外壁材選びで悩んでいる人向けに、種類別の特徴を解説します。外壁材は大きく4つに分けられます。
- サイディング(窯業系、金属)
- モルタル
- タイル
- ALC
窯業系サイディングのメリットは初期費用を安く抑えられますが、デメリットとして将来的にメンテナンス費用がかかってきます。
それぞれの特徴が異なるので、どれが自分に合っているのか参考にしてもらえればと思います。
外壁材の種類別特徴まとめ
外壁材の種類を解説する前に、外壁の役割について簡単にふれておきます。大きく分類すると、外壁には以下のような役割があります。
- 雨風から躯体の腐食を守る
- 家のデザイン的な役割
- 防音効果としての役割
- 断熱性能を向上させる
これらの役割も使用する外壁材によって、効果の高い低いがありますので、自分たちの目的に合う外壁材を選ぶことがポイントになります。
まずは特徴を比較しやすいように○×で表にまとめたので、チェックしてみてください。
初期費用 | メンテ | 断熱 | 耐震 | 遮音 | 耐久 | 防火 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
窯業系サイディング | ◎ | × | × | ○ | ○ | ▲ | ▲ |
金属サイディング | ◎ | ▲ | ○ | ◎ | ○ | ▲ | ▲ |
モルタル | ○ | ▲ | ▲ | ○ | ○ | ▲ | ▲ |
タイル | × | ◎ | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | ◎ |
ALC | ▲ | × | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
サイディング
いろいろな種類の外壁材があるといいましたが、実は新築住宅の80%以上が、このサイディングの外壁材を使用しています。
サイディングとは、壁に貼っていく板材のことで、安価なわりにデザイン性が豊富で、職人の腕にあまり左右されず、比較的簡単に設置できることもあり、多くの新築住宅で採用されています。
ただサイディングといっても、大きく「窯業系サイディング」と「金属サイディング」の2つに分類されますが、大半が窯業系サイディングです。
出典:https://www.gaiheki110.com/kiso/sozai/gaihekizai.html
窯業系サイディング
窯業系サイディングといっても、下の図のようにデザインが豊富で、いろいろなバリエーションから好きなタイプを選ぶことができます。
出典:https://ameblo.jp/komakomakomarokomaro/entry-11876319916.html
主成分の8割ほどがセメントで、他にも繊維質などが含まれています。
厚さ14mmや16mmタイプがありますが、この2mmの違いだけでも、防音や断熱効果が大きく違います。
価格も1棟分だと100万円近く違ってくるので、ハウスメーカー選びの基準として「標準仕様で、サイディングの厚みは何ミリですか?」と聞いてみるのも良いでしょう。
メリット
- 安価なのでコスト面で優れている
- タイル風、木目風など、デザインが豊富
- 軽く建物への負担が少ない
- 作業ムラが出にくい
デメリット
- 防水性がない
- 熱を蓄積しやすい
- シーリングの劣化が早い(※)
- メンテナンス費用の問題
※シーリングとは・・
サイディングボードのつなぎ目に、コーキングゴムを注入し、
サイディングボードのズレを防ぐ役割をする。コーキングとも言う。
価格
窯業系サイディングは、多くのハウスメーカーで標準仕様になっています。
- 14mm:3,000円~/㎡
- 16mm:5,000円~/㎡
外壁面積は延床の1.4倍ほどなので、35坪の家であれば、外壁面数は160㎡ほどになります。
なので、35坪の家に換算すると、
- 14mmタイプ=160㎡×3,000円=約480,000円
- 16mmタイプ=160㎡×5,000円=約800,000円
※あくまでも外壁工事の概算費用です、実際にはこれに付帯する備品や工事の費用が追加されます。
もし14mmが標準仕様だった場合、16mmに変更すると、追加オプションとして、30万円~50万円ほど増額することになります。
金属サイディング
最近よく耳にする「ガルバリウム鋼板」などの外壁が、この金属系サイディングだと思ってください。
金属板と断熱効果が高い材質から成り立っており、そのぶん窯業系サイディングよりも割高です。
最大の特徴は外壁材の中でも、トップクラスの断熱性を持ち合わせていることから、とくに寒冷地などの家に採用されています。
しかし、金属サイディングという名の通り、サビを起こしやすく塩害被害が考えられる地域であれば、より慎重に検討することをおすすめします。
出典:http://rakkensya3.seesaa.net/article/219683868.html
メリット
- 断熱性が良い
- 劣化スピードが遅くメンテ期間が長い
- 軽く建物への負担が少ない
デメリット
- サビが発生しやすい
- 塩害の被害を受けやすい
- 表面に傷がつきやすく目立ちやすい
- 選べるデザインが少ない
価格
こちらも厚みや塗装の種類によって金額が大きく異なるのですが、あくまでも一般的な費用相場です。
- ガルバリウム鋼板:5,000円~/㎡
- アルミ製:7,000円~/㎡
35坪(160㎡)の家に換算すると、
- ガルバリウム鋼板:800,000円
- アルミ製:1,120,000円
モルタル塗り
モルタル塗りは、サイディングが登場するまで、日本住宅では一番多く採用されていた外壁の種類です。
セメント、砂、水を混ぜ合わせたモルタルを、網状の金物の上から左官によって塗りながら外壁をつくっていく方式です。
サイディングのように工場で規格生産された商品ではなく、まさに職人の腕ひとつで作りあげていく外壁なだけに、職人さんの技量によって出来栄えも大きく左右されます。
出典:https://blog.goo.ne.jp/inoueshiyoukai/e/5a43ca01fec8e3b567e168c21339c8cd
モルタルの特徴にデザイン性があります。モルタルの塗り方、その上に吹き付ける塗装方法によって、
さまざま模様をつくることができるのですが、代表的な4つを紹介しておきます。
- ジョリパット
- リシン
- スキン
- スタッコ
ジョリパット
出典:https://officechamp-renewal.com/guide/gaiheki_moyo.html
このように温かみのある大きな模様が特徴的です。
リシン
出典:https://officechamp-renewal.com/guide/gaiheki_moyo.html
以前はこのリシンが一番多く、管理人の実家の外壁もリシンです。
スキン
出典:https://officechamp-renewal.com/guide/gaiheki_moyo.html
いまでも新築の戸建て住宅に用いられるケースが多いのが、このスキンです。
スタッコ
出典:https://officechamp-renewal.com/guide/gaiheki_moyo.html
リシンをより厚くしたタイプだと思ってください。
メリット
- 職人の腕次第で多彩なデザインにできる
- 温かみがあり、和風住宅によく合う
- 塗装やシーリング劣化の不安がない
デメリット
- ヒビ割れしやすい
- 劣化が早くメンテ費用が掛かる
- 職人の腕次第なので、安定性が低い
価格
一般的にはサイディングより、手間がかかるモルタルのほうが価格的に高価です。
しかし、ハウスメーカーのなかにはモルタル(標準仕様)にしてあり、サイディングを選ぶと追加料金が発生することもあります。
左官さんなどの職人に日当を払って来てもらわないといけないので、日数や作業の内容によって金額は全然違ってきます。
- モルタル塗り:5,000~/㎡
- 35坪の場合:800,000円
タイル
外壁タイルの家も最近増えています。パッと見て、一番高級感を感じるのが、この外壁タイルではないでしょうか。
出典:http://osamari.biz/012/12043/
タイルを作るためには、粘土を1300℃もの高温で焼き固めます。
つまりそれだけ耐火性にも優れているということです。
以前は貼ったタイルが経年劣化と共に浮いてくることが問題視されていましたが、最近は昔のようにセメントで貼るのではなく、タイル用接着剤や専用の金具を使って貼るため、タイル浮きなどの心配はほとんどなくなりました。
メリット
- 高級感がある
- 耐久性が高く、ほぼメンテナンスフリー
- 傷つきにくく、色あせの心配もない
デメリット
- 初期費用が高い
- 重量があり、建物への負担が大きい
価格
タイルを外壁にする場合、タイルを貼る下地材が必要です。一般的にはサイディングを使用するのですが、ALCでも大丈夫です。
当然、下地材用のサイディングやALCの費用がプラスされるので、各外壁材のなかでも一番高価になることは容易に想像できます。
- タイル:8,000円~/㎡
- 35坪の場合:1,280,000円
ですので、サイディングが標準仕様からタイルへ変更すると、100万円以上の追加料金になることも珍しくなく、場合によっては200万円を超えることもあります。
ALC
一見するとサイディング外壁材と同じように見えますが、簡単に言ってしまえばサイディング外壁材の上位モデルのような捉え方になります。
サイディングと比べると、遮音性、断熱性、耐久性など、あらゆる面で上回っています。もちろんその分、サイディングと比べるとかなり高額です。
坪単価が高いことで有名な、ヘーベルハウスが採用している外壁材としても有名です。
ALCそのものには防水性がないため、防水効果の高い塗装で補っています。ですので、塗料の防水効果が切れてしまう前に、早めはやめにメンテナンスを実施してあげなければなりません。
あらゆる性能に優れている製品ですが、メンテナンス時期やコストには注意が必要です。
出典:http://www.m-kensou.com/co_diary/d_miyasita/co_diary_11211.html
メリット
- 断熱性が高い
- 耐久性がある
- 耐震性が高い
- 耐火性に優れている
デメリット
- 水に弱いので、早めのメンテが不可欠
- 初期費用が高い
価格
外壁材の中では、すべてにおいてトップクラスの性能のある外壁材です。
- ALC:7,000円~/㎡
- 35坪の場合:1,120,000円
防水性に優れた塗装にしたい場合は、さらに1㎡あたり、2,000円~3,000円くらいプラスになると考えておきましょう。
ここまで外壁材の種類について解説してきました。なんとなくどれが良さそうなのかイメージできたでしょうか。
もしイメージできていない人は、もう一度以下の表をチェックして比較してみてください。
初期費用 | メンテ | 断熱 | 耐震 | 遮音 | 耐久 | 防火 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
窯業系サイディング | ◎ | × | × | ○ | ○ | ▲ | ▲ |
金属サイディング | ◎ | ▲ | ○ | ◎ | ○ | ▲ | ▲ |
モルタル | ○ | ▲ | ▲ | ○ | ○ | ▲ | ▲ |
タイル | × | ◎ | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | ◎ |
ALC | ▲ | × | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
なお、当サイトには「新築」を建てる人向け、「リフォーム」する人向けに業者選びのコツを紹介したページがあります。
業者選びで悩んでいる人は、あわせてチェックしてみてください。
ハウスメーカー別の人気外壁材
外壁材の種類は、ここまで紹介した「サイディング」「モルタル」「タイル」「ALC」の4種類が主力なのですが、各ハウスメーカーは、これらの外壁材の特徴をあげるため、独自商品を開発しています。
例えば積水ハウスの「ダインコンクリート」などあります。コンクリートという名称の通り、先に紹介したALCと同じコンクリート類になるのですが、特徴や性質はまったく別物です。
大和ハウスの「DXウォール」も、分類でいえば窯業系サイディングになります。
このように各ハウスメーカーに独自の外壁材があるので、それぞれの特徴を解説していきます。
商品名 | 種類 | 厚み | 塗り替え | |
---|---|---|---|---|
積水ハウス | ダインコンクリート | プレキャストコンクリート | 60mm | 30年 |
大和ハウス | DXウォール | 窯業系サイディング | 34mm | 15年 |
セキスイハイム | 磁器タイル | タイル | ― | 不要 |
ヘーベルハウス | へーベル板 | ALCコンクリート | 75mm | 30年 |
パナホーム | キラテック | タイル | ― | 不要 |
積水ハウス:ダインコンクリート
出典:https://www.sekisuihouse.com/products/steel2/is-roye/isroye_01.html
積水ハウスオリジナルの最高級外壁「ダインコンクリート」
鉄骨住宅「イズシリーズ」に標準仕様として採用されており、このダインコンクリートを気に入って積水ハウスを選ぶ人が大勢います。
その名の通り、材質はコンクリートなのですが、これまでのコンクリート住宅(RC住宅)は、あまりにも無機質な感じがして、一般住宅ではあまり人気がありませんでした。
ですが、積水ハウスの独自開発により、コンクリートがもつ性能を落とすことなく、下図のように多彩なデザインで温かみのある外壁材へと変貌しました。
出典:https://www.sekisuihouse.com/products/steel2/technology/dyne/index.html
ダインコンクリートの特徴
ダインコンクリートの厚さは驚きの60mmです。一般的なサイディングの厚みが16mmですので、ダインコンクリートの凄さが良くわかります。
サイディングの約4倍近い厚みがあり、さらに材質がコンクリートですので、重量的にも建物に相当な負担が掛かることは、容易に想像できます。
積水ハウスでは、同じ軽量鉄骨で「ビー(Be)シリーズ」という家があります。ですがこちらのビーシリーズでは、ダインコンクリートを外壁材として使用することはできません。
理由はダインコンクリートの重量を支えるだけの強度がないからです。
それくらいダインコンクリートの重量負担は相当なもので、イズシリーズのダイナミックフレーム構法だからこそ、ダインコンクリートの重みに耐えることができます。
つまり他のハウスメーカーがダインコンクリートを真似しようとしても、構造的に無理なのです。まさに積水ハウス独自の最高グレード外壁材だと言えるでしょう。
出典:https://www.sekisuihouse.com/products/steel2/is-roye/isroye_03.html
従来の外壁材の塗り替え期間は10年~15年ですので、ダインコンクリートの30年というのは、かなりメンテナンスコストを軽減することができます。
ダインコンクリートには「タフクリアー30」という特殊塗装が施されており、自然と汚れを洗い落とす防汚効果があります。
日本を代表するハウスメーカーでもある積水ハウスが、独自開発した最高グレードの外壁材であり、今の日本住宅においては、間違いなくトップクラスの性能を持つ外壁材の1つだと言えるでしょう。
ダイワハウス:DXウォール
出典:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/technology/sigma/persistence/weather.html
大和ハウスの代表的な住宅商品といえば、テレビCMが流れている「ジーヴォシグマ(xevoΣ)」です。天井が高い家として、人気があります。
そのジーヴォシグマにしか採用されていない外壁材が、大和ハウスオリジナルの「DXウォール」です。
他にもタイル外壁を選ぶことができるのですが、DXウォールを選択する人が圧倒的に多いそうなので、今回はこちらのDXウォールを紹介していきます。
DXウォールの特徴
DXの厚みは34mmで、一般的な窯業系サイディングの2倍以上です。ですので、窯業系サイディングといっても、14mmや16mmのサイディングとは性能が大きく違います。
またDXウォールには、ほかに「DSウォール」「DCウォール」という厚みが違う外壁材もあるので、契約前にしっかりと確認しておいてください。
- DXウォール:34mm
- DSウォール:25mm
- DCウォール:16mm
厚みの違いで、耐火性や遮音性が違ってくることは説明するまでもないと思いますが、じつは彫りの深みも違ってくるので、厚みがあるほど立体感のある表情豊かなデザインにすることができるというメリットもあります。
DXウォールの塗装には、光触媒を利用した「Kirariプラス」が採用されています。このKirariプラス塗装により紫外線が当たることで、外壁に付着した汚れを分解し、雨水とともに洗い落としてくれる効果があります。
出典:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/technology/sigma/persistence/weather.html
また一般的なアクリルシリコン塗装に比べ、塗膜が劣化しにくいので、将来的なメンテナンスコストの軽減にも繋がります。
セキスイハイム:磁器タイル
出典:https://www.sekisuiheim.com/appeal/durability.html
セキスイハイムの外壁材といえば、もうずっと昔から「磁器タイル」が有名です。
家の近くにも、下図のように20年以上前に建てられた、磁器タイルのセキスイハイムの家があると思います。
出典:https://www.sekisuiheim.com/appeal/durability.html
磁器タイルの特徴
磁器タイルの最大の魅力といえば、重厚感を感じさせる高級志向のデザイン、そして何より無塗装なので、塗り替えいらずのメンテナンスフリーです。
セキスイハイムの公式サイトにも、しっかりと「外壁の塗り替えは、ずっと不要です」と書かれています。
外壁部分が例え840℃の炎にさらされても、室内側の表面温度は80℃を超えることがありません。これだけの耐火性があるのですから、隣家が火事になっても「もらい火」をブロックすることができます。
出典:https://www.sekisuiheim.com/appeal/disaster.html
外壁にタイルを使っているハウスメーカーといえば、他に「パナソニックホームズ」のキラテック、「クレバリーホーム」のオリジナルタイルなどがあります。
タイル外壁は高価なため、欲しくても諦めてしまう人も多いのですが、予算的に問題があるようでしたら、ローコスト住宅のクレバリーホームもおすすめです。
セキスイハイムやパナホームだと、どうしても坪単価70万や80万になってしまいますが、クレバリーホームであれば坪単価50万円台で、タイル外壁が標準仕様になっています。
パナホーム外壁タイル キラテック
出典:https://homes.panasonic.com/tech/kiratech/lineup/index.html
クレバリーホーム外壁タイル
出典:https://www.cleverlyhome.com/column/tile/
旭化成ヘーベルハウス:へーベル板
出典:https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/hebel/
旭化成のへーベルハウスの代名詞ともなっているのが、外壁材のALCです。
下図のように多くの項目で高水準の性能を併せもつ外壁材でもあり、耐火構造部材として国土交通大臣の認定を受けています。
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/maison/quality/alc.html/
このALC外壁材を目当てに、ヘーベルハウスに決める人も少なくありません。
へーベルALCの特徴
ALCは日本だけでなく、世界39カ国で今でも住宅の建材として使用されています。もともとはスウェーデンで開発され、ドイツやオランダなど住宅先進国で長く使い続けられている建材です。
それを旭化成が独自開発し、進化させたのが「へーベルALC」です。
旭化成のへーベルALCには「へーベル」「へーベルライト」「へーベルパワーボード」の3種類があります。
商品名 | 厚み | 用途 |
---|---|---|
へーベル | 75mm | 鉄骨住宅、ビル、工場など |
へーベルライト | 50mm | 賃貸物件や商業施設など |
へーベルパワーボード | 37mm | 木造住宅、木造アパートなど |
へーベルALCの外壁塗装には、3層仕上げの「ロングライフコート」が使われています。
下塗り、中塗り、上塗りを実施することで、水や紫外線にも強く、60年に1度の塗り替えでも外壁の防水性を維持することができ、美しい外壁を保つことができます。
※30年ほどで光触媒コーティング「デュラ光」の再塗装が必要です
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/technology/03.html/
同じコンクリート素材ということで、積水ハウスのダインコンクリートと比較されることが多いのですが、へーベルALCの特徴は軽量であることです。
この外壁材の重量が負担になり、地震時など建物に大きな被害を与える可能性があります。
その点、へーベルALCはコンクリート素材でありながら、水に浮くほど軽量に作られているので、建物への負担を心配することはありません。
まとめ
外壁材の特徴を種類別に解説してきました。現在の新築住宅の多くで採用されているのが、窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは初期費用が安いのですが、シーリングの劣化が早く他の外壁材と比べてメンテナンス費用が余分にかかります。
メンテナンス費用を抑えようとすると、今度は逆に初期費用が高くなってしまいます。
もし予算に多少余裕がある人は、タイルまたは金属サイディングやモルタルを検討してみてください。予算が厳しい人は窯業系サイディングで将来的かかるメンテナンス費用を準備しておきましょう。
なお、当サイトには「新築」を建てる人向け、「リフォーム」する人向けに業者選びのコツを紹介したページがあります。
業者選びで悩んでいる人は、あわせてチェックしてみてください。