新築を建てる際の外構工事費用は、建物建設費の10~20%が相場だと言われています。
仮に建物が2,500万円であれば外構工事費に250~500万円ほどかかる計算になります。
多くの人は新築を建てる際に間取りを優先させるため、なかなか外構工事費に予算を回せない人が多いと思います。
この記事では自分達の希望するエクステリアを低予算で実現するコツを解説するので、ぜひ参考にしてもらえばと思います。
外構工事の相場と金額を抑えるコツ
注文住宅を建てる際に注意したいのが建物価格に以下のような工事費用が含まれていない点です。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
囲い塀(塀・フェンス) | 10,000~15,000/m |
門扉・門柱 | 100,000~150,000円 |
玄関アプローチ | 150,000~200,000円 |
駐車場・駐輪場 | 100,000円/1台 |
庭(芝生や植栽など) | 10,000円/㎡ |
テラスやウッドデッキ | 200,000~300,000円 |
照明 | 150,000~200,000円 |
物置 | 70,000~100,000円 |
池 | 200万円~ |
冒頭でふれましたがざっくり建物建設費の10~20%程度の金額が別途必要になってきます。
これから内容別に金額を抑えるコツを紹介していきますが、絶対にやらなければいけないのが複数の業者を比較することです。
理由は工事業者によって見積もり金額やプラン、得意なデザインが異なるからで、比べておかないと後悔します。
外構工事の金額を計算に入れた上で、自分の予算に合ったハウスメーカーをいくつか比較してみましょう。
LIFULL HOME'Sなどのポータルサイトを利用すれば、無料で簡単にカタログが比較できるので便利です。
※予算別のカタログ特集ページ一覧
囲い塀(塀・フェンス)
出典:http://garden-technos.co.jp/news/post_4737/
家を囲っているブロック塀やフェンスの部分です。道路からの目隠しや、防犯的な役割をしてくれます。
ブロック塀、木柵、格子型フェンスなど、種類はまちまちで、費用もどの種類を設置するかによって大きく違ってきます。
塀で家全体を囲うようにした場合、費用は最低100万円ほどはかかります。
画像のような境界フェンスがもっとも安価ですが、それでも1mあたり10,000円~15,000円(ブロック含)ほどの予算が必要です。
こちらもハウスメーカーの見積もり次第では、ネットで購入し施主にお願いすれば予算を抑えることができます。
門扉・門柱
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/gate_fence/
門扉は材質によって金額がまちまちですが、最近多く採用されているアルミ製であれば、費用は工事費込みで10~15万円ほどです。
ただ新築であれば門扉だけを設置するのは稀で、多くの場合は門柱や郵便ポスト、表札の設置も同時に必要となります。
その場合の費用は、一式30万円前後と見ておくのが良いでしょう。
ただリクシルなどの大手メーカー門扉商品も、ネットで購入すれば6~8万円ほどで購入できます。
ですので、ハウスメーカーの見積もりをみて、あまりにも高額であれば施主支給(※)にして、自費購入するのも建築費を抑える1つの手段となります。
※施主支給とは・・
建築主が自費で購入した商品を持ち込むこと。
施主支給の例としてエアコン、カーテン、照明などがあります。
玄関アプローチ
出典:http://www.garden-shales.jp/works/works2011/2011works-10.html
玄関へと続くアプローチ部分の舗装工事で、砂利敷きやコンクリート舗装、段差の有無で価格は大きく違ってきます。
段差もなく一般的なアプローチで費用相場は20万円~30万円ほどになり、工事費用の見積もりは1㎡あたりの単価にて算出されるのが一般的です。
バリアフリーとして車椅子用のスロープなどを設置すると、さらに費用は高くなります。なるべく費用を抑えたいのであれば、砂利敷きにしたりDIYとして個人でやることもできます。
駐車場・駐輪場
マイカーがある家庭に必要不可欠なのが駐車スペースで、大きく砕石を用いる砂利敷きと、アスファルト舗装の2種類があります。
砂利敷きとアスファルト舗装では、費用も大きく違ってきますので、予算と相談しながら決めていきましょう。
- 砂利敷き・・・・20,000円~/1台
- アスファルト・・100,000円~/1台
こちらの画像は、アスファルト(左)と砂利敷き(右)の両方が映っているので、比較しやすいかと思います。
出典:https://www.hyakkei.net/gallery/category/carport-act/
さらに下図のような屋根のある駐車スペースや駐輪場を作りたいのであれば、2台分で15万~20万円ほどかかります。
出典:https://www.hyakkei.net/gallery/category/carport-act/
庭(芝生や植栽など)
庭に芝生を敷きたいのであれば、1㎡あたり10,000円くらいの予算はみておくようにしましょう。
ですが、ホームセンターなどにいけば、天然芝が1㎡あたり3,000円程度で売られていますので、時間と腕に自信があれば、自分でDIYとしてやってしまうのも一考ではないでしょうか。
出典:https://egardens.exblog.jp/17747600/
植栽を植える場合は、目隠しになるような比較的大きなもので、1本あたり10,000円~20,000円くらいとなります。
出典:https://exterior-connect.com/type-list/planting/
生垣のような感じで植栽したいのであれば、1㎡あたり10,000円くらいを想定しておきましょう。
出典:https://exterior-connect.com/type-list/planting/
最近は公園まで行かなくても遊べるように、自宅の庭にちょっとした砂場をつくる家もふえています。
費用も数万円でつくれますし、DIYでも比較的簡単につくることができます。
出典:https://www.garden.ne.jp/index.php?action=public_showcase_search_detail&showcase_id=8166
テラスやウッドデッキ
テラスとウッドデッキの違いですが、下図のように屋根や壁があるものをテラス、床だけのものをウッドデッキと呼ぶのが一般的です。
テラスは床材にタイルを使用したものが多く、壁などによって四方が囲まれているものをサンルーフと言ったりもします。
サンルーフタイプだと費用は50~70万円かかります。
出典:http://www.fujita-c.net/sunroom/sunroom8.html
ウッドデッキは、屋根も囲いもありませんので、テラスやサンルームに比べると比較的安価でつくることができますが、床に木材を使用するので木材費が高額になることがあります。
それでも床だけであれば20~30万円ほどでつくることができます。
出典:http://www.fujita-c.net/sunroom/jirei/wooddeck/lixil-1.html
照明
防犯目的、ショーアップのためなど、最近は照明ライトを庭やアプローチ部分に設置するケースが多いようです。
庭全体の照明ライトを合計しても、予算的には20万円みておけば十分だと思います。
さらに安価に済ませたいのであれば、ホームセンターなどで購入し自分で取り付けることをおすすめします。
出典:http://www.exstage.co.jp/works/w_onepointo/kassuuuud.html
物置
ちょっとした荷物や季節はずれのコタツやストーブなどを閉まっておくのに便利なのが物置です。
1畳ほどの小さな物もあれば、6畳タイプの大きな物まで様々です。
扉一枚タイプの幅90cmくらいのもので30,000円から50,000円。扉二枚タイプのもので、70,000円から100,000円ほどです。
最近の物置は、可愛らしいデザインの物も多く、昔とはずいぶんイメージが違っています。
出典:https://www.yu-kikobo.com/works/106/
池
昔は庭に池がある家も多かったのですが、最近はめっきり見なくなりましたが、やっぱり庭に池を欲しいという人はいます。
庭に池をつくった場合の費用相場について解説します。
出典:http://www.koibest.com/koujibu-reform50.html
この写真クラスの池であれば、工事費用は200万円ほどでしょうか。
ただ穴を掘って外をコンクリートで固めれば良いというものではなく、配管や排水の設備も必要ですし、水質を保つための炉過装置なども設置しなければなりません。
庭に小さなプールを作るのと、池を作るのは同じくらい費用がかかると思っておきましょう。
ハウスメーカーや工務店に依頼するケース
管理人のこれまでの経験から、家を建ててもらうハウスメーカーや工務店に、外溝工事まで一緒にお願いする人の割合は全体の7割くらいです。
実はハウスメーカーに外溝工事まで依頼すると費用は高くなります。
しかし、外溝工事の費用まで住宅ローンに組み込めるという、大きなメリットがあることを覚えておきましょう。
メリット
- 住宅ローンに外溝工事費用も組み込める
- スケジュール管理が楽になる
- 施工管理もハウスメーカーがやってくれる
- 保証面で安心
住宅ローンに外溝工事費用も組み込める
建築会社に外構工事までお願いするのであれば、外構工事の費用まで込みで住宅ローンから融資を受けることができます。
なにかと物入りの時期ですので、自己資金の用途を抑えることができるメリットは大きいはずです。
スケジュール管理が楽になる
3月末までには、新居に引っ越ししたいというような希望も、建築業者が把握してくれていれば、その日程に合わせた外構工事のスケジュールも組んでくれます。
施工管理もハウスメーカーがやってくれる
外構工事の施行管理も建築業者の現場監督がやってくれるので、自分でいちいち足を運ばなくても任せておくことができます。
また、問題やミスがあったときも、建築会社の管理責任者が間に入ってくれるので、トラブル時にも頼りになります。
保証面で安心
外構工事を他の業者に依頼してしまうと、後々保証面でトラブルの原因となることがあります。
例えばサンルーフテラスを取り付けるために、建物の外壁にネジ穴をあけ、そこから雨漏りがした場合、保証の所在がハウスメーカーなのか、外溝工事業者なのかでトラブルになったりします。
しかし、施工管理までハウスメーカーに依頼しておけば、このようなトラブルや保証問題を明確にしておくことができます。
デメリット
- 外溝工事費用が高い
- 見積もりが雑になりがち
- 家を建てる専門であり、外構の専門ではない
外溝工事費用が高い
建築業者が直接外構工事をおこなうわけでなく、提携している外構工事会社に外注で工事を依頼することで、中間マージンが発生するため2~3割ほど高くなると言われています。
見積もりが雑になりがち
当初の外溝工事見積もりは、ハウスメーカーの営業マンがこれまでの経験をもとに算出した概算費用として提示されます。
つまり「おおよそこれくらいだろう」という、とても雑な見積もりでしかありません。そのため実際の工事見積もりと大幅に違い、予算オーバーの原因となります。
家を建てる専門であり、外構の専門ではない
建築会社はあくまでも家を建てる専門会社で、外構工事の専門会社ではありません。
そのため先ほど指摘したような見積もりの違いが多発したり、平凡な外溝工事プランしか提案してくれないことも珍しくありません。
ハウスメーカーや工務店以外に依頼するケース
家を建てるハウスメーカーや工務店に外溝工事も一緒にお願いできますが、必ずしもそうする必要はありません。
他に信頼できる業者があったり、工事費が安い業者があれば、そちらに外溝工事だけ依頼することもできます。
外構工事は、施主本人が専門業者に直接依頼した方が低価格で済ませることができるメリットがあります。
価格以外ではどんなメリットやデメリットがあるのかも、しっかり把握したうえで外注業者に依頼するかを決めるようにしましょう。
メリット
- 外溝工事費用が安い
- 外構のプロなので、丁寧な提案をしてくれる
- トラブルや不具合時の対応が早い
- 将来的にリフォーム工事の依頼も可能
外溝工事費用が安い
建築会社に外構工事を依頼するよりも自分で外構工事業者を探した方が、費用的にはかなり安く済ませることができます。
建築会社に依頼したら150万円掛かるくらいの外構工事が、自分で業者を探すことで、100万円ほどに抑えることができるのですから、これはかなり大きなメリットだと思います。
外構のプロなので、丁寧な提案をしてくれる
専門の業者に依頼すると、完成予想図を図面や3Dで見せながら提案してくれるので、非常に完成形をイメージしやすく、打ち合わせもスムーズに運ぶと思います。
出典:http://www.art-web.co.jp/artex/draft-2-6.htm
このような図で提案してもらえると、「この塀を柵に変更したら少しは安くなりますか?」とか「この部分に防犯用の砂利を敷きたいのですができますか?」という提案や質問がしやすくなります。
トラブルや不具合時の対応が早い
ハウスメーカーの場合は「施主→建築業者→外構業者」という流れになるので、建築業者が中間に入るため対応が遅くなることが多いです。
その点、外構を専門業者に依頼するとトラブル時の連絡も「施主→外構業者」とダイレクトになり、すばやい対応が期待できます。
将来的にリフォーム工事の依頼も可能
将来的に何か外構でリフォーム工事をしたいときに、直接依頼することができます。
後々のメンテナンスのことを考えれば、外構工事の業者と繋がりをつくっておくことは大きなメリットです。
デメリット
- 住宅ローンに組み込めない
- 新居の引き渡し後からの工事着工となる
- 打ち合わせなどに時間が取られる
- 悪質な業者にひっかかるリスクがある
住宅ローンに組み込めない
施主が個別に外構工事を専門業者に依頼する場合、住宅ローンとして外構工事費用の融資を受けることはできません。
これは建築会社からの物件引渡しが終わってからの外構工事となるため、住宅購入資金としては認められないためです。
そうなると外溝工事費は自己資金や金利が高い別のローンを利用しなければなりません。
新居の引き渡し後からの工事着工となる
外溝工事を別業者に依頼すると入居までの期間が大幅に延びてしまう恐れがあります。
理由は新居の引き渡しが終わってからでないと外溝工事の着手ができないためです。
外溝工事は平均1ヶ月、長い場合だと3ヶ月ほど掛かることもあります。
打ち合わせなどに時間が取られる
建築会社に依頼しておけば、営業担当が外構工事の業者との打ち合わせもほとんど済ませてくれて、最後に最終確認をする程度です。
しかし自分で外構工事業者を手配する場合は、工事内容や費用の交渉などすべての打ち合わせや交渉をやらなければなりません。
家の打ち合わせだけでも大変なのに、さらに外溝工事業者とも打ち合わせや値下げ交渉をするのは大きな負担となります。
悪質な業者にひっかかるリスクがある
これが実は一番のデメリットとなる恐れがありますが、自分で外構工事の業者を探さなければならず、悪質な外構工事業者に引っかかってしまうというリスクがあります。
とくにネットなどで激安業者を探した場合は、悪質な業者に遭遇するリスクは高くなります。
ネットで業者探しをすることがダメなことだとは言いませんが、その場合は信頼できる一括見積もりサイトなどを利用することを強くおすすめします。
運営母体がしっかりしている一括見積もりサイトであれば、登録する際に厳しい審査があるので、悪質な業者や評判の悪い業者は登録すらできない仕組みになっているからです。
外構工事の種類
戸建て住宅の外構工事は、大きく分類すると3つの種類があります。
- オープン外構
- クローズ外構
- セミクローズ外構
自分たちが希望する外構の形が、この3種類のどれに該当するのかを知っておくだけでも、業者との打ち合わせがスムーズになりますし、インターネットでいろいろと検索する際にも便利です。
オープン外構
最近の新築住宅に多いのが、オープン外構の家です。家を囲む塀や門扉がないのが特徴です。
出典:https://www.t-greenlife.co.jp/seko/open.html
塀や門扉がないぶん、防犯面で不安という声もありますが、実際には道路やまわりの家からの見通しが良いため、空き巣なども逆に入りづらいという声もあり、防犯性は思ってるよりも高いそうです。
外構工事といっても、車を止める駐車スペースの舗装と、あとは簡単なアプローチを作るくらいですから、費用的な面でも、かなり安価に仕上げることができます。
ただ先ほども言ったように、カーテンを開けていると、道路を歩く人やまわりの家から室内が丸見えになってしまうというのが最大のネックだと思います。
人の目はあまり気にならない、なるべく外構費用は安く抑えたいというのであれば、オープン外構も選択肢の1つだと思います。
クローズ外構
家の中を見られることを極端に嫌う日本人に受け入れられ、昔から多くの家で採用されているのが、こちらの下図のように家を塀や門扉で囲んでしまうクローズ外構です。
出典:http://www.souensha.com/casebook/38/
家をグルッと塀で囲むため、敷地内に侵入するには塀や門扉を乗り越えるしかありません。
そのため空き巣なども侵入しづらい家だと言えるでしょう。ただ一度敷地内に入ってしまえば、塀が目隠しの役割をしてしまうというデメリットもあります。
今回紹介する3つの外構工事のなかでは、一番費用的に高額になってしまうのが、こちらのクローズ外構の特徴です。
またオープン外構に比べ、面倒なセールスが入ってきづらいというメリットがあります。庭をグルっと塀で囲んでいるため、庭で愛犬を離して遊ばせることもできます。
セミクローズ外構
家をグルっと塀で囲むのではなく、必要な個所のみ塀を作ったり、植栽で目隠しをつくるタイプの外構で、オープン外構とクローズ外構のハイブリッド的な感じなのが、こちらのセミクローズ外構です。
出典:http://natex.jp/works/w_new/h-241226.html
出来ることなら費用が安価なオープン外構にしたいけど、どうしてもリビングなどが道路側から丸見えになるのは抵抗があるという場合などに、気になる部分にだけ塀を設けたり、植栽などで目隠しをするタイプです。
比較的費用も抑えることができますし、オープン外構のような開放感もうまく取り込むことができ、この手の外構も最近の流行りとなっています。
外構工事の種類の種類を解説してきましたが、理想の外構をつくるために一番大事なことは、自分たち家族が希望する形を業者にしっかりと伝えることです。
いくら専門業者といっても、その家の居住者がどんなライフスタイルを希望してるのかまではわかりません。
自分たちが思い描く、ライフスタイルを伝えることができれば、あとは業者が希望に見合う形の外構工事を提案してくれるはずですので、そこから費用的な問題などを相談しながら、最終的な外構工事の形をつくりあげていくのが理想です。
- 庭で愛犬を思いっきり遊ばせてあげたい
- 趣味のガーデニングやDIY作業が出来るような庭にしたい
- 小さくてもいいので、家庭菜園をつくりたい
- 手入れが楽な庭にしたい
- 友人やご近所さんを呼んで庭でBBQをしたい
- 眺めて気分が落ち着くような庭にしたい
このように希望や理想を伝えておけば、それに見合う外構工事を提案してくれるはずです。
外溝工事業者の種類と特徴
ここでは外構工事をお願いできる業者の種類について触れていきたいと思います。外溝工事の依頼先としては、一般的に以下の5業種があります。
- ハウスメーカーや工務店
- 造園業者
- 土木工事業者
- 外構専門業者
- ホームセンター
ハウスメーカーや工務店
自社で外構工事まで請け負う工務店などありますが、一般的に大手のハウスメーカーなどは、提携している外構工事業者に外注依頼します。
保証制度やスケジュール管理の面でのメリットはありますが、どうしても中間マージンが発生するため、工事費用は割高になってしまいます。
造園業者
その名の通り庭造りを専門的にやっている業者です。
どんな街にも必ず数社の造園会社があり、その中には一般家庭の外構工事を得意としている造園業者もあります。
ガーデニングのコンテストなどにも積極的に参加している企業も多く、デザイン性も豊富で、外構工事に関する知識やレベルは間違いありません。
価格的には中間マージンを含まない分、比較的安価で依頼できることも多く、建築会社では難しいような外構工事も相談できるのが強みです。
ただし個人経営規模の業者もあるので、保証内容などをしっかりチェックしておく必要があります。
土木工事業者
家の解体から道路作りまで幅広い土木工事を請けってくれます。土地を掘り、外壁を作るような工事も得意で、家庭用の外構工事を請け負うことは良くあります。
費用的にみても、今回紹介する中では安い部類に入ると思います。
とくに外壁ブロックの設置だったり、駐車場や玄関ポーチ部分のようにアスファルトやコンクリートの施行には定評があります。
外構専門業者
戸建て住宅の庭造りや外構工事を専門的にやっている業者もあります。
造園業や土木工事会社のように、他の専門分野と併用しているわけでなく、戸建て住宅の外構工事を専門にやっているだけあり、知識やアイデアが豊富です。
価格面でも、かなり安く済ませることが期待できます。しかし、名の知れた大手企業は少なく、このような専門業者が近隣にない地域も珍しくありません。
ホームセンター
最近はホームセンターでも外溝工事やリフォーム工事を請け負ってくれます。
ホームセンターと聞けば、費用もリーズナブルな印象が強いと思いますが、実はホームセンターの外構工事には2つの種類があり、1つは自社で施行までやっているケース。
そしてもう1つが建築会社と同じように、提携している外構工事の専門業者に丸投げしてしまうパターンです。
言うまでもなく提携業者に丸投げされてしまっては、やはり中間マージンが発生する分、高額な費用になりますし、工事のレベルや保証の面などに不安を感じます。
どちらのタイプなのか、しっかりと見極めておく必要があります。
外構工事業者の探し方
どのような職種の外構工事業者があるのか理解して頂けたと思います。つぎは外構工事業者の探し方について、少し話をしておきたいと思います。
建築業者に紹介してもらう
良心的な建築業者であれば、外構工事の専門会社に依頼したいと相談したとき、信頼できる外構工事業者を紹介してくれることがあります。
これはあくまでも担当営業マン個人として紹介してくれたり、アドバイスしてくれるだけなので、建築会社に外構工事を依頼するのと違って、中間マージンなどを取られることはありません。
ただしもし何かトラブルなどが起こっても、建築会社に責任を追及することは一切できませんので、そこは理解しておいてください。あくまでも営業担当個人として親切心から業者を紹介してくれただけです。
インターネットで探す
一番手軽で身近な方法といえば、今はインターネットによる検索だと思います。自分で時間があるときに、いつでも検索して調べることができるので、これが一番確実な方法ですし、得ることができる情報量としても間違いなく一番でしょう。
ただしインターネットの口コミ情報などは、どこの誰が書きこんだ内容かわかりませんので、あまりその情報を鵜呑みにするのは危険です。
どこまで信用できる情報なのか、それを判断するのはあなた自身です。例えまったくウソの情報だったとしても、その責任は誰も取ってくれません。
1つアドバイスするなら「外構工事 激安」などで検索して、ヒットした業者のホームページだけをみて、その情報を鵜呑みにするのではなく、なるべくなら一括見積もりサイトなど、運営母体がしっかりしてる比較サイトを利用するのが良いと思います。
タウンページで調べる
インターネットがない時代は、家の電話帳などで業者を探すのが一般的でした。今でも家にタウンページなどの電話帳があるのでしたら、そこから地元の外構工事業者を探すことは可能です。
しかしコンタクトを取る手段が、いきなり電話をするというのは、現代においては少しばかりハードルが高いように思います。
ですので地元にどんな外構工事業者があるのかを調べる手段とし、その業者の名前をインターネットで検索するなどの利用方法もありなのかなと思います。
知人や友人に紹介してもらう
一番確実な方法としては、最近家を建てたり、外構リフォームをした友人などに、信頼できる業者を紹介してもらうことでしょう。
紹介する方も変な業者は紹介しないでしょうし、業者側も紹介してくれた人の顔がありますので、変な仕事はしないはずです。
ただ相性もあるので、必ずしも自分の考えに合う業者ばかりだとは限りません。そんなときは、紹介してもらった手前、なかなか断りづらい状況が出来てしまうというデメリットがあることも、しっかり理解しておかなければなりません。
ですので、なるべくならいきなり自宅に訪問してもらうのではなく、最初は電話やメールで数回やり取りをしてみて、あなたが信頼できそうだと思ったら、それから具体的に相談して、見積もりなどを提案してもらうというやり方をおすすめしておきます。
まとめ
外溝工事は建物の建築費の10%~20%程度の費用が掛かると言われています。
ハウスメーカーや工務店の見積もりには、外溝工事費が含まれてないことが多く、契約段階になり予算をオーバーしてしまうなんてことも良くあります。
工夫次第では、外溝工事費を大幅に抑えることもできますが、そのためには自身が外溝工事の相場を把握しておかなければなりません。
まずは複数の業者に見積もりを依頼し、各工事の相場をしっかり把握しておくようにしましょう。
またトラブルも多い工事なので、価格ばかりにとらわれず、信頼できる業者を見つけることも重要です。
急いで決めると後悔するかもしれないので、じっくりと業者の話を聞いた上で、一番信頼できるところに依頼しましょう。