これから新築を建てる人や、すでにマイホームを所有していてリフォームを検討している人向けに、家の外観の決め方を分かりやすくまとめます。
後悔しないためにも、人気の外観デザインやトレンドについても知っておくことで、後悔のない家づくりができるようになります。
外観の最新トレンドを参考に、どんな外観にするのか、家族で相談してみてください!
【最新】おしゃれでかっこいい外観トレンドランキング
家の外観デザインは5年~10年周期くらいで流行があるので、その家をみるとだいたいの築年数が解ったりします。
今人気のある外観デザインやトレンド、バリエーションを紹介していきます!
シンプルモダン
最近のトレンドでもあるシンプルモダン。白、黒、ブラウンの配色がメインで、直線的なシルエットが特徴です。
屋根をフラットか片流れにすることで、より引き締まった印象の外観に仕上げることができます。
ナチュラルモダン
白やベージュ系を基本として、木目調のアクセントを入れてあるのがシンプルモダンの特徴です。
モダン系が人気となっている理由の1つに、ムダな装飾のないシンプルな外観なので、余計な費用が掛かりにくくコストダウンできる点もあるのだと思います。
和モダン
寄棟屋根や切妻屋根を採用しているのが特徴です。
和のテイストを取り入れたいのであれば、和風の要素を取り入れながら現代的なスタイリッシュな外観の和モダンがお薦めです。
北欧風
北欧とはスウェーデン・ノルウェー・フィンランドなどの北ヨーロッパ地方のことです。
寒冷国が多く、家の断熱性能もさることながら、大きな屋根に煙突がある特徴的な可愛らしい外観が高い人気を誇っています。
かわいい外観
他にも多くの外観スタイルがあるので、こちらでまとめて紹介していきたいと思います。
南欧風
女性からの高い人気を得ているのが、スペイン瓦が特徴的な南欧風スタイルです。
別名「スパニッシュ風」「フレンチ風」「カフェ風」などと呼ばれることもあります。これらの名称は基本的に南欧風スタイルだと考えてもらって良いでしょう。
カントリー風
西海岸スタイルと同じくアメリカの住宅を基調にしているのですが、西海岸が海なのに対し、カントリー風は山をイメージした外観スタイルになります。
ですので、ログハウスのような外観もカントリーログと言います。
アールスタイル
アールスタイルは曲線のある外観が特徴です。
あまり一般の家では見かけることはありませんが、邸宅と呼ばれる家に多く見受けられる外観スタイルだと思います。
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その他
ガラス張(近未来風)
LDKなどに大きな窓ガラスを採用しているのが特徴。
ハングアウト(オーバハング)
2階の一部が1階よりせり出しているのが特徴。
軒の出が深い外観
ここ最近は軒の出が深いデザインの住宅が流行りになっています。
ダサい外観で失敗しないために必要なこと
住宅会社で営業をしていたとき、間取りに強いこだわりがあるお客さんは多かったのですが、外観スタイルにこだわるお客さんはあまり多くありませんでした。
せっかく建てた我が家が、友人やご近所さんから「ダサい」と思われていたら悲しくなりますよね。
そんな思いをしないために、外観を決める際のポイントをいくつか紹介していきたいと思います。
色選びのポイント
上記の画像のように外壁の色が違うだけで、家の雰囲気は全然違ってきます。
スタイリッシュで引き締まった印象を希望するなら黒やブラウンを多めに使い、明るく柔らかなイメージにしたいのであれば白やベージュ系の色をおすすめします。
最近のトレンドでもあるシンプルモダンは、黒やブラウン系の配色なので汚れもあまり目立ちません。
外壁カラーとして避けたいのは原色系です。
原色系は目立つので個性を出すには良いのですが、まわりの住宅との調和がとれず悪目立ちしてしまう恐れがあります。
外壁材の種類と性能
同じブラウンの外壁でもサイディングとタイルのように、外壁材の種類によって雰囲気が全然違ってきます。
一般的な住宅に使用される外壁材の種類は以下の5つです。
- サイディング
- 塗り壁
- タイル
- ALC
- コンクリート
この5つの外壁材にはそれぞれ違いがあるので、見栄えや金額だけで選ぶのではなく、特徴を良く理解したうえで選ぶようにしましょう。
外壁材の特徴などについては、別記事「外壁材の種類を徹底比較」で詳しく解説していますので合わせて参照頂ければと思います。
窓の形
建物のデザインに大きく影響する要素のひとつに「窓」があります。
窓と言っても色んな種類があり、どの形の窓を採用するかで家の印象も大きく違ってきます。
ここでは一般的に良く採用される窓の形をいくつか紹介していきたいと思います。
引き違い窓
LDKの大きな掃き出し窓、子供部屋、お風呂場など、日本の住宅で一番採用されている一般的な窓です。
使い慣れ親しんだ窓ですし、多くの住宅会社で標準仕様になっているので一番設置する箇所が多い窓だと思いますが、引き違い窓はそこまで気密性に優れている訳ではないので、設置する箇所はなるべく少なくすることをおすすめします。
縦すべり窓
縦すべり出し窓とも言います。縦長サイズの窓になっており、外側や内側に開閉するようになっています。
最近のモダン系住宅に多く採用されている窓でもあります。
デザイン的にもおしゃれな窓なのですが、実は風通しを良くする窓としても人気です。窓を外側に開くことで、開いた窓に風が当たって室内に流れ込んでくるようになっています。
同じ部屋に引き違い窓と縦すべり窓を設置した実験データによると、引き違い窓に比べ10倍の通風量を確保できることが実証済です。
横すべり窓
縦すべり窓の横向きバージョンの窓だと思ってください。
一般的に多いのが下部を外側に押し出して開閉するタイプの窓なのですが、雨水が室内に入りこまないので雨の日とかでも窓を開けることができると人気です。
最近はデザイン性の高い横すべり窓も多くなっていて、設置する家も増えているのですが、昔はトイレや洗面所などに多く採用されていた窓です。
FIX窓
開閉することができない「はめ殺しの窓」をFIX窓と言います。昔の家で言うところの天窓だと思ってください。
最近はFIX窓もデザイン性が多様化され、明かり採りの役割だけでなく、景観を楽しむための窓として採用する家も増えています。
総二階と部分二階ならどっち?
外観のデザインを優先するなら総二階建てより、1階の床面積が広い部分二階をおすすめします。1階が広いので、建物全体に重厚感を感じることができます。
総二階に比べると費用は部分二階の方が10%ほど割高になってしまうので、デザインを優先するか価格を優先するかで迷う人も多いのではないでしょうか。
おしゃれな家づくりのポイント
おしゃれなマイホームを建てたいけど、
- どこに頼めば良いのかわからない
- 一般的な注文住宅よりどれだけ高いの?
など、わからないことも多いのではないでしょうか。
そこでここからは、おしゃれな家づくりのポイントについていくつか説明していきたいと思います。
ハウスメーカー、設計事務所、工務店どこがいい?
地元の工務店は一般的な住宅を建てるのには問題ありませんが、特徴的な外観やデザインの住宅づくりは経験という面で多少不安があるのであまりおすすめしません。
ですので、大手ハウスメーカーか建築設計事務所の2択になります。
ただし大手ハウスメーカーは、あまり奇抜なデザインの住宅には対応できませんし、内装や設備品にも仕様が決まっていることを理解しておきましょう。
変形地や狭小住宅のように少しクセがある住宅だと、まったく白紙の状態からじっくり打ち合わせをしながら家づくりができる建築設計事務所や建築家がおすすめです。
おしゃれなデザイン住宅のメリット、デメリット
外観がおしゃれなデザイン住宅を建てる場合のメリットやデメリットも理解したうえで検討するようにしましょう。
メリット
- 個性的なデザインの家を建てることができる
- 変形地や狭小住宅にも対応しやすい
オリジナル性の高いデザイン住宅を建てることで、まわりの家と差別化できるのがデザイン住宅の最大のメリットです。
また、形がいびつな土地や狭小地でも、建築家が個性的でおしゃれな家づくりを提案してくれます。
変形地になると対応が苦手なハウスメーカーや工務店も少なくありませんので、敷地に不安を感じるのであれば積極的に建築事務所に相談するようにしましょう。
デメリット
- 建築費が高くなる
- 完成までに時間が掛かる
- 売却しづらい家になることも
- 建築家の個性が出過ぎてしまうことも
建築家に依頼することで、どうしても建築費という面では高額になってしまいがちです。
また、打ち合わせを重ねながら間取りやデザインを固めていくので、一般的な注文住宅よりも時間が掛かってしまいます。
それと気をつけたいのが、建築家は自分の作風に個性を出しやすい傾向にあるので、自分たちの希望するデザインや条件に近い建築家を選ぶようにしましょう。
あまりに個性的な家になってしまうと、もし将来売却することになったとき売れづらい家になる恐れがあります。
建築費を抑える外観
おしゃれなデザイナーズ住宅を建てようと思ったら、建築費は割高になってしまいがちです。
特に建築設計事務所や建築家に依頼すると、建築費とは別に設計費が発生します。デザイン住宅の費用を抑えようと思ったら、大手ハウスメーカーに依頼するのが一番です。
最近のハウスメーカーは個性的なデザインの住宅も販売していますので、まわりの家と変わったデザインの家を建てることもできます。
逆に費用が一番高くつきそうなのが、地元の工務店だと思います。
理由は、従業員10名くらいの工務店であれば、ほぼ外部の建築設計事務所に外注することになるため、その費用分が追加されてしまうからです。
外観リフォームでかかる費用相場
おしゃれな外観の家にリフォームすることで、まわりの住宅との差別化ができますし、建物としての資産価値をあげることもできます。
リフォームのビフォーアフター事例
外壁の色を2色にすることで、塗装費用が上がってしまうのでは?と不安に思う方も多いはずです。
しかし、外壁塗装の場合、色を2色にしたからといって費用が2倍になることはありません。
基本的に塗装費は使用する塗料や材質によって価格が決まってくるので、単色とツートンでは大きな価格差はでません。
悪徳業者に騙されないよう注意
評判が悪くなると会社を畳んで、すぐに別会社を作ってしまうことができることから、タチの悪いリフォーム会社が存在しているのも事実です。
悪徳業者の手口は見積以上の費用を請求されたり、質の悪い安価な塗料を使うなどが考えられます。
このような悪徳リフォーム業者に騙されないためには、低料金だからと飛びつかず、その業者の口コミなどをネットでしっかりとチェックすることです。
契約前にクーリングオフについても、しっかりと確認しておくようにしましょう。
DIYで外観リフォームってできるの?
DIYで外観の塗装をやってしまうことも不可能ではありません。ホームセンターなどにいけば、外壁塗装用の工具や塗料も販売されています。
しかし、塗料の種類や手順など、ある程度の専門知識は必要ですし、日曜大工のように1日や2日で出来るものではありません。
外壁塗装をDIYでやる場合の費用相場は、足場設置費と塗料代だけでも30万円ほどになります。それに塗装道具なども買い揃えると30万~50万円ほど見ておく必要があります。
プロの専門業者に依頼した場合、外壁塗装だけだと60万円~80万円くらいなので、そこまで大きな価格差はありません。
だったら保証もしっかりしている専門業者に依頼する方が賢いように思います。
まとめ
今回は、おしゃれなデザイン住宅の外観について解説しました。デザイン住宅と言っても得意なスタイルは住宅会社や建築家によって違ってきます。
同じ要望を伝えても、まったく異なる間取りやデザインの住宅になることが多いです。
満足できるデザイン住宅を建てるには、なるべく多くの住宅会社や建築家に相談することが大切です。
また、外観のデザインばかりに気を取られることなく、生活しやすい間取りにすることも心がけておきましょう。