2000万台の家の間取り実例、費用の内訳と価格を抑えるコツ

注文住宅2000万円の家


注文住宅を建てる際に気になるのが費用面だと思います。

今回は注文住宅を予算2000万円台で建てるためのコツや注意点についても詳しく解説していきます。

この記事を読んで頂くことで「2000万円台で建てる注文住宅」のイメージが具体的になり、マイホームを建てるために大切なことが見えてくると思います。

また土地があるのと、土地から購入する場合では資金計画は大きく違ってきますので、土地ありと土地なしの資金計画についても紹介していきます。

このページの目次

予算2000万円で建てる家の費用内訳は?

32坪の注文住宅を2,000万円で建てようと思えば「2,000万円÷32坪」なので、坪単価は62.5万円となります。

しかし、注文住宅の場合だと建物本体費とは別に「付帯工事費」や「諸経費」が掛かることを忘れてはいけません。

つまり坪単価62.5万円で32坪の注文住宅を建てた場合の内訳費用は以下のようになります。

建物本体工事費2,000万円
付帯工事費400万円
諸費用200万円
総費用2,600万円

このように建物本体工事費とは別に付帯工事費と諸経費は必ず必要になる項目です。

割合でいくと本体工事費7割、付帯工事費2割、諸経費1割くらいで考えておくのが理想です。

これら3項目について詳しく解説していきます。

2000万円注文住宅費用

出典:https://house.home4u.jp/contents/budget-11-1223

建物本体工事費

建物本体工事費とは、その名のとおり建物本体を建てる際にかかる費用です。

基礎、構造体、設備工事など、建物本体そのものにかかる工事費を「建物本体工事費」といいます。

職人さんなどの人件費や設計費なども建物本体工事費に含まれています。

一般的にハウスメーカーの営業さんが言われる「坪単価〇〇万円」というのは、この建物本体工事を家の大きさで割った金額だと思ってください。

「ウチの住宅は坪単価70万円くらいです」と言われたのであれば、30坪の家を建てて2,100万円ほどになりますが、それとは別に付帯工事費や諸経費が掛かることを理解しておきましょう。

ただし、同じハウスメーカーでも複数の住宅商品を扱っているので、モデルハウスや展示場で坪単価を聞いただけで諦める必要はありません。

例えば一条工務店だと営業さんは「ウチの家は坪単価70~75万円」と言われますが、創業45周年を記念して発売されている「HUGme(ハグミー)」という規格型住宅であれば坪50万円となります。

付帯工事費

付帯工事費とは、建物に付帯(関連)した工事にかかる費用という意味です。

代表的なものだと古い家を壊す解体費、地盤を強化する地盤改良費、駐車場のアスファルト工事費などが挙げられます。

水道やガスの引き込み工事も建物本体とは関係のない工事なので「付帯工事」となります。

付帯工事のなかには住み始めてからでもできる項目が含まれています。

例えば駐車場にカーポートを設置したり、お庭にフェンス設置する外構工事は、住み始めてからでもできるので、少し資金に余裕ができてからコツコツ仕上げていくことで当初の建築費を抑えることができます。

諸費用

諸費用とは、土地代や注文住宅の建築費用以外に支払いが必要な費用です。

例としては住宅ローン利用時の手数料や保証料、マイホームを登記するための登録免許税などが含まれます。

ローンの保証料や事務手数料は金融機関によって違いますので、複数のローンを比較しながら賢く選ぶようにしましょう。

また登記関係も住宅会社の言いなりで依頼先を決める必要はありません。こちらも複数の司法書士に見積りを取りながら安い所にお願いすることで費用を抑えることができます。

2000万円注文住宅諸費用

出典:https://www.town-life.jp/home/media/land-included/

予算に合わせた資金計画と支払いシミュレーション例

注文住宅の費用をシミュレーションし、返済計画(毎月の返済額)を試算しました。

土地ありと土地なしでも資金計画が大きく違ってきますので、月々の住宅ローン返済額はいくらになるのか、借入金額毎に以下の条件でシミュレーションします。

  • 金利:年率1.5%(固定金利)
  • 返済方法:元利均等、ボーナス払いなし
  • 返済期間:35年

建物価格だけで予算2000万円台の場合

まずは既に土地を持っていて、注文住宅を建てるだけのシミュレーションです。

仮に本体工事費用が1,500万円の家を建てた際、付帯工事費や各諸費用を加えた合計金額は以下のようになります。

本体工事費用1,500万円
付帯工事費用300万円
消費税185万円
諸費用150万円
その他(引越費用、家具家電購入費など)150万円
合計金額2,285万円

こちらの返済シミュレーションは以下のようになります。

借入額2,300万円
毎月の返済額70,400円
年間の返済額845,000円
総返済額2,957万円

土地代を含めて予算2000万円台の場合

次は土地を購入して注文住宅を建てる場合のシミュレーションです。

土地費用を1,000万円で考えると先ほどのシミュレーションでは2,000万円台をオーバーして3,200万円ほどになってしまいます。

ですので、土地費用を800万円にして、建物を少し小さくするなど調整して2,000万円台に抑えてみましょう。

本体工事費用1,400万円
付帯工事費用280万円
消費税168万円
土地代800万円
諸費用220万円
その他(引越費用、家具家電購入費など)100万円
合計金額2,968万円

建物を2坪ほど小さくして、付帯工事費を50万円ほど減額してみました。

ただ土地を購入する際の仲介手数料や登記費用などが必要になるので、諸費用が少し増えています。

借入額3,000万円
毎月の返済額91,800円
年間の返済額1,100,000円
総返済額3,858万円

世帯年収500万円の場合の支払いシミュレーション

返済負担率35%まで借入ができるフラット35であれば年収500万円で4,900万円ほど融資をうけることができますが、年収500万円で4,900万円の借入はすぐに返済苦に陥ることは容易に想像できます。

筆者の考えとしては借入額を年収の5倍程度にとどめておくのが返済時の負担を考慮した時にベストな借入額だと思います。

年収500万円なので5倍だと総額2,500万円の借入額となります。

これを35年ローンで返済した場合の支払いシミュレーションは以下の通りです

借入額2,500万円
毎月の返済額76,500円
年間の返済額918,000円
総返済額3,215万円

このシミュレーションだと、返済負担率は18.37%となります。銀行などは返済負担率の目安として25%以内を推奨しています。

※返済負担率とは:年収に占めるすべてのローン返済額(年間)の割合のこと。

世帯年収700万円の場合の支払いシミュレーション

次は年収700万円の支払いシミュレーションです。

こちらは年収500万円と同じく2,500万円の建物、そして1,000万円の土地を購入して合計借入額を3,500万円として試算します。

借入額3,500万円
毎月の返済額107,000円
年間の返済額1,284,000円
総返済額4,500万円

このシミュレーションだと、返済負担率は18.37%です。年収500万円世帯と同じ返済負担率という結果でした。

住宅ローンを借りる時のコツと注意点

住宅ローンなんて一生に何度も利用するものではありませんし、ハウスメーカーを選ぶくらい慎重に住宅ローンを借りる金融機関を選ぶようにしましょう。

2,000万円台での注文住宅づくりですので、過去にあった実例を1つ紹介しておきます。

住宅ローンは正社員じゃないと借りられないと思っている人も多いのですが、派遣社員や契約社員でも住宅ローンを借りることができます。

筆者も長く不動産業界に身をおいておりますが、シングルマザーで派遣社員、年収230万円という女性が建売住宅でしたが2,250万円の融資を受けることができた例もあります。

住宅ローンを賢く借りるコツをいくつか紹介しておきます。

  • ハウスメーカーから申込してもらう
  • 営業マンが金融機関の情報に詳しい
  • 提携ローンだと優遇金利がある
  • ネット銀行は申込みが手軽だが審査は厳しい
  • 返済方法に合わせた金融機関で借りる(繰上げ返済時の手数料など)
  • 同時に申込するのは多くても3社まで
  • カードローンや車のローンなど、返済できるものは完済しておく

施主が直接銀行などの窓口に住宅ローンの相談にいくより、検討しているハウスメーカーの営業マンを通して事前審査を申し込む方が承認率は高いように思います。

予算2000万円台の注文住宅の間取り実例

注文住宅の場合、家族構成やライフスタイルによって希望の間取りも大きく違います。

そのため、より多くの間取りを見ながら自分たち家族に合う部屋の配置や設備などの間取り像を創りあげていきましょう。

広さを重視した間取り例(アキュラホーム)

2000万円アキュラホーム間取り1階

2000万円アキュラホーム間取り2階

2000万円アキュラホーム外観

出典:https://www.aqura.co.jp/tyokukan/ 
  • 延床面積:92.73㎡(28.05坪)
  • 費用:2,350万円(参考価格)
  • 間取り:3LDK
  • 商品名:超空間の家

1階は52.99㎡なので約16坪、2階が39.74㎡なので約12坪の合計28坪の家です。

最近は30坪前後の家を建てる人が多いのですが、その中でも28坪は比較的小さな家になります。

それでもLDKは24帖と広く、主寝室と子ども部屋が2つの3LDKです。

間取り図からもわかるように24帖のLDKは視界を遮る柱がない「無柱の大空間」になっています。

このような無柱の大空間は一般的に木造住宅では難しいとされていますが、アキュラホームの主力商品でもある「超空間の家」だから実現できます。

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予算を抑えたシンプルな間取り例(タマホーム)

2000万円タマホーム間取り1階

2000万円タマホーム間取り2階

2000万円タマホーム外観

出典:https://www.tamahome.jp/products/lineup/ 
  • 延床面積:114.00㎡(34.48坪)
  • 費用:2,050万円(参考価格)
  • 間取り:3LDK
  • 商品名:木麗な家

なるべく予算を抑えたいのであればタマホームに相談しましょう。

「大安心の家」や「えがおの家」という主力商品がありますが、なかでもリーズナブルな価格帯になっているのが今回紹介している「木麗な家」です。

大安心の家と比べて坪単価で10万円ほど安くなっているので、34坪の家だと300万円~400万円ほど費用を抑えることができます。

大安心の家と比べて長期優良住宅がオプション対応になっていたり、一種換気と三種換気などの違いはありますが、自分たちに必要な箇所だけオプション追加することで理想のマイホームを建てることができる商品です。

※一種換気と三種換気の違い

  • 一種換気:吸気と排気どちらも機械(ファン)による強制換気
  • 三種換気:吸気は自然吸気、排気は機械(ファン)による強制排気

一種換気は初期費用が高いが年間10,000~15,000円程度、冷暖房費の節約できる。

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平屋・4LDKの間取り例(シアーズホーム)

2000万円シアーズホーム間取り

2000万円シアーズホーム外観

出典:https://searshome.co.jp/plan/hiraya/hiraya0002/
  • 延床面積:102.02㎡(30.55坪)
  • 費用:2,140万円
  • 間取り:4LDK
  • 商品名:HIRAYA

熊本県に本社があり、福岡、鹿児島、佐賀など九州を拠点に注文住宅や建売住宅を販売している住宅会社です。

玄関からすべての部屋に直接アクセスできる間取りになっているのでプライベートを重視したい家族向けの間取りです。

LDKは19帖と広めですが隣の和室をつなげば、さらに広々とした大空間になります。

来客が多いご家庭にも対応できる、ひろびろ快適な平屋住宅の間取りです。

2階建て・定番間取りの4LDK(トヨタホーム)

2000万円トヨタホーム間取り1階

2000万円トヨタホーム間取り2階

2000万円トヨタホーム外観

出典:https://www.toyotahome.co.jp/chumon/jitsurei/0039/ 
  • 延床面積:129.98㎡(39.3坪)
  • 費用:2,980万円(参考価格)
  • 間取り:4LDK
  • 商品名:シンセ・スマートステージ

1階にLDKと和室、2階に主寝室と子ども部屋というオーソドックスな4LDKの間取りです。

料理好きな奥様の希望でキッチンと開放的なダイニング・リビングを設け、家族団らんの時間をゆっくりと楽しめる間取りです。

2階の子ども部屋も成長に合わせて間仕切りを入れることができるようになっており、このタイプの子ども部屋を作る人も最近は多くなっています。

こちらのシンセ・スマートステージは軽量鉄骨の住宅なのですが、大手ハウスメーカーの鉄骨造の中では安価な坪単価になっているので、2,000万円台の予算があれば35坪~40坪ほどの広さのマイホームを建てることができます。

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吹き抜けのある二世帯住宅(桧家住宅)

2000万円桧家住宅間取り1階

2000万円桧家住宅間取り2階

2000万円桧家住宅外観

出典:https://hinokiya.searshome.co.jp/twofamily_plan01/
  • 延床面積:128.13㎡(38.75坪)
  • 費用:2,750万円(参考価格)
  • 間取り:4LDK
  • 商品名:スマート・ワン

玄関もそれぞれにあり、居住スペースを左右に分離した二世帯住宅プランです。

屋根裏に収納をつくることで居住スペースを広く確保することができています。

子世帯側のLDKには開放感あふれる吹き抜けがあるのもポイントです。

このような完全分離型の二世帯住宅の場合、キッチンやお風呂も2個ずつ必要なので、坪単価×坪数にプラス300万円ほどの予算を考えておくとよいでしょう。

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注文住宅を2000万円台で建てるコツと注意点

このブロックでは予算2,000万円台で注文住宅を建てるため、建築費を抑えるコツや住宅会社や土地の選び方について紹介します。

家の広さや間取りに制限があることを理解する

予算2,000万円だと坪単価100万円する大手ハウスメーカーなら付帯工事費や諸費用まで考えると建物の大きさは20坪ほどになってしまいます。

30坪以上の注文住宅を建てたいのであれば、選べるハウスメーカーが限られてしまいますし、建物の大きさも妥協しなければならない部分が出てきてしまうことを理解しておく必要があります。

もし建物の大きさや部屋数の多さを優先したいのであれば、「ローコスト住宅」や間取りが決まっている「規格型住宅」などを視野に検討することになります。

設備や仕様のどこを優先し、何を妥協するか明確にする

自由設計の注文住宅だからといってアレもコレも欲しいという訳にはいきません。

特に2,000万円台という限られた予算内であれば、希望を叶えるよりも、妥協する箇所が増えてしまうのが現実です。

ですので、家づくりの初期段階で自分たち家族にとって叶えたい設備や仕様に優先順位をつけておくことをおすすめします。

例えば「4LDKという部屋数は譲れない」「アイランドキッチンは絶対に欲しい」「シアタールームが欲しい」などです。

このように優先順位をつけておくことで、予算がオーバーしてしまったときに削る部分で揉めることがありません。

家の形をシンプルにする

建物本体価格を抑えるには、なるべく建物の形をシンプルにすることが効果的です。

家の形

1階が大きく2階が小さい建物(部分二階建て住宅)より、1階と2階の大きさが同じ建物(総二階建て住宅)を建てることで建築費は安くなります。

また、1階と2階の大きさが同じ総二階建てでも、凹凸が多い建物よりも、正方形や長方形のようなシンプルな形の建物の方が建築費は安くなります。

これは屋根の形も同じで面積が大きくなる寄棟より、面積が少ない切妻の方が費用はお安くなります。

土地代が安い地域を探す

予算2,000万円台で土地から購入する注文住宅だと、かなりタイトな予算計画になることを覚悟しなければなりません。

この場合の選択肢は、超ローコスト住宅を建てるか、土地価格の安い地域で土地を探すかの2択になります。

いくら超ローコスト住宅といっても、30坪以上の建物を希望するのであれば、どんなに高くても土地代は1,000万円以下で探すことになるでしょう。

また土地の売値だけを見て判断するのはとても危険を伴う買い物です。

土地には地盤が弱かったり、地域によっては建物に特殊な設備を使用するなどの制限が掛かってしまうことがあり、余計な出費へと繋がってしまいます。

安いからといってその土地に飛びつくのではなく、信頼できるハウスメーカーにしっかりと調査をしてもらってから購入するようにしましょう。

ちなみに不動産会社は土地や家を売るプロではありますが、家を建てるプロではありませんので、不動産会社が言うことを鵜呑みにするのも危険です。

自分の構想に合うハウスメーカーを見つける

管理人のこれまでの経験だと、注文住宅を建てる場合のオプション平均相場は250万円~400万円ほどです。

自分の構想に合うハウスメーカーというのは、なるべくオプション無しでも自分のイメージに近い住宅会社のことを指しています。

例えば外壁をタイル張りにしたいのであれば、外壁タイルが標準仕様になっているクレバリーホームなどのハウスメーカーを選ぶことでオプション費用を抑えることができます。

なるべく自分が思い描くマイホーム像に近い家を標準仕様で建てているハウスメーカーに絞って探すというのは予算を抑えるうえでは、すごく効率のよい方法です。

予算2000万円台でおすすめのハウスメーカーランキング

建築費が高騰している昨今、注文住宅を予算2,000万円台で建てるのは相当厳しくなっています。

大手の積水ハウスや住友林業などは坪単価100万円~120万円とも言われており、ハイブランドのハウスメーカーでは予算2,000万円台のマイホーム計画は難しいです。

そこで今回は、建築費が高騰した今でも予算2,000万円台で注文住宅を建てることができそうなハウスメーカーを5社紹介します。

安さと自由度のバランスが優れる「アキュラホーム」

アキュラホーム

アキュラホームは「匠の心」を持ったプロの職人集団が建物の品質や性能はもちろん、人気のデザイン住宅を提供しているハウスメーカーです。

これまで培ってきた経験や知識などをいかし創意工夫することでコスト削減を積み重ねながら、高品質で適正価格の家づくりを提案してくれます。

アキュラホームの人気NO1「超空間の家」は強靭な耐力壁によって、広々とした無柱空間を実現することで、設計の自由度が飛躍的に高まることで理想の住まいづくりを実現してくれます。

さらに、夏涼しく冬暖かい快適な断熱性能を備えており、耐震·耐風·耐久にも定評があるアキュラホームの家を体験してください

アキュラホームでおすすめの商品は、大開口+無柱空間+耐震+台風に優れた「超空間の家」ですが、高気密高断熱を優先したい人には、断熱性能「最高等級7」を実現できる「超断熱の家」があります。

「超断熱の家」の参考価格ですが、30坪2階建て3LDKで本体工事価格は2,079万円(税込)と破格の金額となっています。

アキュラホームの公式サイトはこちら

とにかく安さにこだわるなら「タマホーム」

タマホーム

ローコスト住宅という名称を世に広めたのはタマホームではないでしょうか。

今でもローコスト住宅の先駆者として、低コストの住宅を提供し続けています。

不動産の人気NO1商品は、標準仕様が充実している「大安心の家」ですが、2023年4月から販売を開始した高気密・高断熱住宅「えがおの家」がおすすめです。

同商品では、太陽光発電パネル4.98kWを標準搭載するほか、外壁ダブル断熱、基礎ダブル断熱、樹脂トリプルガラスなどを標準採用することでUA値0.23を実現しています。

HEAT20 G2・G3をクリアするエネルギー効率に優れた性能を備えて高性能住宅です。

タマホームの公式サイトはこちら

2000万円台で機能性にこだわるなら「一条工務店」

一条工務店

一条工務店は創業時からずっと「家は、性能」というキャッチコピーを全面に掲げてきた大手ハウスメーカーです。

これまでも高気密高断熱住宅として高く評価されていましたが、今回創業45年を迎えることでさらなる高みを目指し「断熱王」が誕生しました。

この断熱王の発売により、ついに断熱性能は「最高等級7」に到達しています。

しかも他社の大手ハウスメーカーより、建物の価格を抑えての断熱等級7ですので、一条工務店の躍進はさらに加速することが容易に予測できます。

一条工務店の公式サイトはこちら

自由度は低いがコスパに優れた「アイフルホーム」

アイフルホーム

アイフルホームは、一人ひとりのライフスタイルに重点をおいたマイホームづくりを得意にしているハウスメーカーです。

主力商品「FAVO」は、家族のこだわりを形にするシリーズで「どう建てるかではなく、どう暮らすか?」を一番に考えた家づくりを提案してくれます。

フランチャイズ制を導入しているローコスト住宅なので、2,000万円台の予算があれば少し広めの40坪や二世帯住宅なども予算内で検討することができます。

アイフルホームの公式サイトはこちら

耐震性、耐火性に優れた「パナホーム」

パナソニックホームズ

2018年4月に「パナホーム」から「パナソニックホームズ」へと社名変更していますが、今でも公式でパナホームという名称を使うことが多く、パナソニックホームズとパナホームは同じ住宅会社です。

パナホームでは鉄骨造の住宅を提供しており、坪単価も80万円~と決して安くはありません。

鉄骨造の住宅は木造に比べて価格が高く、鉄骨住宅を建てたくても費用面で諦めてしまう人も多くいます。

しかし2021年4月から販売されているヴェッセ(V’esse)という商品は、あらかじめ用意された基本プランから好みのタイプを選択していくセミオーダー型の注文住宅なので、費用を大幅に抑えることができます。

30坪タイプだと税込み2,400万円とリーズナブルな価格で鉄骨住宅を建てることができます。

パナホームの公式サイトはこちら

土地なしで家を建てる場合の計画、手順について

注文住宅を建てる人で、土地から購入される割合は全体の8割~9割と多く、建て替えは1割程度しかありません。

マイホーム計画で一番時間が掛かったのは、ハウスメーカーを決めるよりも土地を探す時間という話もよく耳にします。

今回は土地購入から注文住宅を建てる手順や費用についての話をします。

土地代としてどこまで使うのか考える

土地から購入して土地+建物を2,000万円台で収めるためには、土地の購入費をできる限り抑えなければ実現するのは難しいです。

具体的な土地と建物の費用を割り振ると以下のような割合になります。

建物本体工事費 1,800万円
付帯工事費    300万円
土地購入費    700万円以内
諸費用      200万円

建物+付帯工事費を2,100万円で抑えるためには、30坪の家だと坪単価70万円以下で建てることができるハウスメーカーが選択肢になります。

建築費が高騰している状況を踏まえると、坪単価70万円のハウスメーカーの選択肢は決して多くありません。

地場の工務店であれば相談できる住宅会社の選択肢も増えてくると思います。

坪単価70万円以下で検討できるハウスメーカーの一例をあげておきます。

  • アキュラホーム
  • タマホーム
  • ユニバーサルホーム
  • アイフルホーム
  • レオハウス
  • 桧家住宅
  • アイダ設計

土地価格を考慮し、希望エリアを選定する

限られた予算で土地探しをするにはエリアや土地の広さなどを妥協することも必要です。

希望のエリアを譲れないのであれば土地の広さを妥協するしかありませんし、土地の広さを譲れないのであれば土地価格が安いエリアで探すことになります。

建物は古くなればリフォームすることができますが、土地に関しては家を建てたあとでは変更がききません。

これから30年や50年その土地に住み続けることになります。

土地に関しては安易に妥協すると後悔することになるので、しっかりと家族と話し合ったうえで決めるようにしましょう。

ハウスメーカーとも相談し、予算計画を立てる

土地を購入する前に建築をお願いするハウスメーカーを2社~3社に絞っておきましょう。

候補となるハウスメーカーがあれば、目ぼしい土地が見つかった時、より具体的な相談をすることができます。

その土地で家を建てるのに素人ではわからないような問題が潜んでいることもありますので、経験豊富なプロの目線でアドバイスをもらうようにしましょう。

希望の間取りの家を建てることができるのか、予算内で収まるのかなど具体的なアドバイスをもらえます。

筆者がおすすめするエリア5選

土地代を含めて2000万円台で家を建てるには、「土地の安さ」を重視せざるを得ません。

しかし生活の利便性はもちろん確保したいので、将来の発展性なども加味して土地選びをする必要があります。

筆者が両方のバランスを考えておすすめできるのは、以下の地域です。

埼玉県所沢市

所沢駅からは西武池袋線と西武新宿線を利用することができ、池袋駅や新宿駅まで乗換なしで行けます。

所沢駅周辺は、ショッピングモールが充実しており暮らしやすい街です。

駅なかには、お惣菜やお弁当なども買える「グランエミオ所沢」があり、西口を出てすぐには8階建ての百貨店「西武所沢店」があります。

所沢市の平均坪単価は63万円と、東京近郊のベッドタウンのなかではリーズナブルです。

大阪府和泉市

駅前開発が進められる和泉市は、住みやすい街として注目を集めています。

難波エリアで働く人にとって代表的なベッドタウンである和泉市。

電車で天王寺まで20分、難波へは30分、新大阪駅や大阪駅へは40分、関西空港からも20分ほどとアクセス面の良さがわかります。

和泉市でとくにおすすめの地区は、和泉中央駅から車で5分ほどで到着できる「はつが野」というエリアです。

子育て環境が整っており子育て世帯に特に人気があります。

和泉市の平均坪単価が35万円と、坪100万円を超える大阪府の中では非常にリーズナブルな価格帯です。

愛知県豊田市

名古屋市からのアクセスが良く、自動車産業の街として発展している。

都市機能と自然環境のバランスが良く、名古屋市に比べて土地価格が手頃で、交通の便が良い点。

豊田市より土地代は少し割高になりますが、より名古屋駅方面へのアクセスがよい刈谷市なども住みやすく人気の街です

豊田市の平均坪単価が40万円、刈谷市だと平均坪単価55万円です。

広島県東広島市

東広島市が令和3年度に実施した市民満⾜度調査では、市⺠の4分の3が「住みやすい」「住み続けたい」と回答しました。

中心地である西条は日本を代表する銘醸地の一つで、ショッピングセンターなどの商業施設も多く、文化施設も充実しています。

広島市からのアクセスがよく、豊かな自然もあり学術都市としての側面も持ち合わせています。

広島市に比べて土地価格がリーズナブルで、東広島市の平均坪単価は12.6万円と、広島市内に比べると大変リーズナブルです。

福岡県粕屋郡

福岡県の北西部にあり、粕屋町、志免町、宇美町、篠栗町、須恵町、新宮町、久山町の7町からなる糟屋郡。豊かな自然に恵まれている一方、福岡市や福岡インターに隣接しているため福岡のベッドタウンとして注目を集めています。

さらに、近年話題となっているのが 天神や博多駅に対抗できる「次世代都市」を目指した再開発です。九州でも最大規模のショッピングモールが進出し、暮らしやすい生活環境へと開発が進んでいます。

粕屋郡で一番人気が高い粕屋町の平均坪単価が26万円と、福岡市と隣接する他市に比べてもリーズナブルです。

よくある質問

2,000万円の注文住宅を建てる際について、今回紹介しきれなかった部分や、インターネットなどでよく質問されている内容などをまとめました。

2000万円台で建てる家の耐震性、耐火性は大丈夫?

大切な家族が暮らす家なので、ローコストだからといって耐震性や耐火性を疎かにすることはできません。

耐震性や耐火性は、国土交通省が定めている住宅性能表示制度で判断することができますので覚えておくと便利です。

住宅性能表示制度とは「家の構造(耐震性)」「劣化の軽減(耐久性)」「火災時の安全(耐火性)」など、10個の項目にもとづき、その家の性能を示す等級のことです

これら等級の数値が特に優れた住宅を長期優良住宅といいます。

注文住宅を検討している施工会社の過去の実例や実績から、その住宅会社が建てている家の「住宅性能表示」を確認してください。

2000万注文住宅の性能

出典:https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_sagashi/jutakuseinouhyokasho/

3000万円台の家と比べてどんな違いがでるの?

同じ住宅会社であれば3,000万円の家と比べて住宅の性能などが劣るのか心配になる方も多いでしょう。

しかし、同じ住宅会社で建てる場合、2,000万円と3,000万円の家は性能に大きな違いはなく、基本的には建物の大きさが違う程度でしかありません。

ただし、同じ住宅会社でも複数の住宅商品があり、建物の性能やグレードが違うこともあります。

この場合だと大きな違いとして「建物の構造」「断熱材」「耐震性」「窓サッシ」などのグレードが異なっていると考えるのがよいでしょう。

例えば2,000万円の家は木造なのに対し、3,000万円の家は軽量鉄骨であったり、断熱材の種類や厚みが違っていたりします。

このような違いは家の断熱性や気密性にも大きく影響しますので、C値やUA値にも差が出てくることになります。

もし予算をオーバーしてしまった場合の対策は?

予算オーバーしてしまった金額にもよりますが、今回は予算2,000万円の家づくりですので300万円以上予算をオーバーしているのであれば住宅会社を見直すことも視野に再検討する必要があります。

逆に300万円以内であれば、建物の大きさや間取りを見直すことで予算内に収めることも不可能ではありません。

注文住宅でコストダウンに繋がりやすいポイントをいくつか紹介しておきます

  1. 床面積を小さくする
  2. 部屋数を少なくする
  3. 建物の形をシンプルにする
  4. 水回りを近くにまとめる
  5. 収納を1ヶ所にまとめる
  6. ドアや窓の数を減らす
  7. 設備品のグレードをさげる
  8. 和室は作らない
  9. 2階のトイレをなくす

展示場、モデルハウスを見に行くにはどうすればいい?

計画段階の最初に展示場やモデルハウスを見に行かれる人が多いのですが、これはおすすめしません。

すでに展示場やモデルハウスの見学に行かれたことがある人ならわかると思いますが、1社見学するだけでも2時間ほど拘束されるので1日に3社も展示場をまわれば相当な疲労感があります。

展示場やモデルハウスを見学に行かれるのであれば、自分たちが興味をもっている住宅会社を3社ほどに絞って1日1社~2社を見学するようにしましょう。

どんなに多くても5社以内に絞っておくのが理想です。

家づくりについて何も知識がない段階で住宅会社を絞るのは難しいと思われるでしょうが、まずは構造で絞りこみしてください。

家の構造は大きく分類すると「木造」「軽量鉄骨」「鉄筋コンクリート(RC)」の3つです。

しかし今回は予算2,000万円の家づくりについてなので、そうなると必然的に構造は木造になってしまう可能性が高いでしょう。

構造を木造に絞ることができれば、あとは自分たちの予算金額や建物の外観から好みに合う住宅会社をピックアップすれば、この段階でも住宅会社は相当絞れているはずです。

具体的な見積もりの相談はどこにすればいい?

最近は間取り図や見積りを出すだけでも「手付金(10万円程度)」を取る住宅会社も増えていますので、気軽に間取り図や見積りを出してもらうこと難しくなっています。

手付金の10万円を払うのは、気になる住宅会社を2社程度に絞ってからでも遅くはありません。

まずは無料で間取り図や見積書を提示してもらえる住宅会社にお願いして、自分たちの希望する間取りを固めていく作業を進めましょう。

カタログ資料請求」のページでは、無料で相談できるところや、用途別のカタログ資料請求情報をまとめているので、ぜひ活用してみてください。

今相談しているハウスメーカーが気に入らない場合は?

相談しているハウスメーカーの何が気に入らないかによって対処法がことなります。

建物のデザインや性能、そして価格面に不安を感じているのであれば迷うことなく住宅会社を変更しましょう。

建物デザインや性能、そして価格も希望に合っているけど、担当してくれている営業マンと相性が悪い、または知識や経験に不安を感じるというケースもあるのでしょう。

この場合は、担当者を変更してもらうこともできます。

なかなか担当者本人には言いづらいと思いますので、担当者に気付かれないように上司に相談すると上手く担当者を変更してもらえると思います。

同じハウスメーカーで建てるのであればエース級の営業でも、入社1年の新人営業マンでも家の価格は同じなので、でしたら経験も豊富な営業マンに担当してもらうのが理想です。

家を建てるときに補助金や助成金は使えるの?

注文住宅を建てるときに使える補助金や助成金もあるので、2,000万円台という限られた予算ですので補助金を利用することで費用の負担を軽くできます。

注文住宅を建てる際にもらえる補助金や、おトクな制度は大きく分けて以下の3つです。

  • 国による補助金、助成金、給付金制度
  • 自治体による補助金、助成金制度
  • 減税制度

今回は補助金や助成金の種類を1つずつ取り上げて解説することはしませんので、大まかな概要について解説します。

補助金・助成金・給付金とは、注文住宅を建てたり建売住宅を購入する際に国や自治体からもらえるお金のことです。

減税制度とは通常支払うべき税金の額を少なくすることができる制度のことで、住宅ローン減税などが該当します。

これら補助金や助成金・給付金などは一時的な優遇措置であることが多く、年度が替われば終了したり別の制度がスタートしたりするので、家を建てる際に住宅会社の営業マンにどんな補助金や助成金が使えるのか確認してください。

まとめ

2,000万円台の家づくりについて話をしてきました。

一生に一度の大きな買い物ですので、納得のいく家づくりをしたいですよね。

しかし、住宅価格が高騰している昨今だと2,000万円台で理想のマイホームを建てることができるのか不安を抱く人も多いのではないでしょうか。

本記事では、2,000万円の注文住宅を建てる際のコツや費用内訳、理想の家を建てる参考にして頂ければと間取り例などをご紹介してきました。

費用内訳は「建物本体価格」「付帯工事費」「諸費用」の3つは必ず必要になる部分ですので、それぞれを考慮しながら予算組していくことが大事です。

また、家の性能や設備に優先順位をつけたり、耐震性や耐火性を考慮しながら理想のマイホーム作りを進めていくようにしましょう。