新築の部屋数はいくつ必要?家族構成タイプ別の間取り例

家族構成タイプ別の間取り例について

新築に必要な部屋数を、3人家族、4人家族、5人家族などタイプ別に参考例を紹介しています。

それぞれ、目安となる坪数や理想の間取り例、家づくりのポイントをわかりやすくまとめているので、家づくり初心者でも理解できる内容になっています。

夫婦2人や大家族についてもまとめているので、家づくり計画を立てる際の参考にしてみてください。

家族構成別の坪数、間取りの目安

国が示している理想の家の広さは、住生活基本計画における居住面積水準によると、以下の式で算出できます。

  • 郊外型:25㎡×世帯人数+25㎡
  • 都市部:20㎡×世帯人数+15㎡

※住生活基本計画における居住面積水準より抜粋

郊外で3人家族のマイホーム計画を立てる場合、目安となる必要な坪数は約30坪程度となります。

25㎡✕3人+25㎡=100㎡(30.25坪)

となります。ちなみに都市部だと、以下になります。

20㎡✕3人+15㎡=75㎡(22.68坪)

家族構成別に必要な坪数と間取りを表にまとめたので、家づくり計画を立てる際の参考にしてもらえばと思います。

※坪数は上段が郊外型、下段が都市部になります
※世帯人数をクリックすると、実際の間取りを紹介しているブロックに移動します

坪数 間取り
3人家族 100㎡(30.25坪)
75㎡(22.69坪)
2LDK~3LDK
4人家族 125㎡(37.81坪)
95㎡(28.74坪)
3LDK~4LDK
5人家族 150㎡(45.38坪)
115㎡(34.79坪)
3LDK~5LDK
2人家族 75㎡(22.69坪)
55㎡(16.64坪)
1LDK~2LDK

3人家族

3人家族であれば、夫婦の主寝室と子供部屋が1つあれば大丈夫なので、2LDKでも十分な生活スペースが確保できます。

ただし、2LDKだと将来的に2人目の子供が生まれたり、介護などで親と同居することになったときのことを考えると、部屋の数に少し不安を感じてしまいます。

理想としては、将来的なことを考え3LDKくらいの間取りにしておくか、子供部屋を2つに分けることができるよう、少し広めの部屋にしておき、可変性に対応できるようにしておくことをおすすめします。

夫婦+子供(3歳児)

子供がまだ小さいので、両親と一緒に寝られるように1つの大きな部屋として使いながら、子供の成長に合わせて仕切りを入れられるようにしておくのが良いでしょう。

それと将来的に2人目ができる可能性も十分に考えられるので、2人目の子供が生まれても対応できるように、子供部屋は少し広めにして、ドアを2つ設置おくのが理想です。

仮にもし2人目の子供ができなくても、簡単な仕切りを入れるだけで、独立した趣味の部屋だったり、テレワーク用の仕事部屋として使うこともできます。

下図は子供が3歳と小さいので、2階にしばらくは両親と同じ寝室にしておき、子供成長に合わせて部屋数を調整できるような間取りになっています。

夫婦+子供(3歳児)の間取り例

出典:https://www.sekisuiheim.com/spcontent/tomobataraki/plan1.html

夫婦+子供(小学生)

先ほどと同じ夫婦2人に子供1人の3人家族ですが、こちらは子供がそれなりに大きいので2人目の子供が生まれる可能性は低くいと思われます。

ですので、先ほどのように子供部屋を広くしておく必要もなく、1つの子供部屋としての広さを確保できていれば良いでしょう。

子供の年齢が中学生、高校生と高くなるにつれ、家族の人数が変化する可能性は低くなっていきます。

夫婦+子供(小学生)の間取り例

出典:https://www.re-life-club.jp/build/plan/25tsubo/pattern2/

夫婦+子供(中学生)+猫

こちらのポイントは、愛猫といかに快適に過ごせる家にするかです。

猫は犬ほど買主との距離感は近くありませんので、一人になれる空間を上手につくってあげるようにしましょう。

例えば、リビングの上に吹き抜けを設け、キャットウォークをつくるのも1つの方法です。

猫と暮らす家

このように程よい距離感を保てる場所をつくってあげることで、ストレスをなくしてあげることにもなります。

実際の間取りですが、夫婦と子供1人ですので二階の洋室1と洋室2を必ずしも分ける必要はないと思います。

洋室1と洋室2を1つの部屋として主寝室にし、洋室2の部分をウォークインクローゼットやテレワークなどの仕事部屋にしてしまうのも良いかと思います。

夫婦+子供(中学生)+猫の間取り例

出典:http://kendai-house.com/entry/310221/

当サイトではペットと暮らす家づくりのポイントや注意点をまとめた記事がありますので、そちらも参考にして頂ければと思います。

猫や犬と一緒に住む家の間取りのポイントはこちら


4人家族

4人家族の場合、一般的な家族構成としては、「夫婦と子供2人」もしくは「夫婦と子供1人に祖父母1人」のケースが多いです。

特に親世帯との同居が絡むと、1階に祖父母の部屋を設ける必要があり、総二階の建物だと家全体の面積も広くなりがちなので注意しましょう。

間取りとしては3LDK~4LDKくらいの広さを想定しておくのが理想です。

夫婦+子供2人

夫婦と子供2人の4人家族でポイントとなるのが夫婦の寝室を1階と2階のどちらに作るかです。

最近は建築費を抑えるため、1階と2階の面積が同じ総二階にするケースや、LDKを広くしたいという要望が多いため、2階に夫婦の寝室をつくる間取りを提案されるケースが多いです。

下の間取り図も2階に夫婦の寝室を設けた、総二階建ての家になります。

夫婦+子供2人の間取り例

出典:https://www.sekisuiheim.com/spcontent/tomobataraki/plan2.html

夫婦+子供1人+祖父母

左側の1階に祖父母用の部屋として和室、2階に夫婦の寝室と子供部屋があります。

このケースの場合、子供が1人増えてもいいように4LDKくらいの間取りを想定しておくのがよいでしょう。

ポイントとしては、1階の祖父母用の部屋をLDKと切り離しておくことです。

最近はLDKに隣接する形の和室を好むケースが増えていますが、祖父母のプライベートを確保するためにも、なるべく独立した部屋を用意しておくようにしましょう。

夫婦+子供1人+祖父母の家の外観

夫婦+子供1人+祖父母の間取り例

出典:http://service.e-house.co.jp/plan/stylebook/097.html

夫婦+子供2人+犬

最近は「猫と暮らす家」「犬と暮らす家」のように、ペットとの暮らしを題材にした住宅が多く見られるようになりました。

今回ピックアップして紹介するのは、クレバリーホームの「イヌモ」という住宅商品です。

クレバリーホームイヌモ

1階の赤い部分に犬専用のスペースを設けてあるのですが、LDKのすぐ裏側なので、つねに家族の気配を感じることができる間取りとなっています。

犬専用のスペースを設けると、どうしても建物全体の面積が広くなりがちなので、2階は廊下などのスペースを減らして効率の良い部屋配置を考えてあげる必要があります。

夫婦+子供2人+犬の間取り例

出典:https://www.cleverlyhome.com/product/inumo/floor.php

なお、クレバリーホームの詳細に関しては、こちらのページで実際に家を建てた人の評判や口コミとともにまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

クレバリーホームの評判や口コミはこちら


5人家族

5人家族になってくると、3LDKではやや手狭に感じるので、理想としては4LDK~5LDKの間取りがおすすめです。

また親世帯との同居であれば、思い切って2世帯住宅という選択肢も出てきます。

夫婦+子供3人

4LDKになってくると、2階に4部屋だと各部屋が狭くなってしまう可能性が高いので、夫婦の主寝室を1階に設置するケースが増えてきます。

1階に主寝室をつくると、建物全体の床面積が広くなりがちなので、総二階ではなく、1階部分が広いタイプの間取りを検討していくことで、結果として建築費を抑えることができる場合もあります。

下図を見ても分かるように、1階2階の大きさが異なった間取りとなっています。

夫婦+子供3人の間取り例

出典:https://sumai.panasonic.jp/sumu2/case/c_40/index.html

夫婦+子供1人+両祖父母

二世帯住宅というよりも、二世帯が同居する一般的なタイプの間取りです。

1階が共用スペースと親世帯の部屋になっており、2階が子世帯のスペースになっています。

子供部屋も当初は1つの大きな部屋にしておき、家族が増えたり、子供の成長に合わせて独立した2部屋にできるように工夫しておきましょう。

夫婦+子供1人+両祖父母の間取り例1階

夫婦+子供1人+両祖父母の間取り例2階

出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/nisetai/plan_data/plan21.html/

夫婦2人家族

将来的に子供ができる可能性がないのであれば、夫婦2人だと2LDKあれば十分だと思います。

老後に夫婦2人だけの住まいを建てる場合も、1LDK~2LDKあれば問題ないでしょう。

2LDKくらいの広さであれば、わざわざ2階建ての家を建てる必要もなく、移動が楽な平屋が人気です。

若い夫婦

若い夫婦の2人の場合は、なるべく各部屋が独立したタイプの2LDKがおすすめです。

将来、子供が生まれた場合は、そのまま子供部屋にすることができますし、家族が増えなくても趣味の部屋として使うこともできます。

親や友達が泊まりに来た際の客間としても利用できます。

若い夫婦の間取り

出典:https://sfc.jp/ie/lineup/grandlife/plan/

老夫婦

老夫婦2人の2LDKは、和室がLDKとつながっているタイプがおすすめです。

和室にはこたつを置いて居間のようにすることもできますし、子供世帯が泊まりに来た際には、LDKと和室を寝床にすることができます。

子供や孫が大勢泊まりに来ても対応できます。

老夫婦の間取り例

出典:https://sfc.jp/ie/lineup/grandlife/plan/

大家族

大家族の間取りで気をつけておきたいのが、収納のスペースの問題です。

部屋の数や広さばかりに気を取られてしまうと、家族の人数に対して収納スペースが足りなくなり、居住スペースまで荷物が溢れてしまう可能性があります。

収納スペースをしっかりと確保したうえで、それぞれの部屋数や広さを考えていくようにしましょう。

前半で紹介した計算式を元に、6人家族以上の坪数目安を紹介します。間取りに関しては子どもの人数分で増やす必要はないので、表からは割愛します。

子どもが小さいうちは1つの部屋に3人といった感じで対応することになります。

※坪数は上段が郊外型、下段が都市部になります

坪数
6人家族 175㎡(52.94坪)
135㎡(40.84坪)
7人家族 200㎡(60.5坪)
155㎡(46.89坪)
8人家族 225㎡(68.06坪)
175㎡(52.94坪)
9人家族 250㎡(75.63坪)
195㎡(58.89坪)
10人家族 275㎡(83.19坪)
215㎡(65.04坪)

大家族といえば、もう1つが二世帯住宅です。

当サイトでは二世帯住宅のポイントや注意点をまとめた記事がありますので、そちらも参考にして頂ければと思います。

二世帯住宅の間取りとおすすめハウスメーカーはこちら

まとめ

今回は家族の人数別に建物の大きさや間取りの紹介をしてきました。

夫婦+子供1人の3人家族でも、子供の年齢などによって家づくりのプランニングは大きく違ってきます。

今だけをみて家づくりをするのではなく、将来を見据えて間取りなどを考えていくことが大事です。