これからマイホームを建てようとしている人や家のリフォームを検討している人向けに、門扉の価格相場と選び方のポイントを解説します。
門扉の種類は主に5つで、一番価格が安くて設置できるのはアルミで5~8万が相場になります。
ただし、近頃の新築住宅では門扉をつけない家が増加しており、設置するか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
出典:https://www.sanei-landscape.com/?catid=6&itemid=1080
この記事では門扉の種類や価格、また設置しない場合の注意点などについても、わかりやすくまとめているので参考にしてもらえばと思います。
門扉の種類と費用相場
門扉ですが、いざ選ぶとなると様々な種類があり、悩んでしまうかもしれません。素材の違いもありますし、機能、開き方、デザインの違いもそれぞれです。
家の顔となるので後々後悔しないものを選びたいというのが本音で、それぞれの種類の特徴と費用相場を知っておきたいところです。
そこで、ここからは門扉の種類を素材別に費用相場も加えながら説明していきたいと思います。ぜひ参考にしてください。
アルミ
出典:https://www.ex-shop.net/index.php?action=public_item_mp_estimate_input&item_id=6642
門扉の基本となる素材は”アルミ製”で、デザインが豊富で丈夫なことから一般住宅でも多くの門扉に採用されています。
費用相場も5~8万と安価な値段になっており、門扉などの外装にあまりお金をかけたくないという人におすすめです。
アルミ製のメリットは、サビや腐食に強いのと、製造コストが安価なこと、また非常に軽量でデザイン性も多様です。
デメリットは塗料が沈着しづらいので、自分でDIYをしたい、少しアレンジをしたいという方は気をつけてください。
鉄製(アルミ鋳)
出典:https://www.ykkap.co.jp/products/ex/item/series/shalone/
非常に重厚感があり曲線を多用したデザインや、複雑なデザインができます。これらはメリットと言える特徴でしょう。
重圧感のある雰囲気から以前の邸宅などに良く見られた素材ですが、最近はあまり見かけなくなりました。
デメリットは使っていくと錆びやすいため、開閉しづらくなったり、設置後のメンテナンスが手間になります。費用相場は10~15万円ほどです。
木製
出典:https://www.lixil.co.jp/lineup/gate_fence/hint/gate/
木製の門扉は純和風の家やカントリー風の家によく合い、高級感があってオシャレです。
しかし、木製だけあり反ったり腐食したりすることも多く、防腐剤などを定期的に塗布しなければならず、ちょっと手間が掛かるのがデメリットです。
メリットを挙げるとすると、しっかりとお手入れをすれば長く使えば使うほど味が出てきますし、軽量で開け閉めがしやすい点です。
費用相場は木の種類によりますが7~8万円ほどです。
ステンレス製
出典:http://www.tesuriya.com/case/2008/11/post-42.html
ステンレス製の門扉は鉄の門扉のように重いので、一軒家の門扉として使用されることは少なくなっています。
このことから近頃ではステンレスのみではなく、アルミと共に門扉が作られていることが多いです。
メリットとデメリットをあげるとすると、ステンレス製なのでサビや腐食には強いのですが、デザインの自由度は落ちます。
またコスト的にも費用相場が15~17万円ほどと、高価な部類になるので、高級住宅街などで良くみかけます。
樹脂製
出典:https://www.yutei-furyu.co.jp/blog/staffblog/exterior/gate/fukuoka_exisland_emonpi_jyushisei.html
デザイン性が高く、お手入れも簡単なのが大きな特徴です。
お手入れがしやすいことから、腐食しやすく壊れやすい木製の代わりに、木製に見える質感の樹脂製の門扉を選ぶ方が多いです。
このように、木製やアルミ製などの他の素材の質感に似せることができることも特徴的ですが、デザインによっては近くで見ると安っぽく見えてしまうことがあります。
費用相場は10~12万円ほどです。
選ぶ際の注意点
門扉は家の顔となる部分なので、デザイン性を最も重視してしまいがちだと思います。
ただし門扉によって機能性も違ってきますので、いくら家にデザインが合っていても使い勝手の悪いものを選んでしまうと、家への満足感は損なわれてしまうかもしれません。
そこで、後々後悔しないように、門扉を選ぶ際に最低限注意をしていただきたい点をまとめていきたいと思います。
家とのバランスを考える
家が和風住宅なのに門扉が洋風仕様だと違和感がありますよね。このように門扉と家は強く結びついており、バランスがとても大切になってきます。
さらに自分の家だけではなくて周りの家との調和も大切です。
周りの家がオープンタイプでカントリーな雰囲気の門扉なのに、自分の家だけクローズスタイルで重圧感がある鉄の門扉だと、周りとの調和性がなく浮いてしまいます。
まずは家全体とのバランスや周りの家との調和性が良いか悪いかを考えてみましょう。
門柱や門塀の機能やデザインも考慮する
門柱や門堀がある場合、それらの機能やデザインを考慮した門扉を選びたいところです。
門堀にも多くの種類があり、生垣を使ったものやレンガ調のもの、コンクリートでできたものなど様々です。そういったデザインに合う門扉を選ぶと統一感が出て、家の雰囲気も良くなるのではないでしょうか。
また、表札やインターホン、ポストを門柱や門堀に設置する方も多いので、それらの機能の妨げにならないような開き方やデザインを選択するのがおすすめです。
使い勝手の良いタイプを選ぶ
毎日使う場所ですから、使い勝手のよいタイプを選ぶのが一番です。最近では留守中、敷地に誰も入れないようにキーロック式の門扉などもあります。
出典:https://www.ykkap.co.jp/products/ex/item/series/electric_lock_gate/
また高齢者が家族内にいるときは、バリアフリーのことも想定しておかなければなりません。
新婚さんの場合だと、奥様がベビーカーを押してでも、楽に出入りできるような門扉にしてあげることも考慮してください。
家の顔となる門扉がものすごく汚れていると家の印象まで悪くなる可能性があります。ですので、掃除のしやすいものを選んだり、汚れがつきにくい、目立ちにくいものを選ぶと良いでしょう。
門扉を設置しない場合の注意点
門扉を設置することによって、さまざまなメリットがあることを知っていただけたのではないでしょうか。
しかし、さまざまな理由で門扉を設置しないという家が増えているのが現実で、最近では分譲地の販売会社から設置しないで欲しいと言われることもあります。
実際に冒頭でも書きましたが、最近は門扉を設置する家が少なくなっています。
なぜ門扉を設置する家が少なくなってしまったのか、管理人の個人的な見解としては、以下のような理由が考えられると思っています。
- 建築費用のコスト削減
- 無くても困るものではないという発想
- 敷地の問題
- 土地分譲会社からの指示
門扉だけであれば、それほど大きな出費にはならないのですが、門扉を接地することで、同時に門柱や門塀も設置しなければならないケースが多く、そうなると予算を圧迫してきます。
またあれば便利だけど正直無くても困ることはないと考える人が多いのと同時に、戸建て住宅の敷地は狭小化しており、門扉を設置できるほど敷地に余裕がないもが増えています。
さらに、閉鎖的な住宅地のイメージにしたくないという理由から土地の販売会社が「門扉や道路に面した場所に塀は設置しないでください」と指示することがあるのも、設置しない家が増えている理由の1つです。
設置せずに失敗した人の体験談
実際に門扉を設置せず失敗したという声を施主から聞くことがあります。そのような実際の声から失敗談をいくつか紹介していきます。
敷地内に近所の子供たちが平気で入ってくる
Eさんいわく、門扉と塀を設置しなかったことで、近所の子供たちが鬼ごっこやかくれんぼをして遊ぶとき、平気で敷地内に入ってきては、ギャーギャーと騒ぐことがあります。
それと道路でサッカーをしたりして遊ぶ子供がいて、塀がないぶんサッカーボールが敷地の中に入ってきたり、ときには駐車場に止めている車に蹴ったボールが当たったりすることもあります。
日曜大工や庭いじりが趣味だったのに
いま流行のDIYや庭いじりをするのが趣味です。だから当初の予定では、マイホームを建てたら庭は自分で時間をかけてゆっくり作っていくつもりでした。
だけど、どうしても気に入った土地があり、そこでマイホームを建てることを決心したけど、その土地の販売会社からオープン外溝にするよう指示があり、それが土地販売の条件だと言われました。
それとペットの犬を飼っているのですが、その愛犬が家の前を人が歩くたびに、すごい勢いで吠えまくるので、家族一同頭を悩ませています。
きっとこれも門扉や塀があれば、少しは違っていたのかもしれませんが、今となっては犬をしつけする以外どうにもできません。
まとめ
このように門扉に様々な種類があり、設置することによるメリットも沢山あります。
門扉があることによってプライベートな空間を確保することができ、防犯性の他にも安全性やデザイン性も高まります。
たしかに門扉があることによってメンテナンスが必要な場合がでてきたり、費用が少し高くなったりしてしまいます。
しかし、このようなメリットを知ったうえで門扉が必要なのか、必要ではないのか判断して快適な住まいづくりを計画することをおすすめします。