黒川鞄ランドセル【2022年度モデル一覧】価格・重さ・素材まとめ|現行モデルとの違い

黒川鞄 2022年度ランドセル一覧(価格改定後のモデル構成)

黒川鞄の2022年度ランドセルは、クラリーノ・スムース牛革・シボ牛革・コードバン・長冠鞄コードバン・総コードバンまで、素材バリエーションが最も豊富だった年のひとつです。

現在はすべて廃盤モデルになりますが、革質の違いや重量バランス、機能面が現行モデル(2027年度)へどのように引き継がれているかを確認するうえで、非常に参考になるアーカイブになっています。

本ページでは、2022年度当時の価格・重さ・素材構成を一覧でまとめ、特徴を年次で比較できるよう整理しました。

2022年度モデルのラインナップ一覧

2022年度は黒川鞄の中でもバリエーションが多く、同じ素材でも「ワイド」「ビッグ」「ビッグライト」「ワイド+(プラス)」など、サイズ・重量違いの派生モデルが展開されていた年です。

革の質感にこだわる家庭は牛革・コードバン系を選ぶ傾向が強く、一方で軽量モデルを求める家庭にはクラリーノFが人気でした。

以下に、当時販売されていた全モデルの「価格・重さ・素材」を一覧でまとめました。

名称 税込価格 重さ 素材
軽量クラリーノFワイド+(プラス) 63,800円 1,280g クラリーノ
スムース牛革 ワイド 74,800円 1,460g 牛革
スムース牛革 ビッグ 85,800円 1,580g 牛革
スムース牛革 ビッグライト 85,800円 1,480g 牛革
シボ牛革 ビッグ 85,800円 1,580g 牛革
シボ牛革 ビッグライト 85,800円 1,480g 牛革
シボ牛革 ワイド+(プラス) 85,800円 1,480g 牛革
コードバン ワイド 107,800円 1,480g コードバン
コードバン ビッグ 129,800円 1,640g コードバン
コードバン ビッグ〈艶あり〉 151,800円 1,640g コードバン
ブライドル ビッグ 151,800円 1,640g ヌメ革
長冠鞄コードバン ビッグ 173,800円 1,680g コードバン
総コードバン 217,800円 1,580g コードバン

2022年度モデルの素材・仕様の特徴

2022年度モデルは、黒川鞄の中でも素材バリエーションとサイズ派生(ワイド・ビッグ・ビッグライト等)が最も豊富だった年です。

クラリーノから総コードバンまで、軽量性・耐久性・革の風合いなど、家庭ごとに求めるポイントに合わせて選べる構成になっていました。

素材ごとの特徴

■クラリーノF(軽量モデル)

軽くて扱いやすく、2022年度は「ワイド+(プラス)」として容量アップ版が登場。小柄な子でも背負いやすい点が支持されました。

■スムース牛革

滑らかなツヤとフォーマルな印象が特徴。ワイド/ビッグ/ビッグライトと派生が多く、黒川鞄でも人気の中心シリーズ。

■シボ牛革

傷が目立ちにくい細かい凹凸加工。2022年度は通常のビッグに加え、新しく登場した「ビッグライト」「ワイド+」など選択肢が増えた年。

■コードバン

黒川鞄を代表する最上位素材。厚みがあり高級感は抜群。ワイド・ビッグ・艶ありなど派生モデルが複数展開されていた。

■長冠鞄コードバン/総コードバン

重厚感と存在感が魅力のプレミアムライン。手作業による仕立てが象徴的なシリーズで、2022年度も高い人気がありました。

■ブライドルレザー

英国由来の高級馬具用レザーで、ロウを吹いた独特の風合いを持つモデル。ラインナップの中でも個性が強い素材として話題に。

重さとサイズの傾向

2022年度は、“ビッグ”を基準に容量を最大化しながら、軽量版の“ビッグライト”を追加した年です。

  • クラリーノF:1,280g前後
  • 牛革(ワイド):1,460g前後
  • 牛革(ビッグ/ライト):1,480〜1,580g
  • コードバン:1,480〜1,680g

特に「ビッグライト」は、従来のビッグより約100g軽く設計されており、重さを気にする家庭からの評価が高いモデルでした。

形状の特徴(ワイド・ビッグ・ビッグライト・ワイド+)

2022年度は、形状派生が最も多く、“容量”と“重さ”のバランスを家庭ごとに選べる構造でした。

  • ワイド:標準容量で扱いやすい定番形状
  • ビッグ:サブポケットが広く、収納力を最大化
  • ビッグライト:ビッグの容量は維持しつつ、軽量化された人気モデル
  • ワイド+(プラス):横幅が広い派生モデルで、大判サイズも収納しやすい

実際に口コミでは、

  • 「ビッグはとにかく入る」
  • 「ライトは軽くて助かる」
  • 「ワイドは扱いやすく一年生でも安心」

といった声が多く、家庭のニーズに合わせて選びやすい構成でした。

2022年度モデルの口コミ・レビューまとめ

オンラインレビューや購入家庭の声から、2022年度に多く見られた傾向をまとめました。

良かった点(体験談より)

  • 革の質感がとても良く、高級感がある
  • ビッグタイプは収納力が大きく使い勝手が良い
  • ビッグライトは軽く、小柄な子でも背負いやすい
  • クラリーノは軽く扱いやすいと好評
  • 縫製や仕立ての丁寧さを評価する声が多数

気になった点(体験談より)

  • コードバンやビッグモデルは重さが気になるという声も
  • カラー展開によって在庫が少なく、早期に売り切れが発生
  • クラリーノは「革の質感」にこだわる家庭には物足りない場合も

総評:2022年度モデルの評価

2022年度は、「選択肢の豊富さ」と「革質の良さ」が両立したバランスの良い年でした。

  • 容量重視(ビッグ)
  • 軽量重視(ワイド+、ビッグライト)
  • 革質重視(牛革・コードバン)

といった目的別に選べるラインナップが特徴で、黒川鞄を初めて検討する家庭にも選ばれやすい構成になっていました。

総じて、革の美しさ・仕立ての丁寧さを評価する声が圧倒的で、2027年度モデルにつながる設計思想の成熟を感じられるアーカイブ年と言えます。

2022年度モデルの購入体験談(写真付きレビュー)

2022年度モデルを実際に購入した家庭の声をまとめました。

写真付きのレビューで、サイズ感や質感の違いをより具体的にチェックできます。

コードバンビッグ

黒川鞄 コードバンビッグを背負う男の子|黒×ブルーステッチの高級モデル


満足度★★★★★(5点/5点満点)

見た目や大きさ:見た目:被せの部分がコードバンのため、ぱっと見で高級感があり、満足です。黒革にブルーのステッチは、クラシックなデザインながらもおしゃれ感があって、選んでよかったと思いました。
大きさ:メインポケットにA4フラットファイルが入る安心感はもとより、サイドポケットは調整不要で元から大きい作りのため実用性があると感じました。

背負い心地:コードバンと牛革なので、重みはそこそこありますが、「はばたくランドセル」と謳っている、肩ベルトの機構のお陰で重みが軽減できそうです。

お子さんの反応:コロナ禍のためランドセルの展示会に行っていなかったので、最初は実感が湧かないようでしたが、背負ってみるとおばあちゃんや叔父さんに見せて、喜んでいました。

気になった点:肩ベルトの長さを決める調整のバックルが固く、はめるのが大変でした。革の素材なので馴染んで柔らかくなるとは思いますが、最初のうちは、少し苦労しそうです。

(※画像をタップすると拡大表示されます)


黒川鞄 コードバンビッグの外観|黒革にブルーステッチが映えるデザイン


黒川鞄 コードバンビッグの内装|カブセ裏と大容量メイン収納の構造

※本レビューは2022年度モデルの体験談です。現在販売中のモデルは仕様の一部が変更されていますが、黒川鞄工房らしい製法と品質は継承されています。

まとめ|2022年度モデルは「選びやすさ」が際立つバランスの良い年

2022年度の黒川鞄ランドセルは、素材の豊富さ・サイズ派生の多さ・軽量化モデルの追加が特徴で、幅広いニーズに応えやすい年でした。

特に「ビッグライト」「ワイド+(プラス)」などの新しい軽量派生モデルが登場したことで、これまでよりも容量と軽さのバランスを重視したい家庭に選びやすいラインナップになっています。

一方で、クラリーノ・牛革・コードバン・総コードバンまで幅広い素材が揃っていたため、革質の美しさや重厚感を求める家庭にも最適でした。

2022年度モデルはすべて現在は廃盤ですが、現行モデル(2027年度)につながる設計思想や軽量化技術の転換期とも言える年で、今のシリーズ選びにも役立つ「比較の基準」として価値があります。

黒川鞄ランドセルの最新モデル一覧はこちら

他の年度モデルもチェックする

黒川鞄ランドセルは年度ごとに仕様・価格・素材の傾向が少しずつ変わります。

比較して選びたい人は、過去年度のモデルもあわせて確認するのがおすすめです。


ランドセル専門監修者 長谷川弘幸(イラスト)
監修者
長谷川 弘幸
ランドセルの通知表編集部の監修者。2012年からランドセル業界の取材・記事監修を担当。
展示会レポート、ブランドインタビュー、購入レビュー等実績多数。