「図面やカタログだけじゃわからない」──注文住宅で後悔しないためには、実物を見て判断する“内覧会”の活用がとても重要です。
特に完成前の契約が多い注文住宅では、他の人が建てた家を内覧することで、間取り・設備・施工精度などをリアルに体感できます。
この記事では、注文住宅の内覧会でチェックすべき7つのポイントをわかりやすく解説。
完成見学会との違いや、事前に比較しておきたい住宅会社の選び方も紹介します。
見学を無駄にしないためにも、まずは複数の住宅会社を比較して、自分に合った家のイメージを持っておくことが大切です。
注文住宅の内覧会とは?完成見学会との違い
内覧会と完成見学会の違いを整理しよう
注文住宅の見学機会には「内覧会」と「完成見学会」がありますが、その目的や対象は異なります。
項目 | 内覧会 | 完成見学会 |
---|---|---|
対象 | 建築済の自分の家 or 顧客宅 | 他人の建てた住宅(モデルではない) |
内容 | 仕上がりの確認・施主点検 | 一般見学向けに開放 |
目的 | 不備チェック・品質確認 | 住宅会社の実例確認 |
内覧会に参加するメリットと注意点
図面では見えない“生活のリアル”を感じ取れるのが内覧会の最大のメリットです。
たとえば「広く見えたけど実際は狭い」「動線が思ったより悪い」など、入居前に気づくことができれば後悔も回避できます。
一方、参加時の注意点としては、撮影禁止や立ち入り制限がある場合もあること、事前予約が必須なケースが多いことなどが挙げられます。
注文住宅の内覧会で見るべきポイント7選
1. 生活動線のスムーズさ
キッチンから洗面所、ランドリー、ファミリークロークまでの動線が自然につながっているかを確認しましょう。
毎日の家事が楽になるかどうかは、図面ではなく実際の動線で体感するのが一番です。
2. 収納スペースの配置と容量
「収納はある」だけでは不十分。必要な場所に適切なサイズで配置されているかが重要です。
例えば、玄関に土間収納があるか、キッチン近くにパントリーがあるかなどをチェックしましょう。
3. 採光・通風・窓の配置
「明るい家にしたい」と思っていても、隣家の位置や窓の大きさによって実際の光の入り方は異なります。
時間帯による明るさの変化や、風の通り道なども見学時に確認しておくと安心です。
4. 実際の床面積と体感の広さ
延床30坪と聞いても、実際に立ってみると「思ったより狭い…」と感じることもあります。
家具の配置をイメージしながら広さを確認することで、生活の具体的なイメージが湧きやすくなります。
5. 設備・仕上げの質感や使い勝手
キッチンの高さ、収納扉の開閉、スイッチやコンセントの位置など、使い勝手に関わる部分は現地で体験しましょう。
カタログと違って、「触れてみて初めてわかる」違和感に気づけることもあります。
6. 施工の精度(床鳴り・隙間など)
床が傾いていないか、きしみや浮きがないか、壁と床の取り合いに隙間がないかなど、施工品質を細かくチェックしましょう。
ドアの閉まり具合や棚の水平など、気になれば営業担当に質問するのも大切です。
7. 現場の清掃状況・施工管理の質
工事完了後の家とはいえ、清掃が行き届いているか、ゴミが残っていないかなどから住宅会社の管理意識が見えてきます。
見えない部分こそ、信頼できる会社かどうかを見極める判断材料になります。
内覧会でよくある失敗・後悔ポイントとは?
見落としがちなディテールに注意
内覧会でありがちな失敗のひとつが、見た目に満足して細部を確認し忘れること。
特に以下のような点は、見落としやすく後から後悔しがちです:
- 収納棚の奥行きが浅くて使いにくい
- エアコンの位置と配管の見え方
- 室外機や給湯器など外構とのバランス
- 2階の床が思ったより音を拾う
写真やメモを取りながら、気になった点はその場で確認・記録しておくのがポイントです。
その場での即決はNG!持ち帰り検討が大切
住宅会社によっては、内覧会当日に「仮予約」や「キャンペーン特典」などを提示して契約を促すケースもあります。
しかし、焦って決断すると家族の希望や他社比較が不十分なまま進んでしまうリスクも。
内覧会はあくまで参考。持ち帰って家族でじっくり検討する冷静さが、後悔しない家づくりには不可欠です。
見学前に比較しておきたい住宅会社とカタログ情報
LIFULL HOME'Sで複数社カタログを一括請求
内覧会で見るポイントがわかっていても、どの会社の住宅を見るかを絞り込めていないと、判断がブレてしまいます。
そこで便利なのが、複数の住宅会社の間取り・価格帯・仕様を比較できるカタログ一括請求です。
LIFULL HOME'Sでは、エリアや希望条件に合った住宅会社のカタログを無料で取り寄せることができます。
動線設計や収納提案に強いアキュラホームも要チェック
内覧会で重視される「生活動線」「収納の工夫」「空間活用」において、高い提案力を持つのがアキュラホームです。
自由設計に対応し、施主のライフスタイルに合わせた間取りづくりが得意なうえ、実例付きのカタログ請求も可能。
住宅会社選びに迷ったら、候補のひとつとして検討してみるのがおすすめです。
まとめ|内覧会は“家づくりの目”を養うチャンス
注文住宅の内覧会は、カタログや図面だけでは分からない「リアルな住まいの姿」を確認できる貴重な機会です。
生活動線や収納、広さの体感、施工精度など、実際に目で見て・触れて・歩いて感じることで、理想の住まいに近づくヒントが得られます。
一方で、内覧会はあくまで“参考事例”。参加する前に、どの会社を比較するかを決めておくことが、時間を無駄にしないためのコツです。
まずは気になる住宅会社のカタログや間取り実例を取り寄せて比較し、自分たちの理想のイメージを明確にしてから見学に臨みましょう。