ソニー不動産のマンションAIレポートは売却に役立つのか?

ソニー不動産AI

※ソニー不動産は2019年6月に「SRE不動産」に社名を変更しました。

大手不動産業者のひとつである「ソニー不動産」が、AI技術を用いたウェブサイト「マンションAIレポート」を2018年5月より運用開始しました。

「AI(人工知能)」という言葉を最近よく耳にする機会が増えましたが、不動産業界でも人工知能を活用した動きが急速に広がっています。

マンションの売却と人工知能とどういった関係があるのでしょうか。今回は、ソニー不動産のマンションAIレポートの仕組みについて詳しく紹介していきたいと思います。

【目次】ソニー不動産のマンションAIレポート
  1. マンションAIレポートの特徴
    1. 売却に関する様々なランキングがみれる
    2. 賃貸経営する際の賃料の目安がわかる
    3. 築年数別の購入価格がグラフでみれる
    4. マンション別の詳細情報もわかる
  2. まとめ

マンションAIレポートの特徴

マンションAIレポートでは、各都道府県や市区町村、最寄駅や各沿線ごとにマンションの独自価格を算出し、マンションの売却や賃貸として貸す出す場合の推定賃料、購入価格などをAIが瞬時に算出してくれます。

マンションAIレポートで、調べることができる情報は以下のとおりです。

  • マンション売却の相場価格
  • 賃貸に出した場合の相場賃料
  • 築年数や間取り別に算出した推定購入価格の推移
  • マンションの詳細情報(間取り・管理費など)

上記のように、さまざまな情報が記載されていますので、マンションの売却を検討されている方だけでなく、賃貸に出すことを検討されている方、購入を検討されている方、それぞれに参考になる情報を得ることができます。

近年問題視されている、中古住宅市場の衰退問題なども考慮して、マンションAIレポートが開発されました。次にどういったシステムなのかを、具体的に詳しく紹介していきたいと思います。

売却に関する様々なランキングがみれる

マンションAIレポートの特徴は、とにかく検索するのが楽ですし、検索結果が表示されるのもアッという間です。

例えば東京都の調布駅周辺のマンションを売却したい、購入したいと思ったとき、「調布市」や「調布駅」で検索するだけで、その地域の人気マンションがランキング形式ですぐに見ることができます。

なお、これから紹介する画像は2018年6月現在の数字になります。

AIレポート売却ランキング

これまでの不動産検索サイトでも、同じように地域や駅名から物件価格の相場を知ることはできましたが、そこに人工知能AIを組み合わせることで、より正確な情報を簡単に得ることがができるようになりました。

中古住宅の売却相場価格がとても分かりやすくなったことで、中古マンション市場の活性化にも繋がり、マンション売却の可能性がより高くなると期待されています。

賃貸経営する際の賃料の目安がわかる

マンションの賃貸の推定相場価格や高額賃料ランキングを価格推定エンジンが自動で算出して表示してくれます。

こちらも同じく、調べたい都道府県、市区町村、駅、沿線ごとにマンションの詳細情報が確認できるので、不動産売買時だけでなく、賃貸を検討しているときも活用できます。

AIレポート賃貸ランキング

また、マンション貸出時の賃料相場を、築年数の変動も考慮して紹介しています。

つまりこのマンションAIレポートを上手く活用することで、売却するか、賃貸で貸すかを迷っている人にとっても、非常に有益な比較資料となるわけです。

もし、売却するか、賃貸で貸すか迷っている人は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。

賃貸でマンションを貸すのと売るのはどちらが得か?

築年数別の購入価格がグラフでみれる

マンション購入検討時に一番気になるのはもちろん価格だと思います。

購入に関するページでは、現在の想定価格だけではなく、築年数の変動によって、今後そのマンションの価格がどのように変化していくのかもAIが算出してくれるので、住宅ローン残高などを考慮しながらよりベストな買い替え時を考えることもできると思います。

AIレポート築年数

このように「0年~5年」「5年~7年」「7年~10年」「10年~15年」「15年~20年」「20年~」と、詳しい年数ごとの価格のグラフが掲載されているので、参考になります。

不動産売買を行う前に、一度はチェックしておきたいサービスです。また、マンション購入時に参考にしたい、周辺の情報なども詳しく掲載されています。

マンション別の詳細情報もわかる

マンションAIレポートでは、地域や駅名だけでなく、ダイレクトにマンション名を入力するだけで、そのマンションの売却価格や賃料相場価格まで調べることができます。

さらにマンションの詳細情報も確認できるのでマンション売買、賃貸時の参考資料として活用することもできます。

マンション特徴では、間取り、面積、最寄り駅、総戸数、築年数、管理費用、駐車場の有無まで詳しく紹介されているので、知りたいことがすべて掲載されています。

それだけではなく、周辺のお買い物情報や、学校、医療機関、公園までの距離や軒数まで詳しく分かります。

また、選択したマンションだけではなく、その近隣にある類似マンションも同じように簡単に見ることができます。

さらに人工知能AIは、検索している所在地、立地、価格、間取り、広さ、築年数などの情報をもとに、それらの条件に近いマンションをAIが自動的に算出して紹介してくれます。

これらすべての情報を自分でインターネットを使って探すのはとても時間がかかりますが、ソニー不動産のマンションAIレポートを使用すれば、短時間で効率よく知りたい情報を得ることができます。

AIレポートマンション情報

まとめ

以上、ソニー不動産のマンションAIレポートについて解説しました。まだ運用が開始されたばかりのサービスということもあり、ここでは紹介しきれなかった部分もまだまだあると思います。

2018年6月現在、このマンションAIレポートが対応している地域は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県のみとなっています。

今後すぐに全国的にサービスが拡大されていくと予想していますが、現時点では、それ以外の地域にお住まいの方は「マンション.navi」などの類似サービスを利用することをおすすめします。

マンション.naviでは、マンションAIレポートと同じように、マンションの売却と賃貸時の比較をすることも容易にできます。

45秒の入力で最大9社に一括で査定依頼することができ、加盟業者数も2,500社を超えています。初めてのマンション売却でも安心して利用できるサイトとなっています。

人工知能を取り入れることで、利便性の高いサービスが次々と始まっている不動産業界ですが、人工知能は今も日々進化しており、今後もこの動きは想像以上のスピードで拡大していくことになるでしょう。

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