耐震等級3で地震に強い家を建てるハウスメーカ-や、耐震住宅や免震住宅にする際のポイントを分かりやすくまとめます。
耐震等級3のハウスメーカーの中でも耐震や免震技術が優れている5社は以下になります。
- 積水ハウス
- トヨタホーム
- ヘーベルハウス
- 三井ホーム
- 一条工務店
ただし、住宅の種類によって耐震等級が落ちる場合がありますので、実際のプランをしっかり確認しておくようにしてください。
耐震等級別ハウスメーカー一覧
耐震性能を誰でも判断できるように設けられているのが「耐震等級」です。
耐震等級 | 等級1との強度比較 | 建物への影響 |
---|---|---|
等級3 | 約1.50倍 | 震度6強までの揺れなら無傷 |
等級2 | 約1.25倍 | 震度6弱までの揺れなら無傷 |
等級1 | ー | 震度5強までの揺れなら無傷 |
このように耐震等級は1~3までで設定されています。なお、どの等級も震度6強~震度7の揺れでも倒壊はしないようになっています。
それでは次に当サイトが調査した各ハウスメーカーの耐震等級を紹介します。
なお、同じハウスメーカーであっても、地域や商品・プラン・仕様等により等級が異なる場合があるので、目安として参考にしてもらえばと思います。
耐震等級 | 工法 | ハウスメーカー |
---|---|---|
耐震等級3 | 木造軸組工法 | 住友林業、タマホーム |
木質パネル構法 2×4、2×6 |
三井ホーム、一条工務店、ヤマダホームズ、 | |
軽量鉄骨 | 積水ハウス、ダイワハウス、セキスイハイム、トヨタホームズ、パナソニックホームズ | |
重量鉄骨 | 旭化成ヘーベルハウス | |
鉄筋コンクリート(RC) | 大成建設ハウジング | |
耐震等級3相当 | 木造軸組工法 | アイフルホーム |
耐震等級2 | 木質パネル構法 2×4、2×6 |
スウェーデンハウス |
このように耐震等級はハウスメーカーによって異なるので、より地震に強い家を建てるためには、耐震住宅や免震住宅が得意なハウスメーカーや工務店を探す必要があります。
もしまだ候補となる業者が見つかっていない場合は、ポータルサイトの「LIFULL HOME'S 耐震住宅・免震住宅特集ページ」で探すと便利です。
地震に強い家づくりが得意な業者の中から、プランや見積もりを比べることができるので、予算を抑えつつ理想の家を建てることができます。
耐震住宅や免震住宅でおすすめのハウスメーカー
ここからは耐震等級3のハウスメーカーで、地震に強い家を建てるハウスメーカーの耐震や免震技術を紹介していきます。
各社さまざまな技術で地震対策を行っているので、違いを比較しながらチェックしてもらえばと思います。
積水ハウス
積水ハウスオリジナルの大臣認定「制震構造シーカス」が地震に強い家を可能にしています。
軽量鉄骨では、標準仕様として耐震力に定評がある「ダイナミックフレームシステム」を採用しています。
出典:https://www.sekisuihouse.com/products/steel2/technology/index.html
そこに積水ハウスオリジナルの制震装置「シーカス」を組み合わせることで、地震発生時の住まいの揺れを軽減させ建物の変形を最小限に抑えることで、より地震に強い家になります。
出典:https://www.sekisuihouse.com/technology/safety/sheqas/index.html
なお、積水ハウスでは制震装置「シーカス」の他に、免震装置もオプションで設置することができます。
トヨタホーム
トヨタホームが採用しているのは、耐震性に優れた「鉄骨ラーメンユニット溝法」です。
多くの分譲マンションや高層マンションにも採用されている構造ですので、耐震性に関しては優れていることがわかります。
出典:http://www.toyotahome.co.jp/tokutyo/skeleton/
土地が狭かったりユニット溝法を採用できないケースもあるのですが、そんなときのために「鉄骨軸組工法」も用意されています。
出典:http://www.toyotahome.co.jp/chumon/image/structure_img.gif
ヘーベルハウス
へーベルハウスでは2階建て住宅には「ハイパワード制震ALC構造」が採用され、3階建て住宅には「システムラーメン構造」+「オイルダンパー制震システム」を採用しています。
「ハイパワー制震ALC構造」はエネルギー吸収力に優れた制震フレームを採用し、戸建て住宅(工業化)として初めて「制震構造」を標準仕様としました。
3階建てでは地震に強い重量鉄骨なのですが、さらに「制震オイルダンパー」を組み合わせることで地震への対応力を高めています。
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/technology/01h.html/
三井ホーム
三井ホームはプレミアム・モノコック構法を採用しています。
以前は、免震や制震の装置もあつかっていましたが製造業者の数値改ざんなどが問題化し、今はホームページなどからも免震や制震に関することは削除されています。
ただ免震や制震を取り付けなくても三井ホームの「プレミアム・モノコック構法」は、高い耐震性があると評判ですのであまり気にすることはないでしょう。
出典:http://www.mitsuihome.co.jp/lp/jikken/
一条工務店
「地震に強い家=一条工務店」「免震住宅=一条工務店」と言われるほど、耐震にかける思いは強いがあります。
理由はいつ大地震が起こってもおかしくない静岡県発祥の住宅メーカーということがあると思います。
ただ今の一条工務店は、免震装置が設置できないi-smartやi-cubeに主力商品に変わってきました。
出典:https://www.ichijo.co.jp/sp/technology/insulation/taishin/
ここまで、耐震や免震でおすすめのハウスメーカーを紹介してきましたが、この他にも全国各地に得意なハウスメーカーや工務店が存在します。
大手のように知名度はなくても、耐震住宅や免震住宅に特化した家づくりを得意とする業者は色々あるので、名前だけで選ばずにしっかりと比較してから決めましょう。
地元の工務店の方が、その地域の特性をよく理解している場合もありますし、金額も安くなるケースが多いです。
先ほどの紹介した「LIFULL HOME'Sの特集ページ」などを利用して、なるべくたくさんの業者を比較してみましょう。
市区町村単位で地震に強いハウスメーカーや工務店を探せるので、候補をピックアップする際にはとても便利です。
ローコスト住宅の耐震性と注意点
冒頭の耐震等級表にある通り、家の強さは耐震等級1~3までの数値で表すようになっています。
大手と呼ばれるハウスメーカーの多くが、耐震等級3の家を建てていますが、一部等級2というハウスメーカーもありますし、ローコスト住宅でも、タマホームのように標準仕様で耐震等級3の家を建てるハウスメーカーもあります。
ただし、ローコスト住宅の多くは耐震等級2であったり等級3にするためには別途費用が掛かるケースが多くありますし、自社のホームページに耐震等級を掲載してない業者も見られます。
耐震等級を公開してない業者でも、耐震等級1以上の家を建てなければならないと法律で決まっています。
なお、ローコスト住宅の耐震性能については「ローコスト住宅のおすすめハウスメーカー」の記事内でメーカーごとに詳しくまとめているので、合わせてチェックしてください。
耐震等級3の家を建てる際の注意点
今ではほとんどのハウスメーカーが、「耐震等級3」を標準仕様にしているのですが、それを信じすぎるのはNGです。
といっても、ハウスメーカーが嘘を言っているわけではありません。注文住宅のメリットでもある自由設計にすると、耐震等級が下がる恐れがあるということです。
実際各ハウスメーカーのHPなどをみても、「標準仕様で耐震等級3」と書かれているのに、小さく「プランや仕様により強度が異なる場合があります」と注意書きをしているハウスメーカーがほとんどです。
「リビングを広くしたい」「玄関とリビングは吹き抜けにしたい」というように、間取りの要望を増やせば、それだけ耐震等級は下がってしまう恐れがあります。
営業マンが、「この間取りだと耐震等級2しか確保できません」と助言してくれれば良いのですが、担当の営業マンでさえ、耐震等級が下がっていることに気付いてないことも多いのです。
もし知らずにそのまま建築請負契約をしてしまうと、後々トラブルの原因になりますので、注意が必要です。
工法別の耐震性を比較
耐震性というのは、家を建てるときの工法でも大きく特徴が異なります。
ですので、ここでは各工法別の耐震性能の特徴について説明していきたいと思います。今回紹介するのは、以下の4つの工法です。
- 木造住宅「在来軸組工法」
- 木造住宅「枠組壁工法」
- 鉄骨住宅「軽量鉄骨・重量鉄骨」
- 鉄筋コンクリート「RC造」
木造住宅「在来軸組工法」
日本の住宅の8割がこの「木造住宅の在来軸組工法」によって建てられています。
今回紹介する4つの工法の中で耐震性に関しては、在来軸組工法が一番劣っていますが決してダメということではありません。
4つ全ての工法が合格点に達しており、その中で順位をつけるのであれば一番低いという意味です。
この在来軸組工法は、木材の柱や梁を組み合わせて骨組みを作っていきます。
耐震性を高めるため、柱と柱の間に筋交い(すじかい)と呼ばれる補強材を入れていきます。この筋交いの入れ方や本数によって、耐震性能に差がでます。
木造軸組工法を採用している主なハウスメーカーは以下の他に地元工務店があります。
- タマホーム
- 一条工務店
- 住友林業
- 積水ハウス
- ダイワハウス
- クレバリーホーム
- アイフルホーム
- 地元工務店
出典:http://firstwill-h.co.jp/theme2.html
木造住宅「枠組壁工法」
別名「2×4(ツーバイフォー)」や「2×6(ツーバイシックス)」といい、海外の木造住宅に多く採用されている工法です。
在来軸組工法のように柱や梁を組み立てて骨組みを作っていくわけではなく、2×4インチに加工された木材を組み上げ、そこに構造用合板(パネル)をはめ込んでいきます。
4面を板(パネル)で支えることで、より揺れに強い家を作ることができます。ほとんどの部材を工場で規格生産するので、職人の腕が重要視される在来軸組工法に比べ、耐震性は安定していると言えます。
在来軸組工法と比較するなら、こちらの枠組壁工法の方が耐震性の面では優れていますが、面と面を組み合わせながら構造を作っていくので、間取りの自由度は劣ります。
枠組壁工法を採用している主なハウスメーカーは以下になります。
- 三井ホーム
- スウェーデンハウス
- 住友林業
- 一条工務店
- 三井ホーム
- ヤマダホームズ
- 東急ホームズ
- セルコホーム
- 住友不動産
出典:http://www.sxljyukou.co.jp/product.html
鉄骨住宅「軽量鉄骨・重量鉄骨」
この工法は、木造の在来軸組工法の柱や梁といった木材部分に、鋼材を使用している工法だと思ってください。
その使用する鋼材の厚みによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」に分けられていますが、一般的に戸建て住宅に用いられる工法は「軽量鉄骨造」の方です。
ちなみに厚さ6ミリ以下の鋼材なら軽量鉄骨、6ミリ以上の鋼材なら重量鉄骨造だと覚えておくのが一番簡単です。
軽量鉄骨の場合、木造住宅の筋交いにあたる部分をブレースと呼ばれる鉄の棒のような部品に置き換えることで、さらに耐震性を高めることができます。
耐震性や耐久性に優れているため多くの大手ハウスメーカーが採用していますが、鉄を使用しているため、錆や火に弱いという弱点があります。
木材よりも鉄材の方が火に強いイメージがあると思いますが、鉄材は火災のような高温に弱いという面があります。
軽量鉄骨を採用している主なハウスメーカーは以下になります。
- 積水ハウス
- ダイワハウス
- セキスイハイム
- パナソニックホームズ
- トヨタホームズ
- ヘーベルハウス
出典:http://com.cms.sekisuihouse.co.jp/smp/contents/tec2_1.html
重量鉄骨を採用している主なハウスメーカーは以下になります。
- ヘーベルハウス
- パナソニックホームズ
- ダイワハウス
- 積水ハウス
出典:http://www.g-mark.org/award/describe/40247
鉄筋コンクリート「RC造」
その名のとおり「鉄筋」と「コンクリート」によって構造部分を作っていきます。
鉄骨造で話をしたように、鉄は高温の火災には弱いと言いましたが、こちらの場合は鉄筋をコンクリートで覆うため、耐火性も高くなっています。
多くの人が集まる学校や大規模病院などが、この鉄筋コンクリート造で作られているケースが多いのも火災や地震に強い工法だからです。
ですが一般の戸建て住宅では、あまり採用されることがありません。理由はやはりコスト面です。
家全体がコンクリートなので、それらを支える基礎や地盤も強化しなければなりませんし工期も長くなります。そのため建築コストはこれまでに紹介した工法の中でも一番高額になります。
鉄筋コンクリートを採用しているハウスメーカーは大成建設ハウジングです。
耐震、制震、免震の違いは?
ここでは「耐震住宅」「制震住宅」「免震住宅」について話をします。
ハウスメーカーのモデルハウスや完成見学会などに参加したことがある人なら、こう言われた経験のある人がいると思います。
- ウチの住宅は免震技術を採用しているので安心です
- より地震に備えたいのであれば、当社の制震住宅を検討してみませんか?
- 制震住宅や免震住宅は高額でしょう。今の技術なら耐震住宅で十分ですよ
この制震や免震というのは、通常よりもさらに耐震性能を高めるために開発されているものです。無くても充分な耐震性能は確保できるが有ったらさらに耐震性がアップするというものです。
出典:https://www.misawa.co.jp/taishin/
耐震住宅とは
地震の揺れに耐えることができる頑丈な住宅のことを「耐震住宅」といいます。
この記事の冒頭でも話をしたように、今の日本の建築基準法では耐震等級1以上の住宅でなければ建てることができません。
つまり、どのハウスメーカーで家を建てても耐震住宅が標準仕様だということです。
ただ大きな揺れでも倒壊しないことを目的としているので、地震の揺れは直接建物に伝わります。そのため地震の度に建物の損壊が進んだり、家屋内の家具などが損壊したり転倒したりする恐れがあります。
大地震のときに亡くなる人の多くが、家具の下敷きになっていたという調査データもあります。耐震住宅だからと安心せずに、補強金具の設置なども併せて検討してみると良いでしょう。
制震住宅とは
地震の揺れを制御する住宅のことを、「制震住宅」といいます。
構造躯体に設置されている特殊な装置「制震パネルや制圧ダンパー」の働きにより、地震による揺れを軽減することができます。
ただし特殊な装置を設置しなければならないため、設置費用が掛かります。
ハウスメーカーによって異なりますが、一般的には別途設置費として50万円~100万円ほどの予算を組んでおく必要があります。
免震住宅とは
地震の揺れそのものを建物に伝えない住宅のことを「免震住宅」といいます。
戸建て住宅であれば、今現在で一番優れた地震対策の方法だと言えます。模擬地震の実験棟で震度7クラスの揺れを起こすと、テーブルの上にあるコップが1つも倒れない程です。
構造をわかりやすく解説すると、基礎と建物の間に免震装置を設置します。そのため地震時は、この装置が揺れを受け止め建物に揺れが伝わらないようになっているのです。
高層ビルなどにも採用されている耐震技術なのでやはり高額な費用が掛かってしまいます。
免震装置を設置するためには、坪単価7万円~10万円くらいだといわれていますので、35坪の戸建て住宅だと約250~350万円ほどの費用がプラスされます。
ここで紹介した3つ「耐震住宅」「制震住宅」「免震住宅」ですが、耐震住宅と制震住宅はリフォームでも可能です。
しかし免震住宅に限っては、設置は新築時のみです。後々やっぱり免震装置を付けておけば良かったと後悔しないためにも、慎重な検討をお勧めします。
また設置後のメンテナンスも必要なので、何年間でいくらのメンテナンス費用がかかるのか等、営業マンにしっかりと話を聞いておくようにしましょう。
耐震性能を比較する際の「ガル」について
耐震等級に関すること、工法別の耐震性能など、1回読んでもらっただけでは全てを理解するのは難しいと思います。そこで最後に「ガル」という話をします。
この「ガル」について理解しておくだけで、各ハウスメーカーの耐震性能を簡単に比較検討することができるのです。
この「ガル」というのは、簡単に説明すると「地震が発生したときに、建物が受けるであろう負担を数字化したもの」だと思ってください。
(本当のニュアンスは違いますが、住宅業界ではそのような使われ方をします)
ニュースなどで伝えられる地震の大きさは、「震度5」とか「マグニチュード7.2」などです。しかしあまりニュースでは報じられませんが、このガルでも地震の大きさを表すことができます。
これまでの大地震を参考にすると、
- 1995年の阪神大震災:震度7、マグニチュード7.3、818ガル
- 2011年の東北大地震:震度7、マグニチュード9.0、2933ガル
- 2016年の熊本大地震:震度7、マグニチュード6.5、1580ガル
このように比較すれば、同じ震度7の3つの地震でも、東北大地震がいかに巨大な地震だったのかが良くわかります。
地震の規模を表す震度は7までしかなく、例えマグニチュード9クラスの巨大地震でも震度7としか言えません。
これは耐震等級も同じです。今の日本国内では耐震等級3までしかないのです。
ガルで差別化するハウスメーカー
最近は「耐震等級3」というのが、どのハウスメーカーでも当たり前になっているので、「ウチの家は耐震等級3です」と言っても、他の企業と差別化をすることはできません。
そこで使われ出したのが「ガル」です。
最近モデルハウスなどに足を運ぶと、営業マンから「ウチの家はとくに耐震性能が高いのが売りです。2,000ガルの地震でも壊れません」と営業トークをされます。
もちろん突然聞き覚えのない「ガル」という言葉を使われても、普通のお客さんは意味がわからないと思います。
しかしそれが営業マンの狙いなのです。営業マンは、インパクトに残る話をすることで、お客さんに自らを印象付けます。
そしてトークルームに案内して、「ガル」について説明を始めるのです。初めて聞く言葉でも、お客さんの多くは感心して聞いてくれます。
何故ならガルの方が、各ハウスメーカーの耐震性能を比較しやすいからです。
つまりこれからハウスメーカー巡りをするのであれば、この「ガル」という意味を理解しておくだけで、容易に各ハウスメーカーの耐震性能を比較することができます。
ただし全てのハウスメーカーが、ガルを公表しているわけではありません。
現時点でガルを公表しているのは、大手のハウスメーカーや地元の大手工務店くらいです。地方の工務店などに「ガル」のことを質問しても、知っている人は少ないかもしれません。
ガルの数値は、構造計算などで算出できるものではありません。実際に自社の建物を揺らしてみて、どれくらいの大きな揺れに耐えることができるのか、実験をしながら算出するのです。
地震実験棟などを自社で持っており、多額の使用料を払って実験することができる大手企業などでなければ、ガルを基準とした数値は出すことができないのです。
まとめ
今回は地震に強い家づくりについて詳しく解説しました。
基本的に、現在の建築基準法に沿って建てられた住宅であれば、特別な地震対策をしていなくても、震度7クラスの大地震でも建物が倒壊する恐れは少ないはずです。
あとは自己防衛として、どこまでの耐震対策を考えるかということになります。
もちろん耐震等級2よりも、等級3のハウスメーカーを選ぶほうが安心ではありますが、ローコストのタマホームも等級3ですし、坪単価がローコストの倍ほどする住友林業なども同じ等級3です。
耐震性能にこだわるあまり、坪単価が20~30万円も高い工法で家を建てるのは、少し贅沢と言えるかもしれません。
何を重視するかは人それぞれですが、各ハウスメーカーや工務店ごとに、得意分野や坪単価は大きく異なるので、自分に合った業者を見つけることが何よりも大事です。
地震に強い家を、自分の予算内で建てたいと考えるなら、それを実現できる業者をがんばって探しましょう。
まずは気になる業者のカタログを色々と取り寄せてみて、その中から候補を数社選び、実際にプランを聞かせてもらうのが近道です。
地震に強い家づくり特集
地震に強い家を建てるためには、耐震住宅の経験が豊富で、得意としている業者を比較することがポイントです。
各業者ごとに得意不得意があり、耐震住宅の実績の少ない業者と契約してしまうと、間取りや予算で失敗する可能性があるので注意です。
LIFULL HOME'Sの耐震住宅特集では、大手ハウスメーカーから地元の工務店まで、実績が多い業者だけをピックアップしています。
全国47都道府県別に、対応してくれる業者を探すことができるので、効率よく探すことができます。