
土屋鞄ランドセルの2019年度モデルは、クラリーノ・牛革・ヌメ革・コードバンの4素材が揃い、シリーズ構成も細かく分かれていた「革素材が最も充実した年」です。
ベーシックからプレミアム、アンティーク仕上げまで幅広く、落ち着いた色展開とクラフト感の強さがはっきり表れていました。
現行モデル(2026年度)と比べると、素材の種類やシリーズの分け方がより細かく、同じ牛革でも色数や仕立ての違いが明確だった点が2019年度の特徴です。
このページでは、2019年度に販売されていた全モデルの価格・重さ・素材を一覧で整理し、当時の傾向と現行モデルとの違いをまとめています。
2019年度モデルのラインナップ概要
土屋鞄の2019年度ラインナップは、全部で9モデルです。
素材別の内訳は以下の通りです。
- クラリーノ:1モデル
- 牛革(ベーシック/プレミアム/アンティーク):3モデル
- ヌメ革:1モデル
- コードバン(ベーシック/プレミアム/アンティーク/つや有り):4モデル
素材ごとに色数や重さが異なり、特に牛革とコードバンは仕立てや雰囲気の違いが明確でした。
2019年度モデル一覧(価格・重さ・素材)
| 名称 | 価格(税込) | 重さ | 素材/カラー |
|---|---|---|---|
| クラリーノ・エフ ベーシックカラー | 59,000円 | 1,150g前後 | クラリーノエフ/9色 |
| 牛革 ベーシックカラー | 69,000円 | 1,490g前後 | 牛革/10色 |
| 牛革 プレミアムカラー | 74,000円 | 1,490g前後 | 牛革/12色 |
| 牛革 アンティークモデル | 76,000円 | 1,490g前後 | 牛革/2色 |
| コードバン ベーシックカラー | 94,000円 | 1,500g前後 | コードバン/6色 |
| ヌメ革 | 100,000円 | 1,440g前後 | ヌメ革/1色 |
| コードバン プレミアムカラー | 100,000円 | 1,500g前後 | コードバン/3色 |
| コードバン アンティークモデル | 105,000円 | 1,500g前後 | コードバン/2色 |
| コードバン つや有り仕上げ | 120,000円 | 1,500g前後 | コードバン/2色 |
2019年度モデルの素材・仕様の特徴
クラリーノ(クラリーノ・エフ)
クラリーノモデルは、全9色展開のベーシックシリーズのみの設定でした。
軽さと扱いやすさが魅力で、重量は約1,150gと革素材より明らかに軽く、低学年の子どもでも負担が少ないのが特徴です。
2019年度はシンプルで落ち着いた色展開が中心で、男女兼用で選びやすいバランスになっていました。
牛革(ベーシック/プレミアム/アンティーク)
牛革モデルは3シリーズ構成で、色数・仕立て・雰囲気が大きく異なっていました。
ベーシックカラーは10色、プレミアムカラーは12色と、カラーバリエーションが豊富で、革の風合いと発色を両立させたラインナップが特徴です。
アンティークモデルは落ち着いた深みのある色調で、金具やステッチの雰囲気もクラシック寄り。
重量は約1,490gと重めですが、そのぶん革らしい質感と高い耐久性が魅力のシリーズでした。
ヌメ革モデル
ヌメ革は使い込むほど色艶が変化する「経年変化」を楽しめる1モデル構成です。
2019年度は1色展開で、素材そのものの個体差や仕立ての美しさがより際立つラインでした。
重量は約1,440gと革の中ではやや軽めで、シンプルでありながら存在感のあるモデルとして人気がありました。
コードバン(ベーシック/プレミアム/アンティーク/つや有り)
2019年度のコードバンは4シリーズ展開と、最も種類が多い素材でした。
ベーシック・プレミアム・アンティーク・つや有りと仕上げの違いがはっきり分かれており、色数もシリーズごとに差があります。
“つや有り”シリーズは透明感のある光沢が特徴で、コードバンの美しさを最大限に引き出す仕上げ。
アンティーク系は深みのあるカラーとクラシックな雰囲気が特徴でした。
重量はすべて約1,500g前後で、革らしい堅牢性と高級感が魅力のラインです。
2019年度モデルのデザイン・カラー傾向
2019年度の土屋鞄は、クラリーノ1モデル以外はすべて革素材で構成されており、デザインは非常に落ち着いた印象でした。
牛革は10~12色展開と選択肢が多く、赤・黒・茶といった定番色に加えて、深いグリーンやネイビーなど上品な色味が人気でした。
コードバン系は特にクラシックな雰囲気が強く、「昔ながらの正統派ランドセル」を好む家庭に選ばれていた傾向があります。
全体として派手さよりも“素材の良さ”を活かしたデザインが中心の年でした。
2019年度の重さ・サイズの傾向
2019年度は、素材ごとの重さの違いがはっきりしていた年でした。
クラリーノは約1,150gと最も軽く、牛革は約1,490g、コードバンは約1,500gと重めの構成です。
ヌメ革は約1,440gで、革素材の中では比較的軽量です。
背カンの仕様や構造は現行と同じく十分な強度があり、6年間安心して使える作りになっています。
サイズはすべてA4フラットファイル対応で、容量は現行モデルとほぼ変わらない使いやすさでした。
2019年度の口コミ傾向(良かった点・気になった点)
2019年度モデルに関する口コミでは、素材ごとの特徴がそのまま評価に表れていました。
特に多かった声は以下の通りです。
【良かった点】
- 革の質感が良く、高級感がある
- 落ち着いた色味が多く、6年間使いやすい
- コードバンは仕上げが美しく、存在感がある
- 牛革は発色がきれいで写真より実物の方が良い
- 背カンや背あてがしっかりしていて長時間背負いやすい
【気になった点】
- 革素材は1,490g前後と重め
- カラーに個体差(革特有の表情)がある
- 雨の日はカバー必須と感じる家庭もあった
- コードバンは傷がつきやすいという声も少数あり
総合的には「質感・仕立て・色の落ち着き」への評価が高く、土屋鞄らしいクラフト感が支持されていた年でした。
2019年度モデルの購入体験談(写真付きレビュー)
牛革 プレミアムカラー

ランドセルの良かった点はどこですか?
デザインやステッチの色、金具の色がくすんだゴールドで良い。無駄な飾りがない。付属したカバー、冊子、箱などもセンスが良く満足。
ランドセルの気になった点はどこですか?
ランドセルの教科書を入れる部分の内側の皮が波打っていた為交換してもらいました。連絡したところ、すぐ交換していただけたので良かったです。
ランドセルの大きさ、重さ、形などは想像通りでしたか?
思ったとおりでした。
このランドセルに決めた理由を教えて下さい
母親です。色は子供が決めました。
(※画像をタップすると拡大表示されます)
※本レビューは2019年度モデルの体験談です。現在販売中のモデルは仕様の一部が変更されている可能性がありますが、土屋鞄らしい丁寧な仕立てと革の上質さは継承されています。
牛革 ベーシックカラー

ランドセルの良かった点はどこですか?
落ち着いた雰囲気と、いわゆる「普通」父母も祖父母もみんな馴染みのある雰囲気が全員一致の良かった点。
本人も(女児)、オレンジかキャメルか茶かで迷ってましたがピンクの手提げ鞄と合うんじゃない?というアドバイスに「ピンクの鞄(手提げ鞄)とこれ!ママうわばき入れもピンクで」と大納得。
ランドセルの気になった点はどこですか?
重さ、最近ニュースで何かと話題だったので、今のランドセルがどんなものか気になってました。
ランドセルの大きさ、重さ、形などは想像通りでしたか?
A4フラットファイルも入るし、重さもクラリーノと天然皮革だと違うと聞いていたので500g~1キロくらい違うならクラリーノにしようかなと思ってましたが、
差は300g、幸い娘も小柄ではなかったのでこどもの足で10分の登校なら素敵な革にしようと思いました。
このランドセルに決めた理由を教えて下さい
基本的には両親(父母)の意見が最優先です。でも背負うのは子供なのでなるべく折り合いつけたい・・・といった所でした。
なんたって娘はピンク大好きなので両親の趣味に合わすのは難しそうだと。ただ、どうしても持たせたくないキラキラ、欲しいと言いかねないと思いあえてキラキラは見せず。
土屋鞄のピンクならいいかなと思い、一緒にお店訪問。とはいえ、6年使うと言っても今欲しいものを「欲しい!」というのが子供心だと思います(笑)
ただ、母の日ごろのお洋服選びが「〇〇ちゃんお洒落」「かわいい」と言われる事に本人もまんざらでもなかったらしく、私の「似合うよ!ピンクの手提げと可愛い」というピンクに本人ご満悦、「これー!」と。
オレンジとかレンガ色も良かったんですが、折り合い着いたんだと思い、沢山背負って記念撮影させてもらって帰りました。
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※本レビューは2019年度モデルの体験談です。現在販売中のモデルは仕様の一部が変更されている可能性がありますが、土屋鞄らしい丁寧な仕立てと革の上質さは継承されています。
現行モデル(2026年度)との違い
2019年度と2026年度を比べると、シリーズ構成・素材の使い分け・重さの面で大きく変化しています。
ここでは、特に違いがわかりやすいポイントを整理します。
素材ラインナップの違い
2019年度はクラリーノ・牛革・ヌメ革・コードバンの4素材に加え、コードバンの仕上げ違い(つや有り・アンティークなど)が細かく用意されていました。
一方、2026年度は以下のようにシリーズが整理されています。
- クラリーノエフ
- 牛革(オリジナルモデル)
- アトリエタフガード
- RECO牛革ハイブリッド
- ヌメ革
- コードバン
- HERTE(高級ライン)
特に「牛革ハイブリッド」「HERTE」など、新しい素材カテゴリが登場しており、軽量性や耐久性を重視した現代的なラインが増えています。
カラー展開・デザインの変化
2019年度は牛革10~12色、コードバンはシリーズごとに複数色と、革素材を中心に豊富なカラーバリエーションがありました。
2026年度は色展開がより整理され、落ち着いた色味を中心に、より現代的で統一感のあるラインナップになっています。
また、2019年度は「アンティーク仕上げ」などクラシック寄りのデザインが多く、革の表情を楽しめるシリーズが豊富でした。
2026年度は装飾を控えめにしたミニマル寄りのデザインが増え、RECOなど“現代の暮らしに合わせたシンプルさ”を重視したモデルが増えています。
仕立て・背負い心地のアップデート
仕立ての美しさという面では2019年度も高く評価されていましたが、2026年度は背負いやすさがさらに進化しています。
特に変化が大きいのは以下の点です。
- 牛革モデルが約150gほど軽量化
- アトリエタフガードやRECOで耐久性と軽さを両立
- 肩ベルトのカーブ設計がさらにフィット感重視に最適化
- 背あてクッションが現行仕様の形状へアップデート
結果として、2019年度は「素材重視の伝統的ライン」、2026年度は「機能性を強化した現代ライン」という違いが明確になっています。
2019年度モデルはこんな家庭におすすめ
2019年度モデルは、とくに次のような家庭に向いています。
- 革の質感や色味にこだわりたい
- できるだけ落ち着いたデザインで選びたい
- クラシックな雰囲気が好き
- 6年間で“革の表情の変化”を楽しみたい
- 多少の重さよりも素材の良さを優先したい
逆に、より軽いランドセルを重視する場合は2026年度以降のRECOや牛革ハイブリッドなどの現行モデルが適しています。
まとめ|2019年度モデルは“革素材の良さが最も活きた年”
2019年度の土屋鞄ランドセルは、クラリーノからコードバンまで素材の種類が豊富で、革の仕立てや色の深みを楽しめるラインナップが充実していました。
とくに牛革とコードバンは、現在よりも細かなシリーズ分類があり、当時ならではの個性が強く表れた年といえます。
現行モデル(2026年度)と比べると、素材やシリーズの整理が進んでいないぶん“素材の存在感”が際立ち、工房系らしいクラフト感を重視する家庭にとって貴重なアーカイブです。
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土屋鞄ランドセルは年度ごとに素材構成や価格帯、デザインの傾向が少しずつ変わります。
比較して選びたい人は、他年度のモデルもあわせて確認しておくと判断がしやすくなります。






















