アイダ設計という社名を聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「555万円の家」「888万円の家」という人も多いでしょう。
有名芸能人を起用したテレビCMと、驚きの価格設定のダブルインパクトで知名度も実績も高くなりました。
アイダ設計という社名から、地元工務店のようなイメージを持つ人も多いようですが、年間2700棟もの新築住宅を販売している、大手のハウスメーカーです。
このページでは、アイダ設計の間取りや坪単価について詳しく解説します。
アイダ設計の特徴
メーカー名 | 株式会社 アイダ設計 |
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本社住所 | 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目286番地 |
電話番号 | 048-650-0222 |
坪単価 | 35万~45万円 |
公式サイト | http://www.aidagroup.co.jp/ |
555万円、888万円の家の今
555万円の家は早々に廃止となり、そのあとを引き継いで販売されたのが888万円の家でした。
新築住宅で888万円でも相当安いので、それなりの集客効果はあったと思います。
2020年1月現在、この888万円の家はどうなっているのか調べてみたところ、公式ホームページから888万円の家という言葉や画像は消えてしまっているのですが、隅々まで探せばこのようにまだページが残っており、一応販売は続いているのでないかと思います。
出典:https://www.aidagroup.co.jp/order/view/13
超低価格路線で十分な知名度を得ることができたので、いまは低価格路線からの脱却を模索しているときだと思います。
現在の最安住宅は「ブラボースタンダード」という商品で、こちらは1,000万円台から建てることができる家として紹介されています。
自社プレカット工場を所有
出典:http://www.aidagroup.co.jp/identity/
年間2,700棟もの販売実績があるのですから、自社プレカット工場を保有していても不思議ではありません。
このプレカット工場の存在があるから、超低コスト路線を歩んでこられたのではないでしょうか。
プレカット工場を持つということは、自社で直接木材を仕入れることができるだけでなく、それを自社工場にてミリ単位で加工することができます。
ですので今後は、低価格でより高性能な住宅づくりのため、自社プレカット工場が大きな役割を担うことになります。
震度7クラスの大地震にも耐える家
出典:http://www.aidagroup.co.jp/identity/
アイダ設計は低価格だけに頼っていたわけでなく、かなり以前から耐震性能にも強いこだわりを持っていました。その証拠にアイダ設計の家は、震度7クラスの耐震実験もクリア済みです。
実際に建てた建物で耐震実験を行っており、耐震計算の数字だけでなく、確かな裏付けのある耐震性が実証されています。
下の画像をみて頂きたいのですが、通常耐震実験を行う場合、耐震強度が強い総二階建ての住宅を建てるのですが、アイダ設計では総二階建てではなく、より複雑な間取りの家で実証実験をクリアしています。
それだけ自社の家の耐震強度に強い自信がある証拠だと言えるでしょう。
アイダ設計のCM
アイダ設計のCMは以下のURLでみることができます。それぞれの住宅の特徴が分かるCMとなっているので、これからマイホームを建てようと検討している人は参考になると思います。
気になる人はチェックしてみてください。
URL:https://www.aidagroup.co.jp/company/tvcm/
注文住宅の種類
やはり超ローコスト住宅という印象が強いのか、低価格のブラーボスタンダードが人気です。
このスタンダードは、正直あまり高性能な住宅とはいえないので、555万円や888万円で建てることができないのであれば、そこまでおすすめする理由はありません。
それよりもZEH対応のブラーボゼネクトが、これからの時代にマッチした商品のように思います。
名称 | 構造 | 種類 | 概要 |
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ブラーボスタンダード | 木造軸組 | 自由設計 | コストパフォーマンスに優れたNO1住宅 |
ブラーボコンフォート | 木造軸組 | 自由設計 | スタンダードモデルのワンランク上の住宅 |
アイベスト | 木造軸組 | 自由設計 | アイダ設計のなかで最高ランクの住宅 |
ブラーボゼネクト | 木造軸組 | 自由設計 | ゼロエネルギーハウス(ZEH)仕様の家 |
ブラーボファミリー | 木造軸組 | 自由設計 | 子供から祖父母まで、家族全員が笑顔で安心に暮らせる家 |
ブラーボスタイル | 木造軸組 | 自由設計 | 外壁、キッチン、バスルームなど自分スタイルが選べる |
楽らくご長寿さん | 木造軸組 | 自由設計 | 高齢者の目線で選んだ安心安全設計の家 |
エコハウス | 木造軸組 | 自由設計 | オール電化&太陽光発電システムを標準搭載したエコ住宅 |
セーフティハウス | 木造軸組 | 自由設計 | ブラーボスタンダード住宅をさらに耐震性、耐火性をアップさせた家 |
ここでは人気のブラーボスタンダード、おすすめのゼネクト、そして高齢世代に人気の楽らくご長寿さんの3商品をさらに詳しく紹介していきたいと思います。
ブラーボスタンダード
出典:http://www.aidagroup.co.jp/order/view/1
元はこのモデルが888万円の家として販売されていましたので、住宅性能や設備はその価格相応の商品だと思っておくのが良いでしょう。
888万円の家のときは「28坪・4LDK」の価格でした。もちろん太陽光発電は標準で付いていませんし、IHやエコキュートもオプションとなります。
ただし必要な設備だけをチョイスして、費用を必要最低限に抑えることができる商品ですので、なるべく少ない予算で新築住宅を建てたい人には、人気が高い商品となっています。
ブラーボスタンダードの坪単価は、平均35~45万円ほどです。
ブラーボゼネクト
出典:http://www.aidagroup.co.jp/order/view/6
ブラーボゼネクトは、近未来型の住宅を意識して開発された次世代住宅です。一番の特徴はZEH(ゼロエネルギーハウス)に対応していること。
つまり太陽光システムで創ったエネルギーを、高気密・高断熱の省エネ住宅の電力源とする仕組みの住宅です。これにより電力会社から買う電力量をゼロにすることも可能です。
家のAIとも言われる「HEMS」を標準搭載することで、創る電力、使う電力をすべて「見える化」することができ、より節電意識が高まり、建築後の無駄な出費を抑制することができます。
ブラーボゼネクトの坪単価は、平均40~50万円ほどです。
楽らくご長寿さん
出典:http://www.aidagroup.co.jp/order/view/8
アイダ設計の「楽らくご長寿さん」は、高齢特化型住宅です。高齢者の生活にあわせ、設備や間取りなど、いたるところに生活しやすい工夫が盛り込まれています。
例えばトイレのドアは、内側にも外側にも開くことができる「ケアシスト」が標準仕様になっていたり、トイレや浴槽脇には標準で手すりが設置されています。
もちろん階段の昇りおりがつらくなる年代ですので、基本コンセプトは平屋住宅となっています。
子供たちが独立したあと、老後を夫婦二人で快適に暮らせる住宅です。楽らくご長寿さんの坪単価は、平均40~50万円ほどです。
アイダ設計の対応エリア
アイダ設計の対応エリアは以下のとおりです。
北海道・東北 | 宮城県、福島県 |
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関東 | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県 |
中部 | 長野県、新潟県、山梨県、愛知県、静岡県、岐阜県 |
関西 | 京都府 |
九州・沖縄 | 福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県 |
上記は執筆時点の情報になります。最新の対応エリアは公式サイトにてご確認ください。
アイダ設計の口コミ評判
埼玉県/40代/男性
ずっと農家一筋で頑張ってきた両親へ家をプレゼントする際にアイダさんで家を建てました。さすがに70歳を過ぎたご老体に隙間だらけの築80年の家は可哀想ですからね。
両親も私も家に対する強いこだわりがなかったので、なるべくローコストで建てることができるハウスメーカーさんを探していたところアイダさんを見つけました。
出来上がった家は無駄がなくシンプルで想像していたより安く、両親も喜んでくれましたし、満足できる家だったのではないかと思っています。
ただ、アフターサービスがなんともいえない感じみたいですね。だから5年ごとの有償点検は必要なのかと思案中です。
新潟県/30代/女性
モデルハウスを見に行き、お値段は安いのに思った以上にしっかりしたお家で、収納も多ければ、太陽の光もよくお家の中に入ってきており、雰囲気がとてもいい印象でした。
わたしもこのようなお家が欲しいと思い、アイダ設計さんで建築をお願いすることに。
坪数がそんなにないのにデッドスペースでさえ収納スペースにしてくださったり、家事動線をスムーズにしてくださったりと、とてもいいお家ができました。
お値段に関してもいきなり跳ね上がるということはなく予算内で安く建てることができました。
家のデザインはシンプルなので飽きがこなさそうだし、地震にも強いので長く住めるお家ができたと思います。
千葉県/30代/女性
わたしは幼少期からあまりカラダが丈夫な方ではありませんでした。さらに出産を境に体調が悪化し、今はとてもお仕事できるような状態ではありません。
だから結婚以来ずっと夢だったマイホームは無理だと半ば諦めていました。夫ひとりの収入ではとてもマイホームを建てるなんて夢のまた夢の話しだと思っていたからです。
だけど夫が突然「アイダ設計という家があるから、気分転換がてら見にいってみない?」と誘ってくれて、夫と子供と3人でモデルハウスを見学に出かけました。
まさかそのときは、夫がマイホームの計画を進めているなんて夢にも思っていませんでした。
モデルハウスにつくと、営業の方が夫と親しく挨拶しているのをみて、「あれ?はじめて来たんじゃないの?」と思いました。
営業さんの話を聞いてすぐに理解できました。夫はわたしに内緒でマイホームを建てる計画を秘かに進めていたのです。
住宅ローンの仮審査が通った段階でわたしに話をするつもりだったらしく、ずっと内緒にしていたのです。
あれから3年、わたしは大好きな家族と3人で幸せに暮らせています。
東京都/30代/男性
ホームページをみてアイダ設計さんが提唱している「正直価格」に惹かれました。
たしかにマイホームを建てるのは莫大なお金がかかります。それは理解しているのですが、その見積もりというか、価格設定に疑問をずっと感じていたからです。
日本の家は世界一高額なんて言われたりもしています。その高額な建築費の大きな原因の1つが、やりすぎとも言えるテレビCMなどの宣伝料です。
積水ハウス、ダイワハウス、タマホームなどは、テレビCMを控えるだけで坪単価が5万~10万くらい安くなるという話しを聞いたことがあります。
だからアイダ設計さんが提唱している「正直価格」という文言にすごく共感しました。
岐阜県/30代/男性
契約当初担当してくれていた営業さんがとても良い方だったのですが、建築途中でその営業さんは退職。新たについてくれた営業さんは前の方より無愛想で少し苦労しました。
前の営業さんとのギャップで余計にそう感じたのかわからないですが、何をするにしても対応が遅かった気がします。
僕は自他共に認めるほどケチで倹約家なので、出来上がった家は満足しているし住みやすいですが、値段相応の家です。
機能性が高くお洒落な家を建てたいという方にはあまりオススメできないかもしれないです。
三重県/20代/女性
以前からオール電化の家に憧れていたので、アイダ設計さんでオール電化住宅のエコハウスを建てました。
太陽光発電が付いているので月々の光熱費を抑えることができ、余剰電力は売ることができるので晴れの日が続いた時は心の中でガッツポーズをしています。
憧れだったIHのキッチンで毎日お料理できていることを嬉しく思いますし、エコキュートもついているので省エネですし、長い未来を考えると月々のお支払いが安くなるオール電化の家にして正解だったなぁと思っています。
がんばってマイホームをプレゼントしてくれた旦那様に感謝♪
福島県/30代/女性
小名浜で完成見学会があってることを知り参加したのが始まりでした。
一番最初に参加したのがアイダ設計さんだったからなのか、他のハウスメーカーの見学会に参加しても高いなぁーという印象ばかりが先行してしまい、とても計画段階まで進んでみようという気にはなりませんでした。
だから他に競合することもなく、アイダ設計さんとトントン拍子に話が進み、完成見学会に参加してわずか4ヶ月で私たちも契約することに。
アイダ設計さんの家は決して豪華ではありませんが、必要最低限の設備がすべて揃っており、本当に建てる側の身になって考えられた家という印象が強くあります。
同じ主婦という立場から、豪華なオプション(キッチンなど)をつけたくなる気持ちは痛いほど理解できますが、それで後々住宅ローンの返済で四苦八苦しては本末転倒な気がします。
高価な買い物だからこそ、自分たちの身の丈にあった家を選ぶべきだとわたしは思います。
まとめ
アイダ設計は555万円の家、888万円の家のように、昔ほど超ローコスト住宅という訳ではありませんが、今でも十分に低価格でマイホームを建てることができるハウスメーカーです。
ですがなるべく低予算で良い家を建てるには、ハウスメーカーを徹底的に比較する必要があります。
アイダ設計と比較されるハウスメーカーとしては、「タマホーム」や「アイフルホーム」などが挙げられるので、予算だけでなく間取りや住宅の性能など細かくチェックしてみてください。
また当サイトでは業者選びで悩んでいる人向けに、予算やコンセプト別でもおすすめハウスメーカーを紹介しています。
建てる際のポイントなども解説しているので、自分たちのイメージと合いそうな記事があれば、家づくりの参考にしてみてください。
予算 | 坪数 | こだわり |
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1,000~2,000万 | 30坪 | ローコスト |
3,000~4,000万 | 35坪 | 3階建て |
5,000~6,000万 | 40坪 | 地下室がある |