不動産事情に詳しい人であれば、「レインズ」という言葉を耳にしたことがあると思います。
レインズとは、国土交通省が監修している不動産流通機構のことで、全国の不動産業者が売買情報の取得や、過去の取引履歴などを調べる際に利用しているサイトです。
このレインズを利用することで、福岡県の不動産業者が東京の売買物件情報を自由に探すことができますし、北海道の業者が沖縄な物件を探すことも簡単にできてしまいます。
しかしこのレインズは、不動産業者だけが利用することが許されており、一般の人は閲覧することが出来ません。
そこで今回は、インターネットが利用できる環境であれば、レインズと同じように日本全国の売買情報や売買履歴を、誰でも簡単に検索する方法を紹介します。
土地総合情報システムで過去の取引事例を調べる
この「土地総合情報システム」というサイトは、レインズと同じく国土交通省が管理・監修をしている不動産情報検索サイトです。
出典:http://www.land.mlit.go.jp/webland/
レインズのように今現在の売買情報を検索することはできませんが、過去の不動産取引履歴を細かくチェックすることができます。
本家レインズのように、不動産業者だけしか利用できないという規則もありませんので、誰でも好きなときに、家にいながら24時間いつでも自由に閲覧することができます。
使い方も「yahoo!不動産」や「goo住宅・不動産」を使ったことがある人なら誰でも使えるほど簡単で、下図で紹介しているように、調べたい地域や物件をクリックしていくだけです。
まずサイト内の「不動産取引価格情報検索」というカテゴリをクリックし、その後「戸建てや中古マンション」などの物件区分を選択し、調べたい過去の期間を指定します。
そして、「都道府県」→「市区町村」→「町名や区内」→「上記の地図を表示する」をクリックしていくだけですので、流れを覚えれば1分も掛かりません。
赤丸の部分で調べたい『時期』を選びます。
赤丸の部分で調べたい『物件の種類』を選びます。
赤丸の部分で調べたい『地域』を選びます。
赤丸部分の『上記の地図を表示する』をクリックします。
地図上の赤丸の部分に青い四角『■』が表示されます。
地図上の青い四角『■』をクリックすると、小窓が出現するので『詳細表示』をクリックします。
その周辺地域の過去の取引事例が表示されますので、見たい情報の左側にある数字をクリックします。
取引事例の詳細が表示されます。
過去10年分くらいまで調べられるようになっていますので、かなり細かく過去の売却履歴を見ることができます。
また、同サイト内で「各都道府県の地価公示価格」も調べることができます。
こちらも画面上の地図から調べたい場所をクリックしていくだけなので、誰でも簡単に利用できます。
現在売り出し中の物件を調べる
せっかくなので、現在売り出し中の物件を調べるのに役立つサイトも紹介します。
下記の2つの情報サイトを閲覧するだけでも、かなり幅広く売り出し中の物件を把握することができます。
ハトマークサイト
「買う」→「一戸建てン」→「地図で探す」と選択していき、該当の地域を選んでいくと、地図上に現在売り出し中の物件マークが表示されるので、クリックすれば物件の詳細をみることができます。
ラビーネット不動産
こちらも同じように、「買う」→「売り一戸建て」と選択し、該当の地域をクリックすることで、地図上で簡単に売り出し中の物件情報を調べることができます。
基本的に日本国内の不動産業者は、上記のように「ハトマーク」か「うさぎマーク」の不動産協会に加盟しています。
つまり、これら2つの不動産サイトをチェックしておくことで、かなり高い確率で今現在売り出し中の物件情報を閲覧することができることになります。
過去の物件情報や売買履歴から売却相場を予想する
自分のマイホーム売却相場を調べるには、過去の売買履歴や現在の売り物件から予想するのが、一番簡単で手っ取り早い方法です。
現在売り出し中の物件だと、値引き交渉を考慮し、多少販売価格に金額が乗せてある場合もありますが、過去の売買事例だと、実際に取引された金額なので、より信憑性が高い売却相場だといえます。
ただし、ピンポイントで自分のマイホームの近くに、過去の取引事例ポイントがあるとは限りません。そんなときは、最寄りの売買事例を参考にし、その家の路線価を調べてみてください。
自分のマイホームの路線価も同じように調べ、その差額によって、おおよその売却相場を調べるという方法もあります。