部屋探しでは欠かせない賃貸物件の内見ですが、一日に何か所も行くなら、短時間のうちに効率よくポイントを押さえて回りたいものです。そんな時に頼りになるスマホの無料のアプリを紹介します。
多機能なスマホアプリは内見時にも大活躍
最近はゲームだけでなく学習アプリから実用的なアプリまで多彩なカテゴリで、無料や有料の数多くのアプリが紹介されています。スマホ本体に最初から入っている機能やアプリにも、普段使っていないと見落としているものもあるのではないでしょうか。内見の色々な場面でスマホの便利なアプリが頼りになります。
静止画も動画も高画質のカメラ機能
最近のスマホのカメラ機能は、少し前のデジタルカメラよりもより高画質高機能を誇るものが多いです。本格的な一眼レフのデジタルカメラを持っていても、スマホのカメラの携帯性と手軽さにはかないません。思い立った時に気軽にメモ代わりに写真で残しておけるのがスマホのカメラの良いところです。
賃貸情報サイトできれいな物件の写真が何枚も載っているので、それを見ればいつでも室内の様子はわかるから、別に写真にして残しておく必要もないだろう。と、せっかく内見でその場に行っているのに写真を撮らないのではもったいない話です。
なぜなら、インターネットで公開している物件の写真は良い状態で撮ったものを掲載し、きれいに見えるように加工しているものもあるからです。実際にそこに足を運んだなら、もっと細かい部分を写真で撮って残しておきましょう。
室内から見える外の風景やベランダやバルコニーの様子、集合ポスト、キッチンの収納棚の中、天井についている照明、電球のついていない場所、シューズボックスの棚の位置、洗濯機置き場や冷蔵庫置き場、など撮っておきたいところはたくさんあります。
もちろん室内だけではなく、階段の様子やエレベーターの最大積載量の表示や人数の定員なども撮っておくと、大きなベッドマットやピアノなどを運ぶ時に乗せられるエレベーターかどうかが判断できます。
階段の踊り場や通路の様子を撮っておくと、大きな荷物の搬入に特殊作業が必要になるか引越し業者が判断しやすく、法外な見積もり額を提示されることもありません。玄関前の道路の様子、引っ越しトラックの駐車スペースも撮っておくといいですよ。
これは必ず聞かれることなので、引越し業者の見積もり担当者に画像を見せるだけですみます。キッチンのコンセント位置なども撮っておくと調理家電の配置を考える時にも役立ちます。
また、静止画の写真だけでなく、ビデオ機能で気になるところや良いと思った部分などを喋りながら解説付きでビデオに残しておくのも良いでしょう。なかなかその場で写真を撮りながら、メモ帳を出してペンで書き込むというのも手間がかかるのでビデオ機能は便利です。
ただし、ビデオは高画質で長時間撮るとデータサイズが大きくなるため、あらかじめ容量を空けておくかcloud上に保存するなどして容量オーバーにならないように気を付けましょう。
照明がない時は懐中電灯の機能が大助かり
内見に行った物件が全ての部屋や廊下に電球や照明が付いているわけではありません。自然光で部屋の中の様子は見られても、収納の奥まで光が届かずによく見えない時があります。また夕方になり暗くなった部屋に照明がついてなければ隅々までよく見えないこともあります。
そんな時にはカメラ機能のフラッシュ撮影で画像として残しておいたり、スマホの懐中電灯のライト機能が役に立ちます。第一希望の物件の内見を一番最後にした場合、暗くなってしまっては充分に細部まで詳しく見ることが難しくなってしまいます。
そんな時にも後悔しないようにライト機能で収納の奥、ベランダ、ごみ置き場など隅々まで見ておくと良いでしょう。
日当たりは?コンパスアプリで方向を確かめよう
最近は北枕を気にする人は昔に比べて少なくなっているかもしれませんが、同居の家族で年配や高齢者がいるような時は、とりあえず方角を確かめておきましょう。物件の間取り図でも方角が分かりますが、実際の部屋の中で家具を置いた場合を想定して向きを確かめた方が、図面上で見るよりも具体的なイメージが湧きます。
朝日や夕日の光の当たり具合なども、窓から見た近隣の建物との位置関係からなんとなくわかります。コンパスはわざわざダウンロードしなくても機種本体に入っていることもあります。
無料でダウンロードできるコンパスアプリこちらです。他にも使いやすそうなコンパスのアプリがあればダウンロードして試してみましょう。
無料のコンパスアプリ
近所にどんな店があるかは地図アプリで一目瞭然
知らない場所に行く時には地図アプリが便利です。見やすく気に入った地図アプリをダウンロードしている人も多いでしょう。内見に行った先々で現在地を地図上で表示してスクリーンショットを撮っておくと良いですよ。
物件の写真を撮影する前や後にそのスクリーンショットを挟むことによって、この場所のこの物件というのが紐付けされて便利です。そして現在地から最寄りの駅まで徒歩で何分かかるかということを地図アプリで確認することができるので、物件情報と相違ないか確認できます。
時間があれば、実際に夜道が危なくないか、そのルートに沿って歩いてみたり安全な道を探したりしても良いかもしれません。特に女性なら、多少回り道をしても夜遅い帰宅の時は安全な道を通った方が良いでしょう。
地図アプリで夜も営業しているお店などを確認しながら、どこが明るく危険がなさそうか観察してみてください。
Googleマップ
Yahoo! MAP
どこの駅を利用すれば早い?乗換案内アプリで確認
物件の情報では3駅利用可能となっている場合、目的地まで乗り換えなしで行ける駅を使いたい気持ちになりますが、果たしてその路線は電車の本数が多く便利な路線でしょうか。
土地勘のないところでは主要の路線が分からなかったり、不動産仲介会社の人も普段車に乗っていたり、自分が利用する以外の電車の運行状況をよく把握していないこともあります。最寄り駅までの徒歩の距離が短くても、実は違う駅を利用した方が目的地まで早く着けることもあります。
そんな時に電車の乗り換えアプリで朝の通勤通学時間帯ではどうか、帰宅時はどうか、などパターンを変えて確かめることができます。
駅すぱあと 乗換案内
乗換案内
その他、スマホは使える機能が盛りだくさん
上で取り上げた以外にも、内見予定のスケジュールを入力したり、不動産会社との連絡のやり取り、アラーム機能で一軒にかける内見のタイムリミットを設定したり、入居の初期費用の計算をしたり、スマホは賃貸物件の内見の時にも強力なアイテムになります。
地図アプリでナビ機能を使うと、あっという間に充電が減っていくこともあるので、できればモバイルバッテリーがあると安心ですよ。
普段使わないと見落としていて気づかないこともありますが、物件の内見時に便利で使い勝手の良いアプリがたくさんあります。不要になれば後で簡単に削除することもできますので、必要に応じて事前にダウンロードしておくと安心です。内見に行く前に基本的な使い方はマスターしておきましょう。