【注意】壊れやすいランドセルの特徴とは?避けるべき素材と選び方のポイント

軽いランドセルは壊れやすいって本当?

「ランドセルが壊れた…」という声は、決して珍しい話ではありません。

ベルトのちぎれ、金具の破損、縫い目のほつれなど、6年間という長い使用期間を考えると、ランドセルの耐久性は非常に重要なポイントです。

特に元気な子どもほど扱いもハードになりやすいため、「見た目や価格」だけで選ぶと失敗する可能性があります。

この記事では、SNSで話題になった壊れた事例を紹介しつつ、耐久性に優れたランドセルブランド3選や、アウトレット・中古モデルの耐久性についても詳しく解説します。

壊れやすいランドセルとは?|避けるべき特徴3つ

安価な中国製ランドセルに注意

一部のネット通販や量販店では、極端に安価な中国製ランドセルが流通しています。

これらのモデルは見た目は普通でも、素材や縫製が粗いケースが多く、使用から1~2年で肩ベルトや背当ての破損が報告されることもあります。

特に、1万円台のモデルには注意が必要です。6年間安心して使える品質を確保するには、国内メーカーや信頼できるブランドのランドセルを選ぶことが重要です。

極端に軽すぎるモデル(合成皮革製)に注意

軽いランドセルは子どもの負担軽減につながりますが、1,000g未満の極端に軽量なモデルには耐久性の不安が残る場合もあります。

特に、芯材が薄かったり構造が簡素化されていると、型崩れや破損の原因になりやすいです。軽さと耐久性のバランスが取れたランドセルを選びましょう。

軽くて丈夫なランドセル特集はこちら

構造や縫製が粗いランドセルはNG

ランドセルの見た目だけで選んでしまうと、実際の構造や縫製の精度がチェックされず、すぐに壊れる原因になります。

たとえば、縫い目の間隔が粗い、角の補強が不十分、金具が樹脂製で弱いなどのランドセルは要注意。

展示会やショールームで実物を確認すると、細かい作りの違いがよくわかります。

素材で見る耐久性|クラリーノ・牛革・コードバンの違い

軽い=壊れやすいではない

ランドセル素材にはさまざまな種類がありますが、軽いから壊れやすいとは限りません

クラリーノなどの人工皮革は、最新技術により本革に匹敵する強度と耐久性を持つモデルも登場しています。

問題は素材よりも、どのメーカーが、どのような構造で製造しているかです。

クラリーノでも耐久性を確保した高品質モデル

クラリーノ製ランドセルは水に強く、お手入れしやすいという利点があります。

特に大手ブランドが販売するクラリーノモデルでは、芯材の強度や補強ステッチ、パーツの質によって、6年間しっかり使える耐久性を確保しています。

安価なクラリーノ製ランドセルと、信頼あるブランドのクラリーノ製ランドセルでは、同じ素材でも品質がまったく異なることに注意しましょう。

クラリーノランドセルの特集ページをチェック

牛革・コードバンの堅牢性と注意点

牛革やコードバンは、天然皮革ならではの高級感と丈夫さが魅力です。

特にコードバンは、ランドセル素材の中で最も強度が高いとされています。

ただし、水濡れや擦り傷には比較的弱いため、お手入れを怠ると劣化が早まる点には注意が必要です。

耐久性重視であれば、表面に防水加工が施されたモデルを選ぶとよいでしょう。

牛革ランドセルの特集ページをチェック

コードバンランドセルの特集ページをチェック

壊れやすいランドセルを選ばないためのチェックポイント

6年間保証があるか

ランドセルは6年間使い続けるもの。修理保証がついているかどうかは非常に重要です。

保証内容はブランドによって異なり、「無償修理の範囲」「送料の負担」「修理期間中の代替ランドセルの有無」などを事前にチェックしておきましょう。

保証制度が整っているブランドは、品質への自信の証でもあります。

ブランド別ランドセルの保証内容の違いを比較する

金具や縫製の仕上がり

壊れやすいランドセルの特徴として、金具がプラスチック製で壊れやすい、縫製が雑でほつれやすいといった点が挙げられます。

背カンやナスカンの作り、肩ベルトの接合部など負荷がかかる部分の仕上がりをチェックすると、長持ちするかどうかの判断がしやすくなります。

ブランド実績や評判を確認

ネットやSNSで検索すれば、過去にそのブランドを使った家庭の口コミや評判が多数見つかります。

特に、使用3年以上のユーザーのレビューは耐久性の参考になります。購入前には必ず、ブランドの実績やアフター対応の評判を確認するようにしましょう。

ラン活の基本ポイントを見る

人気ブランドを一覧で比較する

実際に壊れた事例と口コミ

SNSやレビューサイトでは、ランドセルの耐久性に不安を感じた保護者の声がいくつも見られます。

とくに多いのが、以下のような報告です。

  • 「わずか1年で肩ベルトがちぎれた。保証対象外で修理費が高額に…」
  • 「数ヶ月で縫い目がほつれて型崩れ。安かったけどやっぱり失敗だった」
  • 背カンの金具が壊れて背負えなくなった。修理中は予備バッグを使う羽目に」

こうしたケースは、主に海外製の低価格モデルやノーブランド品に集中しています。

見た目が良くても構造や素材が弱いと、通学という過酷な環境には耐えられません。

耐久性に優れたランドセルブランド3選

ランドセル選びで6年間安心して使える品質を求めるなら、以下の3ブランドは特におすすめです。

セイバン(モデルロイヤル・スゴ強など)

天使のはね」で知られるセイバンは、国内自社工場で一貫生産を行い、強度試験や品質検査にも定評があります。

「スゴ強」シリーズは肩ベルトの引っ張り試験で25kg以上に耐える設計で、活発なお子さまにも安心。

フィットちゃん(タフボーイシリーズなど)

背負いやすさに加え、耐久性の評価も高いフィットちゃん。特に「タフボーイ」は、高学年までしっかり使える丈夫さを意識したシリーズです。

ステッチや縫製も丁寧で、6年間無償修理保証の制度も整っています。

池田屋(シンプル構造 × 日本製)

構造をあえてシンプルに設計することで、故障リスクを抑える池田屋のランドセル。金具パーツの数を減らし、壊れにくさに特化した構造が魅力です。

素材のグレードも高く、牛革・クラリーノ問わず耐久性重視の家庭に人気です。

中古・アウトレットランドセルの耐久性は大丈夫?

中古ランドセルやアウトレットモデルは、通常よりも価格が大幅に抑えられているため、コストパフォーマンスを重視する家庭にとって魅力的な選択肢です。

しかし、長く使うランドセルだからこそ、「耐久性に問題がないか」「傷や劣化はないか」「保証は付いているか」など、慎重なチェックが必要です。

なお、ランドセルの耐久性は製造構造や背負い方にも左右されます。

特に毎日使う子どもの服装によって、肩ベルトや背当て部分の摩耗が早まることもあるので、こちらもあわせてチェックしておきましょう。

小学生におすすめの服装(私服・通学着)の選び方はこちら

展示品や旧モデルは構造に問題なし

ランドセルの展示品や旧モデルの未使用品は、店頭での展示のみで実際の使用履歴がないため、内部構造や素材の品質は現行品と同等のケースがほとんどです。

特に大手メーカー(セイバンやフィットちゃんなど)のアウトレットランドセルは、展示目的や型落ちモデルが中心のため、6年間安心して使える作りが保たれています。

また、こうしたモデルは保証付きで販売されていることも多く、初めてアウトレット品を検討する家庭にも安心です。

傷や劣化箇所のチェックは必須

中古ランドセルの購入で注意したいのは、見えにくい部分の消耗やダメージです。

とくに、肩ベルトのひび割れ、背当てのへたり、金具のゆるみ、内部の擦れや汚れなどは、長期間の使用に影響します。

購入前には必ず、実物写真や詳細な商品説明を確認し、信頼できる中古販売サイトやフリマアプリを選びましょう。

「美品」「未使用に近い」と表記されていても、写真が少なかったり説明が曖昧なものは避けるのが無難です。

使い回しではなく「新品に近い中古」を選ぶ

ランドセルは6年間毎日使うため、1年でも使用歴があると負荷が蓄積されやすくなります

「兄弟からのお下がり」や「複数年使用済」の中古ランドセルは、たとえ外観が綺麗でも内部に見えない劣化が進んでいる可能性があります。

中古を選ぶ場合は、展示品・未使用・1年未満の使用に限定し、なるべく状態の良いものを選びましょう。

また、中古品でも独自の保証を付けている専門ショップもあるため、購入後も安心して使える環境を整えることが大切です。

まとめ|見た目や価格よりも「6年間使えるか」で選ぼう

ランドセル選びでは、つい「見た目」や「価格」に目が行きがちですが、最も大切なのは6年間安心して使えるかどうかです。

  • 壊れにくい素材・構造
  • 6年間保証があるか
  • 信頼できるブランド

こうした視点でランドセルを選ぶことで、通学中のストレスや予期せぬトラブルを防げます。

最後まで悩んだら、「安心できるメーカーのモデルを選んでおく」のが失敗しないコツです。


監修者 長谷川弘幸(イラスト)
監修者
長谷川 弘幸
ランドセルの通知表編集部の監修者。2012年からランドセル業界の取材・記事監修を担当。
展示会レポート、ブランドインタビュー、購入レビュー等実績多数。