「老後も安心して暮らせる家が欲しい」「階段のないバリアフリーな住まいにしたい」──そんな理由から、平屋住宅を新築で建てたいと考える人が年々増えています。
とはいえ、2階建てに比べてどのくらい費用がかかるのか、間取りはどう考えるべきか、どこのハウスメーカーが得意なのかなど、初めての家づくりでは不安も多いはず。
この記事では、平屋住宅を新築する際に知っておきたい費用相場・間取りの工夫・おすすめメーカーまで、わかりやすく解説します。
さらに、予算や希望に合ったハウスメーカーを見つける方法や、無料で資料請求できる便利なサービスも紹介しているので、理想の平屋づくりにぜひお役立てください。
平屋住宅はこんな人におすすめ
子育て世帯
小さなお子さんがいる家庭では、階段のない平屋住宅はとても人気があります。
家族が同じフロアで生活するため、目が届きやすく安心ですし、家事動線もコンパクトになります。
リビングを中心とした間取りにすれば、自然と家族が顔を合わせる時間も増え、コミュニケーションの取りやすい家庭環境を実現できます。
夫婦2人でのんびり暮らしたい人
子育てを終えた50代〜60代夫婦や、DINKs世帯にも平屋はおすすめです。
階段の昇り降りがなく、生活空間をフラットに保てるため、将来の負担も少なく、心身ともにゆとりのある暮らしが可能になります。
最近では中庭付きの平屋や趣味部屋を取り入れたレイアウトも増えており、理想のライフスタイルに合わせた設計がしやすい点も魅力です。
将来のバリアフリーを考えている人
高齢期を見据えて新築を計画している人にも、平屋住宅は人気です。
段差がなく移動がスムーズなため、車いす・歩行補助具にも対応しやすく、介護が必要になった場合でも安心です。
さらに将来、住み替えの必要がなく終の住処にしやすいという点も、平屋が選ばれる大きな理由のひとつです。
平屋住宅の新築費用と相場感
平屋住宅の坪単価と建築費の目安
一般的に、平屋住宅の坪単価は70万~90万円が目安です。
30坪の家であれば、2,100万円~2,700万円程度を想定するとよいでしょう(建物本体価格ベース)。
同じ坪数の2階建て住宅よりも平屋は坪単価がやや高くなる傾向がありますが、これは基礎や屋根の面積が増えるためです。
土地代と合わせた総費用イメージ
平屋は横に広がる分、ある程度の土地面積が必要になります。
都市部で土地を新たに購入する場合、土地代と合わせた総費用は3,500万~5,000万円前後になることもあります。
一方、郊外や地方エリアであれば、2,500万前後で建築可能なケースもあります。
予算を抑えたい方は土地価格の安いエリアも視野に入れると選択肢が広がります。
コストを抑えるための工夫ポイント
平屋住宅でも、工夫次第でコストを抑えることが可能です。
- 建物の形を正方形・長方形などシンプルにする
- 水回りを一カ所にまとめる(配管コスト削減)
- 屋根の形を片流れや切妻屋根にする
- ローコスト住宅に強いハウスメーカーを選ぶ
また、ハウスメーカーを比較検討することが、費用を抑える一番の近道です。
失敗しない平屋住宅の間取りの考え方
家族の動線を意識したレイアウト
平屋住宅では、すべての部屋がワンフロアにあるため、生活動線がシンプルで効率的になります。
特に意識したいのは、リビングを中心にしたレイアウトです。
玄関→リビング→各部屋へとつながるように配置することで、外出・帰宅時に必ずリビングを通る間取りが実現でき、家族の自然なコミュニケーションも生まれます。
出典:https://sfc.jp/ie/lineup/grandlife/terracestyle/plan/
採光・通風・プライバシーのバランス
平屋は2階がないぶん屋根や天井を高くして採光を取り入れやすいという利点がありますが、窓の配置を工夫しないと家全体が暗くなりがちです。
中庭(パティオ)や吹き抜け、天窓を取り入れることで、採光と通風の両立が可能になります。
また、平屋は外部からの視線を意識する必要があるため、寝室や水回りの配置には注意が必要です。
目隠しフェンスや植栽なども併用してプライバシー対策を行いましょう。
収納と将来のライフスタイル変化に対応
平屋は2階がないぶん収納スペースが不足しがちなので、ウォークインクローゼットや屋根裏収納などをうまく取り入れる工夫が重要です。
また、子どもが成長した後や、夫婦だけの生活になった際のライフスタイル変化にも対応できるよう、間仕切りがしやすい設計や、将来の増改築も想定した可変性のあるプランを意識することが失敗しないコツです。
平屋住宅のメリット・デメリット
平屋のメリット
- 生活動線がシンプルで家事がしやすい
- 階段がないため老後も安心
- 耐震性が高く構造的に安定している
- 屋根を活かした開放感ある空間設計ができる
特に、子育て中の家庭や高齢者のいる世帯では段差のないバリアフリーな構造が重宝されます。
また、すべての空間がワンフロアで完結するため、家族の距離が近く、コミュニケーションが取りやすいという声も多く聞かれます。
平屋のデメリット
- 同じ延床面積でも2階建てより建築コストが高くなる
- 広めの土地が必要になる
- 外部からの視線や防犯対策に工夫が必要
平屋は基礎と屋根の面積が広くなるため、坪単価が上がりやすいという傾向があります。
また、都市部の狭小地ではそもそも平屋を建てるのが難しいケースもあります。
防犯対策としては、窓の配置やフェンス・センサーライトの導入などが有効です。
これらの点も考慮したうえで、平屋が自分たちに合っているかを検討しましょう。
平屋住宅で人気のハウスメーカー3選
大和ハウス(ジーヴォシグマ・グランウッド)
大和ハウスは、鉄骨・木造の両方に強く、開放感ある平屋住宅を得意とするハウスメーカーです。
軽量鉄骨の「ジーヴォシグマ平屋暮らし」は、天井が高く、柱の少ない大空間リビングが魅力。
木造の「グランウッド」シリーズは、木の温もりを活かしたナチュラルなデザインで人気があります。
快適性とデザイン性の両立を求める人におすすめです。
出典:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/xevoGranWoodHiraya/suggestion.html
三井ホーム(モア・ストーリー、ウエストウッド)
三井ホームの平屋住宅は、デザインの多様性と暮らしやすさが特徴です。
「モア・ストーリー」は夫婦2人の落ち着いた暮らしを想定したシンプルな平屋。
対して「ウエストウッド」はアメリカンスタイルの個性派デザインで、若い世代にも人気があります。
外観にこだわりたい方や、ライフスタイルを重視した家づくりをしたい方に最適です。
出典:http://www.mitsuihome.co.jp/home/product/westwood/
一条工務店(耐震・高気密・高断熱が強み)
性能重視で平屋住宅を選びたいなら一条工務店がおすすめです。
一条工務店は全棟標準で高断熱・高気密仕様を誇り、平屋であっても1年を通して快適に過ごせる家を提供しています。
さらに耐震性能も非常に高く、地震への備えも万全です。
冷暖房効率の良い平屋にしたい、光熱費を抑えたい方にも向いています。
出典:https://www.ichijo-gunma.com/lifestyle/3572/
出典:https://www.ichijo-gunma.com/lifestyle/3387/
出典:https://www.ichijo-gunma.com/products/hyakunen/
家づくりを成功させるために|まずは比較・資料請求から
ポータルサイトを活用しよう
理想の平屋住宅を建てるには、いきなり1社に決めるのではなく、複数の会社を比較することが大切です。
ポータルサイトLIFULL HOME'Sの「平屋住宅特集ページ」では、全国のハウスメーカー・工務店の中から平屋に強い会社を効率的に探すことができます。
大手メーカーから地元密着型の工務店まで幅広く網羅されており、対応エリアや予算条件に合った住宅会社をピックアップ可能です。
資料請求も無料なので、気になる会社を一括で取り寄せて、じっくり比較検討しましょう。
予算別カタログを見て理想の家を見つける
「大体の予算感は決まっているけど、どこに頼めばいいのか分からない」という人には、予算別カタログ請求が便利です。
同じくLIFULLでは1,000万円台〜3,000万円台までの価格帯別にカタログ特集ページが用意されており、自分の予算に合ったプランが手軽に探せます。
同じ予算でも、間取り・外観・住宅性能は会社ごとに大きく違うため、資料を比較することで理想に近い家が具体的に見えてきます。
「こんな家に住みたい」と思える1冊が、きっと見つかるはずです。
※LIFULL HOME'Sの予算別のカタログ特集
- ローコスト住宅を考えている人
- 1000万円台で考えている人
- 2000~2500万未満で考えている人
- 2500~3000万未満で考えている人
- 3000~3500万未満で考えている人
- 4000万以上で考えている人
他にも、ZEH住宅などさまざまなテーマ別のカタログ特集あり
まとめ
この記事では、平屋住宅を新築したい人に向けて、費用相場や間取りの工夫、人気ハウスメーカーや資料請求の方法を紹介してきました。
平屋は、暮らしやすく・老後も安心な住まいとして年々人気が高まっています。
建築コストや土地選びなど注意点もありますが、正しい情報と業者選びさえできれば、後悔のない家づくりが可能です。
少しでも理想の暮らしを叶える第一歩として、まずはカタログ請求や資料比較からスタートしてみてはいかがでしょうか?
家族みんなが安心して暮らせる理想の平屋住宅を、ぜひ手に入れてください。