
黒川鞄の2020年度ランドセルは、現在のラインナップにつながる旧モデル(モデルチェンジ前)にあたるシリーズです。
当時はシボ牛革・スムース牛革・コードバン・ブライドルレザーなど、本革を中心に多彩なシリーズ展開があり、革の質感・重厚感・職人仕立てが高く評価されていました。
このページでは、2020年度当時に販売されていた全モデルの価格(税込)・重さ・カラー数を一覧でまとめています。
2027年度の現行ラインナップと比較することで、黒川鞄ランドセルの「素材の変遷」「構造の変化」「シリーズ体系の進化」が分かる参考資料としても役立つ内容です。
2020年度モデルのラインナップ一覧
2020年度に販売されていたシリーズは以下のとおりです。
- シボ牛革シリーズ(ベーシック/ビッグ/プレミアム)
- スムース牛革シリーズ(ワイド/ビッグ)
- コードバンシリーズ(ベーシック/ワイド/ビッグ/プレミアム/艶あり)
- ブライドルレザー
- 長冠鞄コードバン(ベーシック/プレミアム)
- 総コードバン
これらは現在の黒川鞄ランドセルの旧モデル(モデルチェンジ前)にあたります。
当時は特に本革のバリエーションが豊富で、革質の良さ、重厚感、丁寧な縫製などが高く評価されていました。
現行モデルとは仕様が一部異なりますが、黒川鞄の「素材へのこだわり」「端正なフォルム」「耐久性を重視した仕立て」はこの頃から受け継がれています。
2020年度モデルの価格一覧
当時販売されていた各モデルの「価格(税込)・重さ・カラー数」は以下のとおりです。
| 名称 | 税込価格 | 重さ | カラー |
|---|---|---|---|
| シボ牛革 ベーシック | 62,640円 | 1,380g前後 | 2色 |
| スムース牛革 ワイド | 73,440円 | 1,480g前後 | 14色 |
| スムース牛革 ビッグ | 84,240円 | 1,580g前後 | 12色 |
| シボ牛革 ビッグ | 84,240円 | 1,580g前後 | 4色 |
| シボ牛革 プレミアム | 84,240円 | 1,480g前後 | 13色 |
| コードバン ベーシック | 84,240円 | 1,480g前後 | 2色 |
| ブライドルレザー | 105,840円 | 1,480g前後 | 1色 |
| コードバン ワイド | 105,840円 | 1,580g前後 | 2色 |
| コードバン ベーシック〈艶あり〉 | 105,840円 | 1,480g前後 | 2色 |
| コードバン ビッグ | 127,440円 | 1,680g前後 | 14色 |
| コードバン プレミアム | 127,440円 | 1,580g前後 | 10色 |
| コードバン プレミアム〈艶あり〉 | 127,440円 | 1,580g前後 | 2色 |
| 長冠鞄コードバン ベーシック | 149,040円 | 1,480g前後 | 2色 |
| 長冠鞄コードバン プレミアム | 170,640円 | 1,580g前後 | 2色 |
| 総コードバン | 213,840円 | 1,580g前後 | 2色 |
2020年度モデルの素材・仕様の特徴
2020年度の黒川鞄ランドセルは、現在よりもシリーズ数が多く、本革素材のバリエーションが非常に豊富だった年です。
スムース牛革・シボ牛革・コードバン・長冠鞄コードバン・総コードバン・ブライドルレザーなど、いずれも革の質感・重厚さ・仕立ての美しさが高く評価されていました。
素材ごとの特徴
■ シボ牛革
傷が目立ちにくい凹凸のあるレザー。柔らかい風合いで男女問わず人気。
“普段使いで気を遣わずに済む”という声が多い素材。
■ スムース牛革
ツヤ感が美しく、上品でフォーマルな印象。
黒川鞄の中でも特にスタンダードなポジションの素材。
■ コードバン
硬質で高級感があり、黒川鞄を象徴する最上位素材。
ベーシック/ワイド/ビッグ/プレミアムなど複数展開があった。
■ ブライドルレザー
ロウをまとった独特の表情が特徴。限定的に扱われた特別モデル。
■ 長冠鞄コードバン・総コードバン
重厚感と存在感が際立つハイエンドモデル。希少性が高く人気だった。
重さの傾向
2020年度モデルの重さは素材によって幅があり、以下の帯域に収まります。
- シボ牛革:1,380g前後
- スムース牛革:1,480〜1,580g前後
- コードバン:1,480〜1,680g前後
- 総コードバン:1,580g前後
レビューでは「重そうに見えるが思ったより背負いやすい」という声が多く、立ち上がり背カンの影響で体感が軽い点が評価されていました。
形状(学習院型/ビッグタイプ)
2020年度モデルは、現在主流のキューブ型ではなく学習院型をベースに、容量を拡大した“ビッグタイプ”が主流でした。
- 荷物が多い日でも余裕がある
- 前ポケットのマチ幅が広く使いやすい
など、実用性重視の構造が当時の特徴です。
2020年度モデルの口コミまとめ
実際に2020年度モデルを購入した家庭の声から、共通して見られた傾向をまとめました。
良かった点(体験談より)
- 革の質感が美しく、高級感がある
- 縫製がとても丁寧で仕立ての良さを感じる
- シボ革は傷が目立ちにくく扱いやすい
- 背負いやすく、重さを感じにくい
- 収納力が高く、ビッグタイプは特に実用的
- 6年間使っても型崩れしないと評価が多い
気になった点(体験談より)
- コードバンは重さが気になるという声もあり
- 内装デザインがシンプルすぎると感じる人も
- カラー数が非常に多いため、選びきれないという意見も
総評:2020年度モデルの評価
2020年度モデルは、革質・重厚感・仕立ての美しさを重視する家庭から評価が高いシリーズでした。
一方で、素材によっては重さを感じる場合もあるため、「本革の質感を最優先する家庭」に向いたモデル群と言えます。
2020年度モデルの購入体験談(写真付きレビュー)
2020年度に黒川鞄のランドセルを実際に購入した家庭の体験談を紹介します。
写真つきレビューなので、使用感や革の質感の違いがより分かりやすくなっています。
コードバンワイド

満足度:★★★★☆(4点/5点満点)
良かった点: 工房系ランドセルで、手作りの少量生産であること。
長年の歴史があり、6年間使ったあとの状態をネットで見ても丈夫であることが想像できたこと。
注文から発送まで時間を要しますが、受注生産の安心感がありました。拘ったコードバンの質感も予想通り良かったです。
気になった点: 内側の素材にクラリーノが使われていて、10万円オーバーのランドセルとしては残念でした。
耐久性は恐らく問題ないのだとは思いますが、少量生産の影響もあり4月の時点で内側の素材は選べない状態でした。
大きさ・重さ・形の印象: 年長の子供が背負っても違和感なく背負えています。大型化してきている教科書も問題なく入ると思います。
購入理由: 少量生産の工房系ランドセルで、長年の歴史があり時間をかけた手作りで安心できそうでした。
コロナ禍の特別な環境下で実物を見られない中で決めなければいけなかったので、作りで後悔しないように決めました。
(※画像をタップすると拡大表示されます)
※本レビューは2020年度モデルの体験談です。現在販売中のモデルは仕様の一部が変更されていますが、黒川鞄工房らしい製法と品質は継承されています。
2020年度モデルと現行(2027年度)の違い
2027年度現行モデルと比較すると、2020年度モデルには以下のような違いがあります。
① キューブ型普及前のラインナップ構成
2020年度は学習院型・ビッグタイプが中心で、ヘリ付きのいわゆる「王道フォルム」のランドセルが主流でした。
一方、2027年度はキューブ型(ヘリなし/横幅スリム)の比率が高くなり、見た目はコンパクトでも内寸はしっかり確保した設計が増えています。
- 2020年:学習院型+ビッグタイプ中心(ワイド/ビッグなどのサイズ展開)
- 2027年:クラリーノR®︎F/シボ牛革/コードバンそれぞれでキューブ型・学習院型をラインナップ
「大きく・どっしり」した印象の2020年度に対して、2027年度は現代の通学事情に合わせたスリム設計が特徴です。
② 素材バリエーションが非常に多い年
2020年度は、シボ牛革・スムース牛革・ブライドルレザー・コードバン(ベーシック/ワイド/ビッグ/プレミアム/艶あり)など、素材のラインナップが今よりも広い年でした。
それに対して2027年度は、以下のように素材体系が整理されています。
- クラリーノR®︎F(クラリーノエフ)
- シボ牛革(キューブ型/学習院型)
- コードバン(キューブ型/学習院型/艶あり)
- ブライドルレザー
- 長冠鞄コードバン/総コードバン
「たくさんのバリエーションから選ぶ」2020年度に比べ、2027年度は素材ごとの立ち位置や価格帯がより明確になり、比較しやすい構成になっています。
③ デザインの方向性の違い
2020年度モデルは、ステッチや飾りを抑えたシンプルでクラフト感の強いデザインが中心です。
装飾をできるだけ控え、革の質感やフォルムそのもので勝負する印象が強いラインナップでした。
2027年度モデルも基本的な世界観は変わりませんが、
- キューブ型によるシルエットの変化
- 色展開の見直し
- ステッチ・フチ色など細部の仕立ての洗練
といった違いがあり、同じ「シンプル系」でも、より現代的で洗練された印象に進化しています。
④ 重さと標準重量の考え方の違い
2020年度モデルは、素材やシリーズによって約1,380〜1,680g前後と重さの幅が大きく、ビッグタイプやコードバンはずっしりとした重量感がありました。
2027年度では、素材別に「標準重量」が明確になっています。
- クラリーノR®︎F キューブ型:1,300g前後
- クラリーノR®︎F 学習院型:1,290g前後
- シボ牛革キューブ型:1,480g前後
- シボ牛革学習院型:1,500g前後
- コードバンキューブ型:1,500g前後
- コードバン学習院型:1,520g前後
- ブライドル/コードバン艶あり:1,640g前後
- 長冠鞄コードバン:1,680g前後
- 総コードバン:1,780g前後
2020年度と比べると「極端に軽くなった」というより、素材ごとに重さが整理され、選ぶ前からイメージしやすいラインナップになっているのが2027年度の特徴です。
まとめ|2020年度モデルは“革の魅力と重厚感”が際立つ旧モデル
2020年度の黒川鞄ランドセルは、革質の良さ・重厚感・存在感が最も色濃く表れたラインナップでした。
現行モデルと比べると構造面では古い部分もありますが、「本革のランドセルらしい佇まいを求める家庭」には今も強く支持され続けています。
旧モデルの特徴をまとめて比較できるこのアーカイブは、2027年度モデルを検討する家庭にとっても、黒川鞄の進化を知るための有益な資料となります。
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黒川鞄ランドセルは年度ごとに仕様・価格・素材の傾向が少しずつ変わります。
比較して選びたい人は、過去年度のモデルもあわせて確認するのがおすすめです。














