日本住宅流通は、2020年3月時点でグループ会社数が360社、グループ従業員数が47,000人を超える大和ハウスグループに属する不動産会社です。
全国で売買仲介、不動産の買取再生、賃貸管理、リノベーション・大規模修繕などの事業を行っています。
このページでは、
- 日本住宅流通の「強み」は?
- 日本住宅流通の信頼性は?
- 日本住宅流通はどんな人におすすめなの?
という点について詳しく解説します。
なお、当サイトではマンションを売却する際の業者の選び方について、ケース別にポイントを解説しています。
自分に合う最適な業者を見つけたい人は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
日本住宅流通の企業情報
日本住宅流通は、大阪市北区に本社を置く、大和ハウスグループの総合不動産会社です。
会社名 | 日本住宅流通株式会社 |
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本社 | 〒530-0001 大阪市北区梅田1丁目1番3-800号 大阪駅前第3ビル8階 |
代表者 | 代表取締役社長 康京一 |
資本金 | 7億2950万円 |
設立 | 1978年2月15日 |
従業員数 | 493名(2019年3月末時点) |
事業内容 |
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許認可 |
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主な加盟団体 |
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公式HP | https://njr.jyutaku.co.jp/ |
日本住宅流通の対応地域・支店情報
日本住宅流通は大阪本社と東京支社の2大拠点を中心に、北海道から九州まで全国規模で事業を展開しています。
全国に38か所の営業店舗があり、幅広いエリアに対応していますが、営業店舗のない地域では対応していないもところもあります。
まずは公式サイトから近くの営業所を探して、確認してみてください。
日本住宅流通の信頼性は?
日本住宅流通は、大和ハウス工業を中心とした法人株主41社の出資によって1978年に設立された総合不動産会社です。
不動産流通、賃貸管理、買取再生、リフォーム事業など、不動産に関するさまざまな要望にワンストップのサービスを提供しています。
日本住宅流通の売上高は右肩上がりで増加し、2000年に100億円だった売上高は、2019年には428億円を超えています。
日本住宅流通が属する大和ハウスのグループ企業は、国内166社と海外194社を合わせ360社。
グループ全体での売上高は4兆3,802億円(2020年3月31日現在)で、これは住宅・建設業界の中で第1位の売上高です。
長期に渡る売上高の増加やその推移、企業基盤の安定性などから、日本住宅流通の信頼性は高いと言えるでしょう。
日本住宅流通の事業内容
日本住宅流通で行っている主な事業として、
- 不動産流通事業である「売買仲介」
- 不動産買取再生事業である「買取再生」
- 不動産賃貸管理事業である「賃貸管理」
の3つがあります。
日本住宅流通ではこれら3つの事業に加え、リフォーム・リノベーション業務も行っています。
ここでは日本住宅流通が行っているこれらの事業内容について詳しく解説します。
売買仲介
日本住宅流通の売買仲介では売主、買主それぞれに独自のサポートとサービスを提供しています。
D's Bridge売却斡旋サービス
ダイワハウスが分譲した中古マンションを売却したい・購入したい人向けの大和ハウスグループ独自のサービスです。
購入したい人が知りたい物件履歴情報の提供、売却した後に起こりがちな設備トラブルにどう備えるかなど、売主や買主の心配事や不安を解消するために、日本住宅流通がきめ細かくバックアップしてくれます。
リブネス仲介保証サービス
リブネス(Livness)は、Live(住む、生きる)と、ness(状態)を組み合わせた造語で、大和ハウスグループが取り扱う中古マンション・中古戸建に関する事業ブランドです。
リブネス仲介保証とは、日本住宅流通が仲介を行う場合に、一定の条件を満たす住宅・取引について建物保証や設備の保証が受けられるサービスです。
建物保証は最長2年間、保証限度額は最大で500万円(雨漏り・腐食・給排水管・排水桝が450万円、白蟻が50万円)となっています。
また、以下の設備についての保険も30万円を限度額として付保されています。
- システムキッチン
- システムバス
- 給湯設備
- 洗面室(洗面化粧台、水栓、換気扇等)
- トイレ
- 居室(ビルトインエアコン、床暖房システム)
- 廊下、玄関(インターホン、ダウンライト照明等)
- 外部、その他(スロップシンク、外水栓)
ただし、各設備が製造された年数、建物の築年数などによって保証の対象外となる場合もあるので、詳細は最寄りの営業店舗に確認してみてください。
買取保証サービス付の仲介
日本住宅流通では、仲介で一定期間販売活動を行い、その期間中に売却できなかった場合は、あらかじめ提示した買取保証の金額で買い取るというサービスを行っています。
一般的に、買取価格は仲介で売却する価格よりも安くなってしまいます。
ただ、売却する期限があらかじめ決まっているような場合には、どうしても買取にならざるを得ないことがあります。
買取保証サービス付の仲介であれば、買取金額を事前に把握したうえで一定期間は仲介で売りに出すことができますので、より高値で売却できる可能性があります。
売却できる期間が限定されている人にとっては嬉しい安心のサービスといえるでしょう。
買取の仕組みについては、「【最新版】マンション買取業者ランキング!」で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
スムストック査定
スムストックとは、大手ハウスメーカー10社が参画する「一般社団法人 優良ストック住宅推進協議会」で定めた共通の基準を満たした住宅のことです。
- リフォーム箇所や定期点検の結果など「住宅履歴データ」が保存されていること
- 「50年以上のメンテナンスプログラム」があること
- 「新耐震基準」がクリアされていることなど
スムストックの基準を満たした住宅であれば、従来より高い金額の査定金額が算出されます。
また中古住宅を売りに出す場合、一般的には土地と建物の総額で表示されるケースがほとんどです。
この場合、買主は土地と建物の正確な価値が分かりませんが、スムストックの場合は、建物と土地の価格を別々に分けて表示して販売します。
それぞれの価格が明確になることで、販売価格の妥当性が明確になり、市場での信頼性も高まります。
買取再生
日本住宅流通では住宅だけではなく、土地や、ビル、賃貸住宅、倉庫、駐車場などの事業用不動産なども買取を行っています。
独自のノウハウによってその不動産の付加価値を上げて、再販してくれます。
賃貸管理
日本住宅流通では、不動産活用や賃貸経営をオーナーのニーズに合わせて総合的にサポートしています。
賃貸経営の業務を日本住宅流通が代行する「レック リースシステム」では、サブリースや管理代行などの多彩なサービスを提供しています。※利用には一定の基準・条件が有ります。
サブリースシステム(一括借上転貸)
オーナーが所有する賃貸マンション・アパートを、日本住宅流通が一括して借上げ、入居者に転貸するシステムです。
入居状況に関係なく満室経営が実現でき、経営の手間も軽減できます。一定額の家賃収入が保証されるだけではなく、併せて建物の維持管理も対応してくれます。
管理代行システム
管理代行は家賃保証がないためオーナー自身が空室リスクを負いますが、入居率の高い物件であれば、サブリースより高い収益を得ることができます。
入居者の募集、契約に関する業務、建物管理に関する業務、入居者からの賃料徴収から退去時の立ち会い、定期清掃など、さまざまな管理業務を日本住宅流通が代行します。
オーナーはこれまで煩雑だった管理業務の手間や時間を省くことができ、賃貸経営の効率をあげることができます。
持ち家賃貸
日本住宅流通では、急な転勤や実家への帰省など、さまざまな理由で住み替えることになった人向けに、持ち家を売却せずにそのまま貸し出すサポートを行っています。
持ち家賃貸の場合でも、賃貸マンションやアパートのように一括借上げで安定した家賃収入を得られるサブリースシステムや、管理運営を任せる管理代行システムのサービスが利用できます。
どちらのシステムでも入居者・近隣への対応は日本住宅流通が窓口になってくれますので、遠隔地へ住み替える場合でも安心して管理を任せることができます。
売却だけでなく賃貸経営も視野に入れている人は、「分譲マンション貸し出しは損なのか?注意点と相場目安」で解説しているメリットデメリットを理解した上で、どちらにするのか決断することをおすすめします。
日本住宅流通の強みは?
日本住宅流通の強みは何といっても大和ハウスグループが持つ総合力です。
建築や土地活用などに関するさまざまなニーズに応えられる大和ハウスグループ全体の総合力を活かし、「仲介だけ」「買取再生だけ」「賃貸管理だけ」しか行わない不動産会社とは違い、不動産に関する業務全般を一貫して任せることができます。
また、仲介・買取再生・賃貸管理に加えて、リノベーションや大規模修繕も手掛けており、賃貸マンションや社宅の無料建物診断や長期修繕計画の提案なども行っています。
将来に渡って建物の資産価値を維持するためのサポートをしてくれるのも、経験と実績が豊富な大和ハウスグループの一員である日本住宅流通の強みといえるでしょう。
日本住宅流通のデメリットは?
日本住宅流通は大和ハウスグループの総合不動産会社として信頼性も高く、企業体制も安定していますが、先ほどもふれましたが一部のエリアでは対応していません。
また、日本住宅流通が媒介して売買契約が締結された物件の建物や設備にはついてさまざまな保証(リブネス仲介保証システム)を受けることができますが、以下の場合は保証および保険の対象となりません。
- 買主への引渡し時において事前検査結果の有効期間が超過した物件。
- 買主への引渡し時において製造より30年を超える住宅設備。
- 事前検査によって指摘された不具合部位。
- 日本住宅流通以外の宅地建物取引業者の媒介による買主。
- 売主と買主のどちらか一方または双方が宅地建物取引業者である売買、居住用以外の用途での売買、当該物件に居住している賃借人に対する賃貸を継続した状態での売買。
これらに当てはまる場合は保証や保険が受けられませんので注意が必要です。
対応エリアや保証内容が気になる人は、自分に合う最適な業者を見つける方法とまとめている、こちらもチェックしてみてください。
日本住宅流通の口コミ評判(3件)
匿名さん/50代男性
子供たちも独立したことだし立地の良い場所への住み替えをすることにきめました。
そこで今のマンションを売却するためにおおよその売却がを試算してもらうため地元でも有名なA不動産会社に査定をお願いすることにしました。
ですがわたしたち夫婦が希望していた金額には遠く及ばず住み替えそのものを諦めようかと思っていたのですが、知人の薦めもあり日本住宅流通さんに売却査定をお願いしてみることにしたんです。
日本住宅流通さんの査定は最初にお願いしたA不動産の査定とはまったく違いました。
査定書ってのを提示してもらったんですが、細かく査定額になった根拠や内容が書かれていて、それをみて自分たちが希望していた金額と何がどう違うのかが良くわかりました。
やはり地元レベルの不動産会社と、全国規模の大手と言われる不動産会社ではここまで対応が違うんだと実感することができました。最初のA不動産にお願いしなくて本当によかったと思ってます。
結論としては、自分たちが希望していた金額で売却することはできなかったけど、その分新しく購入したマンションの価格を頑張って勉強してくれました。
兵庫県/ヨコダテさん/50代男性
息子夫婦がこちらの会社で新築の分譲マンションを購入しました。そのときに担当してくれた方が本当に良い人で、私どもの売却時にも親身に相談に乗っていただけました。
買いたいと言ってくれる人もすぐにみつかり、何の不安を感じることもなく無事にマンションの売却ができました。
やっぱり大和ハウスというネームバリューがあることで、わたしたち夫婦も最初から疑うことなく信頼できたのが大きかったと思います。紹介してくれた息子夫婦に感謝してます。
埼玉県/オガタさん/40代男性
最初に相談した不動産会社に査定してもらったら2,450万だったけど、日本住宅流通に同じく査定してもらったら2,880万円でした。
場所が埼玉の田舎だからなのか、最初の不動産会社にはずいぶんと足元を見られてしまってたようです。
最初に相談した不動産会社と媒介契約を締結済みだったけど、日本住宅流通は2,880万の査定を提示してくれた。
しかも買い取り保証まで付けてくれるからおたくとは媒介契約を解除したい!と言ったら苦虫を噛み潰したような顔で渋々契約の解除に応じてもらえました。
結局、2,980万円で売りに出してみたけど、購入希望者から値引きの交渉が入り、最後は150万円値引きする形で2,830万円で売却できました。
今思うと、最初の不動産会社に言われたまま2,450万円とかで売却してたと考えたらゾッとしますよね(笑)
日本住宅流通はどんな人におすすめか?
今回は日本住宅流通の特徴や業務内容についてまとめました。
日本住宅流通は住宅・建設業界の中で第1位の売上高である大和ハウスグループに属する企業であり、不動産に関するさまざまな業務を一括して依頼できる総合不動産会社です。
したがって日本住宅流通は、
- 総合的にサポートしてくれる会社を選びたい
- 経験や実績が豊富な大手に任せたい
- 長期的に建物の維持管理が任せたい
などに当てはまる人にはおすすめです。
特に、一定の期間内に不動産を売却したい人や、賃貸経営のサポートを必要としている人には心強い不動産会社だと言えるでしょう。
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サイト名 | 特徴 |
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SUUMO | 日本最大級の不動産サイトなので、大手仲介との関係も強く、都心部の物件を売るのにも活躍。買い手候補をたくさん見つけて、より良い条件の相手に売却するのがベスト。 |
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地方に住んでいる場合
サイト名 | 特徴 |
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SUUMO | 日本最大級の不動産サイトなので、地方にある地元密着の仲介業者まで幅広くカバーしているのが強み。一戸建てや土地の売却にも対応しているので、地方の顧客層にも強い。 |
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