黒川鞄ランドセル【2023年度モデル一覧】価格・重さ・素材まとめ

黒川鞄 2023年度ランドセル一覧(クラリーノ・牛革・コードバンの比較)

2023年度の黒川鞄ランドセルは、現在の最新ラインナップ(2027年度)につながる“現行モデルへの移行期”となるシリーズ構成が特徴です。

スムース牛革・シボ牛革・コードバンといった黒川鞄の主軸素材は継続しながらも、キューブ型・軽量学習院型といった使いやすい形状が増え、より背負いやすさを意識したラインナップへと発展していった年度です。

革質の良さはそのままに、

  • 軽量化
  • 体感重量の改善
  • 形状バリエーションの整理

が進み、黒川鞄が「重厚さ」と「背負いやすさ」のバランスをさらに追求した時期と言えます。

この2023年度モデル一覧は、現行モデルとの比較や歴代シリーズの変遷を知るうえで貴重な資料になります。

2023年度モデルのラインナップ一覧

2023年度に販売されたラインナップは以下のとおりです。

牛革・クラリーノ・コードバンなど素材別に、シンプルで上品なデザインが揃っていました。

  • 軽量クラリーノFキューブ型
  • スムース牛革キューブ型
  • シボ牛革キューブ型
  • スムース牛革学習院型(軽量/本革)
  • シボ牛革学習院型(軽量/本革)
  • コードバンキューブ型
  • コードバン学習院型(軽量/本革)
  • コードバン〈艶あり〉
  • ブライドル
  • 長冠鞄コードバン
  • 総コードバン

2023年度は、現在ほど“軽量モデル”が多くなかったものの、キューブ型と学習院型の両方が明確に分かれていた点が特徴的です。

また、クラリーノ・牛革・コードバンの3層構造は現在と大きく変わらず、黒川鞄らしい重厚感・革の美しさが光るラインナップでした。

2023年度モデルの価格一覧

当時の税込価格・重さ・素材を一覧表にまとめると以下のとおりです。

名称 税込価格 重さ 素材
軽量クラリーノFキューブ型 68,000円 1,280g クラリーノエフ
スムース牛革キューブ型 78,000円 1,480g 牛革
シボ牛革キューブ型 78,000円 1,480g 牛革
スムース牛革学習院型軽量 88,000円 1,500g 牛革
シボ牛革学習院型軽量 88,000円 1,500g 牛革
スムース牛革学習院型本革 98,000円 1,580g 牛革
シボ牛革学習院型本革 98,000円 1,580g 牛革
コードバンキューブ型 98,000円 1,500g コードバン
コードバン学習院型軽量 128,000円 1,520g コードバン
コードバン学習院型本革 158,000円 1,640g コードバン
コードバン〈艶あり〉 158,000円 1,640g コードバン
ブライドル 158,000円 1,640g 英国産牛革
長冠鞄コードバン 198,000円 1,680g コードバン
総コードバン 298,000円 1,780g コードバン

2023年度モデルの素材・仕様の特徴

2023年度は、黒川鞄が得意とする革素材の魅力が最も色濃く表れたラインナップでした。

とくに牛革とコードバンの仕立ての美しさは、この年の購入者レビューでも高く評価されています。

素材ごとの主な特徴

■クラリーノ(軽量タイプ)

軽さ重視のシリーズで、1,280gと負担が少ないのが魅力。
雨の日の扱いやすさも高評価でした。

■スムース牛革

ツヤのある仕上げで、高級感が強い定番素材。
キューブ型・学習院型どちらも選べ、フィット感の高さが好評。

■シボ牛革

傷が目立ちにくい凹凸加工が特徴。
特に男の子の家庭から「扱いやすい」との声が多かったシリーズ。

■コードバン(馬革)

黒川鞄でも不動の人気を誇る素材。
耐久性・質感・存在感は圧倒的で、軽量モデルと本革モデルの2系統展開が特徴。

■ブライドルレザー

男の子向けの特別仕様。英国産牛革を使用し、重厚でクラシックな雰囲気が魅力。

2023年度モデルの重さ・背負いやすさ

2023年度は、素材によって重さの差が大きい年でした。

クラリーノは軽さを重視し、コードバンは重厚さが魅力という、明確な個性の違いが特徴です。

  • クラリーノ:1,280g前後と軽く、小柄な子でも扱いやすい
  • 牛革:1,480〜1,580gで、重厚ながら背負いやすさの評価が高い
  • コードバン:1,500〜1,780gと重量級だが、高級感と存在感は圧倒的

特にコードバンは「重さがあるのに背負った時の負担が少ない」との声もあり、立ち上がり背カンの仕様や肩ベルトのフィット感が評価されていました。

2023年度モデルの形状(キューブ型と学習院型)

2023年度は、キューブ型(全かぶせ)学習院型が明確に分かれていたのが大きな特徴です。

  • キューブ型:見た目がすっきりしており、軽く感じやすい
  • 学習院型:クラシックで上質な印象、容量がやや多い

実際の購入者レビューでは、

  • 「キューブ型はスリムでスタイリッシュ」
  • 「学習院型は革の存在感が際立つ」

など、用途や好みによって選び分けがされていました。

2023年度モデルの口コミまとめ(実際のレビュー傾向)

2023年度の体験談・レビューから読み取れる共通点をまとめました。

良かった点(レビューより)

  • 革の質感が美しく、長く使える高級感がある
  • 肩ベルトが柔らかく、体にフィットしやすい
  • シボ革は傷がつきにくく、特に男の子の家庭で人気
  • コードバンは重厚で存在感が圧倒的
  • キューブ型は軽量で扱いやすく、子どもが背負いやすい
  • 学習院型はクラシックで、かぶせの形がとても綺麗

気になった点(レビューより)

  • コードバンは重く、小柄な子は最初は負担を感じる可能性がある
  • 学習院型はやや大きく感じるという声もある
  • 革の品質ゆえ、雨の日の扱いには多少気を使う
  • カラーラインナップが年によって違い、選べる色が限られることがある

総評:2023年度モデルの評価

2023年度モデルは、黒川鞄が得意とする革の美しさ・仕立ての上質さを中心に、耐久性・高級感・背負いやすさが高く評価された年です。

特に、

  • スムース牛革キューブ型
  • シボ牛革キューブ型
  • コードバン学習院型(軽量)

の3シリーズはレビュー件数も多く、満足度が高い傾向があります。

一方でコードバン系は重量がネックになることもあり、子どもの体格や通学距離を考えた選択が必要です。

2023年度モデルと現行モデル(2027年度)の違い

2023年度モデルは、2027年の現行ラインナップと比較することで、ここ数年の仕様変更や価格帯の変化を把握しやすい年度です。

主な違いは次の通りです。

モデル展開の違い

  • 2023年度:キューブ型と学習院型がバランスよく展開
  • 2027年度:キューブ型がより主流となり、クラリーノR®︎F・シボ牛革・コードバンそれぞれでキューブ型・学習院型をラインナップ

2023年度は「軽量クラリーノFキューブ型」「スムース牛革キューブ型」など、キューブ型が増え始めた時期ですが、学習院型やビッグ型との併売期でもあります。

2027年度では、キューブ型を前提とした設計がより進み、同じ素材でもコンパクトさと背負いやすさを重視したモデル構成になっています。

素材ラインナップの違い

  • 2023年度:クラリーノ・牛革(スムース/シボ)・コードバンに加え、英国ブライドルも展開
  • 2027年度:クラリーノR®︎F・シボ牛革・コードバン(キューブ型/学習院型/艶あり)・ブライドル・長冠鞄コードバン・総コードバンという構成に整理

2023年度は「軽量タイプ」「本革タイプ」といった名称で細かく分かれていたのに対し、2027年度では素材ごとの立ち位置や価格帯がより明確になっています。
同じコードバンでも「キューブ型」「学習院型」「艶あり」「長冠鞄」「総コードバン」と階層的に整理されているのが特徴です。

価格帯の変化

2023年度と比べると、2027年度は原材料費などの影響もあり、全体的に数万円単位での価格上昇が見られます。

  • クラリーノ系:68,000円 → 78,000円(クラリーノR®︎F キューブ型)
  • 牛革系  :78,000円〜98,000円前後へ整理
  • コードバン系:98,000円クラス → 128,000円〜198,000円クラスへシフト
  • 長冠鞄コードバン:198,000円 → 298,000円
  • 総コードバン  :298,000円 → 398,000円

特にコードバン・長冠鞄・総コードバンといった最上位クラスは、2023年度と比べて価格差が大きくなっており、よりプレミアムなポジションが明確になっています。
一方で、2023年度モデルは「同じ素材を、いまより抑えめの価格帯で購入できた時期」として比較検討の目安になる年度です。

2023年度モデルはこんな家庭におすすめ

2023年度モデルの特徴を踏まえると、次のような家庭に向いています。

  • 革質・高級感を重視したい家庭
  • クラシックな学習院型も比較したい家庭
  • コードバンの存在感あるランドセルが好みの家庭
  • 現行モデルとの違いを確認して検討したい人

まとめ|2023年度モデルは「革の美しさ」が際立つラインナップ

2023年度の黒川鞄ランドセルは、革の質感・仕立ての美しさ・背負いやすさが高く評価されたモデル群でした。

特にクラリーノの軽量シリーズから、重厚な総コードバンまで幅広い選択肢が揃っており、歴代モデルの中でも完成度の高い構成といえる年です。

現行モデルの購入を検討している家庭にとっても、黒川鞄がどのように進化してきたかを確認する重要な比較資料となります。

黒川鞄ランドセルの最新モデル一覧はこちら

他の年度モデルもチェックする

黒川鞄ランドセルは年度ごとに仕様・価格・素材の傾向が少しずつ変わります。

比較して選びたい人は、過去年度のモデルもあわせて確認するのがおすすめです。


ランドセル専門監修者 長谷川弘幸(イラスト)
監修者
長谷川 弘幸
ランドセルの通知表編集部の監修者。2012年からランドセル業界の取材・記事監修を担当。
展示会レポート、ブランドインタビュー、購入レビュー等実績多数。