間取り図の見方・読み方|失敗しない注文住宅設計のルール

間取り図の見方・読み方

「この間取り、広く見えるけど本当に住みやすいの?」「図面の記号や線がよく分からない…」

注文住宅を検討する中で、間取り図の読み方が分からず不安に感じる方は少なくありません

完成後に「思っていたのと違った」と後悔しないためには、間取り図を正しく読み取る力が重要です。

このページでは、注文住宅の設計図面(間取り図)を読む際に押さえるべき基本ルールやチェックポイントを初心者向けにわかりやすく解説します。

読み方をマスターすれば、暮らしやすい家のイメージが具体化し、住宅会社との打ち合わせもスムーズになります。

また、ページの後半では間取り提案が得意な住宅会社の資料請求方法もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

間取り図が読めないと後悔する?よくある失敗例

「広く見えたのに狭かった」視覚トリックに要注意

図面上では広く見えていたリビングが、いざ完成してみると「思ったより狭い…」と感じることがあります。

原因の多くは、家具のサイズや通路幅をイメージできていなかったことにあります。

図面には寸法が記載されていても、慣れていないと“数字”だけでは広さを正しく想像できません。

実際に家具を配置した際の動線や圧迫感を想定しながら、面積だけでなくレイアウトと空間感覚を合わせて確認することが大切です。

家具の配置・生活動線を見落としたケース

「冷蔵庫の前にゴミ箱が置けない」「洗面所と脱衣所が分かれておらず混雑する」など、日常の動線を考えない間取りは、住み始めてからストレスの原因になります。

間取り図を見る際は、朝の支度・洗濯・掃除・帰宅後の流れなど、実際の生活シーンをシミュレーションしながら確認しましょう。

生活動線のチェックは、暮らしやすさに直結する重要ポイントです。

玄関やトイレの位置で失敗する人が多い

「来客時にトイレの音が聞こえてしまう」「玄関が狭くて家族で出入りしづらい」など、位置関係の見落としによる失敗もよくあります。

特にトイレ・洗面所・階段・玄関などは、間取り図上では“記号”で小さく描かれるため見落としがちです。

必ず生活音や視線の配慮、プライバシー確保まで考えた上で、位置関係をチェックするようにしましょう。

間取り図の基本構成と記号の意味

平面図と立面図の違い

注文住宅でよく使われる設計図には、「平面図」と「立面図」があります。

  • 平面図:真上から見た間取り図で、部屋の配置や寸法、設備などを確認できる。
  • 立面図:建物を横から見た図で、外観や高さ、屋根の傾斜などを確認できる。

間取りの確認には平面図が使われるのが一般的ですが、高さや外観に関わる要素は立面図で補完する必要があります。

記号・寸法・線の読み方|実寸と縮尺の基本

間取り図には、以下のような記号や線が使われています。

  • 二重線:壁を示す
  • 一本線+矢印:ドアの開閉方向
  • WC・UB・CLなど:トイレ・浴室・クローゼットの略語
  • 寸法:mm表記が基本(例:3640mm=約2間)

図面には縮尺(1/100や1/50など)が設定されており、実際の寸法に換算してイメージすることが大切です。

方角と採光・通風の確認方法

図面の隅には「方位記号(北マーク)」が記載されています。

これを参考に、どの部屋が日当たりの良い南側か・風通しが良い方角はどこかをチェックできます。

また、採光のための窓位置・開口部の大きさも確認して、暮らしやすさや光熱費への影響をイメージしましょう。

チェックすべき間取りの重要ポイント5選

① 家事動線(キッチン→洗面→物干し)

家事が効率的にこなせる間取りかどうかは、暮らしやすさに直結します。

特に「キッチン → 洗面 → 物干しスペース」がスムーズにつながっているかは、毎日のストレス軽減につながる重要なチェックポイントです。

下図のように、動線がスムーズにつながっていれば、移動時間を短縮でき、家事の負担を軽減できます。

② 収納の場所と容量

収納が少なすぎたり、使いにくい場所にあったりすると、家全体が散らかりがちになります。

たとえば、玄関横のシューズクローク、リビング周辺のファミリー収納、寝室や子ども部屋のクローゼットなど、用途ごとに適切な場所に収納があるかを確認しましょう。

間取り図で「CL(クローゼット)」や「WIC(ウォークインクローゼット)」の記号をチェックして、収納計画のバランスを確認してください。

③ 隣室・階間の音の干渉

生活音によるストレスは、間取り次第で大きく変わります。

たとえば、子ども部屋のすぐ隣がトイレだったり、寝室の真上がリビングだったりすると、音が響きやすく、睡眠や集中の妨げになることがあります。

図面上で部屋の上下・左右関係を確認し、遮音を意識した配置になっているかを見極めましょう。

④ 玄関・トイレ・階段の位置バランス

玄関とトイレが近すぎると来客時に気を遣う、階段の位置が悪いと家事動線や生活動線に支障が出る——

このように、プライバシーや使い勝手に直結する位置関係は、間取り図から読み取ることができます。

特に玄関→リビングの動線、トイレの音漏れ、階段の昇降位置は、図面上でよく確認しておきましょう。

⑤ コンセント・窓・照明の配置

意外と見落とされがちなのが、コンセント・照明・窓の配置です。

図面上に記載されている記号を見ながら、「この場所に家電を置けるか」「家具で窓をふさいでしまわないか」などを確認することが大切です。

生活してから後悔しやすいポイントなので、必ずチェックしておきましょう。

間取り図を見ながら理想の暮らしをシミュレーションしよう

家族の動きをイメージしながら読み解く

図面を見る際は、朝の支度、帰宅後の動き、休日の過ごし方など、家族の一日の流れを思い描くことが大切です。

「ここで着替えて→ここで洗濯して→ここで干す」といったシーンを具体的に想像することで、暮らしやすさの判断がしやすくなります。

間取りシミュレーションツールの活用法

最近では、無料で間取りを作成・シミュレーションできるアプリやツールも増えています。

自分で間取りを作ってみることで、動線や空間の感覚がリアルに掴めるため、設計への理解も深まります。

▼ 間取り図作成アプリはこちら
→ 間取りシミュレーションアプリまとめ

実例が豊富なカタログ資料を取り寄せて比較する

「理想の間取り」を実現するためには、複数の住宅会社の提案を見比べることが欠かせません。

間取り例が豊富なカタログを取り寄せて、「どんな設計ができるのか」「自分たちの要望に合う会社はどこか」を確認しましょう。

まとめ|間取り図の読み方をマスターして理想の住まいを実現しよう

間取り図の読み方に慣れてくると、設計段階での見落としや後悔ポイントを未然に防ぐことができます。

家族構成やライフスタイルに合った間取りを考えるためには、動線・収納・音の配慮・採光・設備の配置など、細かい部分まで図面上で読み解くスキルが重要です。

とはいえ、初めての家づくりで「間取りの正解」を自分たちだけで見つけるのは簡単ではありません。

そんなときは、実例や提案力が分かる住宅会社のカタログ資料を活用するのが効果的です。

LIFULL HOME'SSの資料一括請求や、アキュラホームの間取り提案特集を活用して、理想の住まいづくりに向けた第一歩を踏み出しましょう。