注文住宅の本体価格とは?相場・総額の目安を解説

注文住宅本体価格

注文住宅を検討しているとよく目にする「本体価格」という言葉。

しかし、「本体価格=家の総額」ではない点に注意が必要です。

実際には、付帯工事費や諸費用、外構費などが別途必要になるケースが多く、本体価格だけで予算を決めてしまうと後悔する可能性も。

この記事では、注文住宅における本体価格の定義から相場、加えてかかる費用の種類までを徹底解説します。

記事後半では、坪数ごとのシミュレーションや、コスパ重視の住宅会社の選び方も紹介。

住宅会社選びで迷っている方も、ぜひ最後までチェックしてみてください。

注文住宅の「本体価格」とは?

本体価格の定義と含まれる費用項目

注文住宅における「本体価格」とは、建物そのものにかかる費用を指します。

主に以下の項目が含まれます。

  • 基礎・構造部分の工事費
  • 内装・外装工事(屋根・壁・床など)
  • 標準仕様の住宅設備(キッチン・トイレ・浴室など)
  • 設計・管理費(基本的な設計・現場管理など)

つまり、家の「建物本体に関わる最低限の費用」が本体価格というわけです。

本体価格に含まれない費用(諸費用・付帯工事など)

「本体価格」と別に必要となるのが、以下のような付帯費用や諸費用です。

  • 付帯工事費:地盤改良、外構工事、照明・カーテンなど
  • 諸費用:登記・ローン手数料、火災保険、印紙代など
  • 土地関連費用:土地の購入費用・仲介手数料・造成費など

注文住宅では、本体価格+これらの費用=家づくりの総額と考えておくことが大切です。

注文住宅の本体価格の相場はいくら?

坪単価と延床面積から概算する方法

注文住宅の費用は、「坪単価 × 延床面積」で概算できます。

例えば、坪単価が65万円で延床面積35坪の住宅の場合:
65万円 × 35坪 = 約2,275万円(本体価格)

ただし坪単価は住宅会社や建築エリア、仕様グレードによって差があります。

建物価格の目安早見表(30坪・35坪・40坪)

延床面積 坪単価60万円 坪単価65万円 坪単価70万円
30坪 1,800万円 1,950万円 2,100万円
35坪 2,100万円 2,275万円 2,450万円
40坪 2,400万円 2,600万円 2,800万円

本体価格に加えてかかる費用とは?

付帯工事費・諸費用・住宅ローン関連

本体価格のほかに必要な費用の例として、以下があります。

  • 地盤調査・改良工事費
  • 外構工事(フェンス・駐車場・庭など)
  • 上下水道の引き込み
  • 登記・ローン手数料・印紙税・火災保険料

一般的に本体価格の15~20%程度がこれらの費用にかかるといわれています。

外構・家具・引っ越し費用も予算に含めて

意外と見落としがちなのが、家具・家電・カーテン・引っ越し費用などの暮らし始めの初期費用です。

また外構工事費(庭・門柱・アプローチなど)も、本体価格には含まれません。

これらを合わせて、総額で+200~300万円程度見ておくと安心です。

注文住宅の総額シミュレーション例

30坪・35坪・40坪の家を建てた場合の総額

注文住宅の総額は「本体価格」だけでなく、付帯工事費・諸費用を含めた金額で把握する必要があります。

以下は延床面積ごとの平均的な費用感をまとめたシミュレーション例です。

延床面積 本体価格 付帯工事+諸費用 総額目安
30坪(約99㎡) 1,800万円 500万円 2,300万円
35坪(約115㎡) 2,100万円 550万円 2,650万円
40坪(約132㎡) 2,400万円 600万円 3,000万円

土地あり・土地なしでの費用比較

注文住宅の費用は、土地を保有しているかどうかで大きく異なります。

  • 土地ありの場合:建物+諸費用が総費用の大半を占める
  • 土地なしの場合:土地代(1,000~2,000万円程度)が別途必要

以下のように、地域や土地面積によって土地価格は変動しますが、総額で4,000万円を超えるケースも少なくありません。

コスパ重視で本体価格を抑えるコツ

プラン調整・仕様変更でのコストダウン

注文住宅では間取りの工夫や仕様グレードの調整によってコストを大きく抑えられます。

  • 複雑な間取り → シンプルな総2階に変更
  • 設備グレード → ハウスメーカー標準仕様に統一
  • 収納 → 可動棚・パントリーなどはDIYで対応

必要以上にこだわりすぎず、コストと満足度のバランスを意識するのがポイントです。

住宅会社ごとの価格帯の違いを把握する

同じ延床面積でも、住宅会社によって本体価格に大きな差があります。

ローコスト住宅を得意とする会社や、設計自由度を重視する会社など、自分に合う会社を探すことが、コスパの良い家づくりの第一歩です。

たとえば、アキュラホームは「完全自由設計+コストバランスのよさ」で高評価のハウスメーカー。

ほかにもタマホームやクレバリーホームなどもコストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

まとめ|注文住宅の費用を正しく理解して、賢く建てよう

注文住宅の本体価格は家づくりの「一部」にすぎず、付帯工事費・諸費用を含めた総額で検討することが大切です。

また、土地の有無や住宅会社の選び方によっても数百万円単位で費用が変わる可能性があります。

コストを抑えつつも満足度の高い住まいを建てるには、以下のようなステップが重要です。

  • 本体価格以外にかかる費用を把握しておく
  • 延床面積や間取りに合ったシミュレーションを行う
  • 複数の住宅会社からプラン・見積もりを比較する

注文住宅は一生に一度の大きな買い物。予算内で理想のマイホームを実現するためにも、相場観を身につけ、信頼できる住宅会社に出会うことが成功への近道です。