小田急不動産は、小田急電鉄を中心とする小田急グループの不動産会社です。
「分譲業」「賃貸業」「仲介業」を主体とする総合不動産会社として、小田急沿線を中心に約50年事業を展開してきました。
このページでは、
- 小田急不動産が「沿線に強い」理由は?
- 小田急不動産の信頼性は?
- 小田急不動産はどんな人におすすめなの?
という点について詳しく解説します。
なお、当サイトではマンションを売却する際の業者の選び方について、ケース別にポイントを解説しています。
自分に合う最適な業者を見つけたい人は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
小田急不動産の企業情報
小田急不動産は、東京の渋谷区に本社を置く小田急グループの不動産会社です。
小田急グループは約100社から構成させており、運輸、流通、不動産、ホテルなど幅広い分野で事業展開をしています。
会社名 | 小田急不動産株式会社 |
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本社 | 東京都渋谷区初台1丁目47番1号 |
代表者 | 金子 一郎 |
資本金 | 21億4,000万円 |
設立 | 1964年12月16日 |
従業員数 | 384名(2020年3月31日現在) |
事業内容 |
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加入団体 |
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免許・登録 |
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公式HP | https://www.odakyu-fudosan.co.jp/ |
小田急不動産の対応地域・支店情報
小田急不動産の支店と営業所の数は、2020年8月時点で約30箇所になります。
首都圏と宮城県仙台市を中心に営業しています。ほとんどの支店と営業所は小田急線沿線にあります。
小田急不動産は鉄道系の不動産会社であり、小田急線沿線の開発分譲、仲介などを行っています。
同じような鉄道系の不動産会社には、「近鉄不動産」などが挙げられます。
小田急不動産の信頼性は?
小田急不動産は、乗降客数約220万人の小田急沿線で直営店舗数ナンバーワンです。
※2016年現在、小田急沿線の最寄り駅より徒歩6分以内の設置店舗数を基準に算出
小田急不動産の仲介サービスを利用した人の満足度は、93.5%と高い評価と信頼を得ています。
※2014年1月から2014年12月までに仲介取引にて成約した”売主・買主”に対する調査結果(お客様満足度アンケート2014による)
1964年に創業して以来、小田急線沿線に密着し営業をしており、信頼と歴史のある会社と言えるでしょう。
小田急不動産の事業内容
小田急不動産は、不動産の売却や土地活用の提案など、ニーズに合わせた様々な事業を行っています。
不動産売却と販売
小田急不動産の仲介サービスを利用した人の総合満足度が高い理由の一つが、充実した売主買主向けサービスです。
売主と買主双方に安心感を与えることは、より満足度の高い売買取引につながります。
住宅設備機器保証
引渡しから1年間、対象設備機器に関して、1住戸最大500万円(税込)まで無償で修理できる保証サービスです。修理できない場合には、同等品と交換することができます。
建物検査・既存瑕疵保証
国土交通省認可の専門家により検査を受けることができます。その検査で「適合物件」と認定を受ければ、引渡し後1年間、最大1,050万円(税込)までの瑕疵保証がつきます。
水廻りクリーニング
物件の購入希望者が特に気にする、キッチンや浴室などの水廻りを、プロがクリーニングします。プロがクリーニングすることにより、物件の印象を高めることができます。
境界確認・仮測量
専門家によって土地境界を明確にすることにより、売主と買主のトラブルを未然に防止します。境界標の確認の有無や測量の調査結果を、図面で提供してくれます。
24時間緊急駆付けサービス
部屋で起こる、電気やガス、水道など様々なトラブルに対して電話をすると、専門スタッフが駆けつけて1次対応をするサービスです。
引渡し後2年間は、24時間365日何時でも対応してくれます。
リペアサービス
リペアサービスとは、買主が気になる箇所の補修を行い、物件の印象を高めるサービスです。
売主に予め、壁紙のはがれやめくれ、床のへこみなどの部位から、作業時間が60分以内の範囲を選んで頂きます。
居住中ホームステージング
居住中で自宅を売却する際に、ホームステージャーが「売る」ことを意識した片付けや選出を行います。
室内をすっきりと綺麗に見せることで、物件の価値を引き出し、購入を検討される方の購入意欲を高めます。
それぞれのサービスには、諸条件があります。詳細は公式ホームページから確認してみましょう。
不動産買取
小田急不動産では、業者買取にも対応しています。業者買取とは小田急不動産自らが物件の買主になることです。
仲介で買主を探すより売却金額は安くなりますが、迅速に売りたい人や、現金がすぐに欲しい人におすすめです。
仲介と業者買取で悩んでいる人は、「買取保証制度」という方法もあります。
こちらは、仲介として売却活動をしてみて、あらかじめ決められた期間内に売却ができなかった場合に買取りしてもらうという方法です。
また、自宅を小田急不動産に売却して、そのまま賃貸として住み続けられる「リースバック」というサービスもあり、ニーズに合わせた方法を選ぶことができます。
業者買取やリースバックについては、別の記事で内容を詳しく解説しています。メリットばかりでなくデメリットもあるので、しっかり内容を理解しておきましょう。
土地活用の提案
小田急不動産は、土地に合わせた活用の提案も行っています。対象地を様々な角度から調査・分析をし、最適な有効活用方法を提案してくれます。
小田急パーキング
駐車場経営は、最も手軽な土地の有効活用です。最適な事業形態の提案や、24時間対応のコールセンターなど、今までの経験と実績を元に対応してくれます。
レンタル収納
レンタル収納(トランクルーム)経営は、建物を建てるには難しい土地や草刈りなどが大変な遊休地などにも最適な方法です。建物を建てる事業よりは、初期投資が低額になります。
「マンションの達人」では、駐車場経営やトランクルーム経営について、初期費用や想定される参考利回りをまとめています。
土地活用を検討している人は、「駐車場経営」や「トランクルーム経営」の記事もあわせてチェックしてみてください。
賃貸事業
小田急不動産の賃貸事業は、大きく3つにわけることができます。
自社管理物件
小田急不動産は、都内を中心に約100のオフィス、住宅の管理物件があります。
自社管理物件の運営管理や市場調査、設計、一括借上、賃借人の募集管理、建物の維持管理を行っています。
仲介
実際の店舗に来店するか、インターネットサイトの問い合わせフォームに希望を入力すると、小田急不動産のスタッフが希望に合った物件を紹介してくれるサービスです。
サブリース
サブリースとは、小田急不動産が物件を借り上げて、入居者へ転貸借するシステムです。小田急不動産が賃貸経営をサポートし、一部業務は自ら代理して行います。
5年間の賃料保証と、自己資金ゼロでのリノベーションができるメリットがあります。
不動産の分譲
小田急不動産は、1965年から小田急沿線を中心に、戸建て・マンションの分譲を行っています。約50年に渡り分譲してきた数は、約23,000戸にもなります。
小田急不動産の分譲住宅は、「幸せと出逢う家」をコンセプトにした「リーフィア」シリーズです。
「リーフィア」には、「ずっと居たい空間」「自然を感じる」「この上ない心地よさ」「ゆるやかなつながり」の4つの約束があります。
その約束を守るために、品質管理検査やアフターサービスに力を入れています。
不動産相続
小田急不動産は相続対策として、下記の3つについて対策をサポートします。
- 分割
- 納税
- 税負担の軽減
小田急不動産では、法律や法務の専門家と連携し、遺言書の作成や相続税対策などの相談も受け付けています。
豊富なデータに基づいた、相続不動産の価格査定レポートの作成を無料で行っているので、活用してみてください。
小田急不動産は「沿線に強い」
先ほど説明しましたが、小田急不動産は約100社からなる小田急グループの住宅関連分野の中核企業で、沿線における直営店舗数はNO1です。
そのため、新宿から藤沢や小田原までの沿線エリアに関しては、地元密着型の不動産会社に負けないくらい精通しています。
小田急線沿線でマイホームを売りたい人や購入したい人、家を借りたい人や余った土地の活用方法で悩んでいる人は、ぜひチェックしておきたい1社だと思います。
小田急不動産のデメリットは?
小田急不動産はメリットは店舗のほとんどが沿線にあり特化している点ですが、逆にこれがデメリットにもなります。
理由は沿線外の物件があまり得意ではないからです。
もし小田急線沿線以外で不動産の売却を検討している人は、「すまいValue」という不動産売却見積もりサイトをチェックしてみてください。
すまいValueは小田急不動産の他、三井不動産リアルティ、住友不動産販売などが共同で運営しており、大手不動産会社で売却を検討しているならチェックしておきたいサイトです。
実際に利用した人の口コミなどを詳細ページでまとめているので、気になる人は参考にしてみてください。
小田急不動産の口コミ評判(3件)
東京都/匿名さん/40代男性
現在小田急不動産にて売り出し中です。最初は3社同時に一般媒介にてお願いしておりましたが、途中から小田急不動産と専属の媒介契約してます。
小田急不動産の専属にしたのは、営業の人から「一般媒介だと、どうしても宣伝活動で制限が掛かってしまうので、専属契約にしたほうが良いですよ」と言われたからです。
話を聞いてみて解ったのですが、たしかに不動産会社って専属の媒介契約じゃないと販売活動が消極的になってしまう理由も納得できました。
これは話を聞いた自分の見解なのですが、よほど人気の高い物件だったり、人気の高い地域のマンションでなければ一般媒介ですぐに買い手を見つけるのは難しいと思います。
なのでよほど自信があれば一般媒介。そこまで大きなセールスポイントがなければ一社に専属で媒介契約するのが良いと思います。
と言っても自分のマンションもまだ売れてませんけどね(笑) 来月で1回目の更新を迎えるのですが、このまま小田急不動産で契約更新するつもりです。
東京都/匿名さん/20代男性
離婚することになり住宅ローンが残ってるマンションの売却をしなければならず、色々と戸惑ってたときに小田急不動産のHPをみてたら、ちょうど同じ地域で売りマンションを探してますという情報を発見。
ダメ元で問い合わせをしたら「一度来店して詳しく話しを聞かせてください」と言われ週末に来店。
親切な営業さんで1時間くらい入念に話を聞いてもらえました。ウチのマンションは住宅ローンが残ってること、このままじゃ任売になってしまう可能性が高いことなど全部話しました。
それらの事情をすべて把握したうえで、「当社に全部まかせてください。離婚は色々と精神的にも辛いでしょうから、せめてマンション売却だけは当社に全部まかせて楽になりませんか」と力強い言葉を頂いたので、その営業さんを信じて任せることにしました。
築4年という比較的新しい物件だったこともあり、その地域で探しているというお客さんの予算より高値だったのですが、そこは営業さんが頑張ってくれて、こちらの希望している満額近くで売却することができました。
東京都/スギハラさん/30代女性
買ったときは別の業者でしたけど、小田急沿いの物件だったからコチラの業者さんにお願いすることにしました。
ネットとかでも小田急沿いの物件仲介にはめっぽう強いって書いてあったので。それに買ったときの業者が全然アフターとかもダメだったから、売るときは知名度がある業者でって決めてたんです。
今回は結婚することで不要になったための売却でしたけど、1から10まで全部やってくれたので私は極端な話し契約のときに印鑑を押すだけでした。
税金のこととかも全部やってくれて助かりました。
小田急不動産はどんな人におすすめか?
今回は小田急不動産のサービス内容や特徴についてまとめました。
小田急沿線に特化した様々なサービスを、50年以上続けてきた信頼できる会社になります。
したがって、小田急不動産は下記のような人におすすめです。
- 小田急線沿線に不動産を持っている人
- 地域密着力のある人や不動産会社に頼みたい人
- 大手不動産会社に依頼したい人
沿線外に不動産を持っていて売却を検討している人は、この後で紹介する「おすすめの不動産査定比較サイト」を参考に、自分たちのパートナーを探してみてください。
【地域別】おすすめの不動産査定比較サイト
大都市に住んでいる場合
サイト名 | 特徴 |
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SUUMO | 日本最大級の不動産サイトなので、大手仲介との関係も強く、都心部の物件を売るのにも活躍。買い手候補をたくさん見つけて、より良い条件の相手に売却するのがベスト。 |
SRE不動産 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、奈良しか使えないのが弱点だが、片手仲介のみを宣言している不動産業者。対象地域なら一番有利な不動産業者。 |
地方に住んでいる場合
サイト名 | 特徴 |
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SUUMO | 日本最大級の不動産サイトなので、地方にある地元密着の仲介業者まで幅広くカバーしているのが強み。一戸建てや土地の売却にも対応しているので、地方の顧客層にも強い。 |
マンション.navi | 一括査定サイトの中でも老舗のサービスの1つで、大手から中小業者まで幅広くカバー。多数の査定を比較したい場合に活躍。 |