賃貸契約をする際は、仲介手数料や敷金や礼金等の初期費用を一度に支払わなければなりません。
多いときには家賃の6か月分や7か月分を準備しなければならない場合もあります。そのときに、前家賃や日割り家賃も一緒に払うことになるでしょう。
通常の家賃とどう違うのか、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は入居の際に必要になる前家賃と日割り家賃の意味について説明します。
前家賃の意味は?いつ支払うの?
部屋を借りるときは数多くの不動産用語が出てきます。
その中の前家賃や日割り家賃という言葉はなじみがなく、毎月の家賃との違いがわからなくても正しく理解せずにやり過ごす人もいるようです。
ちょっとしたタイミングの違いで初期費用に大きく関わるかもしれない前家賃の意味は覚えておいた方が良いでしょう。
「何日締めの何日払い」の法則がある?
家賃をいつ支払うかは、物件や不動産会社によって異なります。
ただし、通常の契約では、翌月分の家賃を当月末までに支払う、いわゆる前払い制をとっていることがほとんどです。
その「当月末まで」も月末の最終日や27日、10日など、不動産会社や物件の大家によって変わることがあります。
賃貸契約をした物件が不動産会社所有のものなら、不動産会社に家賃を支払うことになりますし、所有者が個人の大家なら、直接大家に支払うことになるでしょう。
支払い方法も、毎月指定日の口座引き落とし、毎月の期日までの口座振り込みが多いです。
しかし、大家が隣接した場所に住んでいれば、昔の慣習で毎月現金を持参して支払うところもあります。
家賃を口座引き落としで払う場合は、多くの民間企業が給料日である25日以後に設定していることが多いようです。
クレジットカード払いの引き落とし日は会社ごとに異なり、10日払いや27日払いが多いです。
直接大家の個人口座に送金する人もいるでしょう。送金手数料は自己負担とするところが多いと思います。
支払い方法については賃貸借契約書に翌月分の家賃を毎月末までに支払うこと、などの文言があるので確かめておきましょう。
特に口座引き落としやクレジットカード払いの場合、引き落とし日に口座残高が不足していると引き落としができず、再振替日にも引き落とせないとペナルティで利息が付くことがありますので十分に注意が必要です。
後払いではなく、前払いの意味?
家賃はほとんどの不動産会社が前払い制にしていますが、これは家賃を払わずに夜逃げなどでいなくなってしまうことを防ぐ意味もあると思います。
このように次月分の家賃を当月末までに前払いすることを前家賃と受け取る人もいますが、本来の意味は違います。
これでは、契約してから退去するまで、ずっと前家賃を毎月支払うことになってしまいます。
前家賃とは、月の途中から入居する場合に、その月の家賃を契約時に支払うことです。
本来なら家賃は翌月分を前月末に支払うと説明しましたが、入居日をキリの良い1日にしたい人ばかりではありません。
大家にしてみれば一刻も早く入居してもらって家賃収入を得たいので、別段入居日をいつにしなくてはならない、とは決めていないことがほとんどです。
月の途中からの入居だと、その月に限っては家賃の前払い制ができないため、当月分の家賃に対しては特別に契約時に受け取ることにしているのです。
月の途中から入居する場合の家賃はどうなるの?
月の途中からの入居では1か月分まるまる住んでいないため、家賃の満額を支払うのでは、月初と月末の起算日により不公平感が生じます。
そのため、住む日数分だけの家賃に減額して支払うことになっています。
日割り家賃の計算方法は
1か月を30日とした日数で割って1日分の家賃を計算し、実際に住む日数をかけて合計した額が日割り家賃です。
例えば60,000円の家賃の部屋に、4月6日に入居開始予定とする場合は、25日間住むことになるため、計算式は以下のようになります。
60,000円÷30日=2,000円となり1日分の家賃が2,000円と言うことがわかります。
それに実際に住むことになる25日をかけます。2,000円×25日=50,000円となり、4月分の日割り家賃は50,000円です。
つまり、これから住むことになる4月分の日割り家賃50,000円を、前家賃として契約時に収めると言う意味になります。
契約時に初期費用として一括払いすることが多い
例えばこれが、4月26日に入居した場合はどうなるでしょうか。4月は30日までなので5日間だけ住むことになります。
その際は、1日分の家賃2,000円×5日=10,000円です。これが4月分の日割り家賃10,000円となります。
しかし、不動産会社や大家により異なるケースがありますが、この時に5月分の家賃も一緒に合算して請求されることが多いです。
この場合に、4月分の日割り家賃10,000円と5月分の家賃60,000円を足した70,000円を、契約時に前家賃として支払う、ということになります。
結局は必ず支払うことになるものなので、それが少し早まったことになり初期費用も考えていたよりも少し高く感じられるかもしれません。
フリーレントにしている物件もある
初期費用を安く抑えたい人向けに、前家賃を無料にしたフリーレントの物件などもあります。
ただし、そのフリーレントの意味合いも、物件により異なることがあるので注意しましょう。
入居月だけをフリーレントにするのか、まるまる1か月分の家賃額が無料になると言う意味なのか、設定が異なることがあります。
入居月だけを無料とする場合は、月初に入居する人と月末近くに入居する人では、そのお得感にかなりの差がついてしまいます。
その不公平感を解消するために、入居月の翌月の1か月分をフリーレントにする方法など、さまざまあります。
中には、フリーレント最大3か月などの物件もありますが、大学入学が早めに決まり、入居日までにかなりの期間がある場合、その物件を抑えておくためのシステムの意味合いを持つこともあり、内容を十分確認をすることが大切です。
家賃が生じるのはいつから?
賃貸の申し込みをするときは、だいたいが入居申し込みをして、入居審査を経て、問題がなければ契約になります。
この際に、入居申し込み日、契約日、契約締結日、入居開始日、引っ越し日など、書類を記入するたびに日付を書くことが求められます。
実際に住んでいなくても書類に記載した日付が有効となり、その日から家賃が生じてしまうことがあります。
また、実際に住んでいなくても、引っ越しの家具を入れる前にある程度の掃除をしておきたい場合があり、先に鍵を受け取ると、その日が家賃の起算日となることもあります。
引っ越し日までは間があるのに、その間の家賃を支払うのはもったいないですね。
しかし、その都度立ち寄りたい時に鍵を受け取り、事後に返却すれば問題ない場合もあるようです。
基本的には、入居日を契約日にして、引っ越し当日に不動産会社で鍵を受け取ることが多いと思います。
ただし、これにはさまざまな考え方があり、不動産会社や大家により取り決めが異なることが考えられます。あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
まとめ
部屋を借りるときは契約する際に初期費用が大きな負担になることがあります。
結局、支払い額はトータルでは変わらなくても、今払うか1か月後に払うかはあらかじめ十分な資金が用意できない人にとっては大きな問題です。
契約や入居日によりその支払うタイミングもずれてきますので、念のため資金準備は余裕を持った計画を立てることが大切です。
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