新築を建てる際に、毎日使う「キッチン」にこだわりたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
しかし、いざ決めるとなると種類が多くて悩んでしまい、
- もっとこうすればよかった
- 事前にもっと下調べしておけばよかった
と後悔する人が多い場所でもあります。
そこでこの記事では、価格別おすすめのキッチンメーカーとキッチン選びに失敗しないためのコツを解説するので、ぜひ参考にしてください。
価格帯別人気のメーカーのシステムキッチン
人気のシステムキッチンを50万円以上と50万円以下に分けて紹介します。
50万円以上で人気のキッチン
まず、システムキッチンは機能やデザイン、素材によって価格が大きく異なります。
同じシステムキッチンでもセラミックか大理石かで価格は違ってきますし、対面型キッチンかアイランドキッチンかでも価格は違ってきます。
まずは高価格帯の50万円以上のキッチンを紹介するので、ぜひチェックしてください。
パナソニック「ラクシーナ」(79万円~)
出典:http://sumai.panasonic.jp/kitchen/set_plan/detail.php?id=lacucina21
ラクシーナの大きな特徴は“豊富な種類のカラーバリエーション”です。
カウンターは6色、シンクは9色、扉は45色、取っ手は8色からそれぞれ自由に選んで好みの色合いにすることができます。
色や柄に加えて木目も選ぶことができ、他にないオリジナルなキッチンを手に入れることができるので、とても人気が高い商品です。
機能性も高く、お手入れがしやすく強度も高いスゴピカ素材を採用しているうえ、広々としたカウンターで使いやすさにもこだわっているシステムキッチンです。
出典:http://sumai.panasonic.jp/kitchen/lacucina/concept/index.html
リクシル「リシェルSI」(79.9万円~)
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/richelle/
リクシルが販売するキッチンの中でも最高グレードの「リシェルSI」。
見た目の上品さと使いやすさが好評で、扉デザインの種類も多く18シリーズあり、カラーは55色もあります。
収納面では「らくパッと収納」という斜めに開く扉が特徴的で、力が弱いお子様やお年寄りの方でも軽い力でらくに扉を開くことができ、住む方に寄り添った作りになっています。
そして一番の特徴は、トップの素材がセラミックというところです。
セラミックであることからワークトップに熱いお鍋やフライパンをそのまま置くこともできるし、まな板を引かずにそのまま包丁で食べ物を切ることもできるのです。
びっくりするような機能のキッチンで気になった方も多いのではないでしょうか。
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/richelle/feature/feature02.htm
TOTO「ザ・クラッソ」(64.0万円~)
出典:https://jp.toto.com/products/kitchen/crasso/index.htm
トイレやお風呂に強いイメージのあるTOTOですが、実はキッチンにも力をいれています。
「ザ・クラッソ」はカウンターとシンクの段差がなく、隙間のお手入れをする手間を省けたり、シンクに3°の傾斜をつけて水や野菜クズなどが排水口に流れやすいようになっていたりとお手入れがとてもしやすくなっています。
また、蛇口にぬめりや黄ばみを抑制する「キレイ除菌水」生成器が備わっており、汚れやすい網かごや、包丁、まな板、ふきんなどキッチン周りのものを除菌することができます。
「キレイ除菌水」は水から作られているので人にも環境にも優しいのが特徴です。お手入れのしやすさを重要視している方には、とても魅力的なシステムキッチンだと思います。
出典:https://jp.toto.com/products/kitchen/crasso/index.htm
50万円以下で人気のキッチン
ここからは低価格帯の50万円以下のキッチンをご紹介していきますので参考にしてください。
クリナップ「ラクエラ」(49.5万円~)
出典:https://cleanup.jp/kitchen/rakuera/
「キッチンは家具、と考える」と謳っているラクエラはデザイン性が好評な商品です。
木目柄やタイル柄などのお洒落なカラーを含めた38色の扉カラーがあり、自分好みのレイアウトにすることができます。
特に木目柄が人気で、最近流行りの”北欧風”なデザインにすることも可能です。
機能面も高評価で、ワークトップは傷つきにくいステンレスの素材を採用していたり、収納の容量も大きく使いやすい工夫がされていたりと、コストパフォーマンスが高い人気の商品となっています。
出典:https://cleanup.jp/kitchen/rakuera/#
リクシル「シエラ」(50万円~)
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/shiera/
「シエラ」は無駄がないシンプルで上品なデザインなうえ、利便性が高いと評判の商品です。
シンクはステンレス製の”スキットシンク”と人工大理石製の”キレイシンク”の2種類あり、それぞれ見た目も使い方も大きく違った特徴があります。
収納も、使用頻度の高い道具を取り出しやすい場所にしまっておける立体収納を採用しており、多くの道具を収納することができます。
追加オプション次第ではハイグレードなキッチンに近づけることも可能な自由度の高い商品です。
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/shiera/feature/feature01.htm
タカラスタンダード「エーデル」(28.5万円~)
出典:http://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/edel/
材質にはタカラスタンダードこだわりの高品位ホーローが採用されており、お手入れがとても簡単なうえ、マグネットが使え、収納も豊富で使いやすいキッチンになっています。
ホーローとは金属の板にガラスを焼き付けて作られている素材なので、強度も高く湿気にも強く、熱にも強い、いわゆる金属とガラスの良いところを兼ね備えた材質です。
色合いも爽やかなラインナップで高品質で明るいキッチンにしたいという方におすすめの商品です。
出典:http://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/edel/
キッチンの失敗事例からみる選び方のポイント
実際に毎日キッチンを使ってみると、
- 思っていたより使いづらいと感じてしまったり
- この機能はいらなかった
と感じてしまう方が多いのが現実で、実は思いもかけないことがキッチンを選ぶ際に重要だったということが多々あります。
できれば毎日使うキッチンは失敗したくないというのが本音ですが、どこをどう気をつけて選べばいいのか正直なところパッと思い浮かびませんよね。
そこで、ここからはよくある3つの失敗事例を基に、システムキッチン選び方のポイントを紹介していきます。
キッチンの高さは何cmがいいの?
<40代女性の体験談>
デザインと機能性を重視して選んだキッチン、実際に使ってみると身長が高い私にはキッチン自体が低めで、不便に感じることがチラホラ。
下を向くことが多くなったので肩こりがひどくなり、キッチン選びの時にもっとキッチンの高さを慎重に決めるべきだったとすごく後悔しました。
皆さんはキッチンの高さを気にしたことはありますか?
キッチンの高さと身長のバランスは実は非常に大切で、キッチンの高さが自分に合っていないと怪我をする可能性が高くなるのです。
実は、自分の身長にあった高さのキッチンを選び方は簡単で「身長 ÷ 2 + 5㎝」で計算をするとベストの高さを知ることができます。
この計算式の答えを基に自分に合った高さのキッチンを見つけてください。もちろんショールームで実際にキッチンに立ってみることも大事です。
ちなみに注文住宅の場合、キッチンの高さはプラスマイナス5cm程度であれば、自由に変更することができるのが一般的です。
収納はどれくらい必要?
<30代女性の体験談>
収納スペースはたくさんある方がいいと思い、吊り戸棚を設置してもらいました。しかし、高い位置にあるため身長が低めの私には使いづらく、今は全く使っていません。
無理に設置しなければよかったと後悔しています。
多くの方が収納スペースは多い方がいいと考えていると思いますが、本当にその収納スペースを使うのか一度考えてから設置してみてください。
収納スペースは多い方がいいというわけではなく、使いやすいかが最も重要です。
収納スペースを設置すればするほど費用がかかってきますし、使いやすさを考慮したうえで、収納スペースに何を収納するか、どう使うのかをしっかり考えてから設置をし、無駄をなくしていきましょう。
ハウスメーカーによっては、吊り戸棚を省くだけで、約10万円ほどの節約になることがあります。
キッチンの形はどれがおすすめ?
<30代女性の体験談>
開放的なキッチンにしたかったのでアイランドキッチンを迷わず選択しましたが、思っていたより開放的すぎて…
キッチンが丸見えなのですぐに片付けないと汚いし、匂いや煙が部屋中に広がりやすいし、他にも気になる点が何個かでてきてしまいました。
見た目はお洒落なのですが、少しだけ後悔しています。
キッチンの形は主に以下の4つのタイプに分かれます。
- アイランドキッチン
- 壁付キッチン
- セミオープン対面キッチン
- オープン対面キッチン
それぞれにメリットデメリットがあるので、比較しながらどれが自分にあっているのかチェックしてみてください。
アイランドキッチン
出典:http://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/lemure/
アイランドキッチンは見た目がお洒落なこともあって、ショールームで実際に見て憧れる方も多いのではないでしょうか。
たしかにアイランドキッチンはキッチンの周りを隔てる壁がない分、部屋の開放感は抜群で家族とのコミュニケーションもとりやすいし、なによりお洒落です。
それとは裏腹に、高価であること、カウンターがないので利便性が下がる、匂いが広がりやすい、キッチン内がリビングから丸見えというデメリットがあります。
アイランドキッチンの他にも様々な形のキッチンがあります。それぞれのキッチンの特徴やメリットデメリットを理解したうえでキッチンの形を決めましょう。
壁付キッチン
出典:http://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/lemure/
キッチンの正面が壁になっているタイプ。キッチンが壁についているのでキッチンスペースを最小限に保つことができます。正面が壁なので調理にも集中することができます。
しかし、それ故に家族とのコミュニケーションが取りづらいほか、家電や食器棚の位置に悩むことになるかもしれません。
セミオープン対面キッチン
出典:http://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/lemure/
I型キッチン、L型キッチンが一般的にセミオープンキッチンと呼ばれており、キッチンの前面にカウンターがあったり、上部に吊戸棚があったりと、対面にしたいけどキッチンの様子はあまり見せたくないという方向けのキッチンです。
家族とのコミュニケーションがとれるうえ、来客が来たときも手元が見えずキッチンの内部を隠すことができるので好評です。
しかし、部屋とキッチンにある程度の壁があるのでオープン対面キッチンに比べると開放感には劣ります。
オープン対面キッチン
出典:http://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/lemure/
壁に接していないアイランドキッチン、左右どちらかにだけ壁があるペニンシュラキッチン、シンクやコンロと調理台が2列に並んだセパレート型キッチンの3種類のキッチンが一般的にオープン対面キッチンと呼ばれています。
部屋と一体感があり、開放感溢れ、家族とのコミュニケーションも取りやすいのが特徴です。ただ、匂いが広がりやすく、キッチンが丸見えなること、収納が少ない点などがデメリットとなっています。
まとめ
キッチンは主に奥さんだけが使う場所かもしれませんが、1日単位でみてみると長い時間作業をしている場所でもあります。
毎日ご飯を作る場所ですから家族にとっても大事なところです。
使いやすいキッチンかどうかで家の満足度も違ってきますし、毎日のモチベーションにも関係してきます。
様々な種類のキッチンがあり、頭を抱えてしまうかもしれませんが後悔しないために、しっかり下調べをして理想のキッチンにしましょう。