつつ、男の子向け女の子向けに絞り込んで探すのがポイントです。

まとめ|中古ランドセルは「条件次第」でアリ!

中古ランドセルは価格的に大きな魅力がありますが、使用状態・保証の有無・素材の劣化具合なども含めてしっかりチェックすることが重要です。

個人取引よりも、展示品アウトレットや専門店の方が状態・保証の安心感は高めです。

最近は、アウトレットや型落ちモデルのセール価格も充実してきています。

新品との価格差が少ない場合は、最新カタログ人気モデルの評価も確認し、総合的に判断しましょう。
条件に合えば、中古ランドセルはとても合理的な選択肢です。

予算・使用期間・希望デザインに応じて、選択肢を広く持って検討してみてください。


監修者 長谷川弘幸(イラスト)
監修者
長谷川 弘幸
ランドセルの通知表編集部の監修者。2012年からランドセル業界の取材・記事監修を担当。
展示会レポート、ブランドインタビュー、購入レビュー等実績多数。