単身赴任や転勤で引越しをすることになったら、とにかく期限のあることなので早く賃貸物件を探さなければなりません。家が決まらないことには引越し業者の手配もできません。早め早めの対応が肝心です。
遠方の場合は現地まで頻繁に出向くわけにもいかず、事前の周到な準備が欠かせません。物件を効率よく見つけるためのポイントやコツ、物件を選ぶ際の注意点を説明します。
単身赴任なら家具・家電付きが手っ取り早い
自宅があり期限付きの単身赴任で一人だけで引越しをするなら、実家の家具や寝具はそのまま残しておいた方が都合が良いでしょう。また何年かすれば戻ってくるので、そのたびに大掛かりな引越しをするのでは面倒です。
かといって、仮住まいの住居のために何から何まですべての家財を揃えていたのでは費用がかかりすぎます。また実家に戻る際にはそれらのものをほとんど現地で処分して来なければなりません。
その時の手間や処分のための費用が惜しければ、家具や家電はレンタルのものを使う方法があります。最初から部屋に揃っている家具・家電付きの物件なら煩わしい手間がなく、すぐに生活をスタートできるので便利です。
身の回りのものを送るだけですぐ移動できる
着替えや読みたい本やパソコンをスーツケースに詰め込んで、出張感覚で身軽に移動することができます。残りの必要そうな衣類や手元に置いておきたい本、趣味のものなどは後から宅配便で送ってもらうこともできます。
いずれ帰るのだから一人用の家具や家電は不要になる
単身赴任の期間が終わり実家に戻る時には、それらの一人用の家電や家具は一切不要になってしまいます。当然現地で処分しなければならないものです。仮に運んで、いずれ娘や息子が自立して使うだろうからとどこかに長い間取っておく場合もあるかもしれません。
しかし、長い間使わない家電は、いざ使おうとした時に不具合が出ることも多いものです。また、家電はどんどん進化していくもので、子どもが自立する時には骨董品扱いされ、喜んで使ってくれるかどうかは疑問です。
処分するにも処分料やリサイクル料がかかってしまう
粗大ごみに出すにしても家電を処分するにしても今では処分費用がかかります。勝手にその辺に捨てるわけにはいかず、捨てる日を予約して所定の役所の手続きを踏んで運んでもらうことになります。
家電なら家電リサイクル法に即した処分をしなければならず、粗大ごみなら平日に時間を都合しておかなければならないかもしれません。そんなことも、家電や家具付きの物件が人気のある理由の一因と言えるでしょう。
転勤向け物件は即入居できるかがカギ
転勤族なら何年かごとに転勤になることがわかっていても、いざ内示があると動揺するのではないでしょうか。大体において旦那さんは仕事の引き継ぎや挨拶で多忙になることから、物件探しや引越しの手配や荷造りなど実務的なことは、奥さんが一手に引き受けることになるのではありませんか。そのためには物件探しも少しでも効率よく行わなければなりません。
入居中では内見もできない
4月の年度初めにあわせて転勤をすることが多いため、その時期に合わせて退去し引越しをする人が俄然多くなります。通常は新しい住居を探し、そこが確保できなければ引越しの予定が立てられません。
急いで新居を決めたいのに、入居者募集の物件にはなっていても住民が入居中では内見をすることができません。しかし、その状態でも不動産屋としては早めに入居者の予約を入れたいことから、早めにインターネットに図面を公開して入居者募集をかけます。そこに気づかずに希望物件の候補に入れてしまうと失敗します。
確実に引越し日までに退去してくれるか心配
自分が動きたいと思っている日までに確実に入居ができないと、新年度のスタートに間に合わないことが考えられます。引越しの繁忙期では、前入居者が退去した後にハウスクリーニングが入り内装工事を終えて次の入居者が住める状態になるまで、かなりの日数がかかります。
例えば、敷金返還のトラブルにより内装工事に入れず保留の状態のままになっていたり、提携先の内装工事業者がいくつも引越しが重なったために人手が足りず工事日がどんどん先延ばしになる場合などです。そんな不確かな物件を候補に入れるわけにはいきません。
長い間空き室のままだったところも不安がある
当然即日入居可能としている物件でなければ候補に入れることができません。そういう物件に絞って部屋探しをすることになるでしょう。しかし、ここで気をつけて見ておきたいのは物件登録日や情報公開日です。
一見良さそうな物件なのに、長く借り手がついていない物件は疑ってみた方が良い場合があります。一人や二人の引越しならその物件に住んでから気に入らないと思っても気軽に引越しができるかもしれませんが、子ども連れの家族で住む場合はそういうわけにもいきません。
一時的な仮住まいとはいえ良い物件に住みたいと思うはずです。子どもがいれば幼稚園や学校の通いやすさも考えなければなりません。できれば転勤先の職場の家庭を持っている人に、子どもを育てるにはどの辺が住みやすいかという情報を聞いてもらうと良いでしょう。
後から優良物件が出ることもあるがそれを待ってはいられない
転勤シーズンはみんなが一斉に動くことになるので、探している時よりもむしろ引越しが一段落した後の方が空き物件が多く出ます。その中には優良物件も多いでしょう。しかしそこが入居できる状態になるまでただ待っているわけにもいきません。
転勤シーズンは引越し料金も高騰するため、早く物件を押さえて少しでも有利な日に引越せるよう引越し業者の手配もしなければなりません。
転勤シーズンは良い物件はすぐに借り手がついてしまう
大勢の人が一度に動こうとする転勤シーズンは、空き物件も条件が少しでも良いところがあれば早々に借り手がついてしまいます。あれもこれもと迷っているうちに、その希望していた物件があっという間に契約済みになってしまうこともあります。
またインターネットで見つけた物件がすでに契約済みになっていても更新が間に合わず、いつまでも空き物件として残っていることもあるため気をつけましょう。部屋探しや引越し業者の手配、転校の手続きや諸届、すべてにおいてスピード重視で動かなければなりません。
まず相場を知ることと空き物件の状況を把握しよう
全く知らない土地で賃貸物件を探す時の手がかりになるのが賃貸情報サイトです。遠く離れていてもインターネットでその土地の様子がある程度わかるので便利です。
地図上に空き物件がマーキングされれば、どの辺に空き物件が多いのか、どの辺が少ないのかが一目で判断でき、地図上で駅や学校やスーパーなどの主要施設の位置関係が把握できます。
情報の調べ方
利用する沿線を選んで駅から検索したり、市町村で指定して検索することもできます。物件の候補が一覧表形式で並ぶため、スクロールして家賃を見ると大体の相場がわかります。
また、スーパーや駅まで何メートルという物件情報もあり、近隣のスーパーや銀行公共施設の写真も一緒に掲載されているものは町の雰囲気がわかります。
家賃が安い掘り出し物件を探すコツを以下の記事で解説しているので、情報を調べる際に役立ててください。