新築を建てようと検討している人向けに、子供部屋づくりのコツを解説します。
子供部屋の広さは6畳が最も多く、最近では成長に合わせて間仕切りを入れて、部屋の数や広さを調整できる可変式が人気となっています。
その他にもエアコンやコンセントの設置方法など子供部屋づくりのポイントをまとめるので、参考にしてもらえばと思います。
子供部屋の広さはどれくらい必要なのか?
子供部屋の広さは一般的に6畳の部屋が多く続いて5畳や5.25畳、5.5畳の順になります。さすがに4.5畳では狭いと思います。
子供部屋の広さで悩んでいる人の中には、「部屋を広くすることで閉じこもってしまうのではないか」と不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。
今の分譲マンションでは、最初から子供部屋にテレビや冷蔵庫がついている部屋もあり、閉じこもってしまうのも納得できます。
子供部屋にテレビはまだ許せますが、冷蔵庫はさすがに行き過ぎのような気がします。
子供にはそれぞれ同じ広さの自分の部屋を与えてあげることです。単純ですが、コレが一番理想的だと思います。
兄弟や姉妹がいる場合、間取りの問題で片方は6.5畳、もう片方は5.25畳と部屋の大きさが異なる家を建てる人がいますが、なるべく平等に作ってあげましょう。
1階ありきの間取り作りをしていると、このような間取りになりがちです。
1階の間取りにこだわり過ぎるあまり、どうしても2階に乗せることができる間取りが限られてしまうのです。
予算の問題もあるかもしれませんが、それ以上に多いのが柱などの問題です。
1階の間取りを完全に決めてしまうと、柱や耐力壁などの問題で、2階に乗せることができる部屋の位置や大きさが限られてしまうことがあります。
もし家づくりの予算が決まっている人は、いろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せて、どんな子供部屋が完成するのか比較してみてください。
可変式の子供部屋が人気
今の子供部屋で人気なのが可変式と呼ばれるタイプです。
可変式というのは子供の成長に合わせて間仕切りを入れたりすることができ、部屋の数や広さを変更する方法のことを言います。
例えば小学生の間は10~12畳くらいの大きな1つの部屋を2人で使ってもらい、中学生になったら部屋に間仕切りを入れて2部屋に分けるような使い方ができます。
将来的に1部屋を2部屋に分ける間取りを想定しておくことで、部屋を分けるときのリフォーム費用も安価に済ませることができます。
子供部屋を可変式にする場合のポイントは6つあります。
- 部屋の入り口ドアを2つ作っておく
- クローゼットを左右に分けて作っておく
- 間仕切り用の壁を設置する前提で構造下地を必ず入れておく
- 照明は6畳用を2つ設置しておく
- テレビアンテナ端子も2つ設置しておく
- エアコン穴も2つ設置しておく
とくに大事なのは、ドアを2つ設置しておくことと、間仕切り壁用の下地構造を作っておくことです。
出典:http://blog.livedoor.jp/shokenhirakata/
出典:http://www.well-reform.com/reform-blog/staff/2665/
スライド式の扉で仕切る際の注意点
いつでも子供部屋を分けることができるように、スライド式のドアを間仕切り部分に設置することもできます。
出典:http://blog.livedoor.jp/kaitekinasumai/?p=2
これも1つのアイデアだと思いますが、やはり音漏れやプライバシーを重視するなら、スライド式ではなくしっかりと壁で間仕切りを作ってあげることをおすすめします。
ただスライド式の壁を設置しておくと下地構造などを始めから入れることになります。そのためにスライドドアを試した後に壁が良いとなった場合でも、安価でリフォームすることができます。
ウォークインクローゼットで仕切るケース
出典:http://ienomikata.com/article/35
子供部屋を将来的に2つに分けたいのであれば、必ずしもスライド扉や壁で仕切る必要はありません。
例えばですが、子供部屋と子供部屋をウォークインクローゼットで仕切るという方法もあります。
これであれば、ウォークインクレーゼットを通して子供部屋同士を繋いでおくこともできます。
また、部屋内からだけでなく廊下側からも出入り口を作っておけば、子供同士だけでなく家族共用のウォークインクローゼットとして活用することもできます。
このような作りにしておけば姉妹同士で洋服を貸し借りできたり、親が子供の持ち物などを把握することもできます。
子供部屋を作る際の注意点
部屋の大きさや部屋数については、上記で触れていますので、ここではそれ以外の注意点をまとめていきたいと思います。
エアコン
実は子供部屋にエアコンをつけない家は意外と多いです。子供部屋にエアコンをつけない理由の1つに「部屋にこもらないように」という配慮があるようです。
たしかに部屋にエアコンがなければ、エアコンが効いていて涼しいリビングで過ごしたくなりますね。
ただし自分の部屋で受験勉強などすることも想定しておく必要があります。
そこで提案したいのが、子供が中学生くらいになったらエアコンを付けることができるように、あらかじめ新築の時点でエアコン用のダクト穴やコンセントを設置しておくことです。
エアコン設置用の穴くらい難しい工事ではないのですが、新築時にしっかり作っておく方が仕上がり具合が違います。
コンセント
子供部屋のコンセントの位置はあれこれ想像しながら決めるようにしましょう。例えば学習机を買ったらコンセントが必要になります。
なので、学習机を置くであろう位置にあらかじめコンセントを設置するようにしてください。
新築時はテレビアンテナ端子のまわりにコンセントを作る場合が多いです。テレビの真横に学習机なんて置かないと思うので、将来のことを想像しながらコンセントの数や位置を決めるようにしてください。
扉
母親から良く出る提案として、子供部屋はドアよりも引き戸にしたいという意見があります。理由は「子供が部屋にカギをかけないようにしたい」ということです。
たしかにドアだと必然的に内カギが付いているケースが多いので、子供がカギをかけて閉じこもってしまうのが嫌なのでしょう。
内カギがないタイプのドアもありますし引き戸は思っているよりも音漏れがしたり冷暖房の熱を外に逃がしてしまいます。なるべくなら引き戸よりもドアタイプをおすすめします。
勉強しやすい環境づくりのポイント
テスト勉強や受験勉強となれば話しは別ですが、日頃の勉強は子供部屋ではなく、家族が揃うリビングというのが理想だと思います。
目が届くところでしっかり勉強させるという狙いもありますが、解らない問題などがあれば気軽に兄や姉に尋ねたり、両親が勉強を教えられるからです。
またリビングで勉強させることで、エアコンなどの光熱費を節約できるという効果もあります。
小学生から中学2年生くらいまでは、なるべく自分の部屋でなくリビングで勉強させることを検討してみてください。
そのためには間取りの工夫が必要になります。リビングで勉強しやすい環境を作ってあげることがポイントになります。
だからと言ってわざわざリビングに子供が勉強するスペースを作る必要はありません。ダイニングテーブルで勉強ができるようにしてあげれば問題ありません。
あとはダイニングテーブルを置くスペースだけを考えれば良いだけです。
出典:http://www.karimoku.co.jp/gakusyu/support/ldroom.html
リビング階段を設置する際の注意点
注文住宅を建てる人の中には、リビング階段を設置したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
リビング階段を希望する理由の大半が「子供がリビングを通って部屋に行けるようにしたい」ということです。
子供が帰ってきたとき外出するときはリビングを通ることになるので、毎日必ず子供たちと顔を合わせることができるのが狙いです。
しかしリビング階段には、いろいろな問題もあります。
例えばリビングに階段を設置することでエアコンが効きづらくなります。料理の臭いが二階にも伝わりやすくなりますし、電話の声やテレビの音も気になります。
そこで提案したいのがリビング内階段ではなく、リビング通過型の階段にすることです。
出典:http://ienomikata.com/article/35
このような間取りにしておけば、子供はリビングを通って自分の部屋に行くことになりますから、子供の友達が遊びにきたときも、どんな子供なのか様子を把握することができます。
小学生の頃などは友達とかはあまり気にならないものですが、それが中学、高校となると、どんな友達と付き合っているのか、気になると思います。
まとめ
子供はいつかその家を巣立っていくことになります。小学生以下なら気にする必要もありませんが、家を建てる段階で中学生や高校生だとしたら、家を出て行くのはそう遠い話ではないかもしれません。
子供が中学生くらいの段階で家を建てる人も少なくありません。もし高校卒業と同時に家を出て行くのであれば、住む期間は3~5年程度になるかも知れません。
もし子供が家を出てしまったら、その部屋はどうしますか?
子供部屋のまま残しておくという家が多いですが、あまりにもったいない気がします。子供たちが出て行ったあとのことも考えて、家づくりをしてみてはどうでしょう。
例えば夫婦それぞれの趣味の部屋にするとか、ご主人の書斎にするなんてのはどうでしょう。
最近多いのが最初は夫婦の寝室を1階につくっておき、将来両親と同居することになったら、一階の寝室を両親の部屋にして二階の子供部屋を1つに繋げて夫婦の寝室にするなんてケースです。
家を建てるときの子供の年齢次第では、子供部屋の将来的な使い方まで考慮して家づくりをする必要があるかもしれませんね。
当サイトでは家づくりで参考となるカタログ請求や、間取り別のおすすめハウスメーカーを記事別に紹介しています。クリックすると詳細が見れるので、合わせてチェックしてみてください。
予算 | 坪数 | こだわり |
---|---|---|
1,000~2,000万 | 30坪 | ローコスト |
3,000~4,000万 | 35坪 | 3階建て |
5,000~6,000万 | 40坪 | 地下室がある |