分譲マンションを購入するときは、最低でも3回はお目当ての物件の内見に行くのが理想です。これは時間帯や曜日によって、見え方がまったく異なるからです。
もちろん賃貸であっても同じです。3回くらい足を運ぶのがベストなのですが、そこまで時間を費やすことができない人もいます。それでも、最低2回は曜日や時間帯を変えて見学に行くようにしましょう。
曜日や時間帯が違えばまったく別の顔が見えてくる
自分の住んでいる街や物件を思い浮かべて下さい。平日と日曜日、昼間と夜では街の雰囲気や周辺の環境が異なるはずです。
- 日曜日になると、近所の公園で子供たちがソフトボールやサッカーの練習をしている
- 夜になると、近所のお店からカラオケの音が聞こえてくる
- 週末の夜になると、隣の住人の部屋に友達が集まり騒がしくなる
- 夜になると、長距離トラックの往来が多くなり騒音がすごい
- 夜になると、マンションに出入りする怪しい女性が増える(風俗の事務所がある)
- 週末になると、上の階の人が爆音で音楽を聞くのでうるさい
- 週末や夜になると、物件周りに違法駐車をする人が増える
このように同じ建物や地域であっても、時間帯や曜日によって、周辺の環境が大きく変わることがよくあります。シチュエーションを変えると、1度物件を見学しただけではわからないことが多数見えてきます。
不動産営業マンはベストな時間帯を選んで内見案内をする
不動産会社の営業マンというのは、内見案内するのにベストな時間帯を知っています。お客さん側から指定がない限り、なるべく平日の13時~15時くらいに内見のセッティングをするのが一般的です。その時間帯であれば、子供も学校に行っていますし、他の部屋の住人も仕事や買い物などに出かけている可能性が高いからです。
他の部屋の住人がいれば、足音やテレビの音量が気になることもあります。そうした懸念事項をあらかじめ払拭できる時間帯を選んで、物件案内のセッティングをしている不動産会社が多いことを覚えておきましょう。
平日と週末の2回内見に行くのがベスト
ここでおすすめする内見の時間帯は、平日の夕方と週末です。なるべく平日は17時過ぎを狙いましょう。
子供も学校から帰ってきている頃で、テレビの音や子供の話し声がよく聞こえる時間帯だからです。不動産会社が、もう少し遅い時間でも内見可能というのであれば、19時や20時でも良いです。なるべく、上下左右の住人が部屋にいる時間に内見するのが理想です。
賃貸物件で一番のトラブルの原因は、隣近所との騒音問題です。実際、隣や上下階の部屋からどの程度の生活音がするのか、それを確かめずに賃貸契約するのは、早まった決断と言えるでしょう。
そして2回目の内見では、その物件内部だけでなく、周辺環境まで詳しくチェックしておきましょう。幹線道路沿いの物件であれば、夜どれくらい車の音が部屋内に聞こえるのか、トラックなどの往来が多くならないか、などをチェックしておきましょう。
また夜になると、物件周辺に違法駐車が目立つケースが多々あります。他の部屋の住人の友達が遊びにきたり、タクシーの駐車場所になったりすることがあるからです。
さらに、近くに公園などがあれば、週末に野球やサッカーの練習をしていて、早朝からかけ声などが響き渡ることも珍しくありません。せっかくの日曜なのに、ゆっくりと寝ていることさえ難しくなります。
そして要注意なのが、繁華街の近くにある賃貸物件です。繁華街近くになると、入居者にも気をつけなければなりません。水商売系の人が多く住んでいる物件であれば、夜中に帰宅する人も多く、深夜のシャワーや洗濯機の音がうるさくなるケースもあります。
また最近では、風俗などの事務所に普通の賃貸マンションを使うことも珍しくありません。そうなると、治安の問題や騒音の問題は、より深刻になります。
ゴミ出しや防犯面でのチェックも忘れずに!
物件の内見をするときは、時間帯によって見るポイントも違ってきます。例えば朝なら、ゴミ出しは必ずチェックしましょう。ゴミの出し方を見れば、その物件の住人の質がだいたいわかります。
適当なゴミ出しや、ゴミステーション周辺が散らかっている場合は、注意が必要です。住人にモラルがない人が多く、管理人の仕事も疎かになっている可能性が高いです。
そして、内見は不動産会社の営業マンが同伴しなくても可能です。物件の中を見ることは出来ませんが、物件周辺のチェックは出来ます。とくに女性がいる家庭であれば、物件周りに外灯が不十分で危険な箇所がないか、近くの公園などに不審者がいないか、などは絶対にチェックしておくべきです。
色々な角度から物件を見ることが、その物件の良し悪しを判断するポイントになります。良いポイントをチェックするのは勿論のこと、悪いポイントもチェックしましょう。平日、休日、昼間、夜間など出来る限りシチュエーションを変えて、客観的な視点での物件観察をすることをおすすめします。
万が一内見に行っも良い物件が見つからない場合は、以下を参考にしてください。家賃が安くて良い物件が見つかるかも知れません。