都内のマンション事情に、少し異変が起こっています。毎年人気エリアランキングに登場する城南エリアと比べると人気が低く、都内でも下町のイメージが強い城東・城北地区が、今注目を集めているのをご存知でしょうか。
特に、江東区も含む湾岸エリアでは、豊洲が都内人気エリア1位に選ばれるなど、目覚しいほどの発展を遂げています。
今回はこの城東・城北エリアが、今なぜ注目を集めているのか解説していきます。
都心三区 | 千代田区、中央区、港区 |
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城西エリア | 渋谷区、新宿区、杉並区、中野区、練馬区 |
城南エリア | 大田区、品川区、世田谷区、目黒区 |
城北エリア | 板橋区、北区、豊島区、文京区 |
城東エリア | 足立区、荒川区、江戸川区、葛飾区、江東区、墨田区、台東区 |
なぜ今、城東・城北エリアなのか?
率直にいうと、マンション販売において城南・城西エリアに比べ、城東・城北エリアというのは、都内では人気が低いエリアと位置づけられています。それはマンションの販売価格をみても一目瞭然です。
しかし昨今のマンション価格の高騰により、新築マンションの販売価格が大幅に上昇してしまいました。その結果、一般のサラリーマンでは実際手が出せないほどの価格帯(8,000円前後)になっている物件も珍しくありません。
そうなると必然的に新築を諦め、中古マンションへと流動する人も増えます。また、どうしても新築マンションにこだわるのであれば、価格帯の安いマンションへとシフトチェンジするしかありません。そこで注目されはじめたのが城東・城北エリアということです。
城南・城西エリアに比べると、城東・城北エリアの新築・中古マンションともに販売額は、3割から4割ほど安く購入することができるというのが一般的です。
実際に東京カンテイが発表している資料によると、2015年の中古マンション価格(70㎡換算)は城西・城南エリアで4,658万円、城東・城北エリアで3,385万円となっています。
つまり地代の安い城東・城北エリアであれば、高騰している人件費や建築資材費などの面を考慮しても、サラリーマン世帯でも比較的手が出しやすいマンションを購入することができます。
交通網が整備されたことで、都心へのダイレクトアクセスが可能
東京メトロの副都心線開業などにより、交通網が整備されたことで板橋区、練馬区、豊島区からでも都心部へのダイレクトアクセスが可能になりました。
こうした交通網の発達により地域の状況なども大きく見直され、新築マンションの建設も増加しています。特に、今は共働き世帯も増えていることから、都心部へのダイレクトアクセスを重要視して物件探しをする方も少なくありません。
2021年の東京オリンピックも大きく関係している
豊洲を含む湾岸エリアは、特に東京オリンピック特需の強い地域だと思います。
オリンピック会場が多く配置されることになる湾岸エリアは、当然商業施設などの開発も進みます。そうなると居住環境が良くなるのは、説明するまでもありません。
新しいお店が増え、交通網も発達し、それでいて価格面でもお手頃感があるので、城東・城北エリアが今まさに注目を集めているのです。
売りは様子見・購入は早めがおすすめ
これまでのように下町という地域色を気にする人も、今の若い世代にはほとんどいないでしょう。
今後も城東・城北エリアには、新築マンションの建設が進むことは容易に想像できます。そうなると今後10年ほど築浅物件を巡って中古マンション市場も盛んになります。
ただし、今後は城西や城南エリアと同様に、社会変化の状況に伴って、価格が徐々に上昇する恐れは当然含んでいます。
これからその地域でマンションを売ろうと考えているのであれば、売りのタイミングが訪れるまでの間しばらく様子をみる選択肢もありますが、その地域でのマンション購入を検討しているのであれば、なるべく早い段階で決断することをおすすめします。