ランドセルの型崩れ防止方法とぺちゃんこになった時の直し方

ランドセルの型崩れについて

ランドセルは使い続けると、潰れたりぺちゃんこになったりするなど型崩れを起こす場合があります。

この記事は、これからランドセルを購入する人に選び方のポイント、すでに型崩れを起きてしまい困っている人には直し方をまとめています。

ランドセルの型崩れが気になる人は、ぜひチェックしてみてください!

ランドセルの型崩れ対策

ランドセルは6年間使用するものなので、最後まできれいな状態を保てるように丈夫に作られています。

しかし、毎日使っているうちにだんだんと扱いが雑になり、日常の何気ない行動が原因で型崩れを引き起こす可能性もあります。

このページでは、これからランドセルを購入する人やすでに購入済の人へ向けて、ランドセルの型崩れ対策について解説していくので参考にしてみてください。

耐久性の高いランドセルを購入する

ランドセルに使用されている素材は主に人工皮革、牛革、コードバンで、素材ごとで耐久性も異なっています。

人工皮革は値段が安く軽量でお手入れも簡単ですが、耐久性が牛革より劣ります。牛革は人工皮革よりも耐久性に優れ高級感のある見た目ですが、値段が高く重いです。

コードバンは牛革よりも耐久性が高くとても丈夫で最上級の品質ですが、希少な素材のため量産できないので売り切れが早いです。

「人工皮革<牛革<コードバン」と、コードバンが最も耐久性が高いですが、値段も比例して高くなっています。

ここでは、人気ブランドのランドセルが耐久性をアップするためにどんな工夫をしているのか一覧表にまとめたので、気になるブランドの対策をチェックしてみてください。

耐久性をアップさせる工夫
セイバン
  • 故障や型崩れを防ぐ321構造
  • 強くて軽いタフかるプレート
  • 変形防止のスタイルキーパー
  • コーナー部分は2重巻き補強
  • 傷みにくい総内張り
フィット
  • 変形防止の3方一体強化プレート
  • 耐水性に優れた素材
  • 摩擦から守る立体構造
  • 傷みやすい部分をダブル補強
ふわりぃ
  • 軽くて強い芯材のエフセルエコライト
  • 三方向を補強するガッチリガード
黒川鞄
  • メインポケット入り口内部に補強材
  • モデルにより異なる内装は防水
  • 撥水などの加工
  • 丈夫な手縫い
池田屋
  • 樹脂板とオリジナルの変形防止板で補強
  • 3本ステッチ仕上の牛革ベルト
  • 変形防止板や背カンに強い高機能樹脂パーツ
モギカバン
  • 大マチ入口に補強材
  • 内張りに摩擦に強く表面が硬いアメ豚使用
カバンのフジタ
  • メイン収納の開口部とマチ部分につぶれにくい特殊な芯材のしっかりくん使用
  • 負担が大きい部分や金具のきわは手縫い
鞄工房山本
  • 側面上部に丈夫な天然樹脂の芯材
  • 内装は丈夫な素材
  • 側面や底部は擦れ防止のヘリ構造
  • 裂けにくくて割れにくいメッシュ素材の時間割ポケット
萬勇鞄
  • 負荷のかかる背当てと肩ベルトは手縫い
  • 大マチに潰れにくい丈夫な芯材
  • 変形や反り防止に背板部分はピアノ線で補強
  • 牛革と人工皮革使用の丈夫で優しい肩ベルト

上記のブランドからセイバンと黒川鞄の耐久性アップの工夫を説明していきます。

セイバンは、型崩れしやすいマチ部分に独自開発のタフかるプレートを基に、芯材を2重構造にして3面1体のコの字型プレートで圧力を分散して型崩れを防いでいます。

セイバンタフかるプレート

セイバンタフかるプレート2

3面2重1体型の321構造で、本体の耐久性を高めています。

さらに、教科書などを出し入れする取り出し口には、スタイルキーパーという変形防止の樹脂とワイヤーで補強して変形を防いでいます。

ランドセルのコーナー部分は、2重巻き補強して傷みにくく、ランドセル内部は金具も見えないように総内張りしているので、きれいに使い続けられます。

黒川鞄は、教材の出し入れを行うメインの入り口内部に補強材を使用して、型崩れが起こらないようにしています。

内装はモデルによって素材が異なりますが、防水や撥水加工が施されて傷みにくいつくりとなっています。そして、手縫いなので丈夫で糸がほつれにくいです。

定期的にメンテナンスを行う

ランドセルカバーや交通安全の黄色いカバーを外しましょう。

毎日カバーを付けていると、ひもの跡やカバーの塗料がかぶせに付着してしまったり、湿気や水分がついたままで耐久性が落ちてしまいます。

定期的にカバーを外すように心がけて、つけっぱなしにしないように注意してください。

湿気の少ないところで保管しましょう。

カビや革の劣化を防ぐことができるので、湿気の少ない場所でランドセルを保管するようにしてください。

保管する時は立てておくようにしてください。ランドセルを寝かせたりかぶせを下にして置くと、肩ベルトの形が崩れたりかぶせが傷ついてしまいます。

ランドセル内の荷物を取り出しましょう。

ランドセルに入っている教科書など全て出して、中身を空っぽにしてください。定期的に空っぽの状態にすると型崩れしにくくなります。

型崩れに関するよくある質問

型崩れに関するよくある質問をまとめたので、気になるところは参考にしてください。

自分で型崩れを修理することは可能?

ランドセルが型崩れしてしまった場合、自分で直すのは難しいので、買った店舗やメーカーに確認して修理してもらうようにしましょう。

間違っても自分で修復するのは避けてください。ランドセルは特殊な構造でできているので、直るどころか余計にひどくなってしまう可能性もあります。

型崩れは、通常使用での故障というよりも、子どもの間違った使い方での故障と判断され、基本的には、6年間保証による無料修理は対象外で、修理代は自費になってしまいます。

しかし、無償か有償かはブランドによって分かれるので、以下の記事の「【ブランド別】保証内容を比較した一覧表」を参考にしてみてください。

ランドセルを有償で修理する場合の金額目安はこのようになっています。(工房系ブランド羽倉の場合)

  • ベルト交換(片方):2,500円
  • ベルト交換(両方):5,000円
  • コバ塗り(2回目以降):2,200円
  • かぶせ交換:6,600~9,900円(素材によって異なる)

あくまでも目安なので、ブランドごとで金額もそれぞれ変わるため、修理を依頼するメーカーに費用の確認を行ってください。

型崩れしたランドセルそのまま使って大丈夫?

型崩れは、ランドセルの見た目は悪いものの、機能上は問題なく使えることがほとんどです。

しかし、一度型崩れしてしまうと自分で修復することはできないので、早めにメーカーに連絡するようにしましょう。

購入した店舗に問い合わせて相談し、状態を説明してください。修理に時間がかかる場合は、代わりのランドセルを貸出ししてくれるところもあります。

型崩れの再発を防ぐには?

型崩れの再発を防ぐには、ランドセルに力を加えないこと、ランドセルの使い方を子供と考えることです。

型崩れが起きているところに、同じように力を加えてしまうとどんどん型崩れが悪化してしまうので、押さえたり引っ張ったりしないで丁寧に扱うようにしましょう。

ランドセルは毎日使うものなので、初めは大切に扱っていても段々慣れてきて扱いが雑になり、一度変形や型崩れが起きてしまうと、丁寧に使う気持ちが薄れてしまいます。

親子で一緒にランドセルを買ったときの気持ちを思い出して、使い方をきちんと話し合うことが大切です。

まとめ

ランドセルの型崩れを防止するために、各ブランドでさまざまな工夫がされています。

使われている素材で耐久性も変わってくるので、丈夫なランドセルを探している人は、素材にも注目して選んでみてください。

大切なランドセルを6年間きれいなまま保つためにも、型崩れしないよう丁寧に扱うことを心がけましょう。