平成29年4月現在、アメリカと北朝鮮の間では緊張状態が続いています。アメリカが北朝鮮に武力行使も辞さないというコメントを発表してから、わずか数日でかなり緊張感が高まってしまいました。
あまりこのようなことは書きたくないのですが、いつ戦争が始まっても不思議ではない状態にあると言えます。万が一、アメリカと北朝鮮の間で戦争が始まってしまえば、日本も無傷ではいられない可能性が高いです。
何事も起こらず穏便に対話で解決してくれることが一番望ましいのですが、最悪として有事になった場合「戦争で発射されたミサイルで自分の家が壊れたり火災にあってしまった場合、火災保険は適用されるのだろうか?」という疑問が浮かんできました。
もちろん可能性としては低いと思いますが、自衛隊や米軍基地がすぐ近くにある街に住んでいる人にとっては、やはり気になる問題だと思います。
そこで今回は、万が一の場合に保険がどうなるのかについて書いてみたいと思います。
もしミサイルで家が壊れたり燃えてしまったら
もし戦争状態に突入してしまい、敵国が発射したミサイル等で家が壊れたり燃えてしまった場合、何らかの補償を受けることができるのでしょうか? まず真っ先に思い浮かぶのが火災保険だと思います。
ほとんどの火災保険には、「建物外部からの物体の落下、飛来、衝突に対して保険金が支払われます」という文言があります。
万が一ミサイルが飛んできた場合、この「建物外部からの飛来・衝突」に該当するのではないかと思う人もいるかもしれませんが、これは基本的に隕石だったり、飛行機からの落下物などを想定したものです。
一方で、ほぼ全ての火災保険には、下記のような文言も約款にしっかりと書かれています。
「戦争や内乱、暴動などにともなう被害は免責となる」
免責とは「支払い義務を免除する」という意味です。
つまり戦争によって受けた被害に対しては、残念ながら保険の対象外ということになりますので、運悪くミサイル等の被害で家が壊れたり燃えてしまっても、火災保険や住宅総合保険が支払われることはありません。
もちろんですが住宅ローンが保険適用となり補償されることもありません。家がなくなるだけでなく、住宅ローンの借金まで残ってしまうのですから、情況的にはかなり厳しいことになってしまいますね。
戦争なんて誰にとってもよいことはないので、なんとか対話で穏便に解決してほしいものですね。