予算5,000万円以上で建てる高級住宅の間取りを建物だけと土地込みに分けて紹介します。
建築費5,000万円以上の戸建てを邸宅と呼び、豪邸を建てられる地域もあります。各ハウスメーカーからも邸宅シリーズの住宅商品が発売されています。
この記事では参考となる間取りをハウスメーカー別に解説していきますが、気に入った間取りが無いかチェックしてみてください。
土地ありの間取り
建物だけというのはすでに土地は持っていて、建物の建築のみをお願いするケースという意味です。
建物だけで予算5,000万円以上となれば、さまざまなこだわりを取り入れた高級住宅を建てることができます。
「LIFULL HOME'Sの高級住宅特集」では漆喰やレンガ、天然木材といった本物志向の素材を使用した家や、曲線を用いて外観にこだわる家など、各ハウスメーカーのハイクラスの仕様プランを比較することができます。
後悔しないためにも計画段階のうちにしっかり比較しておくことで、満足するマイホームが完成すると思います。
住友林業
住友林業といえば、国内最大手の木造系ハウスメーカーです。
「木の家=住友林業」といえるほど、国内における木造戸建て住宅の建築棟数1位となっており、国内の木造系住宅ではトップ3に入る高級ハウスメーカーです。
住友林業で人気のシリーズは以下になりますので、参考にしてください。
- フォレストBF:BF=ビッグフレーム工法で住友林業のメイン商品
- グランドライフ:住友林業で人気の平屋住宅
- プラウディオ:土地が狭くなりがちな都心向けの3階・4階建て住宅
静岡県(推定6,000万円台の家)
延床面積が220.82㎡(66.79坪)です。玄関は分けておらず、分離型の2世帯住宅です。
1階と2階ともに3LDKになっており、かなりゆったりした広さが確保されています。
住友林業で分離型の2世帯で各階にキッチンやバスルームがあり、坪単価は90万円~100万円ほどになると思われます。
出典:https://sfc.jp/ie/modelhouse/result/1170
奈良県(5,500~6,000万円台の家)
延床面積が261.74㎡(72.9坪)の7LDKです。
展示場なので7LDKと広めの間取りですが、坪単価は70万円と書いてありましたので、単純計算だと73坪×70万円=5,200万円弱になります。
諸経費や外溝工事費などを考えても、5,500~6,000万円の予算でおさまります。
出典:https://www.abc-housing.co.jp/kinki/catalog/housing/kashihara/kas09.html
セキスイハイム
セキスイハイムの特徴は、ボックスユニット構法を採用している点です。
箱組みを工場で生産し、それを現場で組み立てていく方式だと思ってください。
ですので、大工職人の腕によるムラが起きにくく、工期を短縮することで人件費(建築費)を抑えることができます。
セキスイハイムで人気のシリーズは以下になりますので、参考にしてください。
- ドマーニ:太陽光システムを活かした傾斜屋根の住宅
- パルフェ:ボックス型で昔ながらのセキスイハイム伝統の住宅
- グランツーユーV:セキスイハイムの木造系住宅
静岡県(5,000万円台の家)
パルフェで延床面積が201.38㎡(60.9坪)の4LDKです。夫婦と子ども2人の4人家族にしては、かなり大きな家となっています。
2階には趣味を楽しむ部屋として本格的なシアタールームもありますし、リビング上は大きな吹き抜けになっており明るく開放的な空間です。
グレードが高いパルフェなので、坪単価80万円以上と見て予算5,000万円台と想定されます。
出典:https://www.sekisuiheim.com/case/c022/index.html#plan
神奈川県(5,000万円台の家)
ドマーニで延床面積が234.34㎡(70.9坪)です。両親と夫婦、子ども2人の6人家族で住んでいます。
玄関も別々に設けた完全分離型の2世帯住宅です。1階を親世帯、2階を子世帯が使い、3世代6人が住むには十分すぎる広さの家です。
出典:https://www.sekisuiheim.com/case/c099/index.html#plan
東京都(6,000万円以上の家)
グランツーユーVで延床面積が302.13㎡(91.4坪)です。夫婦と娘1人に愛犬2匹で住んでいます。
娘さんはすでに成人されているとはいえ、3人家族で91坪の家は広すぎると思われたのではないでしょうか。
それもそのはずです、じつは1階と2階は賃貸アパートで、家族の住まいは3階部分と2階の一部のみになります。
3階だけだと90㎡ほどなので、坪数にすると27坪ほどの平屋と同じです。
出典:https://www.sekisuiheim.com/case/c059/index.html#plan
ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは、軽量鉄骨造の家をメインに扱う大手ハウスメーカーであり、耐震性・耐火性に優れた住宅として有名です。
また坪単価でいうと、大手ハウスメーカーの中でもトップクラスであり、高級ブランドのハウスメーカーとしても知られています。
ヘーベルハウスで人気のシリーズは以下になりますので、参考にしてください。
- CUBIC(キュービック):立体的な建物で屋上がある
- 新大地:キュービックをベースに屋根を設置するタイプの住宅
- FREX(フレックス):重量鉄骨造で3階建てや4階建てにも対応
東京都(6,000万円台の家)
CUBICで延床面積が237.16㎡(71.7坪)です。兄夫婦+子ども2人+弟夫婦で住んでいます。
兄家族世帯と弟家族世帯の二世帯住宅。建物の左右で世帯を分離している珍しいタイプ。
30帖以上のLDKなど、各部屋はかなりゆったりした広さを確保しています。
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/casestudy/?id=j202&label=%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%8C%E3%81%A4%
E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8B%E4%BA%8C%E4%B8%96%E5%B8%AF%E3%83%BB%E5%
A4%9A%E4%B8%96%E5%B8%AF%E3%81%AE%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97
東京都(5,000万円台の家)
FREXで延床面積が185.64㎡(56.1坪)です。夫婦と子ども2人の4人家族で住んでいます。
土地が42坪ほどなので、家の広さを確保するため3階建てにしてあります。
ですので、耐震性に優れた重量鉄骨のFREXを選ばれており、快適性と安全性を備えた住宅となっています。
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/casestudy/?id=j145
東京都(5,000万円台の家)
CUBICで延床面積が193.05㎡(58.3坪)です。母+本人+子ども2人と3世代で同居している家です。
1階を親世代にし、2階にはお菓子教室用のスペースも確保。しっかり動線が分けられており、それぞれのプライベートを確保した間取りになっています。
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/casestudy/?id=j164
土地無しの間取り例
ここからは土地も一緒に購入するパターンの事例を紹介していきます。
土地がない場合、建築費の他に土地の購入費用がかかるので、できるだけ建物にかかる費用をおさえる必要があります。
できるだけ建築費をおさえるには、複数のハウスメーカーのプランを比較することが重要になります。
予算5,000万円以上で人気のハウスメーカーの坪単価を比較すると以下のように開きがあります。
ハウスメーカー | 平均坪単価 |
---|---|
三井ホーム | 65万~95万円 |
住友林業 | 70万~90万円 |
スウェーデンハウス | 75万~90万円 |
ヘーベルハウス | 75万~100万円 |
それでは、土地込みの間取り例を紹介していきますが、予算を公開している例は少ないので主に分譲住宅を参考に間取りと予算を紹介していきます。
三井ホーム・三井不動産
三井ホームを紹介したかったのですが、土地からとなると三井不動産が絡んでくるので、今回は三井ホームと三井不動産レジデンスの分譲住宅を主に紹介していきます。
三井ホームで人気のシリーズは以下になりますので、参考にしてください。
- CHOUCHOU(シュシュ):女性目線でデザインされた外観がカワイイと人気
- スパニッシュ:地中海の家をイメージしたスペイン風の住宅
- セレクトーダー:300以上の間取りから選ぶことができる規格型住宅
東京都(6,000~6,500万円台の家)
- 土地面積/102.01㎡(30.85坪)
- 延床面積/101.36㎡(30.6坪)
三井不動産レジデンシャルの分譲住宅です。土地価格が高いので、どうしても家の大きさは30坪前後になってしまいます。
この分譲住宅では、建物をエステーホームが施工することになっており、三井ホームではありません。
出典:https://www.31sumai.com/mfr/B1619/floor_plan.html
神奈川県(5,000万円台の家)
- 土地面積/110.50㎡(33.4坪)
- 延床面積/101.74㎡(30.8坪)4LDK
33坪の土地に30坪の2階建て4LDKですから、よく考えられた間取りになっていると思います。
ただやはり各部屋の広さはお世辞にも十分とはいい難く、各部屋ともあと少し広さが欲しいところではないでしょうか。
出典:https://www.31sumai.com/mfr/F1444/plan/a61.html
大阪府(5,500~6,000万円台の家)
- 土地面積/179.76㎡(54.4坪)
- 延床面積/120.68㎡(36.5坪)4LDK
一階リビング部に大きな吹き抜けをつくることで、明るく開放的な空間に仕上げることができています。
土地が50坪オーバーと余裕があるので、どんなプランニングでも自由に落とせるのが強みです。
出典:http://www.mitsuihome-west.com/tv-izumi/202/plan02.html
ヘーベルハウス
土地なしのブロックでヘーベルハウスの紹介をしているので、ここでは割愛しておきます。
愛知県(5,100万円の家)
- 土地面積/193.42㎡(58.5坪)
- 延床面積/109.12㎡(33.0坪)4LDK
1階リビングをダウンフロアにすることで、天井高を確保している。
さらにロフト付きの小屋裏を設置することで、部屋の自由度が増している。
出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/bunjyo/detail/view/?bbid=0625&bkid=1613
埼玉県(5,500~6,000万円台の家)
- 土地面積/100㎡(30.2坪)/2,740万円
- 延床面積/107㎡(32.3坪)/2,980万円
土地価格が2,740万円、建物価格が2,980万円なので、合計すると約5,700万円ほどになります。
参考プランをみてもわかるように、土地の形状は良いので、建物のプランニング次第では駐車スペースを2台確保することも可能。
出典:https://house.ocn.ne.jp/new-ikkodate/detail/90667518.html
積水ハウス
積水ハウスは国内大手の住宅メーカーです。ただ豊富な資金力と高い知名度があるため、かなり良い立地の分譲地をもっており、土地代金が高めになる傾向があります。
積水ハウスで人気の住宅シリーズは以下になりますので、参考にしてください。
- イズシリーズ:耐震性に優れた鉄骨造の住宅
- グラヴィスシリーズ:積水ハウスで人気の木造住宅
- ビエナ:狭小地などで人気の3階、4階建ての住宅です
愛知県(6,500~7,000万円台の家)
- 土地面積/200.03㎡(60.50坪)
- 建物面積/117.10㎡(35.42坪)4LDK
愛知県になると、やはり関東地方に比べ土地代金が多少お得になるので、60坪の敷地に35坪の建物とベストな条件の家を建てることができます。
土地代金がもう少し低ければ、建物もまだ大きくできるだけのスペースはあります。
出典:http://www.sekisuihouse.co.jp/bunjou/chubu/aichi/nagakute/
豪邸の間取り例
ここからは、家を建てるならお金のことは気にせず、とことん良い家を建てたいという人向けに豪邸の間取りを紹介します。
予算目安は6,000万~1億円台になります。
ダイワハウス
ダイワハウスは独自工法の「xevo(ジーヴォ)」によって高い耐震性、耐久性、耐火性、または気密性を兼ね備えた高品質の住宅を提供している大手ハウスメーカーです。
日本の住宅業界ではトップクラスのシェアがあり、戸建住宅の基本となるプレハブ住宅を日本で初めて建築したことも有名です。
坪単価も大手ハウスメーカーの中ではトップクラスで、高級ブランドのハウスメーカーとも言えるでしょう。
石川県(6,000万台の家)
出典:https://www.daiwahouse.co.jp/column/lifestyle/and/vol43/live.html
Xevo03で延床面積が273㎡(82坪)の3階建住宅です。夫婦と子供1人で暮らしています。2階リビングの天井を吹き抜けにするために3階建てを選択し、リゾート感が味わえる開放感溢れる空間にしています。
1階部分は4台分のインナーガレージが設けられていること、3階は約4坪ほどということで、主な生活スペースは2階の38坪ほどのスペースになっています。
静岡県(8000万台の家)
出典:https://www.daiwahouse.co.jp/column/lifestyle/and/vol57/live.html
延床面積が342㎡(103坪)の3階建住宅です。主にこの住宅は別荘として扱われており、内装には絨毯敷のらせん階段や大理石のフロア、豪勢なシャンデリア、5mを超える吹き抜け空間があり、非日常的な空間が広がっています。
大開口が可能な重量鉄骨構造のskyeの特徴を生かした設計で、内装外装共にこだわりが詰まった住宅となっているので、坪単価も高めであることが予想されます。
セキスイハイム
土地なしのブロックでセキスイハイムの紹介をしているので、詳しい説明はここでは割愛しておきますが、今回紹介する豪邸は先ほど紹介したシリーズではなく、以下のシリーズですので、付け加えて参考にしてください。
- デシオ:強靭なボックスラーメン構造のユニット工法でつくる3階建住宅の商品
滋賀県(9000万台の家)
出典:https://www.sekisuiheim.com/case/c054/index.html
デシオで延床面積が357㎡(107坪)です。おばあちゃん、夫婦、お子様が3人の6人家族の家です。室内には大きな吹き抜けがあり、開放感溢れる室内になっています。
また、バーやジャグジー、シアタールームなどを設置しており、設備にもこだわっているということがわかります。
東京都(1億円台の家)
出典:https://www.sekisuiheim.com/case/c071/index.html
デシオで延床面積が430㎡(130坪)もあるのですが、夫婦とお母様の3人で暮らしているそうです。
3人暮らしにしては広すぎる坪数だと思ったのですがそれもそのはず、よく見ると1階と2階が賃貸物件となっており、実際にくらしているのは3階の35坪ほどのスペースですのでちょうどいい広さとも言えますね。
でも実際にこんな豪邸の賃貸物件があれば、借りて住んでみたいと思う人は多いと思います。
賃貸併用住居ということもあり、耐震性や強度に優れた強靭なボックスラーメン構造のユニット工法で作られるデシオを選んでいます。
パナソニックホームズ
パナソニックホームズはパナソニックグループの1つで、耐震性と耐久性に優れた鉄骨の家を主に扱う大手ハウスメーカーです。
2018年にパナホームからパナソニックホームズへ社名を変更していますが、2020年1月にはさらにトヨタホームと事業提携し、新会社を設立することが発表されています。
パナソニックグループということから高度な技術と高い信頼性、そして高いブランド力があり、高級ブランドのハウスメーカーとしても知られています。
神奈川県(6,000万台の家)
出典:https://homes.panasonic.com/common/case/121/
カサートシリーズの延床面積127㎡(38坪)の二世帯住宅です。
親世代は1階、夫婦は2階に生活スペースを配置し、地層にはビルトインガレージやバーカウンター、トレーニングジムを設置していたりと、プライベートな空間や趣味の空間を確保した間取りになっています。
38坪で6,000万円台はかなり高いように感じますが、そのぶん室内のいたるところにこだわりが詰まった住宅になっています。
また、高台に建てていることで高台を利用した設計をされており、2階からの眺望は絶景で、晴れた日には富士山が見えます。
ご主人がIT技術者であることから先進テクノロジーを取り入れた家に関心があり、パナソニックグループのエコ&スマート技術を高く評価しているそうです。
関東(7000万台の家)
出典:https://homes.panasonic.com/common/case/187/
ビューノで延床面積は352㎡(106坪)の4階建住宅です。
ご夫婦と娘さんの3人で暮らしています。都道府県は記載されていませんが、都心へのアクセスが良い好立地に建てられているということです。
1階部分はオフィスとビルトインガレージになっており、2階以上に主な生活スペースがあります。重量鉄骨構造のビューノであることから4階建が実現されており、耐震性、耐久性共に安全な住宅となっています。
画像からも伝わってくるように、近所でもかなり存在感のある建物だと思います。
ここまで各ハウスメーカーの豪邸を解説してきましたが、それぞれにこだわりのあるマイホームなのがお分かり頂けたのではないでしょうか。
ある程度予算に余裕がある人は、なるべく多くのハウスメーカーのハイクラス住宅を比較しておくことをおすすめします。
実は各社によって得意分野が異なり、耐震技術に優れたメーカーもあれば、外観デザインにこだわっているメーカーもあります。
予算5,000万円以上でできること
予算5,000万円以上あれば、どこのハウスメーカーでも立派な一戸建て住宅を建てることができます。
しかし土地から購入となれば、その地域の地価相場にもよりますが、建物にかけることができる予算が大幅に削られてしまう可能性があります。
先ほども紹介しましたが、この価格帯で人気の大手ハウスメーカーは以下になります。
ハウスメーカー | 平均坪単価 |
---|---|
三井ホーム | 65万~95万円 |
住友林業 | 70万~90万円 |
スウェーデンハウス | 75万~90万円 |
ヘーベルハウス | 75万~100万円 |
この4社であれば、35坪ほどの二階建て住宅でも、建築費、外溝工事、諸経費などあわせると3,000万円を超えてくるはずです。
そうなると土地代を2,000万円以内におさめなければ、予算5,000万円以内では難しいことになります。
予算6,000万円でやっと土地代に3,000万円使えるので、やはり土地からマイホーム購入を検討しているのであれば、最低でも予算5,000万円を見ておくべきでしょう。
こだわりのマイホームが建てられる
予算5,000万円以上となると、建物自体にお金をかけることもできます。
ここでは一般的な戸建て住宅ではあまりみかけない設備の価格についても解説します。
戸建て住宅におけるこだわりの設備として頭に浮かぶのは「サウナルーム」「防音設備のカラオケ」「シアタールーム」などがあります。
以下が、戸建て住宅に設置する場合の費用相場です。
設備 | 費用相場 |
---|---|
ビルトインガレージ | 坪単価×10坪(2台分) |
サウナルーム | 250万円~300万円(3人用) |
床暖房 | 坪あたり5万円 |
カラオケ・シアタールーム | 300万円~400万円(8畳程度) |
薪ストーブ | 100万円~150万円 |
太陽光発電システム | 1kwあたり30万円 |
ホームエレベーター | 250万円~400万円 |
プライベートプール | 350万円~500万円(屋外) |
井戸水 | 1mあたり1万円+ポンプ機器費用 |
普通の注文住宅にこのような設備を設置する人は少ないですが、そこまで費用がかからないんだと思った人も多いのではないでしょうか。
建物の一階部分が駐車場になっているビルトインガレージタイプも、ハウスメーカーによっては延床面積に充当しない場合があり、割安で設置することができます。
建築士に相談できる
予算が5,000万円以上あるのであれば、ハウスメーカーだけではなく、建築士に相談してみるのも良いでしょう。
多くのハウスメーカーが「自由設計」という言葉を使っていますが、ゼロの状態から自由に設計して家を建ててくれるハウスメーカーはほとんどありません。
ハウスメーカーでは規格内でおさまる家を建てることしかできませんので、本当の意味での「自由設計」というのは、建築事務所だけとなります。
納得のいくマイホームを建てたいと思うのであれば、ハウスメーカーの他に建築事務所に相談するのも1つの選択肢だと思います。
建築家を紹介してくれるサイトもあります。その建築家が、これまでどんな家を建てているのかなど、住宅の事例集も見ることができるので、間取り作りの参考にもなると思います。
『SUVACO 予算5,000万~の注文住宅施工事例集』
https://suvaco.jp/projects/custom_home?budget_range=13
予算5,000万円以上で家を建てた人の体験談
山形県/40代/住友林業
自分が小さいときから祖父母と二世帯家族だったから、自分もいつかは両親を呼んで同居するのが夢でした。
子どもが小学校にあがるのを機に実家がある山形に引っ越しを決め、同居できる二世帯住宅を建てることを考えました。
一応自分で行政書士をしてますので、山形でもすぐに開業する予定でいましたが、やっぱり一番苦労したのが住宅ローンの融資でした。
住友林業さんから頂いた見積もり書だと、全部込みで5,400万円弱。銀行からは3,800万円の融資が限界と言われてたので、余裕で予算オーバーです。
だけど、そこは親父が自分の畑を担保にしてくれて、ようやく住宅ローンの審査もクリアできました。
親孝行するつもりが、最後は結局親に助けてもらうことになりました。
東京都/30代/積水ハウス
職場から片道30分以内というのが、主人がマイホームを買う一番の条件でした。その条件だとどうしても土地代が高くなり、とても手が出ません。
一度分譲住宅を購入しようとして、住宅ローンを申し込みしたことがありますが、主人とわたしの収入を合算しても、5,500万円がギリギリだと言われていました。
条件の良い土地が売りに出るのを待つこと2年。やっと予算内で条件に合う土地がみつかりました。
それもこれも積水ハウスの営業さんが、一生懸命条件に合う土地を探し続けておかげです。
土地は27坪とやや手狭でしたけど、それでも設計士さんが一生懸命間取りを考えてくれたおかげで、主人も納得してくれる家を建てることができました。
まとめ
今回は予算5,000万円以上の家づくりについて解説しました。
予算に余裕がある分、色々なこだわりを持った家を建てることができます。
その反面、ハウスメーカー選びは慎重に行う必要がありますので、ぜひじっくり時間をかけてカタログなどを比較してみて下さい。
このくらいの価格帯になると、似たようなオプションをつけた場合でも、ハウスメーカーによって見積もりにかなりの違いが出てくると思います。
せっかくお金をかけて素敵な家を作るのですから、後悔がないように、ハウスメーカー比較は徹底的にやりましょう。